【企業分析】住友電設の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
住友電設株式会社は、大阪府西区に本社を置くインフラ・設備業界に属する企業です。
各種施設の電気・機械・情報通信などの設備を設計・施工をしています。
また、施設以外にも電力・通信インフラの設計や施工を行なうなど、幅広い事業を展開している企業です。
今回は、そんな住友電設の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
住友電設株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 住友電設の仕事内容が気になる
- 住友電設の就職難易度を知りたい
- 住友電設の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、インフラ・設備以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、住友電設の就職難易度は平均的です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
職種は大きく技術系と事務系に分かれています。
技術系には、下記のような多くの種類の職種があります。
- 電気設備
- 計装
- 制御設備
- 新エネルギー設備
- 電力流通設備
- 情報通信設備
- 通信設備
- 空調
- 給排水衛生設備
- プラント設備の施工管理
- 設計
- 技術開発
自分に合った職種への応募を進めていきましょう。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
住友電設株式会社について
会社概要
住友電設は、「総合エンジニアリング企業」というビジョンを掲げ、インフラ・設備に関する事業を国内外で展開している企業です。
一般的な建物の電力や通信設備だけでなく、大規模なプロジェクトにも取り組んでいます。
世界最大規模のレドックス・フロー電池設置プロジェクトや、日本最大級のメガソーラー工事などにも携わった実績を誇る企業です。
また、インフラ・設備業界の中では、先んじて海外への展開も広げています。
現在は、インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー、フィリピン、中国、マレーシア、ベトナムの8カ国で事業を行なっています。
各事業別の売上規模
住友電設株式会社の2023年度の総売上高は1855億円(前年比5.6%増)で、営業利益は125億円(前年比0.5%減)でした。
この売上は、電力工事、一般電気工事、通信工事通信、プラント・空調工事などの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高・営業利益は以下の通りです。
- 電力工事: 売上高は245億円で、前年比54億円増。
- 一般電気工事: 売上高は1111億で、前年比52億円増。
- 情報通信工事: 売上高は296億円で、前年比11億円増。
- プラント・空調工事: 売上高は124億円で、前年比4億円増。
各事業セグメントの解説
住友電設株式会社の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
電力工事 | 「電気」の輸送に必要な架空送電設備、地中送電設備、変電設備、配電設備等の施工を行なう。電力会社向け案件、民需電炉案件、再エネ案件の大型手持進捗により大幅増加。 |
一般電気工事 | 各種電気設備(強電・弱電・防災・セキュリティ)について、高い技術力を武器に、迅速かつ高品質な計画・設計、施工、メンテナンスを実現。 |
情報通信工事 | 通信・放送インフラのコンサルティングからシステム設計・施工・運用保守までのトータルエンジニアリングを提供。 |
プラント・空調工事 | 各種製造プラントにおけるプラント機械工事、工場・オフィスビル・ホテルなどの空調・衛生設備工事において、計画・施工・メンテナンスを実施。 |
住友電設株式会社は、「総合エンジニアリング企業」というビジョンを掲げ、インフラ・設備に関する事業を国内外で展開しています。
住友電設で働いている社員は?
平均勤続年数は?
住友電設の平均勤続年数は17.4年(2023年3月時点)です。
全業界の平均勤続年数は12.7年であることから、平均よりも勤続年数が長い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の住友電設の平均年収は、816万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも非常に高い水準です。
初任給についても、大学院(修士)修了で271,800円、大学卒で265,200円、高専・専門・短大卒で258,600円と、一般的な初任給よりも高く設定されています。(2024年実績)
平均残業時間は?
住友電設の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30.9時間(2022年)でした。
インフラ・設備業界では20時間程度の残業をしている企業が多いため、業界内では少し残業が多い職場と言えます。
平均ボーナス額は?
住友電設のボーナス平均額は126万円です。
住友電設では、6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
住友電設ではその業種上、個人で作り上げられる仕事はないため、高いチームワークが求められます。
もとのスキルや経験よりも、入社後の教育・研修を経て人材を育てていくのが特徴です。
理念には、「人を育てる会社、人が育つ会社」とあります。
この理念のもと、新入社員から現場責任者まで、技術や能力開発、マルチエンジニアやグローバル人材の育成に注力しているのです。
会社と共に成長し、チームで事業を成し遂げていくことが好きな人に向いているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
インフラ・設備業界の中での住友電設の立ち位置をご紹介します。
インフラ・設備業界は、業種・業態によって売上高が大きく変わるため、主に電気設備系の事業を行う企業で比較をしています(グラフ参照、2022年3月期)。
業界内の立ち位置としては低く見えますが、売上高は1,000億円以上であり、一般的には大手です。
売上が大きな理由として、以下の要因が考えられます。
- 設備事業に特化した事業体:
新築ビルをはじめとした建造物の電気・空調設備や既存ビルのリニューアル工事、工場プラントの計装設備工事などを手掛ける。 - 海外への展開:
海外事業にも注力しており、インドネシア・タイなど8ヵ国で事業を展開している。
以上の要素により、住友電設業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しているのです。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
企業名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
きんでん | 6091億円 (2023年度) | 850万円 | 56 | ひとりひとりの能力向上を重視 |
関電工 | 5415億円 (2023年度) | 747万円 | 54 | 社会を変えるという誇りを大切にする |
九電工 | 3957億円 (2023年度) | 684万円 | 52 | 挑戦を求める社風 |
住友電設 | 1855億円 (2023年度) | 816万円 | 52 | チームワークを大切にする |
会社の売上高としては、きんでん・関電工・九電工よりも低いですが、平均年収は高く、働く社員への待遇が厚いことがわかります。
住友電設の新卒募集要項について
以下に住友電設の新卒募集要項についてまとめました。
大きく技術系と事務系に分かれています。
技術系には多様な職種があるのが特徴です。
平均勤続年数は17.4年と長く、新卒からキャリアを積んでいく人が多いです。
新卒としての給与が平均より高いことに加え、年2回の賞与など、十分な給与が得られます。
勤務地は、東京、大阪本社及び全国の各支社、支店、海外と記載されていました。
職種によっては転勤の可能性もあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ■ 技術系 電気設備、計装・制御設備、新エネルギー設備、電力流通設備、情報通信設備、通信設備、空調・給排水衛生設備、プラント設備の施工管理、設計、技術開発 ■ 事務系 営業、企画、総務、人事、経理、等 |
給与 | 初任給(2024年実績) 大学院(修士)修了 271,800円 大学卒 265,200円 高専・専門・短大卒 258,600円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
各種制度 | 育児休業、育児短時間勤務等(小学校3年時修了まで)、子の看護休暇、介護休業、介護短時間勤務等、介護休暇、ボランティア休暇、テレワーク勤務(在宅・サテライトオフィス) |
福利厚生 | 昇給/年1回(4月)、賞与/年2回(6月・12月) 社会保険完備(健康・厚生年金・労災・雇用) 財形、持株会、退職年金、住宅融資、カフェテリアプラン、独身寮(東京、大阪)、各種運動クラブ、奨学金返還支援制度 【休暇】 完全週休2日制、祝日、メーデー、創立記念日、年末年始、年次有給休暇(23日、半日・時間単位での取得可)、その他各種特別休暇、他 |
求める人材
住友電設株式会社の求める人材について、新卒採用サイトには以下のように書かれています。
当社の仕事は、多くの人達と共にプロジェクトを成し遂げることです。そのため、最後まで諦めないバイタリティあふれる人材を求めています。また、周りへの気配りや協調性を持ち合わせている事も重視しています。
個人でできる仕事ではなく、チームで進める仕事だからこそ、周りと進める力・対応する力を求められるでしょう。
元々持っているスキルや経験、人柄なども重要ですが、それ以上に入社後の教育・研修を重視しているのが住友電設の特徴です。
入社してからの半年間は、以下のような教育スケジュールを組んでいます。
一貫性をもって、それぞれのレベルに応じた教育研修を行っているのです。
- 入社時オリエンテーション
- 安全品質講習
- 電工技能実習
- 設計、積算、施工図実習
- 現場実習
- 資格講習
- CAD講習
- その他技術講習
- OJT教育
エントリーシートや面接中に、これらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
住友電設の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
- step01:エントリー
- step02:会社説明会
- step03:一次選考(筆記試験、面接、適性検査)
- step04:現場見学
- step05:内定
各ステップについて、詳しく紹介していきます。
①新卒エントリー
住友電設の新卒採用サイトから外部就活サイトに遷移をした後、エントリーボタンから必要事項を入力し、登録しましょう。
基本的なプロフィールをWeb上で入力し、送信したら終了です。
別途エントリーシートの提出が求められますので、以下のような質問には答えられるようにしておきましょう。
- 志望理由
- 入社して取り組みたいこと
- 学業・ゼミ・研究室などで取り組んだ内容
②会社説明会
住友電設のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
技術系総合職と事務系総合職で分かれているため、自分が希望するほうに参加可能です。
具体的には、以下のような内容を聞くことができます。
- 建設業界について
- 仕事内容紹介(技術系総合職・事務系総合職)
- 会社概要・事業紹介
- 入社後の労働条件紹介
- 今後の選考フロー案内
説明会詳細・参加申込については、下記ページから確認してください。
③筆記試験
筆記試験では、基礎的な数学の試験、分数、少数、三角関数、指数関数、面積の出し方など、高校数学範囲内の出題がされるでしょう。
④適性検査
適性検査では、言語、非言語、性格診断など、SPIのような問題が出題されます。
一般的な参考書をもとに勉強しておきましょう。
⑤面接
面接では、過去の経験について詳しく聞かれます。
また、「業界への理解度」や「なぜこの業界を選んだのか」という知識や想いを聞かれますので、事前に考えておく必要があります。
面接官によりますが、比較的話しやすい雰囲気で実施されることが多いでしょう。
面接以外にも、座談会や面談を通して疑問を解消できる場が用意されているので、お互いに納得した状態で進めることができます。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥現場見学
必ず選考の中で現場見学をする機会があります。
実際の現場を肌で感じて、相性があるかを確認できるでしょう。
⑦内定
以上のステップを経て、最終面接を突破すると内定が決まります。
採用大学
住友電設の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないでしょう。
【国内】 愛知工業大学、青山学院大学、大阪工業大学、京都産業大学、近畿大学、釧路工業高等専門学校、慶應義塾大学、工学院大学、神戸大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、芝浦工業大学、島根大学、信州大学、成城大学、摂南大学、千葉大学、中央大学、東海大学、東京工科大学、東京電機大学、東京都市大学、東北学院大学、東北工業大学、東北大学、東洋大学、徳島大学、鳥取大学、富山県立大学、同志社大学、明治大学、名城大学、明星大学、山形大学、早稲田大学 |
上記には偏差値が高い大学も含まれていますが、住友電設は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、住友電設の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論として、偏差値・難易度は標準的といえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがほとんどない
- 社内教育に力を入れているため、入社時のスキルや経験だけで判断はしない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはありません。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしましょう。
まとめ
住友電設は、大阪に本社があり、「総合エンジニアリング企業」というビジョンを掲げ、インフラ・設備に関する事業を国内外で展開している会社です。
大きな柱となっている4つの事業はすべて前年よりも売上が伸びており、好調な業績です。
募集している職種としては、大きく技術系と事務系に分かれており、特に技術系には多様な職種があります。
選考を通してどんな仕事に携わるのかを確認すると良いです。
福利厚生や社員の教育・研修は手厚く、平均勤続年数は17.4年と長く、キャリアをしっかりと積んでいきたい方に向いています。
採用については、チームワークを重要視しているため、仲間と一緒に成長したい・共に作り上げていきたいという意欲的な方は合っているでしょう。
学歴を重視する会社ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
業界への理解や想いは必ず聞かれますので、事前に準備をして対策をしっかり行い、選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。