エンタメ業界の就活攻略法3選!業界の特徴と就職難易度も解説
2024/8/23更新
はじめに
エンタメ業界は自分の趣味や好きなことを仕事につなげやすいため、就活生からも人気が高い傾向にあります。
しかし、だからこそエンタメ業界は就職難易度が高く対策が必須なのです。
しかし、具体的にどう行動すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、就職難易度トップクラスのエンタメ業界を目指すための就活攻略法3選をご紹介します。
特に、以下のような特徴に当てはまる学生は必見です。
- エンタメ業界の概要や動向、募集職種などの業界研究がしたい
- エンタメ業界ならではの選考対策が知りたい
ライバルと差をつけて選考を有利に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
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1.エンタメ業界とは?
エンタメ業界とは、テレビや音楽・ゲームなどの娯楽を通して、人々を楽しませるコンテンツを提供する業界です。
東洋経済オンラインの調査(「内定の競争倍率が高い会社」ランキングTOP100)によると、エンタメ業界の代表格とも言える映画産業の大手である東宝や松竹は内定倍率が300~400倍であり、非常に人気の高い業界であることが分かります。
1-1.業界規模
経済産業省の「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」によると、2018年時点での日本のエンタメ業界の市場規模は、約10.8兆円です。
これは日本のGDPの約5%に相当するため、非常に大きい規模であることが分かります。
また、コロナの影響で一時的に市場規模が縮小しましたが、株式会社ヒューマンメディアが行った国内コンテンツ市場規模調査によれば、2021年の日本のコンテンツ市場は8.0%増の14兆2,159億円で、過去最大規模となりました。
いずれにせよ国内でもかなり大きな業界であることは間違いありません。
1-2.業種
一口にエンタメ業界と言っても、さまざまな業種があります。
- テレビ
- ラジオ
- 映画
- 舞台
- 音楽
- 動画配信
- アニメ
- ゲーム
- 出版
- 遊園地、レジャー
就活においては、エンタメ業界を目指すというだけでは、あまりにも幅が広すぎるので、エンタメ業界の中でも、その職種を志望するかは事前に明確にしておきましょう。
1-3.主な仕事内容
業種にもよりますが、エンタメ業界の主な仕事内容は以下の通りです。
- プロデューサー:テレビ番組、映画、アニメなどの企画を行う
- エンジニア、アニメーター:実際に映画やアニメのコンテンツ制作
- 技術スタッフ:カメラ、音声、照明などテレビ番組や映画撮影のサポート
- 広報:新作ライブや映画などの宣伝や販売促進活動
- 事務:チケット販売や、イベント運営など幅広い事務作業
就活では、業種だけでなく、そのような仕事内容をしたいかということもイメージしておくことが重要です。
1-4.業種によって新型コロナウイルスの影響は異なる
同じエンタメ業界の中でも、業種によって、新型コロナウイルス感染拡大により大きな打撃を受けた業種と、逆に追い風になった業種に分かれます。
ライブやステージ講演、映画などの集客エンタメは新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛により、非常に大きなダメージを受けました。
ぴあ総研の調査(集客エンタメ産業における新型コロナ禍によるダメージ)によると、2020年3月から2021年2月の市場規模は、コロナ禍以前の2019年と比べ、50~90%程度減少しており、大きな影響を受けていることが分かります。
逆にNetflixに代表される動画配信サービスは新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の拡大が追い風となり、業績を伸ばしています。
日本経済新聞の記事によるとコロナ禍直後の2020年4~6月のわずか3カ月の間で、Netflixは会員数を1000万人増やしていることが分かります。
エンタメ業界の中でも、業種によって、新型コロナの影響度が異なるので、自分の志望する業種はどのような状況に置かれているかを事前に確認しておくようにしましょう。
1-5.エンタメ業界の年収は比較的高い
業種にもよりますが、エンタメ業界の年収は比較的高いです。
業界動向サーチの業界別の平均年収ランキングでは、上位にテレビと玩具業界がランクインしています。
テレビ業界は945万円、玩具業界は770万円となっています。
特にテレビ業界は平均年収が1000万円近くなっているので、非常に恵まれた給与待遇であると言えます。
エンタメ業界ランキングの詳しい内容は以下の記事でも紹介されているので、ぜひ参考にしてください。
1-6.就職難易度は「高い」
エンタメ業界の就職難易度は、ほか業界と比較すると「高い」と言われています。
エンタメ業界の新卒採用枠が少ないにも関わらず、人気業界のためエントリーする学生も多いです。
そのため、先述のような大手企業だと倍率は300倍以上になることも珍しくありません。
狭き門のエンタメ業界の内定を勝ち取るためには、選考を通じて用いられるエントリーシートを徹底的に練り込んで作る必要があるでしょう。
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2.エンタメ業界で今後成長が期待される業種
エンタメ業界の中でも、特に今後成長が期待されている業種は以下の4つです。
- ゲーム業界
- AR、VR
- 動画配信サービス
- ライブ配信サービス
ゲーム業界では、eスポーツが世界的に活発となる動きを見せており、日本でも近い内にその流れがくると期待されています。
AR・VRや動画・ライブ配信サービスは、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の後押しもあり、今後さらに成長が見込まれる業種です。
市場が拡大している業種は売り手市場になりやすい傾向にあるため、できるだけ成長している業種での就活をすることをおすすめします。
3.おすすめのエンタメ業界ホワイト企業3選!
エンタメ業界の中でも今後成長が期待されるゲーム業界から、おすすめのホワイト企業を3つ紹介します。
就活口コミサイトの総合評価が上位の大手企業から厳選しましたので、ぜひ企業選びの参考にしてみてください。
- 株式会社ディー・エヌ・エー
- 株式会社バンダイ
- 任天堂株式会社
3-1.株式会社ディー・エヌ・エー
ディー・エヌ・エーは口コミサイトの中で、平均年収が最も高いのは757万円です。
また風通しの良さが高スコアとなっており、働きやすい環境であることが伺えます。
3-2.株式会社バンダイ
バンダイは社員の士気や20代の成長環境のスコアが高いため、社員を育てる社風であることが予想されます。仕事を通して、成長していきたいと考える方にはおすすめの会社です。
3-3.任天堂株式会社
任天堂はSONYに次ぐゲーム業界の大手ということもあり、コンプライアンス遵守の意識が非常に高いです。
そのため有休消化率も80%越えと高く、ホワイト企業の代表と言えます。
平均年収も744万円と高く、申し分ありません。
3社とも人気企業のため、就職難易度は高いですが、その分入社して得られるリターンも大きいので興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
4.エンタメ業界の就活攻略法3選!
エンタメ業界は人気の業界で、内定倍率が100倍を超えることも珍しくありません。
そんなエンタメ業界で内定を勝ち取るために、取るべき行動を3つ厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。
具体的には以下の3つです。
- 就活エージェントを活用する
- 口コミサイトを活用する
- 志望動機を作り込む
順番に解説していきます。
4-1.就活エージェントを活用する
就活エージェントとは、プロのアドバイザーが就活を支援してくれるサービスのことです。
就活エージェントを活用することで以下のメリットを得られます。
- 厳選した優良企業を紹介してくれる
- エントリーシートや面接の対策ができる
- 面接のフィードバックをもらえる
- 就活に集中できる
就活エージェントは、さまざまな企業の情報を持っているため、厳選した優良企業だけを紹介してくれるため、安心です。
時間を掛けて準備をして応募した企業がブラックだったといった事態を避けやすくなります。
また、エントリーシートや面接対策をプロ目線で指導してもらえるので、上達スピードが早くなります。面接を受けたあとに就活エージェント経由で企業からフィードバックをもらえることもあり、次に活かしやすいのも嬉しいポイントです。
そして何より面接などの日程調整を就活エージェントに任せられるので、就活に専念することができます。
貴重な時間を有効活用するためにもうまく就活エージェントを使いましょう。
エンタメ業界でおすすめの就活エージェントは以下の3つです。
- マイナビクリエイター:就活エージェント最大手であり、業界トップクラスの求人数を誇る
- マスメディアン:広告、WEB・マスコミ分野ではナンバーワンの実績がある
- 文化通信:映画、エンタメ業界に特化している
就活エージェントは複数登録することで、自分に合ったアドバイザーを見つけやすくなるので、上記3つは全て登録することをおすすめします。
4-2.口コミサイトを確認する
口コミサイトとは、現役の会社員やOBが、その企業について投稿した口コミを閲覧できるサイトのことです。
口コミサイトを見ることで、よりリアルな会社の理念や実態が分かるので、企業研究の一環として口コミサイトを利用するようにしましょう。
おすすめの口コミサイトは以下の4つです。
- ワンキャリア:口コミ情報を元にしたマイナビのようなイメージ
- エンライトハウス:口コミ掲載社数が最大規模
- Openwork:口コミ情報の数や見やすさが優秀
- 就活会議:就活生向けの口コミサイト
口コミサイトによっては、情報が偏っている場合もあるので、上記4つのサイトの口コミを全て確認すると、より深く企業を理解することができます。
ぜひ参考にしてみてください。
4-3.志望動機を作り込む
志望動機は就活で最も重要な項目と言っても過言ではありません。
なぜなら企業は入社の熱意を、就活生の志望動機を通して確認しているからです。
より熱意の伝わる志望動機の作り方は以下の3ステップです。
- 就活の軸を決める
- なぜエンタメ業界かを言語化する
- なぜその企業かを言語化する
順番に解説します。
4-3-1.就活の軸を決める
就活の軸とは、企業に入社するうえで最も重要視する基準を指します。
これを最初に決めることで、エントリーシートや面接での受け答えに一貫性が出るので、面接官に好印象を与えやすくなります。
ただし、「福利厚生が良い」とか「給料が良い」などの軸にすると、自分本位な印象となり、評価が下がる可能性があるので、避けましょう。
就活の軸は自分の強みを活かしつつ、社会に貢献できるような内容が好ましいです。
例えば、英語力が強みの場合は、「海外を中心に働くことで業界のグローバル化に貢献する」などが就活の軸になります。
4-3-2.なぜエンタメ業界かを言語化する
さまざまある業界の中で、ぼんやりとエンタメ業界が良いと思っているだけでは、エントリーシートや面接で熱意を伝えることができません。
しっかりとエンタメ業界を志望する理由を明確に言語化することが重要です。
これを言語化する場合は、ひとつ前に決めた就活の軸とマッチするようにしてください。
さらに過去に体験した出来事と絡めるとより良い志望動機を作れるのでおすすめです。
例文としては以下の通りです。
海外留学をした際に、日本のアニメが海外の方に広く愛されていることを知り、誇らしい気持ちになり、もっと日本の文化を広めたいと感じた。留学で培った英語力を活かして、海外向けの営業として働くことで、日本のエンタメ業界に貢献したい。
エンタメ業界への熱意をアピールするために、しっかりと自分の言葉で志望動機を言えるようにしておきましょう。
志望動機の作り方についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
4-3-3.なぜその企業かを言語化する
一口にエンタメ業界と言っても企業は無数に存在するので、なぜその企業を志望するかということも言語化しておく必要があります。
そこで大事なのは企業研究です。
企業のホームページや口コミサイトを利用して、就活の軸にマッチする企業理念や事業展開などを探して志望理由を作成すると効率が良いです。
任天堂の企業理念である「独創」を例にすると以下のようになります。
また、君島社長のおっしゃる「『独創』の精神」に大変共感しました。
私自身、家族や友人にプレゼントをする際に、その人が喜ぶような、笑うようなものを考え抜き、私しか思いつかない独創的なプレゼントをすることが好きだからです。
「独創」の精神を大事にして、御社に関わる全ての人を笑顔にすることに私も貢献したいと強く思っています。
このようになぜその企業かを言語化することで、説得力を持たせることができるので、意識するようにしましょう。
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5.エンタメ業界に向いてる人の特徴
エンタメ業界でやりがいを感じやすい人の特徴について解説します。
流行に敏感
エンタメ業界では、常に新しいトレンドや流行をキャッチし、業界の動向を理解する力が求められます。
流行に敏感であれば人々のニーズを先取りできるため、企画や制作に活かしやすくなるでしょう。
自主性がある
自分から率先的に動いて仕事を進められるのは、エンタメ業界で活躍するための大きな武器となります。
積極的に行動する力があれば新しいアイデアや企画に関してもどんどん提案できるため、社内での評価も高くなるでしょう。
自分のイメージやアイデアを言語化できる
エンタメ業界では自分の考えやイメージを明確に伝える力が重要です。
アイデアを具体的な形にしてチームやクライアントと共有することで、仕事を成功に導きやすくなるでしょう。
人に感動を与えることに喜びを感じる
観客や視聴者に感動を提供することに喜びを感じる人は、エンタメ業界に向いていると言えます。
多くの人に喜びや感動を与えることがこの仕事の柱となるので、ここにやりがいを感じることができれば仕事に苦痛感を感じず楽しく続けられるでしょう。
体力・精神面でタフさがある
エンタメ業界はほかの業界と比べると労働時間が長くプレッシャーも多い環境です。
困難な状況にあっても、冷静な判断力と体力をもって仕事をこなさなくてはいけません。
大学の部活やサークルでスポーツをやっている学生は、特に向いていると言えるでしょう。
コミュニケーションスキルが高い
この業界では社内外を含めて多くの人々と連携しながら仕事を進めるため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
相手の意図を汲み取りコミュニケーションを図ることで、仕事を円滑に進められるようになります。
6.エンタメ業界の就活に関するよくある質問
最後にエンタメ業界の就活に関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
「エンタメ業界は厳しい・やめとけ」って言われるのはなぜ?
エンタメ業界が厳しいと言われるのは、労働時間の長さや不規則な休暇、上下関係の厳しさなどの理由が挙げられます。
とはいえ、どの業界でも仕事上「しんどい」と感じることはあるものです。
またエンタメ業界は人に感動を与えるやりがいを感じられる仕事も多くあります。
自分の企画が世に出て多くの人々に感動を提供できれば、社会に大きな影響を与えられるでしょう。
このようにメリットやデメリットを踏まえて、自分が向いている業界かどうかを検討しましょう。
エンタメ業界の就活の軸は何をアピールすればいい?
「人々に感動を与えられる仕事にやりがいを感じる」「自分のアイデアを形にしたい」といった軸は、エンタメ業界向きの就活の軸となります。
エンタメ業界に関する就活の軸はどのように決めればいいか分からない方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
7.今すぐ行動すれば周囲と差をつけられる!
この記事ではエンタメ業界を志望する方向けに、内定を勝ち取るために取るべき行動を3つ紹介しました。おさらいしておきましょう。
- 就活エージェントを活用する
- 口コミサイトを活用する
- 志望動機を作り込む
どれも今すぐに行動に移せるものばかりなので、この記事を読んだらすぐに実行してみましょう。
就活は行動するほど、内定を勝ち取る確率が上がります。
一秒でも長く行動をして、第一志望の企業に受かりましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
【内定者のエントリーシートを大公開】
先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、内定者のエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
エントリーシートに行き詰っているなら、必ず参考になるでしょう。
内定者のエントリーシートを見る機会は、ほとんどありません。
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