就活生に人気のMR職とは? 3つの特徴やおすすめ企業を解説!
2024/9/1更新
はじめに
就活生に人気の職種の一つとして、製薬会社のMRが挙げられます。
MRが普段どのような仕事をしているのか、なんとなく想像はつくけど詳しくはわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、以下のような悩みや疑問にお答えしています。
- 製薬会社のMRってどんな仕事なの?
- MRの就活難易度や倍率は?
- MR職の内定を得るにはどうすればいいの?
この記事を読めば、こういった悩みや疑問はすべて解決できます!
MRとして働く自分の姿を想像しながら読み進めていってくださいね。
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就活生に人気のMRとはどんな仕事?
就活生の中でも人気の高いMRとはどのような仕事なのでしょうか?
以下2つの観点から解説していきます。
- 製薬会社のMRとは
- MR職の平均年収
①製薬会社のMRとは
製薬会社のMRとは、”Medical Representative”の略で、日本語では医薬情報担当者と訳されます。
MR職の主要な仕事は、自社の医薬品等を病院で扱ってもらえるように医師に営業をかけることです。
営業の際は、医薬品の効能、使用方法、副作用などについて丁寧な説明が求められます。
MR職が扱う医薬品は、医師の処方箋が必要な「医療用医薬品」のみであり、処方箋が無くても薬局等で買える薬は扱いません。
また営業に加えて重要な仕事として、自社製品について医師から使用感を聴取し、自社の開発担当へフィードバックすることも挙げられます。
そのフィードバックを経て商品を改良し、改良の成果をMRが営業するというサイクルになるわけです。
なお誤解されることも多いのですが、MR職(製薬会社側)が直接病院に製品を販売することはありません。
販売は医薬品の卸売業者が担当しています。
②MR職の平均年収
MR職が就活生の中で人気な理由の一つとして、平均年収の高さが挙げられます。
実際にMR職は他の業界の営業職と比べて100万円ほど平均年収は高いです。
具体的には、20代で平均500万円、30代で平均700万円程度とかなりの高年収となっています。
年収の数値を見るとMRへの就職がさらに魅力的に見えますね。
MR職のやりがい3選
MR職の概要が分かったところで、ここではMR職のやりがいについて見ていきましょう。
主な3つのやりがいについて紹介します。
- 人の健康に寄与することができる
- 頑張りが営業成績として目に見える
- 年収が高い
①人の健康に寄与することができる
製薬会社で働く上で最も大きなやりがいになり得るのが、人の健康に寄与できることでしょう。
自分の営業により取り扱ってもらった自社の医薬品が、多くの人の健康増進に役立っているという事実は、働く上での強いモチベーションとなります。
間接的にではありますが、MRの仕事は患者さんの命を救うことにも繋がっているのです。
そう思えば製品の更なる改良に向けて、営業やフィードバックへの力も入りますね。
②頑張りが営業成績として目に見える
2つ目のやりがいは、自分の頑張りが営業成績として目に見えることです。
MR職の営業は、自社製品について完全に理解しておくのはもちろん、日頃から最新の医療情報を学んでおかなければ務まりません。
取引相手が医療のスペシャリストである医師だからです。
単に自社の製品の良さを伝えるだけではMRの仕事としては不十分であり、高い営業成績を残すことは難しいでしょう。
医療現場の会話についていけるくらいのレベルの知識を身に着けておくことは必要不可欠であり、そこでの頑張りが高い営業成績として現れてきます。
営業成績は昇進、昇格、インセンティブなどにも繋がるため、自分の努力が結果として目に見えるというのは大きなやりがいの一つだと言えるでしょう。
③年収が高い
3つ目は先述した年収の高さです。
MRの仕事は、取引先である医師とのコミュニケーションや専門知識の習得が必要となるなど、決して簡単な職業ではありません。
営業では医師の様子を伺いながら良好なコミュニケーションが取れるよう心がけ、常に医療に関する知識を最新の状態にアップデートすることが求められます。
大変な部分も多いMRですが、やはり年収の高さは大きなやりがいになるでしょう。
収入が大きければ生活レベルも上がり、QOLの向上にも繋がります。
他の業界の営業職と比べて格段に高いMRの平均年収は、仕事を続けて行く上での大きなモチベーションとなるでしょう。
MR職に向いている人の特徴3選
ここではMR職に向いている人の特徴を3つ解説します。
就活の選択肢としてMR職を考えている学生さんは、自分の性格や能力と照らし合わせて、適正があるかどうかチェックしてみてください。
MR職に向いている人の特徴3選
- コミュニケーション能力が高い
- プレゼン能力が高い
- 地道な勉強が得意
①コミュニケーション能力が高い
高いコミュニケーション能力はMR職の必須条件と言っても良いでしょう。
自社製品や医療に関する知識があるだけではMRの仕事は勤まりません。
営業職であるMRは、取引先である医師や卸売業者との距離をいち早く縮めて、信頼関係を築く必要があるのです。
医師にも様々なタイプの人が存在します。
高いコミュニケーション能力があれば、どんな医師に対しても良好な関係を築きやすく、それが自身の営業成績に繋がってくるわけです。
自社製品への使用感についても、信頼関係の構築が不十分では正直な感想をもらうことができない可能性もあります。
そうなってしまうと、利用者のニーズを捉えた製品の改良ができず、製薬会社の利益向上に貢献することができなくなる恐れもあるでしょう。
MRを務める人材に高いコミュニケーション能力は欠かせません。
②プレゼン能力が高い
コミュニケーション能力に加えて、高いプレゼン能力も求められます。
自社製品の良さを上手く医師にプレゼンしなければ、営業成績は伸びません。
また、副作用などマイナス面の情報も伝えなければならないわけですが、その際のプレゼンの仕方によって、相手が受け取る情報は同じでも、受ける印象は大きく変わってきます。
プレゼン能力の高い人は、自社にとってマイナスな情報も上手に伝えることができるのです。
営業成績に応じてインセンティブが発生する製薬会社もあるため、高いプレゼン能力は、高い報酬にも繋がってきます。
③地道な勉強が得意
地道な勉強が得意な人もMR職に向いていると言えます。
MRは常に最新の医療情報を知っておかなければならないからです。
先述のとおり自社製品の営業相手は、医療のスペシャリストである医師ですので、MRは医薬品だけでなく医療に関しても最新の情報をもって接する必要があります。
そのためには営業活動と並行して、医薬品や医療に関する勉強を続けていかなければなりません。
地道な勉強をコツコツと積み上げられる能力、性格はMRに適しているでしょう。
就活でMRを目指すならどうすればいい?資格や学部は?
ここでは就活でMRを目指す場合に知っておくべきことについて、以下2つの観点から解説していきます。
- 資格も学部も関係ない
- MR職の就活難易度、倍率
①資格も学部も関係ない
就活生の中では、MRは理系や薬学部の学生でないと就職できないと勘違いしている人も少なくないのですが、実際には学部は関係ありません。
文系の就活生も数多くMRになっており、MRの半数は文系出身であると言われることもあるくらいなのです。
「専門知識を有する薬学部の学生でないと難しいのでは?」
このように感じる気持ちも理解できますが、医薬品に関する知識は就職後に身につければ問題ないというのが実情になります。
繰り返しお伝えしてきたとおり、MRとして働く上で重要なのは、知識だけでなく高いコミュニケーション能力やプレゼン能力です。
MR職は学部に関係無く誰でも目指すことができます。
またMRを目指すにあたって、就職活動の時点で特定の資格も必要ありません。
資格に関しては、入社後に「MR認定試験」への合格が義務付けられることがほとんどですので心配いりません。
学部も資格も不要と意外にも門戸が広いのがMR職の特徴です。
②MR職の就活難易度、倍率
MR職は高収入であるがゆえに就活生からの人気が高い職業ですが、就活難易度や倍率はどの程度なのでしょうか?
結論から言うと、製薬会社は数多く存在するため、どの企業でもいいからMRになりたいというのであれば、就活難易度はそこまで高くないと言えます。
ただし近年では業界全体のMR数が減少傾向にあり、その原因として希望退職者の募集や新規採用の抑制などが挙げられます。
他の職種と比べて特別に難易度が高いというわけではありませんが、MR職の倍率自体は上昇傾向にあると考えてよいでしょう。
なお、大手製薬会社(第一三共、武田薬品工業、アステラス製薬など)の採用枠には優秀な学生が殺到するため、就職難易度は非常に高くなります。
MR職の就活攻略法3選
最後にMR職の内定を得るための就活攻略法を3つの観点から解説していきます。
MRになりたい就活生必見の内容です。
- インターンには必ず参加する
- MR職の就活はいつから始めればいい?
- MR職の志望動機を書くポイント
①インターンには必ず参加する
MR志望の学生は、インターンには必ず参加しておきましょう。
インターンに参加することで、MR職や製薬会社の現場を目にすることができ、就活を進める上で多くのメリットがあるからです。
インターンで得た情報や経験からESが書きやすくなりますし、面接の際もインターンの話をすることができます。
場合によってはインターンの様子が人事の目に止まり、選考で有利になる可能性も考えられます。
MR志望ならインターンへの参加は必須です。
②MR職の就活はいつから始めればいい?
MR職の就活はいつから始めればいいか悩む人も多いでしょう。
結論から言うと、大学3年の4月頃から始めるのが望ましいです。
少し早いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、インターンへの参加スケジュールから逆算すると、この時期から始める必要があると考えられます。
具体的には、大学3年の夏のインターンを想定すると、インターンへの申込みは5月頃です。
MRへの志望動機、企業研究、自己分析などに要する期間を考慮すると、大学3年の4月頃から就職活動を開始すべきという結論に至ります。
早期に活動を始めた人ほど有利になるのが就活です。
早めの就活で他の就活生に差を付け、MRの内定を獲得しましょう!
なお志望動機、企業研究、自己分析については下記で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください!
③MR職の志望動機を書くポイント
MR職の志望動機の書き方で悩む人も少なくないでしょう。
書く際のポイントは以下の2つです。
- 企業が採用基準で重視する項目を知る
- 3つの「なぜ?」を意識する
それぞれ解説していきます。
企業が採用基準で重視する項目を知る
ただ闇雲に志望動機を書くのは効率的とは言えません。
内定に近づく志望動機を書くためには、企業が採用基準で重視する項目を知る必要があります。
その項目を把握した上で志望動機を書くことができれば、人事から高評価を受けられる可能性が高まるはずです。
リクルートの「就職活動・採用活動に関する振り返り調査 データ集2021年卒」によれば、企業が採用基準で重視する項目TOP3は、以下のとおりです。
- 人柄
- 自社/その企業への熱意
- 今後の可能性
これら3つの内容が伝わるように志望動機を書くようにしましょう。
3つの「なぜ?」を意識する
もう一つのポイントは、3つの「なぜ?」を意識することです。
3つの「なぜ?」とは、下記の通りです。
- なぜ製薬業界なのか?
- なぜ他の製薬会社ではなくウチ(自社)なのか?
- なぜMRなのか?
を意味します。
なぜ製薬業界を選び、数ある製薬会社の中でウチ(自社)を選び、MRという職種を選んだのかという理由を明確にしておきましょう。
この3つの「なぜ?」を明らかにしておくことで、企業が採用基準で重視する「人柄」や「自社/その企業への熱意」が企業に伝わるからです。
「今後の可能性」まで伝えることができれば最高ですね。
MR職がを目指す学生に人気の製薬会社
最後に、MR職を募集している製薬会社の優良企業を3社紹介します。
武田薬品工業(就活偏差値:66)
出典
武田薬品が3年連続でリストラ、今度のターゲットは完全子会社の日本製薬 (ダイヤモンド・オンライン)
医薬品業界で国内1位の売上高を誇る企業で、ルーツは1781年に創業した薬種商にまで遡ります。
1954年発売の「アリナミン」が大ヒットしたことをきっかけに消費者の間で存在が知れわたり、以後絶大の信頼を獲得。
近年はM&Aを積極的に行っている特徴があり、バイオベンチャー買収・非注力事業の売却など「グローバルな視点」を通して業績を伸ばし、世界の売上高でみても9番目に位置するなど世界の製薬業界をリードします。
大同薬品工業(就活偏差値:60)
出典
自動販売機・コーヒー事業で有名な「ダイドードリンコ」なども属する「ダイドーグループホールディングス」傘下の製薬会社です。
ドリンク剤の受託製造で国内トップシェアを誇り、「アリナミン」「エスカップ」「葛根湯」など、人々の健康を守る多くの有名商品の受託製造を手掛けています。
それ故他企業からの信頼も厚く、長い歴史の中で培ったノウハウや技術力を活かして現在は年間約3億本も製造。
また近年は希少疾病の医薬品事業に参入するなど事業の幅を広げるなど、業界内で地位を確立しています。
ベーリンガーインゲルハイム製薬(就活偏差値:60)
出典
ベーリンガーインゲルハイム|犬猫|動物用医薬品|ネクスガード
ドイツで創業した「バイオ医薬品分野」で世界をリードする外資系企業で、世界トップ20にランクインする製薬会社として圧倒的な力を誇ります。
140年以上の歴史の中で得た技術力・ノウハウを生かして日本に進出し、山形工場で製造された医薬品はアジア・オセアニア地域を中心に販売。
外資系企業ということもあり仕事でも結果を求められるものの、フレックス制を導入しているなど「ワークライフバランスが充実している」という社員の口コミが複数確認されるなど、働く環境も優れています。
さいごに
今回は製薬業界の「MR職」について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容を簡単にまとめます。
- MR職(医薬情報担当者)とは、自社の医薬品等を病院で扱ってもらえるように医師に営業をかけることが主な仕事。
- 平均年収が高いことで有名な職業。
- MR職に向いている人は「コミュニケーション能力がある」「プレゼン能力が高い」「地道な勉強が得意」などの特徴がある。
- MRを目指す場合は資格不要で、学部による縛りもない。
- 大学3年生の4月から就活をはじめ、「インターン」へ参加することが内定獲得の攻略法
MR職の志望動機を書く際の2つのポイントをぜひ押さえておきましょう。
- 企業が採用基準で重視する項目を知る
- 3つの「なぜ?」を意識する
なお「製薬業界」そのものについては下記で解説しているため、ぜひ目を通してみてください。