【企業分析】KDDIの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
KDDI株式会社は、「au」ブランドで知られる日本の大手通信事業者です。携帯電話やインターネット回線といった通信サービスを基盤としながら、近年では金融、エネルギー、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援など、事業領域を多角的に拡大しています。
今回は、そんなKDDIの企業研究に役立つ基礎知識や社風、選考対策について詳しくご紹介します。この記事では、KDDIへの就職に興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析を進めていきます。ぜひ最後までご覧ください。
- KDDIの仕事内容が気になる
- KDDIの就職難易度を知りたい
- KDDIの選考対策として何をすれば良いかわからない
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、KDDIの就職難易度は「高い」と考えられます。その背景には、通信という社会インフラを担う安定性に加え、業界トップクラスの給与水準と充実した福利厚生があり、就活生から絶大な人気を集めている点が挙げられます。
採用大学は、難関大学が中心ではあるものの、全国の国公立・私立大学から幅広く採用しており、明確な学歴フィルターがあるとは言えません。
しかし、人気企業であるため競争は激しく、内定を獲得するにはKDDIの事業戦略や企業理念への深い理解が不可欠です。選考では、通信事業の枠を超えた「ライフデザイン企業」への変革を担う一員として、主体的に挑戦できる姿勢を示すことが重要なポイントとなります。
KDDIについて

出典:KDDI
KDDIは、2000年に第二電電(DDI)、ケイディディ(KDD)、日本移動通信(IDO)の3社が合併して誕生した総合通信事業者です。主力である個人向けの「au」ブランドに加え、格安SIMの「UQ mobile」やオンライン専用プラン「povo」など、多様なニーズに応える通信サービスを展開しています。
近年は「通信とライフデザインの融合」を推進し、au PAYを中心とした金融サービスや、auでんきといったエネルギー事業など、非通信分野の強化に注力しているのが大きな特徴です。
各事業別の売上規模
KDDIの2025年3月期の連結業績予想では、営業収益は5兆6,500億円を見込んでいます。事業セグメントは大きく「パーソナルセグメント」と「ビジネスセグメント」に分かれており、それぞれの売上規模は以下の通りです。
| 事業セグメント | 売上高 |
| パーソナルセグメント | 4兆6,756億円 |
| ビジネスセグメント | 1兆535億円 |
出典:有価証券報告書
各事業セグメントの解説
KDDIの事業は、個人向けと法人向けの2つの柱で構成されています。
| 事業部門 | 活動内容 |
| パーソナルセグメント | 個人のお客さまを対象に、スマートフォンやタブレットなどの通信サービスを提供しています。それに加え、「au PAY」を中心とした金融サービス、「auでんき」などのエネルギーサービス、エンターテインメントなど、日常生活を豊かにする「ライフデザインサービス」を幅広く展開しています。 |
| ビジネスセグメント | 法人のお客さま向けに、ネットワーク、クラウド、IoT、セキュリティといった多様なソリューションを提供しています。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する役割を担っており、データセンター事業「TELEHOUSE」はグローバルに展開しています。 |
KDDIで働いている社員は?
平均勤続年数は?
KDDIの有価証券報告書によると、従業員の平均勤続年数は13.1年です。これは、日本の企業の平均勤続年数である12.3年(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」)を上回っており、社員が長期的に働きやすい環境であることがうかがえます。
平均年収は?
2025年3月31日時点の有価証券報告書によると、KDDIの平均年間給与は952万円です。国税庁の調査による日本の平均給与458万円と比較すると、非常に高い水準にあることがわかります。安定した事業基盤と高い収益性が、社員の給与に反映されていると言えるでしょう。
平均残業時間は?
公式な平均残業時間のデータは公表されていませんが、口コミサイトなどによると月間の平均残業時間は25時間〜30時間程度とされています。部署や時期によって変動はありますが、働き方改革が進んでおり、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整いつつあるようです。
平均ボーナス額は?
KDDIの平均ボーナス額に関する正確な情報はありませんでした。平均年収から見ても賞与は、充実していると予想できるでしょう。例年6月と12月の年2回支給されます。
どんな文化なの?
KDDIには、挑戦を奨励し、若手の意見も尊重する風通しの良い文化があると言われています。全社員が持つべき価値観・行動規範として「KDDIフィロソフィ」を掲げており、その中では「常に高い目標を掲げ、果敢に挑戦する」ことが奨励されています。また、ジョブローテーション制度も活発で、多様なキャリアパスを描ける環境が整っています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
通信業界は、国民生活に不可欠なインフラとして安定した市場ですが、同時に料金競争や技術革新が絶えず求められる厳しい環境でもあります。その中でKDDIは、独自の戦略で確固たる地位を築いています。
通信品質の向上による顧客満足度とARPU(顧客単価)の向上
KDDIは、5Gネットワークのエリア拡大や通信品質の向上に継続的に投資しています。これにより、顧客満足度調査でも高い評価を獲得し、顧客基盤の安定につながっています。
また、大容量プランや付加価値の高いサービスの提供により、ARPU(1ユーザーあたりの平均売上)を維持・向上させている点も強みです。
金融・エネルギー事業の急成長とauマネ活プランの成功
通信事業で得た顧客基盤を活かし、「au PAY」や「auじぶん銀行」といった金融事業を大きく成長させています。
特に、通信と金融サービスを組み合わせた「auマネ活プラン」は、顧客にお得感を提供することでau経済圏の拡大に大きく貢献しており、非通信分野における成功事例となっています。
DX事業とローソン連携による多角化戦略の成功
法人向けのDX事業では、IoTやクラウドサービスを核に、企業の課題解決を支援しています。さらに、2024年には株式会社ローソンへのTOB(株式公開買付け)を発表し、全国のローソン店舗を新たなサービス拠点として活用する戦略を打ち出しました。これは、通信事業に依存しない収益構造を確立するための重要な一手です。
競合他社との比較
日本の通信業界は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社が主要企業としてしのぎを削っています。各社の特徴を比較すると以下のとおりです。
| 会社名 | 営業収益 | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
| KDDI | 5兆6,500億円 | 952万円 | 65 | 挑戦を後押しし、風通しが良い文化 |
| NTTドコモ | 非公開 | 約870万円 | 68 | 誠実で堅実、安定志向の強い文化 |
| ソフトバンク | 6兆800億円 | 821万円 | 66 | スピード感があり、挑戦と変化を歓迎する文化 |
| 楽天モバイル | 非公開 | 約760万円 | 62 | ベンチャー気質で、新しい挑戦を推奨する文化 |
KDDIの新卒募集要項について
KDDIの新卒採用では、職種やコースを自分で選択する形式をとっています。ここでは、2026年度新卒採用の「OPENコース(ビジネスインキュベーション、マーケティング、営業企画など)」を参考に募集要項をまとめました。
| 各項目 | 詳細 |
| 職種 | OPENコース、WILLコースなど |
| 業務内容 |
|
| 給与 | 月給:305,000円~365,000円 |
| 賞与 | 年2回(6月、12月) |
| 研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、ビジネススキル研修、グローバル研修、資格取得支援など |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、住宅手当、社員持株会、各種財形貯蓄制度、カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)、フリーバカンス制度(連続5日有休取得)など |
求める人材
KDDIは、自らの意志でキャリアを切り拓き、社会に新しい価値を提供できる人材を求めています。採用サイトでは、「KDDI Version UP宣言」として以下の3つの人財像を掲げています。
- 挑戦する人財:失敗を恐れず、常に高い壁に挑み続けることができる。
- プロを極める人財:誰にも負けない専門性を磨き、自らの価値を高め続けることができる。
- 多様な個性を掛け合わせ、チームでやり抜く人財:異なる価値観や能力を持つ仲間と協働し、一人では成し遂げられない大きな成果を生み出すことができる。
これらの人財像は、「通信とライフデザインの融合」というKDDIの目標を達成するために不可欠な要素です。
新卒採用のフロー
KDDIの新卒採用は、一般的な選考フローで進みます。各ステップで企業への深い理解と自己分析が求められます。
エントリー
KDDIの新卒採用サイトからMy Page登録を行い、エントリーします。説明会やイベントの情報もここで告知されるため、定期的に確認することが大切です。
書類選考・面接
エントリーシートの提出とWebテストの受検から選考が始まります。書類選考を通過すると、複数回の面接が実施されます。
面接では、志望動機や学生時代に力を入れたことに加え「KDDIで何を成し遂げたいか」「どのように貢献できるか」といった未来志向の質問が多くされる傾向にあります。以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
内々定
複数回の面接を突破すると、内々定となります。
採用大学
KDDIは、採用実績校を公開していません。過去の採用実績では、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった難関大学が名を連ねています。
| 早稲田大学、上智大学、慶應義塾大学、横浜国立大学、京都大学、明治大学、北海道大学、電気通信大学、法政大学、筑波大学、東京工業大学、東京理科大学、東京大学、神戸大学、東北大学、大阪大学、九州大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、立命館大学など |
出典:【就職難易度は?】KDDIの採用大学ランキング|学歴フィルター,倍率,選考フローも | 就活の教科書
KDDIは、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に求めているため、学歴だけで判断されることはないでしょう。しかし、人気企業であるため、選考は高倍率になる可能性が高いです。しっかりと対策を講じて選考に臨みましょう。
就職偏差値・難易度
これまでの情報を踏まえると、KDDIの就職偏差値・難易度は「高い」と結論付けられます。その理由として以下の3点が挙げられます。
- インフラ企業としての安定性と高い人気:生活に不可欠な通信事業を担っており、安定した経営基盤から就活生の人気が非常に高いです。
- 業界トップクラスの給与水準と福利厚生:高い年収や充実した福利厚生は、優秀な学生を引きつける大きな要因となっています。
- 成長戦略への期待感:金融やDX、ローソンとの連携など、通信の枠を超えた成長戦略に将来性を感じる学生が多いです。
頻出質問である「志望動機」や「ガクチカ」の対策はもちろんのこと、KDDIがなぜ「ライフデザイン企業」を目指すのかを自分なりに解釈し、自身の言葉で語れるように準備することが、内定への解決の糸口となるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
KDDIは、安定した通信事業を基盤としながら、金融やエネルギー、DXといった新たな領域へ果敢に挑戦し、社会の変化に対応し続けるダイナミックな企業です。
高い安定性と成長性を両立させている点は、就職先として大きな魅力と言えるでしょう。就職難易度は高いですが、それだけ挑戦する価値のある企業です。この記事を参考に企業研究を深め、万全の対策で選考に臨んでください。





