
就活費用の平均はどれぐらい?「賢い節約術」教えます
2020年4月18日更新
はじめに:就活は結構お金がかかる
就活にどれくらいお金がかかるかご存知ですか?
筆記試験や面接の対策は十分に行っていても、
就活費用については意外と知らない就活生も多いのではないでしょうか。
しかしながら、本格的に就活がスタートするとお金の問題が気になってくるところです。
就活するには、交通費や宿泊費、飲食費など様々な費用が発生します。
多くの企業を受ければ受けるほど、それらの出費がかさんでしまい、
心配になる就活生も多いでしょう。
就活費用のことを考えずに無計画な就活をしてしまうと、
満足のいく就活ができない可能性も十分にあります。
今回の記事では、就活にはどのような費用がかかるのか、
また節約するにはどうしたらよいのかについて解説していきます。
1.就活費用の平均は?
株式会社ディスコが2020年卒の就活生1,127人を対象に行った調査によると、諸々の費用を足し合わせた全国平均は約14万円となっています。
この合計額は、
・どこに住んでいるのか
・どこで就活をするのか
によって大きく変わってきます。
例えば北海道の学生は約23万円、関東の学生は約12万円となっており
10万円以上もの差があることがわかります。
地方の学生は関東の学生と比較すると、交通費や宿泊費がかさんでしまうため、多くの費用がかかる傾向にあります。
当然ながら個人差はありますが、「学生にとっては決して安いとは言えないほどの費用がかかる」ということは頭に入れておかなければなりません。
2.就活費用の内訳
就活にかかる費用というと、どのようなものをイメージするでしょうか?
大学の先輩などから聞いたことがある人はイメージが湧きやすいはずです。
しかし、話を聞いたことがない人はイメージするのが難しいのではないでしょうか。ここでは就活で特に出費が大きいものについて解説します。
2-1.交通費
就活において最も大きな出費となるのが、交通費です。
交通費は住んでいる場所によって大きく変わってきます。
例えば、住んでいる場所から近いところ、地元で就活をするのであれば
電車代やバス代程度で済みますよね。
しかし、住んでいる場所から離れたところで就活をするとなると、
毎回の交通費も安くはありません。
飛行機や新幹線、高速バスなどを利用しなければならないような場合には、一度に数万円かかってしまうこともあります。
「住んでいる場所」
「どこを拠点に就活するのか」
この2点を頭に入れ、交通費の概算を事前に調べるようにしましょう。
2-2.宿泊費
次に気になるのが宿泊費です。
住んでいる地域から離れた場所で就活を行う場合や、複数日程にわたって就活を行う場合は宿泊が必要となります。
宿泊する地域や施設の種類、時期によって値段は変動します。
例えば、都市部の宿泊施設は地方と比較すると値段が高い傾向にあります。
また、一般的に祝祭日や行楽シーズン中は値段が高く、連休最終日や平日中日は安くなる傾向になります。
2-3.飲食費
見落としがちですが、意外と出費がかさんでしまうのが飲食費です。
就活もピークの時期となると1日に複数の企業を回ることも多くなり、
昼食を外でとる機会も多くなります。
その度に毎回外食となると出費がかさんでしまうのです。
また、次の予定までに時間が空いてしまった場合は、
ファストフード店やカフェなどで時間を潰すことも多くなるでしょう。
上手くスケジュールを組まないと空き時間が多くなってしまい、
思ったよりカフェ代もかかってきてしまいます。
一度の支出額は大きくはありませんが、「塵も積もれば山となる」というように何度も繰り返していると、大きな出費となってしまいますので注意しましょう。
2-4.服飾費
就活を行うためには、
リクルートスーツなどの服飾費も必要となります。
スーツやワイシャツ、ネクタイ、靴、カバンなど一式を揃える必要があります。
また、連日面接が続くとワイシャツが一枚では足りなくなるので、
複数枚持っておく必要があるでしょう。
そうすると、男性だと4〜5万円程度、女性だと3〜4万円程度かかってしまいます。
また面接では身だしなみの印象も重要となりますので、
定期的にクリーニングに出すことになります。
そうすると購入後のメンテナンス費用として、
クリーニング代も別途必要になることを覚えておきましょう。
3.就活費用を節約する5つの方法
ここまで、就活を行う上で発生する主な費用について解説してきました。
かなり多くの費用が必要となる就活ですが、ほとんどの就活生が
「就活を少しでも節約する方法はないのかな?」
と考えるのではないでしょうか?
少し工夫したり我慢したりすることで、就活費用を抑えることはできます。
ここからはその具体的な方法について解説していきます。
3-1.移動手段を工夫する
就活において最も出費が大きくなる交通費ですが、
最も節約できるポイントでもあります。
交通費でもっと大きいのは飛行機代です。
地方から東京に行く場合、東京から地方に帰る場合は
飛行機で移動する場面も出てくるでしょう。
飛行機は早く予約すれば安くなるため、説明会や面接の日程が決まったら、
なるべく早く飛行機を予約するようにしましょう。
また、LCCを利用することができないか検討してみましょう。
飛行機ではなく、新幹線などを利用する場合について、
新幹線での移動の場合は、代替手段として「夜行バスの利用」を検討してみましょう。
しかし、夜行バスは体力的にきつくなってしまうこともあるので注意が必要です。
さらに、
事前の移動だけでなく、選考当日の電車移動の際にも節約することはできます。
1〜2駅くらいの距離感であれば、さほど問題なく歩けてしまう場合が多いので、時間に余裕がある場合は歩くようにしましょう。
もちろん、説明会や面接には万全の状態で遅刻なく参加しなくては本末転倒ですので、自分の体力を考えながらできる限りの努力をしましょう。
3-2.オンラインでの説明会や選考に参加する
近年では採用活動の方法も多様化しており、
オンライン上で説明会や選考を進める企業が増えてきています。
オンラインの説明会には、配信型の一方向的なものもあれば、
質問機能などを用いた双方向的なものもあります。
オンライン面接は、SkypeやZoomなどのツールを用いて行われます。
20卒の就活から採用活動のオンライン化が急激に加速しています。
オンラインでの就活は、自宅で完結するため交通費がかからないという大きなメリットもありますが、慣れていないと難しいものです。
詳しくは下記記事を参考にしてみてください。
3-3.宿泊施設を工夫する
一般的なビジネスホテルに泊まると、料金が高くなってしまいます。
カプセルホテルやゲストハウス、友人宅や親戚宅に泊まるのも一つの策です。
また長期間の滞在となる場合は、ウィークリーマンションなどの利用もおすすめです。
また、最近では就活生用のシェアハウスも増えてきています。
シェアハウスは安く泊まれるだけでなく、就活生同士で情報交換することもできます。
3-4. 1日で複数の企業を回る
同じ路線や比較的近いエリアの企業を1日に複数回ることができれば、
移動費を節約することができます。
電車やバスの一日乗車券などが使えれば、
さらに交通費の節約にもつながります。
また、他の日を就活の準備やアルバイトなどの時間に充てることが出来るため効率的です。
しかし、予定を詰め過ぎると一つ一つの選考の対策が疎かになってしまう恐れもあります。
そうなってしまうと本末転倒ですので、あまり詰め込みすぎず、出来る限りの範囲で予定を組むようにしましょう。
3-5.マイボトルを持参する
外に出るたびにコンビニで飲み物を買ったり、カフェに入ったりしていると
意外と大きな出費となってしまいます。
マイボトルに水やお茶を入れて持ち歩けば、その回数を減らすことができます。また、カフェなどではマイボトルを持参すると割引が受けられるケースもあります。
小さなことですが、続けることで大きな効果を発揮します。
ぜひ、試してみてください。
4.就活費用の捻出方法
さて、様々な就活費用を節約する方法について書いてきました。
しかし節約の方法が分かっていても、
肝心の就活費用がなければ就活を行うことはできません。
就活費用を捻出するための最も一般的な方法は、アルバイトをすることです。
アルバイトをしていれば、資金が得られるだけでなく社会人としての経験を積むこともできます。
就活の自己PRで話せるような貴重な経験ができるかもしれません。
積極的にアルバイトに取り組むようにしましょう。
ここで大事なのは漫然とアルバイトをするのではなく、
有意義な時間にすることです。
就活の時期はシフトに入る数を減らしたり、単発のアルバイトを行ったりすることで両立することもできます。
詳しくは下記記事を参考にしてみてください。
最後に
就活にはかなり大きな費用がかかってしまうため、
だいたいどのくらいの費用が必要になるのかを、事前に把握することが非常に重要です。
そして、その金額を捻出するために
あらかじめ計画を立てて、貯金しておく必要があるでしょう。
お金が原因で就活を断念してしまうことがないように、
お金の準備は前もってするようにしましょう。