グループディスカッションの対策を紹介!評価ポイントや種類別対策をチェック
2024/8/17更新
はじめに
多くの就活生が苦手意識を持つ「グループディスカッション」。
個別の面接と異なり、当日のメンバーやテーマによっても大きく難易度が変わるため、事前に対策ができないと悩む人も多いようです。
しかし、テーマや一緒のチームとなる人が分からなくても、グループディスカッションの対策は可能です。
そこで本記事では、企業がグループディスカッションで評価するポイントの解説や、グループディスカッションの種類別対策方法をご紹介します。
この記事は以下のような就活生を対象にしています。
- グループディスカッションの対策方法が分からない
- グループディスカッションにおいて、企業が評価するポイントを知りたい
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただけたら幸いです。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、グループディスカッションでは「積極性」、「協調性」、「論理的思考力」、「対応力」、「提案力」などがチェックされています。
また、グループディスカッションには司会やタイムキーパー、書記など、さまざまなポジションが存在します。
自分の得意・不得意に合わせ、活躍できるポジションを見極めておくのも、グループディスカッションを通過するための大切なポイントです。
もちろん、当日はどのポジションになってもいいよう、ポジションごとの役割や対策しておくことで、通過率はぐんと上がるでしょう。
次の章からは、企業がグループディスカッションする目的や、よく用いられるグループディスカッションの種類、対策方法をご紹介します。
グループディスカッションとは
グループディスカッションとは、企業が採用している選考方法であり、就活生同士で企業の指定したテーマに対して議論を交わし、1つの結論を導き出すものとなります。
個別の面接とは異なり、個人ではなく、周囲の学生とのかかわりの中でコミュニケーション能力などを見極める選考方法です。
以下では、グループディスカッションの目的や、採用過程でよく用いられるグループディスカッションの種類をご紹介します。
グループディスカッションの目的
グループディスカッションの目的は、書類選考や面接では評価しにくい社会人としての基礎力を推し量ることです。
社会で働く上で、一人だけで行う仕事はほとんどありません。
そのため、複数人と協力して一つの課題に取り組むグループディスカッションを取り入れることで、実際に仕事をスタートした際の就活生のイメージを掴めるでしょう。
また、グループディスカッションは多くの就活生のコミュニケーション能力や協調性などを一度に審査できるため、企業としては非常に効率的な選考方法と言えます。
グループディスカッションの種類3選
グループディスカッションにはいくつかの種類があり、どの種類を採用しているかは企業によって異なります。
ここではよく採用されているグループディスカッションとして、3つのタイプをご紹介します。
- 自由討論型
- 課題解決型
- ディベート型
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
自由討論型
自由討論型とは抽象的なテーマを与えられ、それに関して議論をしていくスタイルのグループディスカッションです。
テーマが抽象的であるため結論にも正解はなく、結果よりもそこに至るまでの過程を重視される傾向にあります。
テーマの例は「AIは人類にとって有益か」「人生をより豊かにするには」などが挙げられます。
自由討論型のグループディスカッションで気を付けるべきは、企業がどのような結論を求めているかを推察することです。
また、自由度の高い形式だからこそ、発言が少なく議論への参加意欲が乏しかったり、グループの和を乱すような発言、行動が多いと不合格になる可能性が高くなるでしょう。
課題解決型
課題解決型とは、お題に対する1つの明確な答えを出すスタイルのグループディスカッションです。
自由討論型とは異なり明確な答えが要求されていることから、テーマの理解力や正答に導く論理的思考力がより問われます。
課題解決型のグループディスカッションのテーマ例としては、「A社の業績を2倍にするには」「A町の観光客数を増加させるには」などが挙げられます。
この形式のグループディスカッションで大切なのは、実現可能かどうかの詳細は省略し、積極的にアイデアを出すことです。
時間内にアイデアを出し切り、「そのアイデアはどのようにしたら実現できるか」を考え、最も実現できそうなアイデアを絞り込むことで、精度の高い結論が導き出せます。
課題解決型のグループディスカッションは、自由討論型よりも論点が絞られるため、思考力に加えて知識のバックグラウンドも必要になり、見当はずれな発言を繰り返していると合格は厳しいものとなるでしょう。
同時に、発言量や提案するアイデアの数が少なくても突破は難しくなるため、注意が必要です。
ディベート型
ディベート型のグループディスカッションは、二手に分かれて1つのテーマの善し悪しを討論していくスタイルになります。
ディベート型では自分の意見が有利になるような明確な根拠を示し、相手を論破できるだけの意見を述べなければなりません。
そのため、自由討論型や課題解決型よりも論理的思考力が問われる非常に難易度の高いグループディスカッションと言えるでしょう。
ディベート型のグループディスカッションのテーマ例として、「本は電子と紙、どちらが良いか」、「マイホームを買うなら一戸建てとマンション、どちらが良いか」などが挙げられます。
このタイプのグループディスカッションにおいて大切なのは、自分の立場にとって有利となる前提条件を見極め、提示することです。
前述の例で言えば、「本が好きでたくさん買うのであれば、電子書籍の方がかさばらずに済む」、「全ての書籍は電子化されているわけではないから、どちらかを選ぶなら紙の本」など、前提条件を設けた上でディベートを進めると良いでしょう。
また、ディベート型のグループディスカッションは、どうしても対立的な構造になってしまうため、言い合いのようなやりとりを避けることが大切です。
グループディスカッションの対策3ステップ
グループディスカッションは、ただ流れに任せて話すだけでは評価してもらえない可能性があります。
事前に「人事担当が考える評価基準」や、「ディスカッションの流れ」を理解し、意識しておくことで周囲の学生と大きくリードできるでしょう。
以下では、グループディスカッションを有利に進めるための3つの対策をご紹介します。
- グループディスカッションの評価基準を理解する
- グループディスカッションの進め方を理解する
- グループディスカッションのコツを理解する
グループディスカッションの評価基準を理解する
グループディスカッションを成功させるには、まず何が評価されるのかを理解する必要があります。
採用担当の視点を持ち、「こういう能力を持つ学生を採用したい」という想いを汲むことで、グループディスカッションを突破できる可能性は飛躍的に向上するでしょう。
ここでは、グループディスカッションの評価対象となる特に重大な要素を紹介します。
積極性
積極性とは、議論に取り組む姿勢です。
積極性はグループディスカッションを受ける前提条件とも言える要素であり、これがなければほぼ確実に合格はできないでしょう。
試験官は積極性を皆さんの行動からしか読み取れません。
たとえ人一倍熱意を持っていたとしても、発言が控えめだったり、周囲の発言に同調するだけの姿勢を見せると、積極性がないと受け取られてしまいます。
したがって積極性は発言や姿勢、相槌などの行動をもって示していきましょう。
一方、積極性を出そうとするあまり、話し過ぎてしまうのもNGです。
自分の意見ばかりを主張していると、「グループの和を乱している」、「他の人の意見を聞けない」という風に見られかねません。
そのため、個人的評価を高めるためではなく、グループにいかに貢献するかという視点で積極性を出していきましょう。
協調性
次に必要な要素は協調性です。
グループディスカッションは課題に対する結論の他にも、そこに至るまでのチームワークやコミュニケーション力も重要視されます。
そのため、いくら自分ばかりが発言して貢献しようとしても、それがチームのためになっていない場合は評価に値しません。
周りの雰囲気を見て発言し、円滑に議論が展開するようにしなければなりません。
また、むやみやたらにお互いの意見に同調するだけの人も、協調性があるとは言えません。
なれ合いではなく、根拠がない発言に対しては緩やかに指摘することで、より良いアイデアを生み出す必要があります。
そのため、グループの議論を活性化するために役立つ発言をする、且つメンバーからもそのような意見を引き出すことを意識をしましょう。
論理的思考力
より説得力のある結論を導き出すためには、論理的思考力も必要です。
なぜなら、テーマに対する結論が的外れなものの場合、物事を解決するための能力が不足していると試験官に判断されてしまうからです。
発言の質を求めすぎて発言数が減ってしまうのは消極的と判断されるため注意が必要ですが、試験官を納得させるだけの結論に至るには論理性を伴った発言をする必要があります。
そのため議論が宙に浮いてしまわないよう、議論では明確な根拠を基に筋の通った発言を心がけましょう。
対応力
グループディスカッションでは、対応力もまた大きな審査対象です。
特にディベート型の場合は相手に意見の弱みを指摘されるため、ケースに合わせて臨機応変に意見を主張しなければなりません。
また自由討論型や課題解決型のグループディスカッションにおいても、議論が詰まってしまったり、思ったより時間がかかってしまったりするケースも多いようです。
そのような状況において、議論の焦点を絞ったり、時間配分を変更したりと状況によってその都度対応することができれば議論がまとまりやすく、結果的に貢献度も上がることになります。
提案力
効率の良い議論展開をするには、提案力が必要になります。
議論が行き詰った際に、違う視点からアプローチしたり、適切に時間配分したり、議題の前提条件を定めたりするには、提案力が欠かせません。
提案は勇気のいることですが、議論の活性化に直結する要素なので、気づいたことはどんどん発言していきましょう。
グループディスカッションの進め方を理解する
グループディスカッションは、テーマや形式こそ企業によって異なりますが、進め方は基本的に同じです。
そのため、流れを事前に理解しておくことで、当日の心構えができるでしょう。
以下では、大まかなグループディスカッションの進め方についてご紹介します。
①テーマの説明
グループディスカッションでは、最初に就活生ごとにグループ分けがされます。
その後、グループディスカッションのテーマが発表され、自由討論型や課題解決型などの形式も一緒に発表されます。
②自己紹介
まずは、同じグループのメンバーと自己紹介をしましょう。
この時、ダラダラと長く自己紹介をしてしまうと、ディスカッションの時間がなくなってしまうため、氏名や所属大学、出身地など、最低限の情報に留めましょう。
③役割分担
自己紹介が終わったら、「司会」、「タイムキーパー」、「書記」などの役割分担をしましょう。
ディスカッションの最後に発表する場合は、「発表者」を最初に決めてもいいでしょう。
しかし、もし最初に決めるのが難しい場合はディスカッションを進めながら決めても問題ありません。
役割分担を最初に決めておくことで、それぞれがやるべきことを明確にでき、効率的に議論を進められます。
また、この時役割がないメンバーとなっても、心配する必要はなく何かできることを探してみましょう。
④時間配分を決める
役割分担が決まったら、「アイデアを出す時間」、「意見を整理する時間」、「結論を出す準備の時間」など、時間配分を決めましょう。
例えば残り時間が30分の場合、半分の15分はアイデアを出し、10分で意見を整理し、5分で結論を出す、などです。
こうすることでタイムキーパーが仕事をしやすくするだけでなく、それぞれの時間への意識も高まり、議論を円滑に進めやすくなります。
⑤ディスカッション
ディスカッションですが、初めにテーマに対して定義づけしましょう。
特にテーマが抽象的な場合は論点が定まらずにそのまま中途半端な結論に至ってしまう場合も少なくありません。
例えば「飲食店の売り上げをどうやって2倍にするか」というテーマであれば、飲食業界の種類や営業形態、営業場所、対象客などを定義してから始めるだけでも、非常に具体的な対策が列挙でき、結論も説得力のあるものになります。
また、見落としやすいのが「自分たちの立場を設定すること」です。
上記の例であれば、自分たちは飲食店のオーナーとして意見を出すのか、コンサルタントとして意見を出すのかでも、結論が異なってきます。
定義付けが終わったら、それに基づいたアイデアを出し合い、有益なアイデアをまとめ、結論を設定していきましょう。
⑥発表
最後に議論の結論を発表します。
すでに紹介したように、発表者の役割や発表準備の時間を事前に決定しておくと発表までスムーズに進みます。
発表は棒読みではなく、結論をわかりやすく且つ説得力を持って伝えなければならないため、発表者選びは慎重に行いましょう。
また、発表を何分もダラダラと続けてしまうと、結論も冗長に聞こえてしまいます。
時間指定がある場合はそれに基づいて、指定がない場合は1分間程度で簡潔にまとめて発表しましょう。
グループディスカッションのコツを理解する
グループディスカッションで高い評価を得るには、いくつかのコツがあります。
話し方や役割分担、臨機応変な対応など、意識するだけでも大きく周囲と差をつけられるでしょう。
ここでは、グループディスカッションにおける4つのコツをご紹介します。
- 自分の得意な役割を見極める
- PREP法を意識する
- クラッシャーへの対応
- 自分の役割を広げる
グループディスカッションに苦手意識を持っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
自分の得意な役割を見極める
グループディスカッションには「司会」、「タイムキーパー」、「発表者」などの役割があるのは、すでにご紹介した通りです。
多くの人数をまとめるのが得意な人は、司会を担当することで自分の強みをアピールできます。
反対に、ついつい話に夢中になってしまい、客観的に時間を把握するのが難しい人であれば、タイムキーパーは避けた方が無難でしょう。
事前にグループディスカッションの練習会などに参加し、模擬のディスカッションを実施するなどして、自分に合った役割は見つけておきましょう。
ただし、当日自分の得意な役割ができるとは限らないため、それも想定して練習ではすべての役割を経験しておくと良いでしょう。
PREP法を意識する
自分の意見を述べる際は、PREP法を意識しましょう。
PREPとは「結論(Point)」「理由(Reason)」「例(Example)」「結論(Point)」の英語の頭文字を並べた言葉です。
PREP法を活用することで、聞き手側が結論を理解した上で話が進むため、難解な議題であってもすんなりと頭に入れられます。
ダラダラと話してしまうと、周囲に自分のアイデアや意見が伝わりづらくなるため、グループディスカッション中はPREP法を常に意識しておきましょう。
クラッシャーへの対応
グループディスカッションでは、時々「クラッシャー」が現れることがあります。
「クラッシャー」とは、グループの和を乱す者を指す言葉で、自己主張が激しい人や自分だけが目立とうとする人がこれにあたります。
クラッシャーがグループ内にいる場合、その人と言い合ったり、放置すると大きく評価が下がってしまうことがあります。
ディスカッションは「言い負かす」ことが目的ではないため、意見を交換することは良くても、言い合いになってしまうのは悪い印象を与えてしまいます。
どんな意見でもアイデアの1つとなるので、下手に張り合わず意見を受けいれ、冷静に対処しましょう。
一方で、クラッシャーを放置してしまうのも悪い例です。
クラッシャーを放置してしまうと、全員で協力するグループディスカッションの本質を無視することになり、浮いた人に対処する能力がないとも判断されてしまいます。
そのため、クラッシャーと分かったから距離を開けるのではなく、うまく対応しながら議論に巻き込んでいきましょう。
例えば、アイデアに否定ばかりをするクラッシャーの場合、代案を求めるなど、相手を否定しすぎない程度に制するのも有効です。
自分の役割を広げる
グループディスカッションで評価を上げるコツとしては自分の役割を広げるということも挙げられます。
もちろん自分の役割をしっかり果たした上での話ですが、役割をうまくこなせていないメンバーがいたら積極的に手助けをしましょう。
例えば、タイムキーパーの時間管理が雑であれば時間が過ぎていることを知らせたり、時間配分の訂正を提案したりできます。
司会がうまくグループをリードできていないようであれば代わりに意見をまとめたり、メンバーに意見を促したりしてサポートすることも可能です。
また、周囲のメンバーの様子を見て、「口数の多い人がたくさんいる」と感じたら、サポートに回るなどの工夫も大切にしましょう。
どういったグループに割り振られても、それぞれが得意な役割分担を100%こなせるとは限りません。
そうした中で、足りない部分を補うような立ち回りをすると、議論全体が円滑に進みます。
自分の役割をしっかり果たして余裕がある場合は積極的に自分の役割を広げていきましょう。
まとめ
本記事では、「グループディスカッションの対策方法が分からない」という就活生向けに、ディスカッションの進め方や種類、評価されるコツについてご紹介しました。
グループディスカッションにおいては、エントリーシートや個別面接で知ることのできない、「集団の中のあなた」が見られています。
そのため、自分の得意な役割やポジションを勝ち取る他、苦手な役割における効果的な立ち回りも知っておきましょう。
企業が求めていることを把握し、練習によって養ったスキルを駆使して貢献度を上げられれば自ずと合格が見えてくるでしょう。
各企業のグループディスカッションのテーマは、インターネット上である程度調べられます。
特に志望者が多い大手企業においては、細かいテーマや合格者が気を付けたポイントなどを調べることもできるため、入念に下調べしましょう。
また、グループディスカッションでやってしまいがちな失敗については、以下の記事でも紹介しています。
ぜひこちらも参考にしてみてください。