【企業分析】ニッセイ情報テクノロジーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
ニッセイ情報テクノロジー株式会社は、保険会社のあらゆる業務に関するノウハウと高度なIT技術を活かしてITソリューションを提供する企業です。
日本生命グループであり、東京都大田区蒲田に本社があります。
社会や生活の基盤となるサービスを提供するプラットフォーマーを目指し、事業を展開しています。
システム開発のみにとどまらず、IT戦略の立案からシステム開発・運用まで一貫したサービスを提供できることが、ニッセイ情報テクノロジーの強みです。
取引先は日本生命のみならず、多くの保険会社、金融機関、医療機関などサービスを提供している分野の幅は広いです。
今回は、そんなニッセイ情報テクノロジーの業務内容や業界の立ち位置など、企業研究に役立つ情報をまとめて紹介していきます。
ニッセイ情報テクノロジーにエントリーしようか悩んでいる以下のような就活生を対象に企業研究を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ニッセイ情報テクノロジーがどんな業務を行っているか知りたい方
- ニッセイ情報テクノロジーの社風や働き方などを知りたい方
- 採用フローや求める人材像など、選考対策に有益な情報を知りたい方
IT業界以外の業界については以下の記事で記載しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ニッセイ情報テクノロジーの就職難易度は高いです。
過去の採用大学実績では、MARCH・関関同立ランクの大学名が多く見られます。
採用人数でもMARCH・関関同立ランクの大学の卒業生を多く採用していることが判明しています。
そのため、エントリーする就活生のレベルは高いと言えるでしょう。
ただ、偏差値の低い大学からも内定者が複数出ていることが確認できますので、選考対策を入念に行うことが内定獲得の鍵となります。
選考対策としては、経営理念に共感しつつ、活躍できる人物像に当てはまるようなエピソードを厳選することが大切です。
採用ホームページで活躍できる人物像について公開していますので、理解を深めると同時に、自分との共通点を探してみると良いでしょう。
募集職種は「システムエンジニア」のみです。
全学部・全学科が対象となっているため、文系の就活でもエントリーできます。
ニッセイ情報テクノロジーについて
会社概要
ニッセイ情報テクノロジー株式会社は、日本生命グループの企業の1つです。
保険のフロント業務やバックオフィス業務から資産運用や会計、人事に至るまで、大規模かつ多岐にわたるシステムを日本生命グループの企業に提供してきました。
日本生命グループ以外にもIT事業を提供しており、保険会社、金融機関、医療機関など提供機関の分野は多彩です。
提供している事業内容は以下の通りです。
- 保険・金融に関するシステムサービス
- 医療・介護に関するシステムサービス
- ネットワークサービス
- アウトソーシング
- 収納代行 等
上記の事業では、日本生命の情報システム構築で培った「豊富な業務ノウハウ」と「大規模システム開発に関する技術力」を活かしています。
IT戦略の立案からシステム開発・運用まで一貫したサービスを提供しているのです。
特に、「保険・共済」「年金」「ヘルスケア」といった専門性の高い領域に対して、高品質なITソリューションを提供しています。
売上高の市場別割合が57%以上を誇るなど、IT業界内でも独自の立ち位置を築いています。
経済産業省が策定する「高度IT人材」の条件を満たした人材は500人以上です。
社員のレベルも高水準なため、命に関わるような専門性の高い分野の対応ができるでしょう。
各事業別の売上規模
ニッセイ情報テクノロジーの2023年度の売上高は78,441百万円で、純利益額は2,171百万円でした。
2022年度の売上高は79,067百万円、純利益額は2,249百万円であり、2022年度から2023年度にかけて売上高、純利益額ともに下降傾向にあります。
なお、それぞれの事業分野での売上高の情報は開示されていません。
各事業セグメントの解説
ニッセイ情報テクノロジーの主な事業セグメントは、以下の通りです。
保険会社様向けソリューション事業 | 募集・販売支援・販売管理保険業に関わる、販売支援・販売管理・契約管理から資産運用・会計総務までの業務ソリューションを提供する。 提供できるサービスは以下の通り。
資産運用や業務効率化にも対応可能。 |
共済様向けソリューション事業 | 共済団体様における組織・事務改革のご支援や、共済事業・福利厚生事業をトータルに支えるソリューションを提供する事業。 提供できるサービスは以下の通り。
資産運用や業務効率化にも対応可能。 |
金融機関様向けソリューション事業 | 保険販売の現場で進むペーパレス化や販売管理、その他資産運用などを支援するソリューションを提供する事業。 提供できるサービスは以下の通り。
資産運用や会計にも対応できます。 |
保険代理店様向けソリューション事業 | 営業・事務・経営管理など保険業務全般をサポートし、管理の高度化、業務効率化・事務品質の向上などを支援する事業。 提供できるサービスは以下の通り。
|
自治体様向けソリューション事業 | 介護保険法や障害者総合支援法に関する指定事業者管理、各種レセプト・健診データから政策検討を支援するシステムを提供する事業。 提供できるサービスは以下の通り。
介護予防事業にも対応可能。 |
他にも、医療保険者(被用者保険・国民健康保険)様向けソリューション事業や、医療機関様・介護事業者様向けソリューション事業を展開しています。
ニッセイ情報テクノロジー株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
ニッセイ情報テクノロジーの平均勤続年数は、公開されていませんでした。
政府が主体となっている統計サイトでは、情報サービスの平均勤続年数は17.5年であるため、参考にしてみてください。
平均年収は?
ニッセイ情報テクノロジーの平均年収は644万円でした。
国内上場企業の平均の年収が601万円であることを考えると、平均値であることが判明しています。
IT業界の平均年収は442万円であることから、IT業界の中では非常に高い数値です。
平均残業時間は?
ニッセイ情報テクノロジーの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり29.6時間でした。
IT業界の平均残業時間は1ヵ月あたり約23.2時間であるため、業界内では高い数値であることが判明しています。
また、企業全体の平均残業時間は1ヵ月あたり21.9時間であるため、企業全体の中でも長い残業時間だと判明しました。
平均ボーナス額は?
ニッセイ情報テクノロジーの従業員の年間の平均ボーナス額は、133万円でした。
IT業界の20~29歳までの平均ボーナス額は56.1万円であることから、IT業界の中でもボーナス額は高い値です。
また、ニッセイ情報テクノロジーでは年に6月、12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
ニッセイ情報テクノロジーでは、社員教育に力を入れており、130以上のコースを導入しています。
システムエンジニアとして一定のシステム開発業務の経験を経た後、適性を見ながら選択できるので、自身のキャリアデザインを実現しやすいでしょう。
システムエンジニアのキャリアデザイン例として公開されているのは、以下の通りです。
- コンサルタント(CO):お客様の事業や業務に対する知見と高いITスキルを活かして、お客様の立場で業務課題やシステム課題に対するコンサルティングを行う。
- クライアントスペシャリスト(CS):顧客の業務課題やニーズを正確に汲み取り、本質的な課題解決につながるソリューションを企画提案する。
- データサイエンティスト(DS):データ分析手法を駆使し、顧客の業務課題の解決に向けたデータ分析ソリューションの企画・提案をする。
- プロジェクトマネジャー(PM):高度なプロジェクトマネジメント手法を駆使し、顧客との信頼関係を築きながら、大規模プロジェクトを成功へと導く。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
IT業界におけるニッセイ情報テクノロジーの立ち位置をご紹介します。
日本生命グループに属している企業であるため、売上高・平均年収ともにIT業界でも高いと言えるでしょう。
理由として以下の要因が挙げられます。
- 独自の事業領域を有しているから:日本生命のシステム構築で培ったノウハウをベースに、 「保険・共済」「年金」「ヘルスケア」といった社会保障領域のマーケットに対して、質の高いITサービスやコンサルティングなどを提供している。
- 幅広いサービスを提供できるから:システム開発のみならず、IT戦略の立案からシステム開発・運用まで一貫したサービスを提供できる。
- グループ企業以外にも取引先を有しているから:日本生命のみならず、多くの保険会社、金融機関、医療機関などにも多様なITソリューションを提供している。
以上の要素により、ニッセイ情報テクノロジーはIT業界でトップクラスの規模を有していると言えます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ニッセイ情報テクノロジー株式会社 | 790億2,600万円(2024年3月期) | 644万円 | 57 | 個人のスキルを向上させる社風 |
ヤマトシステム開発株式会社 | 663億7100万円(2023年度3月期) | 514万円 | 52 | 挑戦を大切にする社風 |
明治安田システム・テクノロジー株式会社 | 329億4,100万円(2023年3月期) | 470万円 | 54 | 風通しの良い社風 |
東京海上日勤システムズ株式会社 | 231億3,700万円(2023年3月期) | 590万円 | 56 | 思いやりと謙虚さを重視する社風 |
ニッセイ情報テクノロジーの新卒募集要項について
以下に、ニッセイ情報テクノロジーの新卒募集要項についてまとめました。
ニッセイ情報テクノロジーの募集職種は「システムエンジニア」のみです。
入社後の業務内容は、 システム開発・運用業務です。
日本生命等への出向の可能性もあるので、注意しましょう。
全学部・全学科が対象となっているため、文系の就活でもエントリーできます。
賞与は年2回で、6月と12月に支給されることが多いです。
大学院卒と学部卒で給与面の待遇が変わってきますので、事前に以下の表を確認しておきましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | システムエンジニア |
給与 | 大学院卒:259,000円 大学卒:250,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
福利厚生 | 各種社会保険完備、住宅補助関連制度、退職金制度、財形制度、メニュー型福利厚生制度、育児短時間勤務制度、育児休業・介護休業、テレワーク勤務制度、各種サークル活動 など |
求める人材
ニッセイ情報テクノロジーの求める人材像は、採用ホームページで公開されている以下の条件を満たしている人物です。
- 新たな価値創造に向けて継続的に努力し、失敗を恐れずチャレンジできる人
- 自身の成長のため、あくなき努力を続けられる人
- お客様や社会の役に立ちたいという熱意のある人
- 新たな価値を創造すべく、果敢にチャレンジできる人
上記の項目を満たしている人物であることをアピールするためには、熱意を持ってチャレンジした内容や、努力を継続して得た成果などを整理してみましょう。
また、専門領域における高い知見とITスキルは入社後に身に着ける方針になっているため、文系の学部の方でも内定を狙うことが可能です。
新卒採用のフロー
ニッセイ情報テクノロジーの選考は、下記の通りの選考フローとなります。
一般的な企業と選考フロー内容は変わらないため、面接練習とエントリーシート対策が有効な選考対策です。
ただ、面接の時間が1時間ほどと他の企業に比べて長時間であるため、精神的な体力を要する傾向があります。
①会社説明会に参加、エントリーシート提出
会社説明会はWeb上で開催されます。
エントリーシート以外にも、履歴書、卒業(修了)(見込)証明書、成績証明書が必要になるので、事前に取り揃えておきましょう。
②適性検査
Web上で適性検査が行われます。
適性検査はCAB形式で行われるため、時間配分に注意しましょう。
③複数回面接
一次面接から最終面接まで、個別形式で面接が行われます。
どの面接も1時間ほどです。
質問の受け答えには臨機応変さも求められるでしょう。
④内定
最終面接後に内定の通知が届き、合格か否か判断できます。
採用大学
ニッセイ情報テクノロジーの採用大学の実績を以下に掲載します。
日東駒専レベルの大学名も確認できるため、学歴フィルターはないと推測できるでしょう。
<大学院> 信州大学、成蹊大学、中央大学、東京大学、東京工業大学 <大学> 同志社大学、東北大学、東洋大学、獨協大学、鳥取大学、長崎大学、名古屋学院大学、奈良女子大学、南山大学、日本大学、文教大学、法政大学、北海道大学、武蔵大学、明治大学 |
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、ニッセイ情報テクノロジーの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論をいえば、偏差値・難易度は高いです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- MARCH・関関同立ランクの大学の卒業生を多く採用しているから
- エンジニア系の職種でも文系・理系問わずにエントリーできるから
- 大手グループ企業の会社だから
また、採用実績に日東駒専レベルの大学名も確認できるため、学歴フィルターはないと推測できます。
求める人材像を主軸に選考対策を講じれば、内定を獲得することが十分に可能です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ニッセイ情報テクノロジーは、日本生命グループの子会社で、IT業界に属する企業です。
主に「保険・共済」「年金」「ヘルスケア」といった専門性の高い領域に対して、高品質なITソリューションを提供しています。
社内の教育プログラムが充実しているため、入社後のスキルアップが行いやすいだけでなく、文系の学生はエンジニア職でもエントリーできます。
その反面、採用活動では、求める人材像に一致するか否かの面接内容を重視しているため、面接練習にリソースを割くことがおすすめです。
この記事の内容をもとに、求める人材像への理解を深めてみましょう。