【就活攻略】「その他の活動」を効果的にアピールする方法
2024/8/23更新
はじめに
エントリーシート・面接など、就活のあらゆる場面でたびたび聞かれる「大学でのその他の活動(課外活動)はどんなことをしてきましたか?」。
その他の活動はアルバイト・サークル活動など様々な活動が当てはまりますが、どのエピソードで回答するのが最適か、悩む学生は少なくありません。
また、実際に回答する際は「企業側がその他の活動を学生から聞いて何を評価するのか」という質問意図を把握できれば、よりよい回答に繋がるでしょう。
そこで今回は、就活におけるその他の活動に関するトピックを深掘りしていきます。
- そもそも「その他の活動」に該当する活動って何?
- その他の活動を質問する企業側の意図を把握したい!
- その他の活動の例文を確認したい!
加えて、アピール方法や活動をしてこなかった場合の対策も紹介していきますので、最後まで読んでいただければ幸いです。
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そもそも課外活動・その他の活動とは
本題へと移る前に、課外活動・その他の活動が「どういった内容なのか」を一度整理していきます。
おそらくほとんどの人が経験した内容もあるはずです。
具体的には2パターンにわけられます。
- 学内活動
- 学外活動
では、具体的に見ていきましょう。
学内活動の例
学内の場合ですと、以下の例が挙げられます。
- 委員会
- サークル
- クラブ活動
- 学校行事(学園祭・文化祭など)
サークルや部活動が盛んな大学であれば、何かしらのコミュニティに所属している人も多いはず。大学によって特色が異なるのもとても興味深いのではないでしょうか。就活でのアピール材料になりやすいです。
学外活動の例
次は学外の活動を見ていきましょう。以下をご覧ください。
- 留学
- 趣味
- 習い事
- アルバイト
- ボランティア
- インターンシップ
アルバイトであれば、ほとんどの人が一度は経験があるかもしれません。就活に備えてインターンシップに行く人もいるでしょう。
学内・学外、どちらでも構いませんが、何かしら一つは経験しておくと就活時に役立ちます。また、周りと差別化を図るために、珍しいことに取り組む方もいますが、大切なのは「何を学べたか」です。
内容にこだわるのではなく、まずは一つ経験してみましょう。
すでにいくつか経験がある学生の方は、新しいものにチャレンジしてみてもいいかもしれません。
「その他の活動」を聞く企業側の質問意図とは?
上記では「その他の活動」について紹介しましたが、特に学生生活を通して様々なことにチャレンジする学生は、どの活動を話そうか迷ってしまうことでしょう。
またエピソードを選ぶ際は「企業側がその他の活動を学生から聞いて何を評価するのか」という質問意図を把握することで、よりよい回答ができると考えます。
そのため、ここではその他の活動に関する企業側の質問意図について解説します。
学生の興味について把握したい
先ほど紹介した通り、その他の活動に該当する活動は多岐にわたり、学生ごとで力を入れた経験は異なります。
そのため、その他の活動は「学生らしさ」が反映されていることが多いです。
また「興味」は学生が頑張る原動力になるため、どのような事象に対して1番やる気を出してくれるかも把握できるでしょう。
採用の合否だけでなく、入社後にどの部署に配属させるかを考えるうえで参考にできる情報になるため、興味を把握すべく「その他の活動」を確認すると考えます。
学生の「人物像」を知るため
個々が持つ価値観・思考の多くは、「過去の実体験」や実体験に基づいた感情や思考が大きく関係していると言われます。
その他の活動でどのように課題を見つけ、改善のためにどう努めたかを聞くことで、学生の人柄や価値観などの「人物像」そして価値観が醸成された経験ををある程度把握することができます。
企業で活躍できそうかどうかを見極めるため
企業が採用を行う目的は言うまでもなく「会社をよりよくしてくれる人材を採用する」ためです。
そして会社をよりよくしてくれる学生の条件は、例えば「価値観と社風がマッチしているか」「社員を引っ張ってくれるリーダーシップがあるか」で、学生の人物像やポテンシャルを把握することでそれらを見極めようとします。
またその他の経験を通して「何を学んだか」を聞くことで、1つの活動に対してどれだけ熱量を持って取り組めるか確認することも可能です。
その他の活動のエピソードを聞くことは、「会社に必要な人材か」を見極めるうえで重要な質問となるでしょう。
就活をする際の課外活動・その他の活動で選ぶおすすめのトピック
課外活動・その他の活動は多岐にわたるので「一体、どれを取り上げたら就活で有利なんだろう?」と思う方もいるかもしれません。
そこで下記のトピックを取り上げてみたので、参考にしてみてください。
- アルバイト
- サークル
- インターシップ
それぞれ詳しく見ていきます。
アルバイト
多くの大学生が一度はアルバイトの経験があるかと思います。飲食店・接客業・派遣など、選択肢が幅広いです。
アルバイトは「社会経験」と同様の経験ができるため、アルバイトでの経験・養ったスキルはそのまま社会人以降の生活でも大いに生かすことができるでしょう。
そのため、アルバイト活動を話すことは「企業側に仕事で活躍する姿をアピールしやすい」メリットがあります。
またどの職種を選んでもいいのですが、自分にとって「学び」が得られるものが良いかもしれません。
「学び」を実感できる出来事は、人それぞれで異なるので「その人ならではのストーリー」が生まれます。
就活のESや面接時でもストーリーがあるものは惹き込まれますし、他の学生と差別化も可能です。
サークル
サークルも基本的には集団行動でおこなうものが多いです。そのため、他の人とのコミュニケーションや目標に向けての取り組みなどで学べることがあります。
また、大学によってサークルの特色は異なるので、珍しい体験ができるかもしれません。
珍しい体験ができれば、就活でもユニークなエピソードとして面接官に印象付けが可能です。
内容で他の人と差別化したい人は、入会するサークル選びを重視するといいでしょう。
インターンシップ
最後に紹介するのはインターンシップです。
在学中に業務のお手伝いができるので、希望する企業や会社があれば、積極的に経験しておくといいかもしれません。入社してからのギャップを防ぐことができるからです。
そして、実際の業務を経験してみると、仕事に対する見え方が変わることもあります。
「経験したことで思っていたイメージと違った」「経験したことでさらに好奇心が高まった」など、さまざまです。
またインターンシップはアルバイトと異なり「戦力」としてカウントされ、責任ある仕事の実践を通して「利益」を出すよう求められます。
そのため会社としても「在学中に経験してもらった方が、納得感をもって仕事に取り組んでもらえる」と考えているところもあるので、実は双方にメリットがあります。
面接やESの際に課題活動・その他の活動をアピールする方法
課外活動・その他の活動を通して「どうやってアピールすればいいのか」を以下4つのポイントで解説していきます。
「その他の活動」を効果的にアピールできる文章構造の概要
- 成し遂げたことを簡潔に伝える
- 困難・原因・改善を伝える
- 結果・学びを伝える
- 入社してから学びをどう活かすのかを伝える
それでは具体的に見ていきましょう。
①成し遂げたことを簡潔に伝える
ESでも面接でも同じですが、まずは「どんなことを達成したのか」を初めに伝えます。
冒頭で伝えれば「これからどんな話が展開されるんだろう」と、相手の興味を惹きつけることができるからです。
一方で「なぜそれをしたのか」といった背景を長くダラダラと伝えてしまうと「この学生は何が言いたいのか?」とずっとモヤモヤします。
話す順番を変えるだけで人は聞く耳をもってくれるので「結論ファースト」を意識しましょう。ESで書く際も同様です。
②困難・原因・改善を伝える
課外活動で取り組んだ人は、問題点や改善点などを経験したのではないでしょうか。
何かを成し遂げようとすると、必ず壁にぶつかります。
その壁をどうやって乗り越えたのか、といった話もアピールポイントです。
話を展開する際は、困難・原因・改善の流れを考えるとスムーズに伝えられるでしょう。
上手く整理ができない人は、一度箇条書きにして要点だけを洗い出すのも効果的です。
③結果・学びを伝える
「改善して最後はどうなったのか?」と相手は気になるはずなので、きちんと結果をセットで伝えていきましょう。
また、結果から「何を学べたのか」をまとめられるとさらにアピールできます。
結果だけで終えてしまうと、ただの報告と変わりません。相手にアピールするためには「私は今回の経験から、こんなことを学べましたよ」というのを伝えるのが大切です。
そうすることで相手も「物事に学びの姿勢をもって取り組める人なんだな」と高評価に繋がります。
④入社してから学びをどう活かすのかを伝える
そして「学びをどう活かすのか」を伝えられると、さらに良いアピールになります。
たとえば、「役割分担することで、効率良く進行できました。
入社してからも、適材適所を意識してプロジェクトに取り組んでいきます」など。
活かすポイントを伝えれば、企業に「入社後の働くイメージ」を与えることができます。
「入社後の働くイメージ」を働く前にアピールすれば、安心して学生を採用できると言えるでしょう。
その他の活動の例文3選
ここでは、先ほど「その他の活動のおすすめトピック」で紹介した3つのトピックをもとに、上記の文章構造に則った例文を紹介します。
その他の活動例文①「アルバイト」
居酒屋のアルバイトです。
客足回復に向けて主体的に行動し、お店の売り上げに貢献しました。
当時私が働いていた居酒屋では、コロナ禍で客足が減少していました。
お世話になっているお店の力になりたいと考え、客足回復のための方策を店長に働きかけました。
基本的な感染対策に加え、料理を召し上がる際に1つのお皿から箸を交わすことに対して抵抗を感じるお客様がいるのではないかと考えました。
そこで、◯◯居酒屋であることを生かして、全ての料理を◯◯に◯◯て提供することを提案。
この発想が採用され、導入されると同時に自分のSNS上でもこのサービスを紹介し、拡散してもらう事でPRしました。
この取り組みにより◯◯%の売り上げ上昇に貢献でき、今ではその働く姿勢が認められ、お店を任せてもらえるまでに至っています。
このような課題に対して解決策を考え能動的に行動する力を生かして、商品開発の現場でもさまざまなアイディアを積極的に提案して商品に落とし込んでいきたいと考えます。
その他の活動例文②「サークル」
大学時代、私が代表を務めた演劇サークルです。
当時、新入生が不足して活動が滞っていたため、私は幹部と共に新入生を増やし、部員の参加率を上げるための様々な計画を立てました。
具体的には、公演を企画し、作品作りに全員が参加することで交流を深め、演劇への関心を高める機会を作りました。
また、大学のオープンキャンパスでの公演も行い、新入生へのアピールを強化しました。
先輩部員と新入生がペアを組むことで、技術や知識を共有する体制も整えました。
これらの努力の結果、新入生の確保や定着率が向上し、演劇サークルは再び活気を取り戻しました。
この経験から、私は困難な状況でもチームで協力し、互いを尊重して目標に向かう重要性を学びました。
貴社で働く際も、多くの社員と切磋琢磨しながら高い目標を達成できるよう尽力します。
その他の活動例文③「インターンシップ」
インターンシップで営業職の業務を経験しました。
どんな会社にも営業職はありますし、営業力を身につけることで即戦力として活躍できると思い参加しました。
また営業職をするにあたり、毎月1件以上受注することを目標に掲げました。
しかし実際の営業活動では、訪問先でなかなか話を聞いていただけなく、話を聞いていただいた方でも受注までつながりませんでした。
そこで、アプローチする顧客層を絞り、事前準備やリサーチをすることで興味を持ってもらえるよう工夫しました。
その結果、毎月コンスタントに1〜3件の受注をもらえるようになりました。
この経験から、目標を達成するためには、目の前の小さな目標をクリアしていくこと、するべき行動を明確にして実行に移すことが大切だと実感しています。
貴社に入社後も目的意識を持って業績改善に貢献します。
課外活動・その他の活動がない場合の対策
「私には、課外活動の経験がない…」といった方もいると思いますので、以下2つの対策をまとめました。
- 過去の出来事を振り返る
- 今から新しい物事に取り組んでみる
焦らず落ち着いて整理していきましょう。経験がないのであれば、経験をつくってしまえばいいのです。では、具体的に見ていきます。
過去の出来事を振り返る
在学中での経験がない場合は、小中高での出来事を洗い出してみるとよいです。
周りと差別化できる内容ではなくても構いません。
部活動・文化祭・試験勉強などでもいいでしょう。
今回ご紹介したアピールする方法に習って、順に箇条書きで要点をまとめていけば、論理的でスッキリした内容に仕上がるはずです。
ただし、企業からしてみると「大学時の4年間は、何も経験せずに生活していたのか?」とチャレンジ精神の低さなどを疑われる可能性があります。
可能であれば、エピソードは大学生活に関するものがおすすめです。
今から新しい物事に取り組んでみる
就活を始める時期にもよりますが、今から何か取り組んでみるのもいいかもしれません。
1〜2ヶ月あれば派遣アルバイトも可能ですし、先生にお願いをして、何か学校内のお手伝いをしてみるのはいかがでしょうか。
まずは何よりも経験が大切です。
経験があればエピソードに具体性をもたせられますし、説得力があります。
何も経験しないよりは経験した方が、就活では有利ですので、探してみるのが得策です。
頼み込んでみると意外とチャンスが巡ってくるので、あきらめないでくださいね。
おわりに
課外活動・その他の活動は、大学生にとってみれば当たり前と感じるかもしれませんが、あらかじめ下準備をしなければ就活で応用できません。
扱うトピックを決めて伝わる構成を考えることで、初めて就活で自己アピールするための材料になるのです。
一方で、経験不足により上手くアウトプットができない学生もいるでしょう。
そのため、新しい物事にチャレンジできる準備期間はほしいところ。
経験がある就活生とそうでない方では、説得力が違うからです。
逆を言えば、しっかりと下準備をしていれば、他の人よりも就活を有利に進めることができます。
納得のいく就職ができるように、余裕をもって就活攻略をしていきましょう。
また本記事は「その他の活動」に関する記事ですが、就活では「志望動機」「ガクチカ」についても同様に多く聞かれるため、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください!