就活における関関同立の立ち位置とは?【人気企業就職の対策を解説】

就活における関関同立の立ち位置とは?【人気企業就職の対策を解説】

2022年4月11日更新

はじめに

「関関同立は就活で有利なの?」

「関関同立から人気企業に入るにはどうしたらいいの?」

こんな悩みを持っていませんか。

 

難関私立大学として言わずと知れた関関同立。いったい就活でどれほど有利なのか知りたい人もいるでしょう。全国の大学の中でも高学歴で受験市場でも人気の高い関関同立ですが、実は就活市場において特別有利ということはありません。

 

当記事では、関関同立の就活における立ち位置や、人気企業を目指す場合に知っておくべきことについて紹介します。関関同立出身で就活を控えている学生や関関同立の就活事情について興味のある方はぜひご覧ください。

当記事を読めば、関関同立生がどのような意識と対策をもって就活に臨めばいいかがわかり、選考において有利に立ち回ることができるようになるでしょう。

 

 

<目次>

1 関関同立から人気企業を目指す際に知っておくべきこと

  1-1 超上位企業への就職は至難の業

    1-1-1 学歴フィルターの存在

    1-1-2 ライバルは超高学歴層

    1-1-3 特別選考を受けられない

  1-2 関関同立は選考で有利とは言えない

    1-2-1 就活における大学の立ち位置1-2-2 関関同立は人気企業の最低学歴ライン

2 人気企業に入るための対策

  2-1 徹底した自己分析と企業研究

    2-1-1 就活軸とアピールポイントを明確にする

    2-1-2 企業と業界の理解度を高める

  2-2 インターンやOB訪問への参加

    2-2-1 そこでしか得られない情報を引き出す

    2-2-2 企業との接点を増やす

  2-3 面接とグループディスカッション対策

    2-3-1 話す内容を吟味する

    2-3-2 実践回数を増やす

3 【まとめ】関関同立から人気企業に入れる可能性は十分にある!

1.関関同立から人気企業を目指す際に知っておくべきこと

関関同立とは近畿地方の4つの難関私立大学である「関西大学」「関西学院大学」「同志社大学」「立命館大学」を示しています。本章ではそんな関関同立出身の学生が人気企業を目指す際に知っておきたいことについて解説します。

 

1-1.超上位企業への就職は至難の業
関関同立出身者が人気企業を目指すうえで知っておきたいこと1つ目は、超上位企業への就職は至難の業であるという事実です。

 

その理由としては以下の3つが挙げられます。

  ・学歴フィルターの存在

  ・ライバルは超高学歴層

  ・特別選考を受けられない

それでは1つずつ見ていきましょう。

1-1-1.学歴フィルターの存在
関関同立には学歴フィルターはほとんど関係ありません。人気企業を受けるうえでも学歴が低いということで足切りにされることはないでしょう。

 

しかし、例外はあります。それが五大商社などに代表される超上位企業これらの企業における選考では、残念ながら関関同立は学歴フィルターの対象となってしまいます。

そのため、選考に入る前のES(エントリーシート)の時点で弾かれる可能性は大です。もしESが通過できたとしても、その後の選考はかなり厳しい戦いになります。

1-1-2.ライバルは超高学歴層
超上位企業への就職が至難の業と言える理由は学歴フィルターだけでなく、ライバルのほとんどが関関同立よりも高い学歴層だからです。超上位企業を受ける一般層は東大や京大、早慶などの学生がそのほとんどを占めています。つまりその企業で内定を獲得するには、学歴という自力で勝る他の志望者を蹴落としていかなければならないことを意味しているのです。

 

当然学歴ですでに差がついているので、志望動機一つをとっても、同じ動機では勝ち抜くことは難しいです。

関関同立から超上位企業へ就職した学生は過去に見られるので内定獲得が不可能というわけではありませんが、とてもハードルが高いのが現実です。

1-1-3.特別選考を受けられない
特別選考を受けられないことも超上位企業への就職が難しい理由の1つです。特別選考とは受験でいう推薦入試のようなもので、一般選考よりも早い時期に優秀な学生を対象に行われます。特別選考へのオファーはインターンシップやOB訪問を通して行われることが多いですが、関関同立がオファーを受けるのは厳しい場合も多いです。

 

なぜなら超上位企業からのオファーの大半を占めているのが東大生や京大生といった学歴層だからです。例えば志望先の超上位企業に東大出身の社員が多い場合、その企業は毎年東大生を得たいので、オファーは東大生を中心にされるわけです。大学へのOB訪問の提案があるわけでもなく企業との接点も少なくなるため、特別選考を受けられる可能性は限りなく低いでしょう。

 

1-2.関関同立は選考で有利とは言えない
人気企業を目指す際に知っておきたいこと2つ目は、関関同立は選考において決して有利ではないということです。

1-2-1.就活における大学の立ち位置
学歴フィルターがある以上、人気企業に入れるのは高学歴の大学出身者であり、必然的に戦いは高学歴層の中で行われることになります。一般的に関関同立は高学歴ですが、人気企業の選考に参加できる大学間となると話は別です。

 

就活市場での大学の立ち位置は以下のようになります。

  ・東大、京大、一橋など

  ・早稲田、慶應など

  ・上智、地方国立大など

  ・MARCH、関関同立など

  ・日東駒専など

 

上記のパワーバランスから見るに、関関同立は決して強者とは言えないのです。

1-2-2.関関同立は人気企業の最低学歴ライン
関関同立は人気企業の学歴フィルターの基準となることがあります。関関同立以上の学歴を持っていることが選考の大前提になるということです。

 

しかし、それは関関同立が選考を受ける中では一番厳しい立場であると言えます。

仮に人気企業の大半を東大生が占めていたとして、東大生と全く同じ志望動機を持っている関関同立の学生がいても、彼らと同じ行動をしていたのでは落ちてしまうのです。なぜなら両学生の熱意が同じであるのであれば、企業は学歴が高く優秀な方を選ぶからです。

 

したがって人気企業に入りたい場合、関関同立の学生ははじめからディスアドバンテージを持っていると言えるのです。

2.人気企業に入るための対策

ここまでの説明で、関関同立から人気企業に入るのはかなり大変であることがわかったと思います。

しかし、人気企業の内定獲得は不可能ではありません。しっかり選考対策をして企業に有用な人材と思わせれば、競合が誰であれ生き残ることができるのです。

 

本章ではそのために必要となる対策について解説していきます。人気企業に入るための対策は以下のとおりです。

 

  ・徹底した自己分析と企業研究

  ・インターンシップやOB訪問への参加

  ・面接とグループディスカッション対策

 

それぞれ見ていきましょう。

 

2-1.徹底した自己分析と企業研究
まずは1つ目に挙げられるのは、徹底した自己分析と企業研究です。この2つが就活の基本であり、これができていないと説得力のある志望動機も作れなければ、効果的に自分を面接官にアピールすることもできません。

 

それらをクリアするために自己分析・企業研究において意識するべき点は、

  ・就活軸とアピールポイントを明確にする

  ・企業と業界の理解度を高める

の2点です。

2-1-1.就活軸とアピールポイントを明確にする
自己分析では企業選びの基準となる就活軸を明確にしましょう企業は学生がどこまで目的意識を持って就活に取り組んでいるのかを見ているので、選考の際は「自分は〇〇のように考えているから〇〇の企業を選んだ」といった明確な意思を示す必要があります。

しかし就活軸がないと自分のやりたいことがわからず、就活自体が行きあたりばったりで目的のないものになってしまいます。

 

加えて、ESや面接でアピールする自分の強みを確立しておくことも大切です。企業は採用時に学生のスキルやポテンシャルを見ています。仕事に活かせる自分の能力について効果的に伝えることができれば、企業は学生が自社で働くイメージを持ちやすく、貢献してくれる存在であると認識しやすくなるでしょう。

そのためには過去の経験から自分にはどのような能力があるのかを明らかにしておく必要があります。自己分析は自分を売り出すための材料探しとも言えるので、時間をかけてアピールポイントを増やしておきましょう。

2-1-2.企業と業界の理解度を高める
企業分析では志望先の企業の事情をしっかり押さえておく必要があります。企業の事情とは業務内容や社風、働き方、現状、今後の動向などをあわせたすべてのことです。企業のことについて詳しくない人に「働かせてほしい」と言われても、志望度が低いのは明らかなので採用される可能性はほとんどないと言えるでしょう。

 

企業の理解度は志望動機や自己PRに直結します。企業について詳しければ、企業を選んだ理由も明確になり、どんな能力を持つ人材を欲しているのかもわかるので自己PRがしやすくなります。自己分析で得た自分の武器をより効果的に使うために企業研究は必要不可欠なのです。

 

また、忘れがちなのが業界の研究。企業にばかり目がいき、業界の全体像を把握していない学生は多くいます。企業は業界の一部であり、切っても切れない関係にあります。

 

したがって、

業界の理解度=企業の理解度=企業への志望度

と言うことができるので、業界についても研究をしておくようにしましょう。

 

2-2.インターンシップやOB訪問への参加
2つ目に挙げられるのがインターンシップやOB訪問への積極的な参加です。どちらも受け身で待っているだけでは参加できません。

しかし人気企業を目指す以上、積極的に行動しなければ内定の獲得はあり得ないので、ぜひとも主体的に取り組む一環としてインターンシップやOB訪問には参加しておきましょう。参加するのはハードルの高さを感じるかもしれませんが、そこでは他の学生が得られないような情報、経験を獲得することができます

 

そして単に思考停止で参加していればいいというものでもありません。

 

参加する際には以下の、

  ・そこでしか得られない情報を引き出す

  ・企業との接点を増やす

の2点を意識してみましょう。

2-2-1.そこでしか得られない情報を引き出す
就活をしていればホームページや説明会で企業情報を得ることがあると思います。ですが、これらの情報は企業の概要程度のものであることが多く、企業ならではという部分は見つけづらいです。

 

インターンシップやOB訪問はそういった意味で非常に貴重な機会となります。インターンシップでは実際に業務を体感することで、OB訪問では社員からリアルな意見を聞くことで、ネットには転がっていない企業に関する濃密な情報を得ることができるのです。

したがって参加する際には必ずそこでしか得られない情報を引き出すことを意識するのが重要です。目的を持って参加すれば漫然と参加するよりも得られる情報は格段に増えるでしょう。

そしてそれは企業へのアピール材料となり、仕事への熱意や企業の理解度という形で選考において役に立つはずです。

2-2-2.企業との接点を増やす
もう1つ意識しておきたいのが企業との接点を増やすという観点です。人気企業の中でも超上位企業に就職したい人は特にこれを意識しておく必要があります。なぜなら、超上位企業には関関同立のOB社員がいないせいで、企業側からOB訪問の提案をされることもなければ、特別選考を受けられる機会もほとんどないからです。

 

この事実は覆しようがないため、他学生よりも不利な要因は企業とのコンタクトを増やし、アプローチして採用担当者に自分を印象付けることで埋めるしかありません。

 

2-3.面接とグループディスカッション対策
3つ目に挙げられるのは面接とグループディスカッション対策です。面接は最終選考としてどの企業も行っており、グループディスカッションを一次や二次選考に取り入れる企業も増えてきました。そしてこの2つは選考において最も差がつくところです。

 

そのため人気企業に入れるかどうかは、この2つの対策にどれだけ力を入れているかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。就活が本格化する前に対策を始めている人ほど経験値がたまり、柔軟に対応できるようになるので早く対策を取るようにしましょう。

 

面接とグループディスカッション対策は以下の2点を行いましょう。

  ・話す内容を吟味する

  ・実践回数を増やす

それでは1つずつ解説していきます。

2-3-1.話す内容を吟味する
面接やグループディスカッションでは、いきなり話そうと思ってもなかなか口から言葉が出てこないものです。まずは面接で話すことやグループディスカッションの課題に対する主張を紙に書き出してみるのが良いです。話す内容が明確になればなるほど後で話しやすくなるためはじめの段階で内容をしっかり作っておきましょう。

 

一人で口に出す練習をしてみても良いかもしれません。

しかし一人でやる作業には必要以上に時間はかけないのがおすすめです。面接とグループディスカッションは詰まるところ実践回数が物を言うので、ある程度話す内容が固まったら次の段階へと移行しましょう。

2-3-2.実践回数を増やす
面接とグループディスカッションの実践練習をするには相手が必要となります。双方とも面接官やチームメイトとの会話を通しての評価となるため、一方的に話ができるだけではダメだからです。

例えば面接で聞かれる志望動機に関する質問の返答を用意していたとしても、本番で「志望動機はなんですか」ではなく「自社のどこに興味を持ったのですか」と聞かれる場合もあります。

話す内容は似通っていても、話の構成や内容に盛り込む要素に違いが出てきます。面接ではそれらの情報を整理して口に出す作業を一瞬で行わなければならないのです。

 

そしてこれを可能にするのは会話を通しての実践練習のみです。大学のキャリアセンターや就活エージェント、企業主催の練習会などに積極的に参加することで、とにかく回数をこなしましょう。何回もやっていれば話し方のコツがわかったり、話す内容をより良いものにしたりすることができます。

練習相手にフィードバックを求めることで自分の話し方を改善する、多くの企業を受けて面接の機会を増やすなど、工夫して実践練習を繰り返すとより充実した対策となるでしょう。

3.【まとめ】関関同立から人気企業に入れる可能性は十分にある!

当記事では関関同立が就活で有利なのか、人気企業に入るために何を意識すればいいのかについて解説してきました。

関関同立は人気企業を受けるうえでは決して勝ち組とは言えず、単純に学歴順で言えば下から数えたほうが早いでしょう。

 

でも選考は学歴順がすべてではありません。学歴が志望者の中で突出していなくても熱意や能力、価値観を効果的に伝えることで選考を突破した学生はたくさんいます。

重要なのは、自分が企業に有益と思ってもらうことです。自分では手応えのあった面接でも面接官がそう思っていなければなんの意味もありません。「面接で伝えたいことをうまく伝えられなかった」「中途半端なアピールになってしまった」など、悔いが残る選考にならないよう、事前の対策を念入りに行ったうえで選考に臨むようにしましょう。

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就活ハンドブック編集部

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