
エントリーシートのゼミ活動の書き方のポイント5選!企業意図を理解して、アピール度の高いエントリーシートを書こう!
2021年12月16日更新
はじめに
就活のエントリーシートには必ずと言っていいほど、ゼミ活動に関する質問があります。
でも、ゼミ活動についてどんな風に書いて良いか分からないですよね。
特にはじめて書く人にとっては、漠然とゼミ活動について書けと言われても戸惑ってしまうと思います。
そんな人のために、この記事ではエントリーシートで、ゼミ活動について書く時に、気をつけるべき5つのポイントを解説します。
重要なのは企業があなたのエントリーシートを見て、何を知ろうとしているかを考えることです。
それを意識すれば、自然と何を書くべきかが見えてきます。
この記事を読めば、必要な部分を無駄なくアピールできるエントリーシートの書き方が分かります。
ぜひ参考にして、内定を勝ち取ってください!
1.企業がエントリーシートから知りたいこと
企業がエントリーシートにおいて、ゼミ活動について質問するのは、以下の5つのポイントを知りたいからです。
・人柄
・論理的思考力
・目標達成力
・問題解決力
・協調性
企業はこの5つのポイントを通してあなたが「入社後も会社で活躍できるかどうか」を知りたいのです。
<人柄>
ゼミ活動を行うにあたって、
・なぜそのゼミを選んだのか
・周囲と協力して、ゼミ活動を行えたか
・困難に直面したとき、あなたがどんな行動をしたのか
などを確認することによって、以下のような、あなたの人柄を確認しています。
・どんな性格なのか
・ネガティブなのか、ポジティブなのか
・何に関心があるのか
・何に感動するか
企業はあなたの人柄をみて、自分たちの社風に合っているかどうかを確認しています。
エントリーシートを書く際は、あなたがどんな人柄なのかということが伝わるような文章にすることを心がけましょう。
<論理的思考力>
仕事で成果を出すためには、論理的な思考力が必要不可欠です。
ゼミ活動の内容説明や、ゼミに取り組み姿勢を見ることで、あなたの論理的思考力や、論理的な文章がかけるかどうかなどを確認しています。
エントリーシートに書く内容が、論理的に正しい文章になっているかどうか、しっかりと確認しましょう。
また相手に必要なことを、分かりやすく伝える能力についても、見られているため、ゼミ活動の概要はなるべく簡潔に書くことをオススメします。
エントリーシートを書いた後は、ゼミの先輩や教授などの第三者に見てもらって、論理的でわかりやすい文章になっているかどうかを確認してもらうのも、アピール力の高いエントリーシートにするために有効です。
<目標達成能力>
どんな仕事にも、必ず目標があります。
もちろん仕事に取り組む姿勢やプロセスも大事ですが、営利企業である以上、目標を達成して、結果を出すことが求められます。
ゼミ活動を通じて、あなたがどのように目標を達成するか、結果を出すことができる人材なのかといったことを企業は見ています 。
エントリーシートを書くときは、
・どんな目標を掲げて
・どのような方法で
・どの程度達成したのか
を定量的に書くようにしましょう。
嘘はいけませんが、どんなささいな成果も、全て盛り込んでいくぐらいの気持ちで、自分の課題達成力をアピールしましょう。
<問題解決能力>
仕事をしていると、必ず何か問題に直面します。
もちろん、先輩や上司に助けてもらいながら、問題を解決していきますが、全てを頼っていては仕事になりません。
問題に直面した時に、解決策を自分で考えて、実行できる人材を、企業は求めています。
問題についての具体的なエピソードとともに、その問題に対して、どのように考え、対応したかということを、しっかりと書いて、問題解決能力の高さをアピールしましょう。
<協調性>
仕事では周囲の人と協力して取り組む必要があります。
どんなに優秀な人でも一人で出来ることは限界があるので、周囲の人とうまくコミュニケーションをとりながら、仕事を進めていくことが求められます。
ゼミ活動を通して、あなたの協調性や、周囲を巻き込む力を確認しています。
2.エントリーシートのゼミ活動で盛り込むべき内容
最低限以下の内容を盛り込みましょう。
・ゼミのテーマ、概要
・ゼミを選んだ理由
・ゼミの目標と達成度
・ゼミ活動で生じた問題
・ゼミ活動で学んだこと
<ゼミのテーマ、概要>
まずはどんなゼミ活動を行っていたか、知ってもらうことから始まるので、簡潔に書きましょう。
たまに「テーマ」と「概要」の違いが分からないという人がいますが、ゼミ活動の卒業論文でいうタイトルがゼミのテーマ、要旨が概要のイメージでいいと思います。
<ゼミを選んだ理由>
なぜそのゼミを選んだかということは、 あなたの人柄を知る上で非常に重要な情報となります。
ここが曖昧だと、 「芯のない人なのかな」という印象を持たれてしまうので、しっかりと明確な基準で選んだということをアピールしましょう。
以下のように、体験に基づいたエピソードを入れると人柄がわかるような理由もあるとなお良いです。
・私は「〇〇」といった書籍を読んだ影響で、「△△」に興味を持ち、「□□ゼミ」を選考しました。
・私は留学を通して、「〇〇」の文化への関心が高まり、「□□ゼミ」を希望しました。
<ゼミの目標と達成度>
あなたの目標達成力をアピールするために、以下の点を明記しましょう。
・定量的な目標
・目標達成のためのアプローチ
・定量的な達成度
ここではできるだけ、定量的に書くのがポイントです。
<ゼミ活動で生じた問題>
ゼミ活動を進める上で、生じた問題について以下の手順で書きましょう。
・生じた問題の内容
・問題に対して、どのような対応案を立案したか
・対応により、どのように問題が解決したか
・同じような問題を起こさないための仕組み作り、対策
特に最後の対策については、記載できていない人が多いです。
仕事の中での失敗から学んだノウハウやナレッジなどを、仕組みに落とし込める人は、企業全体の生産性向上に貢献できる人材として、重宝されます。
このような観点も入れて、周りと差をつけましょう。
<ゼミ活動で学んだこと>
企業は常に成長していく人材を求めています。
成長していく人材とは、どんな活動からも学びを得ようとします。
あなたがゼミ活動や困難に直面した経験を通して学んだことをしっかりと書きましょう。
その学んだことを入社後にどのように活かしていくかといった点もあると、より好印象です。
3.エントリーシートのゼミ活動の書き方のポイント5選
エントリーシートのゼミ活動の書き方のポイントは以下の5点です。
・テーマ、概要は簡潔に書く
・自分の人柄や思考のプロセスが分かるように書く
・周囲を巻き込んだようなエピソードがあるとベター
・大きな成果を出している必要は無い
・嘘は書かないこと
<テーマ・概要は簡潔に書く>
内容は簡潔にわかりやすく書きましょう。
ここではあなたが論理的な文章を書けるかどうか、わかりやすく他人に伝えることができるかどうか、といったことも見られています。
あまり専門的な 用語は使わず、誰が見てもわかりやすい内容にしましょう。
自分のゼミ活動にあまり詳しくない友人に見てもらって添削してもらうのがオススメです。
<自分の人柄や思考のプロセスが分かるように書く>
あなたの人柄や、あなたがどんな考え方をしているか、ということが伝わる文章にすることを心がけましょう。
企業はあなたの人間性が分からないと、自分たちの会社に合っているかどうかが判断できません。
「自分はこんな人間なんだ」ということをしっかりとアピールしましょう。
これをすることで、入社後のミスマッチも防ぐことができます。
<周囲を巻き込んだようなエピソードがあるとベター>
企業はリーダーとなる人材を求めています。
リーダーとは周囲を巻き込みながら、大きな目標を達成していく人のことです。
ゼミ活動を通じて、より多くの人を巻き込んだエピソードがあると、リーダーシップをアピールできて非常に好印象となります。
そのようなエピソードがあればぜひ書いていきましょう。
<大きな成果を出している必要は無い>
「大きな成果を出していないとエントリーシートに書けませんか?」という質問がよくありますが、そんなことはありません。
もちろん大きな成果を出しているに越したことはありませんが、そもそも学生にそこまで期待している企業は少ないです。
成果の大きさよりも、設定した目標を達成するために、どのような考え、どのように行動し、どのように問題解決をしてきたか、ということを企業は重要視しています。
小さな成果であってもしっかりと立てた目標を達成していれば面接官からは高評価を得られます。
<嘘は書かないこと>
自己アピールをすることは面接では非常に重要ですが、 嘘を書くことはやめましょう。
自分の経験したことのないことだと、面接ではボロが出てウソだと見抜かれてしまうリスクがあります。
嘘を見抜かれた場合はこの人は仕事でも嘘をつくのかなといったような印象をもたれ不合格の可能性が高くなります。
そもそも前述した通り、成果の大きさよりも、目標達成のためのプロセスの方が重要です。
実績の範囲内で、最大限アピールできるような内容にしましょう。
4.ES例文
具体的な ES の例文を紹介します。
丸紅「これまでの学生生活の中で、最も熱心に取り組んだ学業について(研究室、ゼミ、資格、留学など)、どのような内容だったか教えてください。」(unistyleより引用)
“留学先ゼミ活動で、「論文執筆作業の効率化」に取り組んだ。班員達が役割を把握しておらず、作業効率の悪さを感じた。そこで、班員の特性に合わせて仕事を振った。結果、適材適所が功を奏し、チームをまとめた。”
ゼミ活動の概要、当時の問題点及びその解決策を端的にまとめていて素晴らしい概要説明となっています 。
デトロイトトーマツコンサルティング「困難を乗り越えた経験を教えてください。またそこから何を学びましたか。」(unistyleより引用)
”大学のディベートゼミで、他大学との交流戦の代表メンバーに選ばれ、勝利した経験です。本番前のテストマッチでは1対24という結果で大敗し、本番までに修正する必要がありました。そこで、立論の根拠が薄いことが問題だと考え、論の補強に努めました。その中で類似する判例を調査したり、学説を整理したりして勝ち筋を模索しました。
この結果勝利し、自らの成長を実感するとともに、主体的に行動することの重要性を学びました。この経験から、社会に出た後も主体的に業務に携わることで、より一層成長していきたいと考えています。”
困難の内容とその解決策が分かりやすく定量的に書かれており読みやすいです。またそこから学んだことも簡潔に述べており、スッと頭に入ってくるエントリーシートになっています。
5.ゼミに入ってない場合は?
「ゼミに入っていない場合は、就活で不利なのでしょうか?」といった質問もよく見かけますが、そのようなことはありません。
最初に述べた通り、企業はあなたが入社後に会社で活躍できるかどうかを確認しています。
それを確認する題材のひとつが、ゼミ活動というだけのことです。
もしゼミ活動を行っていない場合は、アルバイト、クラブ活動、学業など、学生時代に注力したことを書きましょう。
書き方のポイントは、これまで述べてきたものと同じなので、参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事ではエントリーシートのゼミ活動についての書き方のポイントを5つ紹介しました。
おさらいしておきましょう。
・テーマ・概要は簡潔に書く
・人柄や思考のプロセスが分かるように書く
・周囲を巻き込んだようなエピソードがあるとベター
・大きな成果を出している必要は無い
・嘘は書かないこと
企業はエントリーシートのゼミ活動の内容を見て、あなたの人柄や問題解決力、協調性など入社後に活躍するために必要な能力を持っているかといったことを重点的に見ています。
このような意図を知った上で、エントリーシートを書くのと書かないのでは大きな差が開きます。
この記事を参考に、企業の意図にミートしたエントリーシートを書けば、通過率もぐっと高まります。
ぜひ今回の記事を参考にして、第一志望への内定を勝ち取りましょう。