Jターン就活のメリット5選!進め方や志望理由を公開
2024/9/5更新
はじめに
就職活動で就職したい企業や団体を選ぶ際、業務内容や待遇に加えて、勤務地もとても大切な要素となります。
今までよりも多様な働き方が選択できるようになり、東京や大阪などの大都市圏以外での就職を選ぶ人も増えてきています。
大学入学時に地元を離れたものの、「地元で就職したい」と考えている就活生は多いのではないでしょうか。
従来からあった「Uターン」や「Iターン」に加え、地元近くの都市に戻って就職する「Jターン」という選択肢も増えています。
本記事では、以下のような就活生に向けて「Jターン就活」のメリットや進め方、実際に使える志望理由を公開します。
- Jターン就活の進め方が知りたい
- Uターン、Iターンとの違いが知りたい
- Jターン就職のメリットやデメリットが知りたい
- Jターン就活に使える志望理由が知りたい
本記事を参考に、「Jターン」について知識を深め、就職先の選択肢を広げましょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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「Uターン」「Iターン」「Jターン」それぞれの特徴
就職活動で「Uターン」や「Iターン」はなんとなく知っていたけれど、「Jターン」については、しっかり理解していないという就活生もいるでしょう。
以下「Uターン就職」「Iターン就職」「Jターン就職」の違いについて説明します。
【それぞれの就職形態の特徴】
種類 | 内容 |
Uターン | 地元に戻っての就職を指します。例えば、大学入学を機に東京で暮らし、卒業のタイミングで地元に戻って就職をすることです。 【例】東京の大学を卒業する際に、地元である福井県の企業に就職した。 |
Iターン | 出身地ではない場所へ移住して働くことです。移動の方向が直線であるためこのように呼ばれています。 【例】田舎暮らしに憧れがあるため、島根県の企業に就職し、移住した。 |
Jターン | 「Uターン」と同じく都市部から地方へ移住するのですが、「Uターン」と違い、完全に地元に戻るのでなく、地元の近くの都市部への就職をすることを指します。 Uターン就職の場合とは違うので、Jの字で表現されています。 【例】宮城県の仙台市以外が地元の人が、大学は東京で暮らし、就職先として地元に近い都市部の仙台で就職した。 |
従来であれば、リモートワークという形態はなく、基本的に出社することが当たり前とされていました。
しかし、コロナ禍をきっかけとして、働き方が大きく変化し、居住地にとらわれず働くことができるようになったのです。
ご自身のライフスタイルや将来設計を鑑みて、就職形態を考えてみるのもいいかもしれません。
以下の記事で「Iターン就職」について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
Jターン就職の5つのメリット
ここからは、「Jターン就職」をすることによって得られるメリットを紹介します。
ここで示されるメリットが、自身のライフスタイルや将来設計に適したものなのか確認してみてくださいね。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
①物価・家賃が安い
東京や大阪などの大都市圏と比べて、地方都市での生活は物価や家賃が比較的安く済みます。
特に家賃は、東京都内と比べて安く抑えることが可能です。
参考に以下の表をご覧ください。
【都心と地方の家賃の差】
地域 | 間取り | 家賃相場 |
東京都新宿区 | ワンルーム | 7万4,600円 |
1K、1LDK | 8万7,500円 | |
秋田県秋田市 | ワンルーム | 4万3,900円 |
1K、1LDK | 3万6,600円 | |
長野県長野市 | ワンルーム | 4万300円 |
1K、1LDK | 3万6,300円 | |
和歌山県和歌山市 | ワンルーム | 3万5,400円 |
1K、1LDK | 3万9,600円 |
上記のとおり、家賃だけでも大きな差があることがわかります。
また、家賃以外の駐車場代も都内では高額ですが、地方だと家賃に含まれているという場合も多く、自動車生活の負担も低く抑えることができるでしょう。
さらに、物価自体も大都市部に比べて安いので、さまざまな生活費を抑えることが可能です。
日常生活費を安く済ますことで、収入での余剰分を貯蓄や自分への投資などに回すことができるようになりますので、経済的メリットは大きいですね。
②子育てがしやすい
大都市部では保育園などに入れない待機児童が多く発生しています。
地方の都市部では、待機児童問題もほぼなく、子どもを保育園などに通わせながら、仕事をすることが可能です。
また、経済的メリットを受けられることで、教育を充実させることも可能となります。
さらに、地方は自然が豊かで、公園なども充実しています。
都会の騒がしい環境ではなく、豊かな自然環境下での子育ても可能です。
多くの自治体では、Jターン就職者向けの子育て支援制度を充実させているので、どのような支援が受けられるのかを必ずチェックしましょう。
③地元よりも利便性が高い
「生まれ育った地元は大好きだけどさすがに不便すぎる…」Jターン就職であればこのようなデメリットも解消することができます。
地元に近い中規模都市を選択すれば、公共交通機関も発達していたり、買い物できるスポットも充実していたりするので、ストレスなく過ごすことができるでしょう。
④通勤ストレスが少ない
東京や東京郊外に居住すると通勤が長時間になることがあり、電車も混雑が激しく通勤のストレスが多くなってしまいます。
Jターンで移住する都市は大都市圏と比べ電車の混雑も落ち着いているので、ストレスを感じる機会が減るでしょう。
また、通勤ストレスが減ることで生活にもゆとりができ、空いた時間を趣味などの時間に費やすことが可能です。
このように時間を有効活用することで、生活の質が向上することにつながります。
⑤実家にすぐ帰省できる
Jターンでは地元の近くの都市で働くので、実家へすぐに帰省することができます。介護などで親の面倒をみる必要がある人などは、近くで親の様子を把握できる点は大きなメリットです。
Jターン就職の3つのデメリット
これまでJターン就職のメリットについて説明しました。
続いては押さえておきたいデメリットについて解説します。
デメリットを許容することができれば、「Jターン就職」は有意義なものになるはずです。
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
①娯楽施設が少ない
Jターン就職で移住する地方都市は東京や大阪の大都市に比べると、娯楽施設は多くありません。
プライベートの時間を過ごすにあたって、娯楽施設が少ないと生活に刺激が減り、退屈してしまうかもしれません。
生活に刺激やハリを求める人にとっては、デメリットになるでしょう。
ただし、都心では行うことが難しいレジャーや趣味などが見つかる可能性はおおいにあるので、リサーチしてみてくださいね。
②仕事の数や種類が少ない場合がある
コロナ禍の影響で、大都市以外に拠点を移す企業も増えてきましたが、まだまだ大都市と比べ、地方都市には仕事の数や種類が少ないのが現状です。
大都市であれば、多くの仕事があり、自分の適性に合った企業や職種を見つけやすいと思われます。
「Jターン就職」では選択肢が少なくなり、少ない中で仕事を選ばなければならず、場合によっては希望職種につくことが難しくなることもあるでしょう。
納得がいく就職先を見つけることが先決ですね。
③土地の雰囲気に合わないことがある
「Jターン就職」は地元に近いとはいえ、縁のない土地で生活をすることになります。
場合によってはその土地の雰囲気が合わないということもあり得ます。
近所付き合いや地域の風習、しきたりなど、暮らしてみないとわからないこともたくさんあるでしょう。
自分に合わない生活環境下で仕事や生活をするとストレスが溜まってしまいます。
そうならないための事前の調査が必要です。
Jターン就活の進め方
Jターン就職を実現させるための進め方について解説していきます。
決断する前に参考にしてください。
自治体の説明会に参加する
地方の自治体は積極的に「Uターン就職」「Jターン就職」を推進しており、無料の説明会やセミナーなどを数多く実施しています。
したがって、その土地の魅力や生活環境についてなど、詳細な情報を得ることが可能です。
また、説明会では引っ越しの補助や、就職支援事業など、公的な援助に関しての情報なども知ることができます。
あわせて自治体による各種サポートを受けることが可能です。
転職を検討している人向け、新卒採用説明会などさまざまな説明会があるので、まずは積極的に参加してみましょう。
お試し移住や週末移住をする
自治体の取り組みに「お試し移住」「週末移住」があります。
これは自治体がJターンを検討している人向けに、住居を提供して「お試し」で生活をしてもらうという制度です。
暮らしてみないとわからないその土地の雰囲気などを実感でき、移住による不安などを解消することができます。
いろいろ試してみて自分に合った街を見つけてから、Jターン就職できる企業を探すという手順を踏むと失敗が少ないでしょう。
大学生の場合は、長期休暇を利用するか週末移住がおすすめです。
就活とJターン就活に関するよくある質問
続いては、Jターン就職に関してのよくある質問について紹介します。
疑問を解消しJターン就職をより知ることで、将来の選択肢が広がります。
詳しく見ていきましょう。
Q:Jターンが人気な理由ってなに?
近年では働き方が多様化しており、大都市一極集中が以前より緩和されつつあります。地方で働くことが不便でなくなり、ワークライフバランスを大切にする人にとって、Jターン就職は魅力的です。コロナ禍によってリモートワークなどの在宅勤務の機会も多くなり、場所に縛られる働き方は減少しています。私生活の充実を第一にとらえる価値観をもつ人々も増加しており、Jターン人気の背景のひとつとなっています。
Q:新卒でもJターン就職は可能なの?
新卒でもJターン就職は可能です。新卒者向けにUターン・Jターンをテーマにした合同説明会も数多く実施されています。各地方自治体もJターン・Uターンで多くの若者に移住してもらうための施策を数多く用意し、若者を誘致しているのです。
また、近年は地元志向も高まっており、大都市圏以外で働きたいと考える学生も年々増加傾向にあります。企業の東京から地方部への移転も増えており、今後もJターン志向の学生は増えてくると予想されます。
Jターン就活で使える志望動機を公開!
ここからはJターン就活で使える志望動機を公開します。
下記の記事を参考に志望理由を作成し、その志望理由に「地元に貢献したい」という要素を加えれば良いでしょう。
実際の例をみていきますね。
基本的な志望動機の作成方法は以下の記事をご覧ください。
【Jターン就活で使える志望理由①】
私が貴行を志望した理由は二つあります。
一つ目は、貴行は〇〇県の多くの企業や県民の生活基盤を支えていると感じるからです。〇〇県には、〇〇県で創業された有名企業が複数存在しています。時代の流れは変わっていきますが、サービスは変わらず、第二の〇〇社、第三の〇〇社を生み出し、サポートしていきたいと考えています。
二つ目は、地域に密着し、金融を通じて生活のトータルサポートができると感じたからです。私は〇〇県で生まれ育ちました。そんな〇〇県の今後を支え、発展に寄与していきたいと思い、志望するに至りました。
【Jターン就活で使える志望理由②】
サービス業として、地域の発展に寄与されている御社を志望するに至りました。
御社は〇〇県を代表する企業として、豊富な提案力で幅広い方を対象にサービスを提案されています。また、〇〇という地域に根付いており、信頼も厚いことが強みです。
私は現在、東京の大学に通っていますが、〇〇県△△町出身です。御社のサービスは△△町でも広く展開されていますので、ぜひ△△町を担当し、地域の発展に寄与したいと考えております。
私は体育会野球部の経験があり、何事においても粘り強くやり遂げられることを強みとしています。お客様や地域のために、親身となって、粘り強く、さまざまな商品を提案していきたいです。
地元を離れて都市部の大学に通っていると、履歴書の住所が都市部の住所になっているはずです。
一見してみると、「縁もゆかりもない地域になぜ?」と疑問を抱かれるかもしれません。
志望理由の中で、「地元であること」をアピールすれば理解してもらえるでしょう。
あとはどのように地域に貢献していくかを具体的に述べるだけです。
さいごに
今回は、Jターン就活についてのメリット・デメリットや、就活の進め方を紹介してきました。
Jターン就職について知らなかった地方出身の人は、就職活動の選択肢として検討してみましょう。
単純なUターン就職よりも選択できる企業の数も増えますし、自治体で実施しているJターン就職説明会などに参加すると行政による支援も受けることができるのでおすすめです。
現在は、コロナ禍の影響もあり今まで以上に働き方の多様化が求められています。
出勤を前提とした勤務形態から、在宅勤務を中心にした形態の企業も増え、企業の地方移転も進んでいます。
都市部以外にも素晴らしい企業はたくさんあるので、視野を広げて企業選びをしてみましょう。
また、志望理由を作成する際は、いかにして「地域の発展に寄与するか」を盛り込むかがポイントです。
捉え方によっては「JターンではなくてUターンすればいいのでは?」と感じる採用担当者もいるかもしれないので、書き方には注意するようにしてくださいね。
現在は、Jターン就職・Uターン就職が以前よりしやすい社会環境です。
みなさんも、多様な選択肢の中から自分のライフスタイルに合った働き方を見つけましょう。
これからの社会人生活がよりよいものになることを祈っています。