【例文あり】就活でラインを使う際のマナーと注意点を解説!

【例文あり】就活でラインを使う際のマナーと注意点を解説!

2024/8/23更新

はじめに

就活では近年、学生とのやりとりでラインを導入している企業も増えてきました。

メールや電話よりも親近感があることから、ついつい友達感覚でスタンプなどのやりとりをしそうになりがちですが、もちろんそれはNGです。

ラインでのやりとりは、メールや電話とは違ったマナーや注意点があります。

そのマナーや注意点について知っておけば、実際のやりとりでも失礼な態度をとらずに相手とスムーズなやりとりができるでしょう。

そこで本記事では、就活でラインを使用する際に知っておきたい基本マナーと注意点について解説します。

今後学生とのやり取りにラインを導入する企業が増えていくことも考えられるので、本記事を参考にして就活でのラインの使い方をマスターしましょう。

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企業が就活にラインを導入する理由とは?

企業が就活にラインを導入する理由とは?

当記事ではライン使用上の注意点について紹介しますが、その前に企業が学生とのやり取りにラインを利用するようになった理由について理解しておきましょう。

ラインを導入するようになった理由は主に3つです。

理由
  • 学生とスムーズにやり取りできる
  • 複数人と一度に情報共有できる
  • 就活に関する情報も発信できる

それでは1つずつ見ていきましょう。

学生とスムーズにやり取りできる

企業のライン導入の理由1つ目は、学生とのやり取りがスムーズになるからです。

企業は就活で多くの応募者に対応しなければならないため、一人一人とのやり取りをできるだけスピーディーに行いたいと考えています。

そこでネックになるのがやり取りのスピード。

学生はメールを日常的に使用する機会が少ないので、抵抗があるせいで返信が遅くなったり、そもそも受信に気づかなかったりして、やり取りがスムーズに進まないことがあります。メールを送った担当者としては、なかなか返信が来ないと煩わしく感じることも多くあります。

メールではなくラインを利用すると、それらの問題がある程度改善されます。ラインであれば堅苦しさがないので返信するのに抵抗がなく、既読機能があるので内容を見たかどうかを確認することもできます。

学生とのやり取りがスムーズになるため選考全体が滞りなく進むことが、企業がラインを就活に導入する主な理由となります。

複数人と一度に情報共有できる

ラインには、複数人と一度に情報共有できるというメリットもあります。

企業は学生全体に同様の内容を一度に知らせたいことがありますが、メールだと学生一人一人に送らなければならないため非常に手間がかかります。

メール送信対象として学生を選択し忘れてしまう可能性もあります。

しかし、ラインであればグループを作って、一度の連絡で全員に同様の内容を知らせることができます。

学生全員に対して情報を手間なく確実に伝達できることがラインを利用する企業が増えた要因の1つです。

就活に関する情報も発信できる

ラインでは面接の日程調整といった個人的な連絡だけでなく、就活のスケジュールなどの情報も発信できます。

公式アカウントでメッセージ機能やLINE VOOMを使えば、企業の雰囲気や業務の詳細、今後の選考スケジュールに関してもリアルタイムで学生に伝えられます。

さらにこれらの情報を文章だけでなく画像や動画で伝えられるのも、ラインの大きなメリットと言えるでしょう。

就活でラインを使用する最低限のマナーを解説

就活でラインを使用する最低限のマナー

ラインは普及率が非常に高く、メールよりも企業とのやり取りが楽にできると感じる学生は多いと思います。

しかし、ラインであっても通常のメールと同じように守るべきマナーは存在します。気軽にやり取りができるからといってマナーを気にせずに対応していると、採用担当者に非常識な印象を与えてしまうこともあります。

ライン上で守るべき最低限のマナーは以下の5つです。

最低限のマナー
  • ラインを送る時間帯は企業の営業時間内
  • 即レスを意識する
  • 会話の終わりは学生側
  • 言葉遣いに注意する
  • ドタキャンはライン以外で連絡する

以下で紹介する基本マナーを守ることで、採用担当者と気持ちの良いやり取りができるようにしましょう。

ラインを送る時間帯は企業の営業時間内

ラインを使用する際に忘れやすいのが送信の時間帯です。

企業にメールを送るのは原則企業の営業時間内ということは聞いたことがあるのではないでしょうか。

ラインになるとやり取りが多少フラットになるので、「いつでもメッセージを送ってもいいかな」と思ってしまいがちですが、これは大きな誤りです。

ラインを導入している目的はあくまでやり取りの簡略化。ラインでのやり取りであるとはいえ、就活の一環であることを忘れてはいけません。

深夜帯などに連絡をしてしまうと担当者に迷惑がかかり、マナーができていないことでマイナス評価になってしまう可能性もあります。企業からのラインに気づいたのが夜になってしまった場合は、夜中は避けて翌朝に連絡するようにしましょう。

ラインになると企業の営業時間内に送る意識が薄れがちなので、意識的に気をつけるようにしましょう。

即レスを意識する

企業からの受信を確認したら即時に返信するよう意識しましょう。

すでに確認したように企業がラインを導入しているのはやり取りをスムーズに進めるためです。即レスができなければラインを利用している意味がなくなってしまいます。

特に面接の日程調整などに関しては早めの対応をしなければ、企業側の採用スケジュールが整わないので迷惑をかけます。予約が埋まってしまい自分の希望通りの日程で面接ができなくなることも考えられるので、即レスを心がけるようにしましょう。

会話の終わりは学生側

ラインを使用する際に「既読無視」「既読スルー」といった言葉を聞いたことがあるでしょう。就活でラインを使う際はこれらに対する注意が必要です。

案内や指示内容が企業から送られてきて理解したまま放置というのは非常にイメージが悪いです。

会話の終わりは学生側になるよう「〇〇承知いたしました」など理解した旨のメッセージを必ず送るようにしましょう。

態度に気をつける

ラインを使用する際は、態度に気をつけるようにしましょう。

採用担当者によっては少々話し方が砕ける場面はあるかもしれませんが、就活生の身としては丁寧な言葉遣いを意識し腰低く接するのが常識的です。うっかり友達感覚の口調で話してしまうと担当者に不快感を与えてしまうこともあります。

特に話に入る前の挨拶や結びの挨拶はよく抜けがちになります。「お世話になっております。〇〇大学〇〇と申します」「ご連絡いただきありがとうございます」「引き続きよろしくお願いいたします」といった挨拶はライン上でも確実にできるようにしましょう。

ドタキャンはライン以外で連絡する

面接のドタキャンなど、重要事項を緊急で知らせる必要があるときはラインではなく直接電話で伝えるようにしましょう。

 ラインの良さは気軽に連絡できることですが、自分の都合での勝手な変更までラインで言ってしまうと、迷惑をかけることを軽く考えているようにも取られてしまいます。

企業側に迷惑をかけてしまうことになる場合は、電話やメールを使い、理由を詳しく述べ謝罪もしっかり行いましょう。

 

そのほかに就活で知っておきたい基本マナーについては、以下の記事も参考にしましょう。

ライン特有の注意点とは?

ラインはメールよりも機能が多彩で便利である反面、企業とのやり取りで何気なく使用してしまうとマイナス評価となる機能もあります。

うっかり使用することで印象を悪くしてしまわないよう以下の説明を参考に、使用を控えるべき機能について理解しておきましょう。

ライン特有の注意点は以下の3つです。

注意点
  • スタンプは使用しない
  • アイコンは無難なものにする
  • 送信取り消し機能は使わない

それでは1つずつ見ていきましょう。

スタンプは使用しない

企業とのやり取りにおいてスタンプの使用は控えましょう。

繰り返しになりますが、ラインで会話をするといっても、それは就活の一環であり、何でも許されるわけではありません。多少メールよりも堅苦しさがなくなるものの、スタンプを使うのはこれから企業の選考を受ける就活生の取るべき態度として良くありません。

スタンプの使用自体に問題があるので、敬語のスタンプや真面目そうなスタンプであっても、うっかり使わないようにする必要があります。面倒であっても受け答えは必ず文字を使って行いましょう。

アイコンは無難なものにする

ラインのアイコンはチャット上に表示されるので、意図せずに企業側に見られてしまうものです。そのため就活の際はアイコンを無難なものにしておくのがおすすめです。

無難なアイコンとNGなアイコン例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 無難なアイコン:風景、人が映っていない写真、できるだけ地味なもの
  • NGなアイコン:カップルの写真、派手な写真

普段から使っているアイコンがNG例に該当している場合は就活の間だけ使用を控えるようにしましょう。

送信取り消し機能は使わない

ラインには送信メッセージを取り消せる機能がありますが、就活では使わないようにしましょう。なぜなら送信を取り消すとそれが相手にも伝わってしまうからです。

送信取り消し機能を使う場面としては間違ったメッセージを送ってしまったときだと思いますが、これを使用するのは文章の確認や推敲をしていない証明であり、見ていて良い印象は抱きません。

メールにはそのような機能がないこともあり、しっかり内容を確認してから送信すると思います。気軽なラインであっても文章の構成、内容、誤字脱字は必ずチェックしてから送信し、取り消し機能は絶対に使わないようにしましょう。

おすすめなのは、内容をはじめからライン上に書くのではなく、メモ機能などに下書きをすることです。メモ機能であれば誤って送信してしまうこともなく、内容の確認後コピペするだけなので2度同じ内容を書く必要もありません。手間もミスも少なくなるので文章に自信がなくて推敲してから送信したい人はメモ機能を使うと良いでしょう。

ラインでやり取りする際の例文

本章では企業とラインでやり取りする際の例文を紹介します。ラインでの文章のイメージがつかない人は以下の例文を参考にしてみてください。

面接の日程調整に対する返信

〇〇様、お世話になっております。

〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

 

この度は面接の日程をご案内いただきありがとうございます。

面接の日程ですが、以下の日程でご調整をお願いできればと思います。

 

第1希望:〇月〇日(〇曜日) 午〇 〇時〜〇時

第2希望:〇月〇日(〇曜日) 午〇 〇時〜〇時

第3希望:〇月〇日(〇曜日) 午〇 〇時〜〇時

 

上記の日程でご都合が悪い場合、別日で調整いたしますので、再度ご連絡いただければと存じます。

何卒よろしくお願いいたします。

メールほどは堅苦しくなる必要はありませんが、言葉遣いは丁寧にするようにしましょう。

面接の日程調整は複数の希望日を提示し、調整の手間がかからないようにすると親切です。

日程調整のマナーについては以下の記事でも紹介しているので、合わせてチェックしておきましょう。

 

面接のお礼

〇〇様、お世話になっております。

〇〇大学〇〇と申します。

 

本日〇時から行われました面接についてお礼をしたいと思いご連絡しました。

この度はお忙しいところ面接のお時間いただきありがとうございました。

〇様のお話をうかがい、貴社への理解を深めるとともに貴社への志望度がさらに高まりました。

 

本日は面接をしていただき、誠にありがとうございました。

相手の名前と挨拶や名乗りは送信の度に書く必要はありませんが、新たな要件に関してメッセージを送る場合などはマナーとして書くようにしましょう。

就活でラインを使う際のよくある質問

最後に就活でラインを使う際に学生から寄せられるよくある質問に回答するので、ここで疑問や不安なことを解消しておきましょう。

返信が遅れたらどうすればいい?

メールが来たことに気づかず返信が遅れた場合はまず「大変申し訳ございません」と最初に謝罪の言葉を添えます。

謝罪とあわせて選考に前向きな姿勢を伝えられると、相手に悪い印象を与えにくいでしょう。

もし面接の日程調整に関する返信が遅れた場合は、以下のような文言を送信するのがおすすめです。

返信内容
  •  恐れ入りますが、面接の場に伺いたいと考えております。
  •  貴社は第一志望のため、ぜひ入社して活躍したいと考えております。
  •  ご検討いただけますと幸いです。

相手からの返信がないときは?

担当者からメールの返信が来ないときは、緊急性の低いものに関してはまず2営業日を目安に再度メールをしてみてください。

それでも返信がないときや、どうしても確認したいことがあるときは担当者の所属部署に電話で連絡をして問題はありません。

電話のほうが早く返信をもらえそうでも、メールでやり取りを続けているため、基本的にメールを優先してください。

ビックリマークは使ってもいい?

ビックリマークもスタンプと同様に、基本的には使わないことをおすすめします。

ごくまれに相手からビックリマークを使った返事が来ることがありますが、それにつられて自分も使わないようにするのが無難です。

ラインの返信は選考で見られる?

基本的に、ラインの返信は選考の過程に含まれることはありません。

ただし、よほどマナーがないやりとりがあった場合には担当者から「常識がない」と認識されてしまい面接でも悪い印象を持たれてしまうこともあります。

社会人になったつもりで、しっかり相手と誠実にやりとりができていれば問題ないです。

友だち追加した後最初の挨拶は?

友だちに追加した後の最初の挨拶は、大学名・学部名・氏名と簡単な挨拶を添えましょう。

「〇〇大学〇〇部の〇〇と申します。改めて何卒よろしくお願いします」と送信すれば問題ありません。

【まとめ】ラインもメールと変わらない!最低限のマナーは守ろう!

当記事では就活におけるラインの使用上の注意点について解説してきました。

ラインは扱いやすく企業とやり取りをするのに非常に便利なツールです。メールを使用することで生じていた、企業からの受信を見逃して返信が遅くなる、堅苦しい書き方に戸惑うといったことは少なくなるでしょう。

しかし便利である反面、マナーを無視したり使い方を誤ったりすると担当者に不快な印象を与えてしまうこともあります。ラインという気軽なツールだからこそ、疎かになりやすいマナーに着目することで、学生と担当者で気持ちの良いやり取りができるよう心がけるようにしましょう。

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