【例文あり】就活のゼミ質問はこう答えろ!! 徹底解説

【例文あり】就活のゼミ質問はこう答えろ!! 徹底解説

2022年4月16日更新

はじめに

ESや面接でゼミ活動について聞かれたりすると

 

「ゼミ活動で人事は何を知りたがってるの?」

「どのように答えるのがベストなの?」

「逆にゼミに入ってないとハンデを負うの?」

 

など色々な疑問が湧いてくると思います。

 

本記事ではそのような疑問を一挙に解決しますので、最後までジックリお読みくださいね。

 

【読んだらわかること】

✔ゼミ活動の質問で人事が探っていること

✔ゼミ活動のスマートな答え方と例文

✔ゼミに入ってないと就活は不利になるのか?

✔ゼミに入っていない場合のとっておきの答え方と例文

1. ゼミ活動を聞いて人事は何を探っているのか?

ゼミの質問を通じて人事は何を知りたがっているのでしょうか?

 

これはゼミの質問に限らずですが、ESや面接の質問で人事が知りたいことを集約すると大きく下記の3つです。

 

①入社後に活躍してくれそうか?

②入社後に頑張ってくれそうか?

③入社後すぐに辞めないか?

 

この3点を探るためにガクチカを聞いたり、バイトや部活動、サークル活動などの質問を通じて手がかりをつかもうとしています。

 

そして、学生の受け答えを未来に投影し、その会社の求める人物像にマッチしていれば、晴れて合格になりますし、そうでない場合はお祈りされます。

 

特にゼミの質問では上記3点を推し量るために以下のことを聞き出します。

 

✔シッカリと学業に取り組んでいたのか

✔どんなことに興味があるのか?

✔ゼミで何を学んだか

✔どんな姿勢で研究に取り組むのか?

✔研究内容と仕事との専門性はマッチするのか?

✔説明する力があるのか?

 

つまり、その会社の求める人物像から逆算した上で上記を満たした受け答えができれば、合格率がアップするということですね。

2. ゼミ活動のスマートな伝え方と例文

「ゼミ活動はどんなことに取り組んでいましたか?」

 

このように面接官から質問された場合、あなたはどう答えますか?

 

少し考えてみてください。

「わからないから困っているのです!!」

 

今はわからなくても大丈夫です。

 

ただ検索した情報をそのまま受け売りするのではなく、自分で考えることで吸収力が倍増しますので、まずは地頭でアレコレ悩むプロセスが大切です。

 

それではゼミ活動の賢い答え方について解説していきます。

①ゼミ活動の伝え方のポイント

 

ゼミ活動を効果的に伝えるために下記の順番で3つのステップを踏んでください。

 

【ステップ1】結論

【ステップ2】具体性

【ステップ3】ベネフィット

 

これだけだとイメージしにくいと思いますので、分解して解説します。

 

まずは【ステップ1】で結論を端的に伝えます。

 

たとえば、「ゼミはマーケティングを専攻し、購買行動の研究を行っています」など、一言で相手が概要を理解できるように答えていきます。

 

ここで注意すべきことは面接官はあなたのテーマについて深く知りたいわけではないので、結論を長々と話してしまうと空気が読めない学生だと捉えられて逆効果になります。

 

5秒程度で一気に相手の脳にゼミの概略をインストールしていきましょう。

 

次に【ステップ2】で具体性を織り込んでいきます。

 

「具体的には〜」でステップ1の結論を下支えし、面接官の脳にあなたが取り組んだことをより鮮明にイメージさせていきます。

 

たとえば、

 

「具体的には消費者が購買を決定するきっかけは何なのか、そして購買意欲を刺激するために何をすればいいのかなどを研究しています。特に現在は新型コロナの影響に伴うeコマースの拡大によりネット経由での購買需要が高まっています。したがって、現在はSNSなどの情報が購買行動にどの程度直結しているのかを国内外の事例や老若男女100人のアンケート調査を基に分析しています。」

 

というように

 

・どんな目的で取り組んだのか

・どのように課題を解決していったのか

 

などを伝えることにより具体性を膨らませていきます。

 

だいたいの就活生がこのステップ2までで終わってしまいます。

 

でも、ここで終わってしまうのは非常に勿体ないです。

 

ぜひ【ステップ3】の「ベネフィット」までアピールしてクロージングしてください。

 

「ベネフィット」とは何かというと「あなたを雇う理由・メリット」です。

 

「~だから、あなたを雇いたい・内定を出したい」と面接官の背中を一押しするステップです。

 

そのためには

 

・ゼミ研究を通じた成長ポイント

・ゼミ研究で得た知識やスキル

・入社後に上記がどう活かせるのか

 

などをアピールして「ぜひあなたを雇いたい」というレベルまで話を展開してください。

 

たとえば、

 

「今回の研究により最近の若者は商品やサービスを買う前にSNSなどの情報や口コミを検索して、購買の意志決定を行っている傾向がつかめました。御社ではゼミの研究で培ったネットマーケティングの知見をフルに活用しながら若者向け商品の売上拡大に貢献したいと考えています」

 

というように最後は必ずベネフィットまで落とし込んでください。

 

一方で

 

「でも、選考段階で具体的なゼミ研究テーマが決まっていない場合はどうしたらいいですか?」

 

という質問も多いのですが、この場合は〜を研究する予定ですで結構です。

 

面接の場で具体論は話せないと思いますので

 

・なぜその研究テーマにしようと思っているのか?

・どのように調査・分析しようと考えているのか?

・最後はどのような結論を導きたいのか?

 

など、プロセスの話を中心に説明すると面接官も「テーマが決まっていないのなら、無理もないね」といった感じで許容してくれます。

 

それを踏まえたうえで、次のチャプターでは例文も交えて全体的な流れを実際につかんでもらいます。

 

②例文

 

それではゼミ活動について質問された場合の例文を見ていきましょう。

 

面接官:「ゼミ活動では具体的にどんな研究を行っていますか?」

 

【例 文】

ゼミでは会計学を専攻しています。

ゼミの研究はグループごとに分かれて研究を行っていますが、私のグループは「簿記の歴史」について調査・分析を行っています。

私はグループ長に任命されたため、グループメンバー全員の意見を取りまとめる必要があり、率先してメンバーの意見を傾聴して異質な意見を包含しつつ1つの方向に導く役割を担っています。

そのためチーム内で意見が割れた場合は事実をつかむために学術論文や専門家の意見を収集するなど、チーム全員で分担して徹底的にその本質を調べあげました。

この結果、主観ではなく客観的な数値やデータによる事実や真因さえつかめれば、メンバーも納得して同調し、ベクトルを集約できることを学びました。

御社ではいかなる難題も真正面から受け止め、今回の経験を活用して課題をチーム一体となって解決し、組織力で業容拡大に貢献できるように邁進します。

 

【想定追加質問】研究テーマからどんな結論が導かれましたか?

3. ゼミに入ってないと就活は不利になるのか?

「ゼミに入ってないと選考でハンディを負うと聞いたのですが、本当ですか?」

 

結論からいうと、一概に不利になるとはいえません。

 

その代わりに

 

・なぜゼミに入らなかったのか?

・それに代わる何かに打ち込んだのか?

・それに代わる勉強は何をしたのか?

 

を説明する必要があります。

 

たとえば

 

・ゼミ以外のコミュニティーに参加したかったから

・社会で必要な資格取得や語学力を習得したかったから

・長期インターンに参加して実践スキルを身に付けたかったから

・部活やアルバイトに専念したかったから

 

など、学業、資格試験、留学、趣味、インターンシップ、ボランティア、部活、アルバイトのような前向きな理由があって、社会に出てからも将来的に役立つスキルを身に付けるための時間が必要であり、ゼミがその支障になるといった論理立てが必要です。

 

これがなくて「やりたいことがなかったから」「ゼミに興味がなかったから」「卒論が面倒くさいので」といったホンネを言ってしまうと、面接官は

 

「じゃ、何のために学校に行ったの?」

 

と心証を害し、当然将来の活躍イメージも出ませんので、その場で沈没します。

 

なので、ゼミに入らなかった学生はその期間、自分を高めるために何を行っていたのかを説明することが必須条件となってきます。

 

①ゼミに入っていない場合の答え方と例文

 

ここからはゼミに入らなかった場合の答え方について解説します。

 

以下の2ステップで答えてください。。

 

【ステップ1】ゼミに入っていない理由をポジティブに答える

【ステップ2】ゼミ以外で取り組んだ内容を具体的に説明する

 

取り急ぎ、面接官の脳は「なぜゼミに入らなかったのか」が気になっていますので、ステップ1でその疑問を払拭してあげる必要があります。

 

この場合、ネガティブな理由をあげつらうと心証を損ねますので、さきほど解説したとおり前向きな理由を伝えてください。

 

ゼミに入らなかった理由がクリアになると次に面接官の脳は「じゃ、その時間を使って何してたのか?」に関心が移ります。

 

ゼミに代わる何かに力を入れたことを具体的に説明できないと「その時間、何してたの?→ 怠惰」と印象付けられますので、ステップ2としてゼミ以外で取り組んだことを具体的に説明していきます。

 

また、なぜゼミに入らなかったのかを答えられなかったり、ウソをつくのは手痛いしっぺ返しを食らいますので絶対にやめてください。

 

仮にウソをついたり盛ったりしても、面接で深堀り質問すれば、表情や声のトーン、説明できないなどの理由で必ずバレます。

 

そうなると、仮にそれまでの質問で受け答えが上手にできていたとしても、すべて水の泡と化しますのでご法度です。

 

少しイメージは湧いたと思いますが、例文でさらにイメージを濃くしていきましょう。

 

②例文

 

それではゼミに入っていない場合の例文をアルバイトとボランティアをモチーフに示していきます。

 

【ゼミに入らない理由がアルバイトの場合】

私は自分の学費を稼ぐためにゼミに所属しませんでした。

現在は奨学金を利用しながら大学に通っていますが、それでもまだ費用を賄えないため、その補填のために塾の講師と飲食業のアルバイトを掛け持ちしています。

特に塾の講師では集団講義の弱点により個々の学習進捗のレベル差を埋めることができないため、クラス一律で宿題を与える手法ではなく、各人のレベルに応じた宿題を個別に与え、フィードバックを行いました。

結果として、1人も落ちこぼれを作らず、全体平均で5科目20.7点の引き上げに成功

しました。

 

このエピソードを読むと、お涙頂戴まではいきませんが、あまり裕福でない家庭に生まれて、バイトを掛け持ちしてまで勉学に勤しむ苦労が伝わってきます。

 

「それじゃ、ゼミに入らないんじゃなくて、入れないんだな」と受け取れますね。

 

加えて、バイト先の塾では従来のやり方に固執せず、自らのアイディアでチャレンジし、見事に成果まで出している点は加点要素になり得ますね。

 

【ゼミに入らない理由がボランティアの場合】

高校時代にボランティアを経験し、そこで偽善的なボランティアに対して懐疑的な印象を抱きました。

そのため、大学ではボランティアの本当の意味を探りたくて、ゼミには所属せずに地域のボランティア団体で活動することを決めました。

「本当に相手の悩みに答えられるボランティアとは?」や「自己満足がないとボランティアはできないのか?」などの疑問を払拭するために、両親のいない子供向けに勉強を教えるボランティアを3年間継続しています。

そこで分かったことは「この人を何とかしてあげたい」という気持ちは机上の空論ではなく、実際に現場で顔を突き合わせ、その空気感を感じることで初めて内発的動機として醸成されるということが分かりました。

この経験を通じて、実際に現場に足を運んで体感しないと真の解決法は見い出せないこと、および本当のモチベーションは現場感覚から生まれることを体感しました。

 

どうでしょうか?

 

この文章から

 

・ゼミに入らなかった理由を明確に理解できたでしょうか?

 

・その代わりに、どのような目的で何を行い、どんなことを学んだのかがキチンと表現されているでしょうか?

 

上記の2つが満たされていれば、面接官への回答としては合格点です。

 

その他、留学や資格、趣味、家事手伝いなども、今回のポイントを押さえておけば応用可能です。

さいごに

最後に人事のホンネでよもやま話として受け流して欲しいのですが、文系のゼミ活動に関してはたいして人事は重要視していない場合もあります。

なぜなら、人事が文系出身者の場合、自分たちが学生だった時の経験で物事を考えてしまい、会社で役に立つようなレベルまで研究していないことをイメージしてしまうからです。

 

しかし、理系の場合は別です。

 

理系はどちらかというと職種別採用に近く、研究分野と会社の技術のマッチング度を図りながら内定を出していきます。

 

なので、あまりにも勉強がおざなりで、技術職の面接官に深掘り質問されてタジタジになるようでは専門性がないとみなされ、その時点でスピンアウトします。

 

私自身も専門性を見極めるために、実際の面接で理系の学生については研究テーマをプレゼンテーションしてもらっていたほどです。

 

ゼミ活動に関して特に理系の学生は用意周到に準備して、文系は手痛い失点を食らわないように今回の答え方のステップや例文を参考にして及第点をゲットしてください。

 

本記事が何らかの参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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就活ハンドブック編集部

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