コンピテンシー診断を使った就職活動対策の徹底解説!
2024/9/28更新
はじめに
この記事ではコンピテンシー診断を活用した就職活動対策について解説をしています。
就職活動の選考を受けるにあたり、自己分析は必須レベルだと言えるでしょう。
自分の強みや性格、考え方を把握し、企業にアピールするためにも自己分析は避けて通れない道となっています。
そんな自己分析をするのに役立つのがコンピテンシー対策です。
コンピテンシー診断を行うことで自分の性格を把握できるので、自己分析の補助として使用する方は増えています。
コンピテンシー診断についての解説やコンピテンシー診断ツールの紹介、実際に出題されるコンピテンシー診断の例題についても紹介しますので、就職活動をする就活生の方は自己分析のために役立ててください。
- コンピテンシー診断で自分の性格や適性を把握したい人
- おすすめのコンピテンシー診断を探している人
- 就職活動対策を進めていきたい人
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コンピテンシー診断とは
コンピテンシー診断とは、1人1人の行動の特性や思考を分析し、仕事の能力や適性を明確に見極める診断のことです。
通常の適性診断よりも学生の能力が発揮できる職種や部署を調査できたり、ストレス耐性を測ったりできるため、コンピテンシー診断を採用する企業は増えてきています。
人材の採用だけでなく、社員の評価や組織の割り振りなどにも活用できることから、採用目的以外にも使われます。
個人の能力だけでなく、行動や思考も見極められるため、企業と学生がマッチするかどうかをコンピテンシー診断によって調べることが可能です。
企業がコンピテンシー診断を使う意図
企業がコンピテンシー診断を取り入れる理由をもう少し詳しく解説します。
企業の意図を知ることでコンピテンシー診断に対する理解や心構えも備わっていくでしょう。
人事評価を統一する
コンピテンシー診断をすることで人事評価が統一されます。
面談や採用では人事の人が違うと受け取り方も違いが生じますが、コンピテンシー診断を使えばデータに伴った評価ができるようになるため、評価に違いが生じることがなくなります。
人事によって学生の目利きが左右されず、採用する人材の方向性を統一できますので、入社後のミスマッチも防止できるでしょう。
より学生について理解を深めるため
コンピテンシー診断を行えば、学生の能力や性格、行動基準、思考、適性など様々なことが分かります。
コンピテンシー診断を取り入れることで学生がどの部門で高いパフォーマンスを発揮できるか調べられるので、適材適所を意識する企業には重宝される診断ツールとなっています。
学生の嘘や性格のズレを見破るため
就職活動では自分の本当の性格や考えを多少変えて選考を受ける学生も少なからず存在します。
面接官の力だけでは学生の偽った情報を見破ることができず、採用後にミスマッチが起こることも多いです。
コンピテンシー診断を使うことで学生の本来の性格や考えを把握し、本当に自社にマッチする人材なのかを確認可能です。
正確な診断方法でお互いに納得の上で入社ができるようにするためにコンピテンシー診断は今後も採用が増えていくことが予想されます。
コンピテンシー面接について
コンピテンシー診断の登場により、通常の面接とは異なるコンピテンシー面接というものも登場しています。
コンピテンシー面接は通常の面接と違って表面的な部分だけでなく、行動を起こしたきっかけや理由、行動基準に焦点を当てて面接を実施します。
従来の面接では学生の第一印象や学歴、志望理由、自己PRなどを採用の判断材料にすることが大半です。
第一印象などは採用担当者によって評価基準が変化するので、採用に統一性がありません。
コンピテンシー面接は学生の行動基準や思考に目を向けて能力を判断するため評価に一貫性があります。
人によって評価基準が変わることがないことから、企業内で学生の評価が同じになるのでミスマッチも大幅に減らせるのがメリットと言えるでしょう。
より自社に合う人材を採用する目的で今後、従来の面接からコンピテンシー面接にシフトしていく企業も増える可能性があるため、コンピテンシー面接に備えることをおすすめします。
就職活動におけるコンピテンシー診断を使った対策法
コンピテンシー診断は企業だけでなく、学生側も活用が可能です。
自分についての理解を深める診断ツールとして利用できるので、就職活動を実施するにあたって使っておくと良いでしょう。
ここではコンピテンシー診断を使った就職活動の対策法をいくつか紹介します。
自己分析に活用する
コンピテンシー診断は自分の性格、適性、考え方、行動基準、思考などが細かく分かるため、自己分析に大いに役立ちます。
就職活動の対策では必ずといっていいほど自己分析は必要になりますので、自分への理解が深まる適性診断をすることで就職活動の対策も進むでしょう。
コンピテンシー診断で自分の性格を把握すれば、自分の考え方に基づいて自己PRや強み、各質問に対する回答を作成できますし、適性検査の性格項目もスムーズに回答できるようになります。
コンピテンシー診断だけでなく、その他の適性診断も受けてみて自分の性格にブレがないか確認するのもおすすめです。
企業の求める人材像にマッチしているか確認する
コンピテンシー診断を使って企業の求める人材像にマッチするところがないか確認が可能です。
各企業は選考の際に求める人材像を提示していることが多く、求める人材像を満たした学生を採用したいと考えています。
自分が企業にとって求める人材なのか判断がつかない場合もあり、コンピテンシー診断を利用することで求める人材像に当てはまる部分がないか調べられます。
また、コンピテンシー診断を受けることで自分の細かい適性が分かり、強みも把握できるので自分の強みと求める人材像が合う企業を探すのにも役立つでしょう。
無理やり求める人材像に自分の強みを合わせる必要はありませんが、企業の需要を満たしていると印象は良くなりますので人材像も意識してみてください。
コンピテンシー選考への対策にする
コンピテンシー診断をすることは、コンピテンシー面接などへの対策に繋がります。
コンピテンシー診断の内容を知っていれば、企業側がコンピテンシー面接をしてきた時に面接や質問の意図を理解しながら回答ができるでしょう。
自分の適性や考えを理解していれば企業が知りたいと思っている情報に的確に回答できるため、自分をアピールしやすくなります。
企業も学生の適性や思考が正確に分かるため採用に動きやすくなるでしょう。
コンピテンシー診断ツール【無料・登録あり】
コンピテンシー診断ができるツールはいくつかあり、登録すれば誰でも無料で利用可能なものもあります。
コンピテンシー診断ツールを使い、自分の性格・考え・行動基準などを把握しておきましょう。
ミイダス
出典:ミイダス株式会社について (miidas.co.jp)
ミイダスは最も有名なコンピテンシー診断ツールの1つであり、株式会社ミイダスが提供しています。
複数の診断ツールを提供しており、そのうちの1つにコンピテンシー診断もできるようになっています。
コンピテンシー診断は第1部が30問、第2部が132問となっており、正確な診断のできる無料ツールとして活用可能です。
転職ツールとして提供していますが、コンピテンシー診断を受ける目的ならば新卒でも利用は問題ありません。
診断結果をもとに対象者に合った企業から面接確約スカウトが来ることもあり、就活・転職ツールとしても使いやすいです。
キャリアパーク就活
出典:就活イベント | キャリアパーク[就活イベント] (careerpark.jp)
キャリアパーク就活はポート株式会社が運営する就活サイトであり、その中の「My analytisc」という診断ツールがコンピテンシー診断として使えます。
16タイプの性格診断ができ、自分の強みや適職を判定してくれます。
また、分析した結果から項目ごとにアドバイスもするため、自分の適性や思考について納得ベースで理解できるのも強みと言えるでしょう。
利用には卒業予定の卒年などを登録して使うため、こちらのサイトは新卒向けの診断ツールとなっています。
コンピテンシー診断とともに使いたい登録不要のおすすめツール
コンピテンシー診断ツールを紹介しましたが、診断ツールを使い分けて自分の性格や適性、思考をより精密にしていくと自分のアピールを的確にできるようになります。
コンピテンシー診断ツールはおすすめできますが、コンピテンシー診断ツールだけを使うと偏った診断内容を鵜呑みにすることに繋がります。
ここではコンピテンシー診断ツールと合わせて使える登録不要の無料性格診断ツールを紹介しますので、気になったものがあれば活用してみてください。
16Personalties
出典:無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities
16Personalitiesは100に及ぶ質問に回答して性格検査をする性格診断ツールになっています。
日本語だけでなく世界各国の言語で診断を受けることもできるため、世界中で利用されている診断ツールです。
16種類の診断結果は建築家や提唱者、管理者、探検家など独特の例え方をして結果を出します。
16Personalitiesについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
就活伸びしろ診断
出典:弱みを強みに変える自己分析!就活伸びしろ診断|dodaキャンパス
就活伸びしろ診断は就活サービス会社であるdodaキャンパスが提供している性格診断ツールです。
診断により受診者の弱みを見つけ、就職活動に向けた強みになるようアドバイスをしてくれます。
18問と問題数も少ないため時間をかけることなく手軽に診断ができ、受診者の特徴を表すキーワードを教えてくれるのと、受診者の特徴と伸びしろを細かく解説するため自己分析にも役立つでしょう。
jobtag
出典:ホームページ | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)
jobtagは厚生労働省が提供している職業支援サービスです。
jobtagには様々な支援ツールがあり、その中にある自己診断ツールを使うことで誰でも適職を探すことが可能です。
自己診断ツールにはさらに細かくツールが分類されており、仕事に対する興味から適職を探す職業興味検査、仕事に対する価値観から適職を探す価値観検査、能力の特徴から適職を探す職業適性テストなど様々な検査を受けられます。
受ける検査によって問題数が変わりますが、10分ほどで終わりますので空き時間に受けることもできるでしょう。
動画による紹介もしているので利用しやすい診断ツールでもあります。
キャリタスQUEST
出典:就活準備に。自己分析や適職診断にもつながる無料診断コンテンツ|キャリタスクエスト (career-tasu.jp)
キャリタスQUESTはキャリタス就活が提供している自己分析ツールです。
RPGゲームのような形式で診断ができる一風変わった診断ツールとなっていて、楽しみながら診断ができるのが特徴と言えるでしょう。
質問は20問で構成されており、診断結果はキャラクタータイプとして解説するところもRPGゲームを模倣しています。
性格の解説、キャラクタータイプの特徴を数値で説明、お役立ちアイテムという内容でアドバイスを送るなど診断結果も独特です。
ユニークな作りに目がいきがちですが、診断内容やアドバイスは的確で細かいため、診断ツールとして十分に活用できるでしょう。
新・RPGジョブ診断
出典:新・RPGジョブ診断
新・RPGジョブ診断はWantedly株式会社が提供している性格ナビツールです。
キャリタスQUEST同様、RPG風の診断ツールとなっており、問題数も20問で構成されています。
質問に回答すると自分の強みや弱み、特性を診断し、仕事をする上で大切なことをアドバイスしてくれます。
自分が力を発揮できる環境などを教えてくれるため、どのような仕事や企業を選ぶか悩んでいる時などに利用すると良いでしょう。
診断結果はSNSでシェアもできるため、自分と同じ診断結果の人を見つけて情報共有をしてみるのもおすすめです。
自分に合ったコンピテンシー診断ツールも使ってみる
ここで紹介したコンピテンシー診断ツール以外にも様々なコンピテンシー診断ツールが存在します。
中には有料の診断ツールもあり、そういったツールは料金がかかる代わりにより正確で機能が充実した診断を受けることが可能です。
診断ツールによって詳細な診断結果や的確なアドバイスが受けられることもありますので、自分に合うコンピテンシー診断ツールを探してみましょう。
コンピテンシー診断ツールだけでなく、性格診断ツールも同様に自分に合ったものを見つけてみてください。
コンピテンシー診断の例題とは
ここではコンピテンシー診断の例題を一部紹介します。
例題は診断ツールによって様々ですが、深く考えずに自分の思ったことを直感で回答していきましょう。
「情報収集力」に関する例題
情報収集力に関する質問では、どういう方法を取って情報を集めるかを聞いてきます。
情報の優先順位の付け方や情報を集める力、情報を整理する力などがあるのかを測る目的があります。
【情報収集力の例題】
質問:あなたは自社商品を売り出すために情報収集をすることになりました。情報収集をするにあたって最適な情報収集の組み合わせを選択肢から選んでください。
A:SNSを使って利用者の声を聞く
B:既存商品の消費動向を調査する
C:過去の商品の売上から具体的な商品需要を予測する
D:アンケートを取ってユーザーの感想を集める
選択肢:
①AとB
②AとC
③AとD
④BとC
⑤BとD
質問に対して正解というのはありません。
自分が最適だと感じた組み合わせを選択してください。
例題だとAとDはユーザーの声を直接反映させるため、ユーザー中心に情報を集める能力・思考タイプだという判断が下せます。
ただし、AとDだと両方ともユーザーの声を聞くだけで情報収集力としては偏りがちになります。
AとBだとSNSでユーザーの声を集めつつ、商品の消費を数値化して調べているため、様々な角度から情報を集められます。
自分ならどうやって情報を収集するのかを考えて回答すると、自分の性格や考えが正確に導き出されるでしょう。
「課題発見力」に関する例題
課題発見力に関する質問では、プロジェクトの進行中に課題を見つける能力があるかを確認します。
原因不明の問題やトラブルが発生した際に課題を見つけられるかを見られています。
【課題発見力の例題】
質問:あなたはとあるプロジェクトを進めている最中です。しかし、プロジェクトが計画通りに進んでおらず、予定より遅れていることが判明しました。その時、あなたは何をしますか?
A:プロジェクト開始日から1日の行動記録をすべて振り返り、原因を究明する
B:プロジェクトで最も時間と労力がかかる工程を調査し、遅れが発生していないか確認する
C:専門家に相談し、一緒に遅延の原因を探す
D:当初の計画と現在の作業状況を照らし合わせる
E:類似したプロジェクトを探しだし、自分のプロジェクトと比較して遅れている原因を探す
選択肢によってあなたがどのような考えや思考をもとに課題を発見するか確認します。
Aならデータに基づいて細かく調査できる性格、Bなら予測を立てて調査する性格、Cなら1人で解決しようとせず周囲と協力して解決する性格など選択肢によって性格が変わります。
自分ならどうするかを考え、正直に回答しましょう。
企業の心象を良くしそうな回答を無理に選んでも、どこかで矛盾が発生して逆効果になることが多いです。
自分が感じたこと・考えたことを素直に回答するのがコンピテンシー診断を回答するコツとなります。
さいごに
コンピテンシー診断は個人の行動や思考を分析して仕事への適性やストレス耐性、パフォーマンスを発揮できる場所などを調べる適性診断の一種です。
一般的な適性診断よりも細かい思考や考え方を反映させた診断結果が出せるため、学生であれば自分の能力や適性、思考を知るのに役立ちます。
企業としても学生が自社にマッチするかを判断するツールとして活用できる他、学生の考え方や思考、適切な業務まで割り出すことができるため選考にも使えます。また、データを共有できることから採用担当者の判断基準に左右されず、同じ目線で学生を見定めることが可能です。
コンピテンシー診断を利用して自己分析を行えば、自分の性格や考え方も把握しやすくなり、就職活動の対策にも繋がるでしょう。
この記事で紹介したコンピテンシー診断ツールを試して自己分析に役立てたり、適性検査の対策に活用していきましょう。
その他にも様々な性格診断ツールが提供されていますので、自分に合ったツールを探して上手く活用してみてください。
コンピテンシー診断を利用する企業はこれから増えていくことが予想されます。
今からコンピテンシー診断について理解を深め、コンピテンシー診断を活用した選考に遭遇しても問題ないよう対策をしていきましょう。