
目的別イチオシの就活掲示板はコレだ!! 【情報に翻弄されない賢い使い方や注意点も解説】
2022年1月24日更新
はじめに
友達が就活掲示板を使っていると聞いて、
「そもそも就活掲示板って何?」
「どんなことに使えるの?」
「就活掲示板を使いたいんだけど、おすすめはどこ?」
と頭がクエッションだらけになったことはありませんか?
一般財団法人 雇用開発センターの「2018卒大学生就職活動調査」の結果では、日本最大級の就活掲示板「みん就(みんなの就職活動日記)」への登録率は25.3%と報告されています。
実に就活生の4人に1人が当就活掲示板を利用していることから、就活では無視できないツールになっていると言えますね。
本記事では就活掲示板とは何か、どういうメリットがあって、どういうふうに使いこなせばいいのか、そしてどの就活掲示板を使えばいいのかを解説していきます。
就活掲示板を上手に活用すれば就活を優位に進められますし、失敗のない企業選びが可能になりますので、最後までジックリとお読みくださいね。
1.就活掲示板とは
「そもそも就活掲示板って何?」
という人も多いと思います。
就活掲示板とは、インターネット上で就活に関する情報を収集したり、就活生同士が交流する場です。
主に下記のようなことができます。
①過去の面接や選考情報の閲覧
➁他の就活生の選考情報を確認
③業界や企業情報の収集
➃同世代の就活生との交流
➄就活のお悩み相談
ある意味、就活は情報戦の側面もあるので事前に面接の質問内容を知っておけば想定問答が作れますし、先輩内定者のエントリーシート(ES)を参考にすれば合格確度が高まります。
しかしながら、メリットばかりでなくデメリットもありますので、次のチャプターでそのあたりを解説していきます。
2.就活掲示板のメリット・デメリット
就活掲示板のメリットとデメリットは大きく下記のとおりです。
メリット | デメリット |
・企業内部のリアルな情報を収集できる ・選考に有益な情報を入手できる ・他の就活生と交流できる | ・嘘やデマ情報が含まれている ・必要以上に時間を消費してしまう ・人事や企業担当者もチェックしている |
1人では入手できない貴重な情報や他の就活生のフィルターを通した感想を入手できたりして、選考情報を事前に入手できる点はメリットなのですが、なかにはウソの情報やデマが内在している場合もあります。
仮にあなたが受けている企業の情報をみたときにブラックな内容が記載されていれば、感情的にかなりネガティブな影響を受けてしまうので、逆に見なかったほうが良かったという感覚に陥るかもしれません。
また、就活掲示板を見始めるとついつい止まらなくなって、筆記試験やESの対策、面接練習など本来の就活準備がおざなりになり、本末転倒になってしまうケースも考えられます。
加えて、最近は人事などの採用担当者も掲示板をチェックする企業が増えています。
自社と競合他社が就活生からどう語られているかをチェックすることが主目的ですが、下手な書き込みで身元が特定されると、本来の実力とは関係ないところで選考に悪影響が出てしまうケースも考えられます。
したがって、就活掲示板とうまく付き合いながら、有益な情報は積極的に活用してあなたの就活に役立てるといいでしょう。
「でも、どのようなことを注意しながら掲示板を活用すればいいですか?」
といった疑問に次のチャプターでお答えしますね。
3.就活掲示板の賢い使い方
ここからは就活掲示板の賢い使い方について解説していきます。
あやまった使い方をしてしまうと、百害あって一利なしという状態にはまり込みますので、あらかじめ賢い使い方を理解したうえで利用しましょう。
ここでは大きく下記の3つの内容を取り扱います。
①あくまでも補完情報として取り扱う
➁同じ口コミが多数掲載されている情報をあてにする
➂見る時間を設定して掲示板を閲覧する
それでは1つずつ深掘り解説していきますね。
3-1.あくまでも補完情報として取り扱う
就活掲示板の口コミはあまり鵜呑みにしない(=100%信じない)ほうがいいです。
というのは、口コミはその就活生の価値観(レンズ)を通した感想なので、実はあなたの感じ方とズレがある場合があります。
それなのに、それを正の情報だと勘違いして受け取り、偏見や猜疑心まみれで選考に臨めば、やはりそのような態度や表情が前面に出てしまいます。
そうではなくて、あなた自身が会社説明会やOB訪問などでダイレクトに質問して、直接肌身で感じたリアルな情報を信じるべきです。
要は、リアル情報が「主」で、就活掲示板の情報が「従」という捉え方で向き合い、あくまでも掲示板の情報はリアル情報を補完するための材料に過ぎないと考えてください。
あなたが生で感じたことを照合するためのツールだと捉えてもいいでしょう。
決して就活掲示板の情報に翻弄されることなく、あなたが感じ取ったリアルな情報と突き合わせながら精度を高めるための判断材料だと理解したうえで、賢く使いこなすことが肝要です。
3-2.同じ口コミが多数掲載されている情報をあてにする
次にごく一部の人が書いた口コミを100%信用するのは危険です。
もしかしたら、それは偏った意見かもしれませんし、正しい情報を表現していない可能性があります。
なので、同じような口コミが多数掲載されているかといった観点で情報収集することもウソやデマに惑わされない方法だと言えます。
やはり、情報は客観性が命なので、1人が書いた情報を100%正しいと思い込むと偏った思考に陥るリスクがあるので要注意です。
3-3.見る時間を設定して掲示板を閲覧する
掲示板を利用する場合は1時間なら1時間と、あらかじめ見る時間を決めおくことも重要です。
というのは、掲示板には膨大な情報が掲載されてあり、いったん見始めると何時間も時間を消費してしまうからです。
就活掲示板で情報を収集することも大切ですが、自己分析であったり応募書類の作成など優先順位を考えたうえで賢く利用しましょう。
「就活掲示板の賢い使い方は理解できました。次に就活掲示板がいっぱいありますが、どれを使ったらいいでしょう?」
そうですよね。
たくさんあり過ぎて、どれを使ったらいいか迷いますよね。
おすすめの使い方は目的別に複数の掲示板を使い分けるという方法です。
それについて、次のチャプターで深掘りしていきますね。
4.目的別イチオシの就活掲示板
就活掲示板もネット上にたくさん存在しますが、やはり各サイトで強みと弱みがあります。
なので、各サイト特有の強みを上手く組み合わせながら、複数サイトを使いこなすことが不可欠です。
そういう意味で就活の目的に応じて就活掲示板を使い分けることが必要になりますので、目的を下記のとおり大きく3つに分けてイチオシの就活掲示板を紹介していきます。
①就活生の口コミや先輩内定者のESを参考にするなら
➁企業の内部情報を収集するなら
➂タイムリーな選考情報を確認するなら
4-1.就活生の口コミや先輩内定者のESを参考にするなら
就活生の口コミや先輩内定者の通過したESを参考にするなら、「ONE CAREER」がおすすめです。
【ONE CAREERとは】 ・株式会社ワンキャリアが運営 ・月間利用者数100万人以上 ・口コミ企業数 4.5万社 ・6万件の合格者のESを閲覧可 ・実際に聞かれる質問や評価ポイントがわかる ・内定者の回答内容や準備項目が把握できる |
ONECAREERでは過去の参加者や内定者から集めた各企業の情報が公開されていますし、インターンシップや説明会、本選考の口コミなどを閲覧するには有能な就活掲示板です。
加えて、このサイトの優秀なポイントは実際に内定をとった先輩たちのESを無料で閲覧できる点です。
もしあなたが本命にしている企業の内定者のESが掲載されていれば、あなたがESを書く際の下敷きになりますし、答え方も勉強になりますね。
なお、HR総研が実施した『2021年卒学生の就職活動調査結果報告』によると、文系学生が1年を通して最も利用した就活サイトの2位を獲得しています。
画像引用:HR総研:2021年卒学生の就職活動動向調査 結果報告
4-2.企業の内部情報を収集するなら
企業の内部情報を収集するなら、「OpenWork」がおすすめです。
【OpenWorkとは】 ・株式会社OpenWorkが運営 ・年間登録者数24.5万人 ・年収、社員口コミ件数1,200万件 ・口コミ企業数13万社 ・企業を探したり、社員の口コミを見るのに有用 ・就活生の2人に1人が利用 |
OpenWorkの「社員の口コミ」は以下の9つでカテゴライズされています。
ここまで細かく分類された社員の口コミサイトは他にはないですね。
また「女性の働きやすさ」という項目がある点は女性にとってはありがたい情報源ですよね。
【画像引用:OpenWork~ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド】
また画面も下記のように視覚的に見やすいサイト設計が施されています。
【画像引用:OpenWork~ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド】
企業の内部情報収集にOpenWorkを推す理由は、学生目線の口コミではなく、社員目線の口コミが掲載さているからです。
どうしても学生目線だと、短期間のインターンや説明会、面接などピンポイントでの接触に関する感想になってしまい表層的なコメントが多いです。
一方で、長期間実際に会社内部で働いている社員の口コミは説得力や確実性がありますし、入社後のギャップや退職検討理由などネガティブな考えを持っている社員の口コミも確認できます。
そのような否定的な口コミをみて、あなたが許容できると思えた場合は、その会社の適性があるとみていいので参考にしてみてください。
4-3.タイムリーな選考状況を確認するなら
あなたが受けている企業のリアルタイムな選考状況を確認したいなら「みん就(みんなの就職活動日記)」をオススメします。
【みん就とは】 ・楽天株式会社が運営 ・年間登録者数は36万人 ・口コミ企業数は2.9万社 ・先輩やライバルの情報がリアルタイムでわかる ・13万5,200社の内定者の体験記が見れる ・25万3,000件の志望動機が確認できる ・インターン体験記が読める |
企業ごとに掲示板が準備され、先輩の選考体験記や他の就活生が書き込んだ選考情報などを閲覧できるのが特徴ですね。
また、同じ企業を受けている学生同士で情報を交換できる点が他の就活掲示板にない大きな強みだと言えます。
ただし、みん就は正確性に欠ける情報や悪意のあるコメントも混在しているので注意が必要です。
みん就には自分の就活事情を自慢する人や他の就活生を混乱させるために投稿する人が一定数いるのも事実です。
もちろん正確な情報もありますが、就活生ばかりが利用しているのでマウントの取り合いが起こりやすい印象がありますね。
なので、「誰だれはもう合格通知が来たみたい。私はまだなのに…なぜ?」といった具合にやたらとネガティブな感情に振り回される人はいいことはないので利用しないほうが無難です。
「他人は他人、自分は自分」と大局的かつ冷静に戦況を眺められる人は使う意味があるのかなと思います。
5.就活掲示板の信頼性を測るものさし
最後にいろいろな就活掲示板がある中で、どのサイトを選択すればいいのか迷うと思いますので就活掲示板の信頼性を測るものさしを3つ提示します。
それは何かというと、
①大手企業が運営しているかどうか
➁投稿数が多いかどうか
③投稿するのに会員登録が必要かどうか
この3点です。
5-1.大手企業が運営しているかどうか
大企業が運営している就活掲示板であれば当然コンプライアンスが徹底されているため、リスク管理も行われて健全なサイト運営が実施されているからです。
5-2.投稿数が多いかどうか
少数の投稿であれば、ごく一部の偏った意見になりがちです。
たくさんの検体があると平均値に近くなるのと同じで、たくさんの投稿が集まれば集まるほど平均に近い口コミが集まるのと似ています。
そうなれば、客観性が必然的に確保できますので当然のことながら信頼性もアップすると言えます。
5-3.投稿するのに会員登録が必要かどうか
無登録でできる投稿は、どうしても無責任な投稿(誹謗中傷やウソ)でサイトを荒らしてしまう原因になります。
なので、投稿に会員登録が必要な就活掲示板を利用しましょう。
以上3点の条件が包含されている就活掲示板であれば信頼性があると言えますので、就活掲示板の健全性を見極める判断基準として活用してみてください。
まとめ
以上、就活掲示板について解説しました。
就活掲示板はあくまでもツールであり、諸刃の剣でもあります。
包丁のように料理に使うと便利な道具ですが、ときには人を殺傷する凶器にもなり得ます。
就活掲示板は有益な情報を収集すれば就活を優位に進められる反面、心ない口コミを見たり、他のライバルが先行している情報を目の当たりにするとネガティブな感情に支配され、焦燥感や閉塞感を生み出します。
なので、就活掲示板に翻弄されないように本記事で説明したとおり賢く使いこなす、あくまでもあなたが「主」、就活掲示板が「従」という立ち位置で利用することを強調しておきます。
本記事があなたの就活に資すれば幸甚です。