
【例文付】履歴書の「私の特徴」の書き方を徹底解説
2020年12月19日更新
はじめに
履歴書のフォーマットはいくつもの種類がありますが、ほとんどの履歴書で採用されているのが「私の特徴」という欄です。
しかしながら、多くの就活生がどのような内容を書くべきか迷っていることでしょう。
履歴書は面接官が就活生について知るきっかけとなるものであり、的確に自分の人となりを伝える必要があります。
今回の記事では、「私の特徴」に書くべき内容と例文について解説します。
「私の特徴ってなんだろう?」と悩んでいる就活生は、ぜひご一読ください。
1.履歴書の「私の特徴」の質問意図
設問の出題意図を理解しておくことは、回答内容を考えるうえで非常に重要なことです。
履歴書の「私の特徴」の質問意図を2つのポイントに分けて解説します。
1-1.就活生の人柄を知る
履歴書の「私の特徴」の質問意図の1つ目は、就活生の人柄を知るためです。
先ほども書いたように、履歴書は面接官と就活生のコミュニケーションのきっかけとなる資料です。
「私の特徴」の欄には、あなた自身の人柄や価値観が表れます。
それを見た採用担当者が、自社の雰囲気とマッチしそうだなと判断し、実際に会ってみたいと思えば面接に進むことができます。
しっかりと自分自身の特徴を把握し、自分を知ってもらうことが重要になります。
1-2.入社後を具体的にイメージするため
2つ目は、入社後にどのようなポジションで活躍できるのかをイメージするためです。
「私の特徴」に書いてあるあなた自身の特徴は、入社後にどのポジションで活躍できるのかを判断する材料になります。
例えば、営業職が適しているのか、バックオフィスの仕事が適しているのかなどです。
入社してから活躍できなさそうな、つまり自社の社風とマッチしていない就活生は企業側も採用したいとは思いません。
入社後の姿をイメージし、成長できる環境であるのかを判断するために用意された質問でもあるのです。
2.「私の特徴」に書くべき内容
では、具体的に「私の特徴」の欄にはどのような内容を書けば良いのでしょうか?
前提として書くべき内容は自分自身の長所です。
「私の特徴」は言い換えると、他者と比較したときに際立っている部分であるといえます。
つまりは自分自身の長所と捉えて問題ありません。
具体的には、協調性がある・責任感がある・好奇心旺盛などです。
他者と自分を比較したときに「ここだけは絶対に負けない!」と思う部分を書くようにしましょう。
3.自分の特徴を知るためには
他者に負けないような自分自身の特徴を、すぐに思い浮かべることができる人もいるでしょう。しかし全ての就活生がそうではないのではないでしょうか。
では、どのように自分自身の特徴を知ることができるのでしょうか。
ここでは2つの方法について解説します。
3-1.しっかりと自己分析を行う
就活を始めるにあたって、自己分析を行う時間が増えてきます。
自己分析とはまさに自分自身について知ることであり、これをしっかり行うことで自分の特徴を知ることができます。
まずは自分の特徴について、思いつくだけ書き出してみましょう。
自分の特徴が1つしかないという人はいないはずです。
書くことによって記憶の整理をすることができ、自分が気づかなかったような特徴を発見できることがあります。
書き始めると、短所しか思い浮かばないという就活生もいるでしょう。
そんな人でも心配はいりません。長所と短所というのは表裏一体です。
視点を変えれば、短所でも長所になります。
例えば、筆者の場合「人見知り」という短所を「落ち着きがあり、観察力がある」という長所として伝えていました。
短所も自己分析をしっかり行うからこそ、見えてくるものです。
まずは自己分析を徹底するようにしましょう。
3-2.他者の意見を聞く
自己分析も重要ですが、他者の意見を聞くことも重要です。
主観だけで自分の全てを理解することは難しいです。
友人や大学の先輩、先生など他者の客観的な意見を聞くことで、自分では気づかなかったような視点でのアドバイスをもらえることがあります。
ある程度自己分析をおこなったら、積極的に他者の意見をもらうようにしましょう。
4.履歴書の「私の特徴」を書く際のポイント
自分自身の特徴について理解できていたとしても、正しく伝えることができなければ採用担当者はあなたについて知ることができません。
ここでは自分の特徴をしっかり伝えることができるように、書き方のポイントを3つに分けて解説します。
4-1.結論を最初に述べる
履歴書やエントリーシートの全ての項目で言えることですが、結論を最初に述べて簡潔に書くということは非常に重要なことです。
文章の冒頭に結論が書いてあることで、読み手はその後の文章が入ってきやすくなります。
例えば、「私の特徴は〜〜〜です。」というような書き方をすると良いでしょう。
冒頭で結論を書くだけでなく、文章全体をコンパクトにまとめることが大切です。
採用担当者は、膨大な数の履歴書やエントリーシートを読みます。
文章がダラダラと長く書かれていると、それだけで悪い印象を与えかねません。
200〜300文字を目安に簡潔に書くようにしましょう。
4-2.具体的なエピソードを盛り込む
冒頭に結論を書いた後は、その結論を裏付けるような具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。
そうすることであなたについて読み手がイメージしやすくなり、結論が伝わりやすくなります。
自己分析の過程でどのようなエピソードや経験からその特徴を書いたのかを思い出し、そのエピソードを書くというようなイメージです。
「特別なことを書こう!」と意気込む必要はありません。
重要なことは、特徴と具体例の繋がりに納得感があることです。このことを意識して文章を書くようにしましょう。
4-3.応募した企業の社風を意識する
自己分析によって導き出した自分の特徴を、どれでも書けば良いというわけではありません。
応募先の企業の社風によって、文章表現や書き方を工夫することが必要です。
例えば、IT企業やベンチャー企業に応募する際は少し遊び心のあるような書き方でも問題ありません。
しかし、銀行や証券などの金融系の企業や伝統を重んじるような企業では、フォーマルな書き方をするのが良いでしょう。
このように応募先の企業を意識することは大切なポイントの1つです。
5.「私の特徴」例文2選
<例文①>主体性
私の特徴は「主体性」です。自分の頭で物事を考え、責任を持って行動することができます。
私は小さい頃からお笑いが好きで、高校2年生のときにお笑い交流サイトを立ち上げました。なかなかアクセス数が上がらなかったので、もっとサイトに訪問したくなるような仕組みを考える必要があると思いました。そこで、サイト内に大喜利コーナーを設け、週に一度お題を変えて集計し、最も面白かった回答をMVPとして掲載することにしました。
その結果、たくさんの人に大喜利を楽しんでもらえ、アクセス数も月1万人を超えるようになりました。
(参考記事:https://careerticket.jp/media/article/1972/)
<例文②>粘り強さ
私の特徴は、「粘り強さ」です。
どれだけ困難が重なっても、自分の目標のために諦めず挑戦し続けることができます。
私は大学1年の時、「ダンスの大会に出場して、人前で踊れるようになりたい」という想いで、ダンスサークルに入りました。
しかし、ダンスサークルは、かなりの人気があり入った代の1年生は人数が多く、練習スペースと時間も限られていたので、先輩方が優先して練習をしていました。
私は、どうにかしてレギュラーを勝ち取りたいと思っていました。
そのため、他の1年生の誰よりも練習をして、ダンスの腕を磨き誰よりも粘り強い努力を重ねました。
その結果、先輩方にも自分の頑張りが評価され、大会に出場できました。
(参考記事:https://reashu.com/watashinotokuchou/#3)
まとめ
いかがだったでしょうか?
履歴書の「私の特徴」の書き方について解説してきました。
まずは自己分析をしっかり行うことで、自分自身について理解を深めることが重要です。
そのうえで応募先の企業の社風に合わせて、書き方を工夫するようにしましょう。