ボストン・コンサルティンググループのエントリーシートの対策法を徹底解説

ボストン・コンサルティンググループのエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/8/27更新

はじめに

この記事では、ボストン・コンサルティング・グループ(以下、BCG)への就職を目指している就活生向けに、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

とくにBCGならではのエントリーシートでのアピール方法から、実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、BCGが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントもアドバイスしていますので、BCGの内定を目指すならぜひ最後までお付き合いください。

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BCGの概要

ボストン・コンサルティング・グループとは

出典:ロゴ|ボストン・コンサルティング・グループ

 

初めにBCGとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

BCGとは

BCGは、1963年にアメリカで設立された企業経営をサポートするコンサルティング企業です。

企業が競合他社との争いを、勝ち抜くために必要な改革を支援しています。

現在では日本をはじめ世界各地に本社を設置し、グローバルなコンサルティング企業として発展しています。

50を超える国と100以上の都市に拠点を持つ企業です。

日本には、東京、大阪、福岡などに拠点があります。

BCGは、事業目的として「Unlock the potential of those who advance the world」を掲げています。

日本語に訳すと「世界を前進させるために人々の才能を解き放つ」です。

事業目的を達成するために、人種や国籍にとらわれず、さまざまな経歴を持つ優秀な人材を獲得するための採用活動を実施しています。

BCGの採用難易度

BCGの採用難易度は、最難関です。

東洋経済ONLINEが発表した「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社で、BCGは3年連続で2位にランクインしています。

また、採用大学は高学歴が多いです。

採用サイトで公表はされていませんが、日本オフィスの代表や役員を務める方々の経歴は確認できました。

京都大学や慶應義塾大学、同志社大学など、有名大学を卒業されています。

また、初任給が約700万円と言われており、就活生からの人気も非常に高いです。

準備なしで選考が通過できるほど甘くないため、しっかり自己分析、企業分析を行い対策しておきましょう。

 

BCGの採用大学

BCGの採用大学は公式には発表していませんが、日本オフィスの役員クラスの方は、有名大学を卒業しています。

難関大学以上の採用実績が多いので、いわゆる学歴フィルターは存在しているでしょう。

一般社員の方の学歴はわからないため、難関大学の卒業が必須項目であるかは不明です。

あくまでも参考程度に認識してください。

以下は、サイトにて確認できた大学名です。

<大学>

京都大学、慶應義塾大学、同志社大学、東京大学

 

上記からもわかるように、京都大学や東京大学など、最難関大学と呼ばれる偏差値の高い大学の出身者ばかりで、選考難易度は難関と考えられます。

また、大学卒業後は海外の大学院に進学し、MBA(経営学修士)を取得されている方も多いです。

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

BCGが求める人材とは?

BCGが求める人材とは?

結論から言うと、BCGの事業目的である「世界を前進させるために人々の才能を解き放つ」に共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、あらためて参照ページから確認してください。
また、BCGの従業員には共通の行動規範が存在しますので、以下に紹介します。

行動規範
  • 協働
  • 誠実さ
  • 高い倫理観

同社は、世界中にいる多くの従業員が、上記を意識した経済活動を実施することで成長を続けているといえるでしょう。

こうしたBCGの価値観は、年代を超えて引き継がれ、お客様との信頼関係構築に寄与しています。

エントリーシートや面接では、上記を意識して取り組んでください。

求める人材について詳しく知りたい方は、インターンシップの参加がおすすめです。

参加するためには書類選考と適性検査を通過する必要があります。

実際に働いている従業員の方と話せる良い機会です。

コミュニケーションを通して、職場の雰囲気や企業の価値観を実際に体験可能です。

インターンシップの参加は、エントリーシートの作成に役立つでしょう。

興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

 

BCGの採用方向性の違いは?

BCGの採用ページには、エントリーシートや、面接、グループディスカッションを通過するためのポイントが記載されています。

そこからBCGの採用方向性を予想したので、ぜひ参考にしてください。

BCGが採用活動において重要視している点は、以下の通りです。

重要視している点
  • 論理的な思考
  • リーダーシップの経験
  • コミュニケーション能力
  • 現状にとらわれすぎない
  • 困難な壁にぶつかった時の乗り越え方

上記のポイントは、仕事をする上でも重要です。

選考フローにおいてチェックされるでしょう。

必ずしもすべての要素を身につけている必要はありませんが、採用難易度は高いため、できる限り意識して生活することをおすすめします。

また、架空のクライアントを想定し、就活生がどのように課題を解決するかを、グループワークを通して見極めています。

自分の意見をしっかりと伝え、主張することが大切です。

グループワークのため、相手の意見を尊重しつつ、クライアントの課題解決のために最も効果的な選択をしましょう。

 

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

エントリーシートでBCGがチェックしているポイント

ポイントの概要

BCGはエントリーシートを通して、就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

入社後に活躍できる人材を採用したいと考えているためです。

また、採用のミスマッチを防ぐ意味もあります。

さらに、就活生がBCGで働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

そして「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

BCGは採用競争が激しく、多くの就活生が憧れる企業のため、就活生の中の1人に埋もれないためにもしっかり準備してください。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは、結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

書き方
  • 結論
  • 理由
  • 具体例
  • 再結論

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

エントリーシートを提出したことがない人は、どこから書き始めていいかわかりにくいでしょう。

そうした場合、上記の方向性を意識して書くと、自分の頭でも整理しやすく、伝えたい内容が明確になります。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私がコンサルティング業界を志望する理由は2点あります。

理由:1点目は、情報分析を用いた問題解決できる私の強みは、コンサルティング業界で最大限に発揮されると考えるからです。

具体例:私は、バイトリーダーとして塾の運営を行っています。運営においては、入塾を決めた理由、塾に対して求めることなどを調査しました。

それらをもとに、分析を行い、塾生の満足度を向上させることに成功しました。

結論:この強みを発揮できると考えコンサルティング業界を志望します。

理由:2点目は、幅広い業界に深く携わることにより様々なスキルを吸収し、成長したいと考えているからです。

具体例:現代ではコロナウイルスやICT、AI化により日々社会が激しく変化しています。

その変化に適応し、活躍していくためには、自分自身の能力を高めていくことが不可欠です。

コンサルティング業界では、幅広い業界の企業を顧客とし、課題解決のための戦略提案やニーズに応じたソリューションを提供できます。

この環境は、インプットとアウトプットを同時に行えるため、私の志望理由にマッチしています。

再結論:そのため、自分自身の成長できる環境があるという点から、コンサルティング業界を志望しています。

ポイント:理由が複数ある時は、最初にその個数を記載しましょう。

面接官は、これからの展開を予想しやすくなり、読みやすいです。

面接官は一日に何人ものエントリーシートを読みます。

そのため、面接官を思いやる姿勢が重要です。

また、途中に具体例を入れることで、文章から内容を想像しやすくなります。

自分の意見をしっかり伝えつつ、相手への気遣いを忘れずに行いましょう。

BCGの価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。

BCGであれば、「社会に信頼を、変革に力を(Inspire Confidence. Empower Change)」や、そのほかのバリューやビジョンを取り入れると良いでしょう。

もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。

BCGはとくに価値観の共有に注力しています。

国籍、人種、価値観がさまざまな従業員が世界中にいるため、常にコミュニケーションを取り合い、マーケットのリーダーを牽引しています。

ほかには、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することも可能です。

キャリアプランを明確にしておくことで、BCGでなければならない理由が強固なものになるでしょう。

大事なのは、数ある代替可能業界や企業がある中で、なぜ「BCG」を選ぶのかを論理的に説明することです。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

もちろん、文章の内容も評価の対象になっているものの、最も注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。

そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しがおすすめです。

もし、自分1人で作成が不安であれば、大学のキャリアセンターに相談しましょう。

就職活動のプロが、自分のエントリーシートを添削してくれます。

第三者にチェックしてもらえば、自分では気が付かないポイントを指摘してもらえるでしょう。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

 

上記の設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

エントリーシートの作成は、どこから始めるか迷うものです。

そうした際に上記の内容を参考にすることで、内容を思いつきやすくなるでしょう。

また、対策をする上で必要な情報が下記の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

BCGの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と、記載例を紹介します。

インターンシップに参加するにも、エントリーシートの提出が求められます。

そのため、選考の前にインターンシップから参加したい就活生も参考にしてください。

経営コンサルタント職

学生時代に頑張ったこと

学業以外に力を入れていたことについてご記入下さい(100字以下)

【記載例】

私が学業以外で力を入れたことは、自身の肉体強化です。

ジムでの体力トレーニングと、タンパク質を多く取る食生活に変更しました。

トレーニングを3年継続した結果、体調を崩すことが少なくなりました。

ポイント:学生時代に頑張ったことは、就活生の価値観や興味が反映される項目です。

自分の過去から話題を引っ張ることは問題ありませんが、選考を通過できるように意識しましょう。

上記の例であれば、3年継続したという文章が記載されています。

この文章から、粘り強さや、諦めない精神がある人材だろうと面接官に汲み取ってもらえるでしょう。

 

成功体験

・人生で成し遂げたことで人に話したいこと(200字以下)

【記載例】

私は、アルバイトでありながら、接客の大会に出場し優勝しました。

私は、居酒屋で3年間アルバイトを継続しています。

3年目には、店長からの推薦で、企業内での接客NO.1を決める大会に出場しました。

最初は、独学で接客を学んでいたため、効果があるのか不明でした。

そこで書籍を読んだり、ライバル店舗の接客を勉強したりするようにしました。

その結果、大会で優勝できるような接客ができました。

ポイント:最初にパラグラフを述べて、結論ファーストで展開している点が評価できます。

また、時系列に順序だてて、端的に表現している点も評価ポイントです。

さらに、大会を優勝するにあたって、どのような行動をしたかが記載されているため、面接官は内容を想像しやすいです。

今回は「成し遂げたこと」についてなので、題材は難しいです。

これからBCGを目指す方は、エントリーシートで記載できるような行動や体験ができるように、頭の片隅に入れておいてください。

 

キャリアプラン

・一生のうちに必ず成し遂げたい夢は何ですか?(200字以下)

【記載例】

私は、一生のうちに子ども食堂を全国に展開させたいです。

子どもの健やかな成長は、日本経済の発展に置いて必要不可欠と考えています。

現在の日本は、物価上昇、円安など生活が苦しいと感じる機会が多いです。

そのため、まともな食事が取れない子どもが日本全国で増加していると予想しました。

そこで私は、まずは子ども達がお腹いっぱいになれる環境を用意したいです。

ポイント:この題材では、キャリアプランについて問われています。

そのため、現実から大きく離れた内容には注意しましょう。

記載内容の自由度は高いですが、あまりにも突飛だと面接官は現実味を感じられず、キャリアプランに疑問を持ってしまうでしょう。

面接ではさらに深掘りされる項目であるため、具体例やきっかけについては明確にしておいてください。

まとめ

この記事では、BCGの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

同社は、1963年にアメリカで設立された企業経営をサポートする企業です。

企業が競合他社との争いを、勝ち抜くために必要な改革を支援しています。

現在では、日本をはじめ世界各地に本社を設置し、グローバルなコンサルティング企業として発展しています。

BCGは、「世界を前進させるために人々の才能を解き放つ」を存在意義として掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。

とくに、BCGでは協働、誠実さ、高い倫理観を重視しているのです。

また、社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材も評価されるでしょう。

エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、BCGの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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