【企業分析】バンダイの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
株式会社バンダイは、エンターテインメント業界を代表する企業であり、バンダイナムコグループの中核を担っています。おもちゃ、カード、デジタルコンテンツ、イベントなど、多岐にわたる事業を展開し、世界中の人々に「夢」と「感動」を届けています。
今回は、そんなバンダイの企業研究に役立つ基礎知識、社風、そして選考対策について詳しく紹介します。この記事では、バンダイへの就職に興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析を進めていきます。ぜひ最後までご覧ください。
- バンダイの事業内容や仕事に興味がある
- バンダイの就職難易度がどれくらいか知りたい
- バンダイの選考対策として何をすれば良いかわからない
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、バンダイの就職難易度は「非常に高い」と考えられます。エンターテインメント業界、特に玩具業界においてはトップクラスの知名度と人気を誇り、応募者数が多いことが予想されます。
採用大学は、著名な大学をはじめ、幅広い学術分野からの採用実績がありますが、人気企業であるため、学歴フィルターの存在は否定できません。
しかし、バンダイナムコグループ全体で「夢・感動・プレイグラウンド」の創出を目指しており、個々の能力や熱意を重視する傾向もあります。そのため、入念な企業研究と、バンダイでどのような「夢」を実現したいのかを具体的に語れる熱意が、選考突破の解決の糸口となるでしょう。
バンダイについて

出典:新卒採用 | 株式会社バンダイ / 株式会社BANDAI SPIRITS 採用情報
バンダイは、1950年に創業し、当初は玩具の製造・販売をスタート。その後、キャラクタービジネスのパイオニアとして、プラモデル、フィギュア、トレーディングカード、菓子、アパレルなど、多様な商品群を展開し、世界中で愛される「IP(知的財産)」を数多く生み出してきました。
2005年に株式会社ナムコと経営統合し、バンダイナムコホールディングス株式会社が設立され、バンダイは同グループの玩具・キャラクター事業を中核的に担う企業となったのです。
各事業別の売上規模
バンダイナムコホールディングスの2024年3月期連結決算における、エンターテインメント事業の売上高は、7,777億7,400万円でした。このうち、トイホビー事業が約4,700億円を占めており、バンダイの事業規模の大きさがうかがえます。
| 事業セグメント | 売上高 |
| エンターテインメント事業 | 7,777億7,400万円 |
| アミューズメント事業 | 2,373億3,600万円 |
| IPクリエーション事業 | 409億4,900万円 |
| その他 | 97億6,900万円 |
各事業セグメントの解説
バンダイが主軸とするエンターテインメント事業は、多様なIP(知的財産)を軸に、幅広い領域で事業を展開しています。
| 事業部門 | 活動内容 |
| トイホビー事業 | キャラクター玩具、フィギュア、プラモデル、トレーディングカード、菓子など、バンダイの根幹をなす事業です。人気IPを多角的に商品化し、国内外で展開しています。 |
| カード事業 | トレーディングカードゲーム(TCG)の開発・販売を行っています。近年は、デジタルカードゲームへの展開も進んでいます。 |
| デジタル事業 | スマートフォン向けゲームアプリや、PC・コンシューマーゲームなどの開発・運営を行っています。IPを活用したゲーム展開が中心です。 |
| ライフスタイル事業 | アパレル、雑貨、生活用品など、IPを活用した多様な商品を展開し、ファンの日常に「夢・感動・プレイグラウンド」を提供しています。 |
バンダイで働いている社員は?
平均勤続年数は?
バンダイナムコホールディングスとして、2024年3月31日時点での平均勤続年数は10.5年です。これは、エンターテインメント業界全体で見た場合に、比較的安定して長く働ける環境であることを示唆しています。
平均年収は?
バンダイナムコホールディングスとしての平均年収は、約750万円~850万円程度と推測されます。
これは、国税庁の民間給与実態統計調査による全国平均給与458万円を大きく上回る金額です。職種や役職、経験年数によって差はありますが、エンターテインメント業界では高い水準と言えます。
平均残業時間は?
バンダイナムコホールディングスとしての公式な平均残業時間のデータはありません。しかし、部署やプロジェクトの状況によって変動が大きいと考えられます。
特に、新商品発売やイベント開催時期など、繁忙期には残業が増える傾向があるようです。
平均ボーナス額は?
バンダイナムコホールディングスにおける平均ボーナス額に関する正確な情報はありませんでした。しかし、平均年収から推測すると、年間ボーナス額は150万円~170万円程度と考えられます。
この推測は、平均給与に占める賞与の割合が約16%という一般的なデータに基づいています。賞与は、会社業績や個人の評価に応じて、年2回(夏・冬)支給されるのが一般的です。
どんな文化なの?
バンダイナムコグループ全体の企業文化として「夢・感動・プレイグラウンド」の創出を掲げています。
この精神を大切にしながら「クリエイティビティ」と「チャレンジ精神」を重視する文化が特徴です。社員一人ひとりが、子供心を忘れずに新しいアイデアを生み出し、それを実現するために情熱を持って取り組む姿勢が評価されます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
バンダイは、玩具・ホビー業界において圧倒的な存在感を放つリーディングカンパニーです。その成長戦略は、IP(知的財産)を軸とした多角的な展開にあります。
グローバル展開と市場拡大
バンダイは、国内市場だけでなく、海外市場においても積極的に事業を展開しています。特に、北米、欧州、アジア市場でのIP展開や商品販売を強化しており、グローバルなファン層を獲得しています。多様な文化やニーズに対応できる柔軟性が、世界市場での成長を支えています。
徹底したIPの多角展開と収益化
「機動戦士ガンダム」「ドラゴンボール」「仮面ライダー」「プリキュア」など、バンダイが生み出したIPは、長年にわたり世代を超えて愛されています。
これらのIPを、玩具、カード、デジタルゲーム、アニメ、イベント、アパレルなど、さまざまなメディアや商品に展開することで、IPの価値を最大化し、持続的な収益源としています。
デジタル・カード・トイホビー事業のシナジーと新戦略
バンダイは、近年、デジタル事業の強化に注力しています。トレーディングカードゲームのデジタル化や、IPを活用したスマートフォンゲームの開発など、デジタル領域への投資を加速させています。
これは、従来のトイホビー事業とのシナジーを生み出し、新たな顧客層の獲得や、IPの新たな楽しみ方の提供を目指す戦略です。
競合他社との比較
玩具・ホビー業界では、バンダイナムコホールディングス(バンダイ)、タカラトミー、コナミグループ、任天堂などが主要なプレイヤーです。バンダイは、IPの力と多角的な商品展開で市場をリードしています。
| 会社名 | 売上高 (2024年3月期) | 平均年収 (口コミ参考) | 就職偏差値 | 社風 |
| バンダイナムコホールディングス | 1兆2,504億7,900万円 | 約750万円~850万円 | 65 | クリエイティブでチャレンジ精神旺盛 |
| タカラトミー | 2,156億1,700万円 | 約680万円 | 60 | 「子供の成長」を軸にした、安心感のある社風 |
| コナミグループ | 3,451億8,900万円 | 約700万円 | 62 | エンターテインメントの総合力と、IP活用に強み |
| 任天堂 | 1兆6,015億円 | 約850万円 | 70 | 独自のゲーム文化と、革新性を追求する社風 |
バンダイの新卒募集要項について
バンダイでは、総合職として、企画・開発、販売・マーケティング、管理部門など、幅広い職種で募集が行われています。
| 各項目 | 詳細 |
| 職種 | 総合職(企画・開発、販売・マーケティング、管理部門など) |
| 業務内容 | 玩具・カード・デジタルコンテンツなどの企画・開発、国内外での販売・マーケティング戦略の立案・実行、広報・IR、人事、経理など。 |
| 給与 | 月給30万5,000円 |
| 賞与 | 年2回(6月、12月) |
| 研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、職種別研修、語学研修、海外研修、社内勉強会など |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、通勤費支給、住宅手当、社員食堂、保養所、団体保険、財形貯蓄制度、社員持株会制度など |
求める人材
バンダイナムコホールディングスでは、「夢・感動・プレイグラウンド」の創出というグループ理念を共有し、以下の要素を持つ人財を求めています。
- クリエイティビティ:常に新しいアイデアを生み出し、エンターテインメントの可能性を広げられる。
- チャレンジ精神:未知の領域や困難な目標にも、失敗を恐れずに挑戦できる。
- 当事者意識:仕事に対して責任を持ち、自らが主体となって推進できる。
- 協調性:多様な仲間と協力し、チームで大きな成果を生み出せる。
- グローバル視点:世界中の人々に「夢」と「感動」を届けるために、広い視野で物事を捉えられる。
これらの資質は、バンダイが「世界で一番『夢』『感動』『プレイグラウンド』を創り出す企業グループ」を目指す上で欠かせないものです。
新卒採用のフロー
バンダイの選考は、以下の流れで進みます。
- エントリーシート提出
- 適性検査
- グループディスカッション
- 複数回面接
- 内々定
選考を受ける際は、各選考フローのポイントを押さえて、入念に準備しましょう。
エントリーシート提出
バンダイナムコホールディングスの採用サイトからエントリーし、エントリーシートを提出します。
志望動機、自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などが中心ですが、バンダイならではの「好きなキャラクター」や「 infancia(幼少期)の思い出」など、エンターテインメントへの情熱を問われる質問も含まれることがあります。
適性検査
SPIや玉手箱などの適性検査が実施されます。論理的思考力や言語能力、性格特性などが測られます。
グループディスカッション
複数名の学生で一つのテーマについて議論し、結論を導き出す形式です。協調性、論理的思考力、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが評価されます。
複数回面接
個人面接や、場合によっては面接官によってはグループ面接も実施されます。
エントリーシートの内容を深掘りされるほか、バンダイへの熱意や、入社後にどのような仕事をして、どんな「夢」を実現したいのかといった、具体的なビジョンを問われます。以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
内々定
全ての選考を通過すると、内々定となります。
採用大学
バンダイの採用大学には、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学、東京大学、京都大学などの難関大学が名を連ねています。
| <大学> 東京大学、東北大学大学院、法政大学、青山学院大学、近畿大学、早稲田大学、甲南大学、明治大学、関西学院大学、慶應義塾大学、同志社大学、神戸大学、大阪大学、南山大学、東京都立大学大学院、千葉大学、中央大学、金沢工業大学、東洋大学、立命館大学大学院、東京理科大学、日本大学、福島大学、学習院女子大学、立命館大学、上智大学、早稲田大学大学院、一橋大学、岩手大学大学院、立教大学、横浜市立大学、お茶の水女子大学、九州大学 |
出典:(株)バンダイ/(株)BANDAI SPIRITSの新卒採用・会社概要 | マイナビ2026
幅広い分野からの優秀な人材を求めているため、学歴フィルターは厳密ではないと考えられますが、人気企業であるため、相対的に学歴の高い学生が多い傾向にあります。
就職偏差値・難易度
バンダイの就職偏差値・難易度は、「難関レベル」と言えるでしょう。その理由は以下の3点です。
- エンターテインメント業界における圧倒的なブランド力:世界中にファンを持つIPを多数抱え、玩具・ホビー業界を代表する企業としての人気が非常に高いです。
- クリエイティブな仕事への憧れ:多くの就活生が「夢」を形にする仕事に魅力を感じ、応募者が殺到します。
- 熱意と個性を重視する選考:学歴だけでなく、エンターテインメントへの情熱や独自のアイデア、クリエイティビティが求められるため、対策が難しい側面があります。
「ガクチカ」や「志望動機」では、バンダイの事業内容と自身の経験や興味を具体的に結びつけ、「なぜバンダイでなければならないのか」を熱意をもって語ることが、内定獲得の成功の秘訣です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
バンダイは、数々の人気IPを生み出し、世界中の人々を笑顔にする「夢」と「感動」を届ける、エンターテインメント業界のフロントランナーです。
そのクリエイティビティとチャレンジ精神あふれる企業文化に魅力を感じる学生にとっては、非常に魅力的な就職先と言えるでしょう。就職難易度は高いですが、この記事で紹介した情報や選考対策を参考に、バンダイへの熱意をしっかりと伝えて、夢をつかみ取ってください。





