ルネサスエレクトロニクスのエントリーシートの対策法を徹底解説

ルネサスエレクトロニクスのエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/7/23更新

はじめに

この記事ではルネサスエレクトロニクスへの就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

特にルネサスエレクトロニクスならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、ルネサスエレクトロニクスが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、ルネサスエレクトロニクスの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。

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ルネサスエレクトロニクスの概要

ルネサスエレクトロニクスとは

出典元:ルネサスエレクトロニクス

 

初めにルネサスエレクトロニクスとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

ルネサスエレクトロニクスとは

ルネサスエレクトロニクスは、東京都江東区に本社を置く半導体メーカーです。

マイコンをはじめ、SoCやアナログ、パワー製品などを幅広くラインアップしています。自動車や産業分野では、半導体は必要不可欠なものです。様々な製品を世に送り出すために必要な、半導体製品を製造販売する会社です。

募集職種は総合職と技術職に大きく分かれています。得意な分野や、選考の学部で職種を選ぶことが可能です。

ルネサスエレクトロニクスの採用難易度

ルネサスエレクトロニクスの採用難易度はやや高いとされています。

応募はAランク以上の大学からが多いです。東京大学や早稲田大学、京都大学のような一流大学から多くの応募があるため、ライバルのレベルも高く採用への道は険しいといえます。

採用人数は101~200名と比較的多いです。しかしリクナビへのプレエントリー人数は3,100人ほどいました。倍率でいうと30倍にあたります。ルネサスエレクトロニクスを目指す人は、かなり対策が必要です。

ルネサスエレクトロニクスはの採用人数は比較的多めですが、応募人数がかなり多いことが、その難易度を高めています。

ルネサスエレクトロニクスの採用大学

ルネサスエレクトロニクスの採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学以上の採用実績もあり、いわゆる学歴フィルターは存在していると考えられます。

<大学院>

青山学院大学大学院、茨城大学大学院、愛媛大学大学院、大阪府立大学大学院、東京大学大学院


<大学>

中央大学、筑波大学、東京工業大学、東京大学、東京電機大学、東京理科大学、東北大学、徳島大学、同志社大学、獨協大学、名古屋工業大学

 

採用実績のある大学を見ると最低でもマーチレベルの大学となっており、最難関大学と呼ばれる偏差値の高い大学の出身者もいて選考難易度は高いです。

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

ルネサスエレクトロニクスが求める人材とは?

結論から言うと、ルネサスエレクトロニクスのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。

ルネサスエレクトロニクスのパーパスは「人々の暮らしを楽(ラク)にする」です。
企業ビジョンは「創造力を発揮し、絶え間ない技術革新により、世界中のお客様のニーズに誰よりも早く応えます。そして、信頼されるパートナーとして、持続的に成長する強いグローバル半導体企業を目指す。」というのがあります。

パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。

各採用プロセスにおいても、職種別マッチング面談など、一人ひとりと向き合った選考が行われています。

また、入社前に総合職でしたら英語などの語学力があると有利と書いてあります。技術職もエンジニアとしてのスキルが高い人は有利になると考えられます。

また入社後も各種研修が受けられ、スキルを高めていくことが可能です。必要な知識やスキルは入社時に必須ではありませんが、スキルが高い人のほうが有利になってきます。
この観点から、ルネサスエレクトロニクスを目指している人は、資格の習得などスキルの証明を行えるものがあると良いでしょう。英語検定や、情報処理技術者などの資格があるとエントリーシートにも書くことが可能で有利です。

 

ルネサスエレクトロニクス各社の採用方向性の違いは?

ルネサスエレクトロニクスは、新卒採用において異なる「求める人材」を掲げています。

ルネサスエレクトロニクスは「夢のある未来をつくる企業を目指し、叡智を結集した新技術により、地球と共生して人々が豊かに暮らせる社会の実現に貢献する」を企業理念に掲げ、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。

高い専門性と社会変革への強い意志が重視され、多様な興味や専門性を持つ人々を歓迎します。

ルネサスエレクトロニクスでも同じビジョンのもと、採用活動を行っています。

総合職や技術職において、2023年4月以降に大学または大学院を卒業予定の方を対象にしています。

学部や学科は問わず、9:00-17:45の勤務が基本で、全国各事業所および海外事業所での勤務です。勤務先や配属は決めることが不可能となっていて、あらかじめ遠方の勤務地でも可能な人が良いでしょう。

また、各種社会保険、退職金制度、ワークライフバランス支援制度などの福利厚生が充実しています​​。

選考ステップやスケジュールに関する詳細は、ルネサスエレクトロニクスのマイページで案内されています​​。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

エントリーシートで企業がチェックしているポイントを紹介します。

ポイントの概要

エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

書き方
  • まず結論を提示する
  • 結論に至った理由を書く
  • 理由を強調するために具体例を用いる
  • 最後に再び結論を強調する

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私が製造業界を志望する理由は2点あります。

理由:1点目は、周囲を巻き込みながら問題解決できる私の強みは製造業界でも最大限に発揮されると考えるからです。

具体例:私はバイトリーダーとして塾の運営を行っています。運営においては、問題共有する場を設けたり、生徒との個人面談を担当することで諸問題を解決してきました。

結び:この強みを発揮できると考え製造業界を志望します。製造業でも私が希望する総合職では社内の方やお客様とも関わる機会が多くなり、塾の運営で得たコミュニケーション能力が役に立つと考えています。またシステム上の問題があった際など、総合職として適切な対応が可能な問題解決能力も活かしていけると考えています。

理由:2点目は、幅広い業界に深く携わることにより様々なスキルを吸収し、成長したいと考えているからです。

具体例:現代ではコロナウイルスやIT、グローバル化により日々社会が激しく変化しています。その変化に適応し、活躍していくためには自身の能力を高めていくことが不可欠です。製造業界では幅広い企業をお客様とし、課題解決のための様々な提案や、ニーズを満たすため日々インプットできる環境にあるため、志望理由にマッチしています。

結び:そのため、自身の成長できる環境があるという点から製造業界を志望しています。

ルネサスエレクトロニクスの価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。

例えばルネサスエレクトロニクスであれば「夢のある未来をつくる企業を目指し、叡智を結集した新技術により、地球と共生して人々が豊かに暮らせる社会の実現に貢献する」という企業理念であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。

もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。

例えばルネサスエレクトロニクスは日本を代表する半導体メーカーと評価されています。

その強みがあるなかでどうしてルネサスエレクトロニクスに入りたいかを考え、エントリーシートに落とし込むことも大切になってます。

大事なのは数あるファームや代替可能業界がある中で、なぜ「ルネサスエレクトロニクス」を選ぶのかを論理的に説明することです。

 

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。

そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

 

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報が下記の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

ルネサスエレクトロニクスの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。

技術職のエントリーシート

志望動機

志望職種の志望理由を教えてください。(250文字以内)

【記載例】

汎用マイコン製品の開発に携わり、より便利な社会の実現に貢献するために本職種を志望した。近年IoT化が進み、多様な製品がインターネットを介して繋がるようになった。私は、多様な製品に内蔵される汎用マイコンこそIoT社会を横串で支える存在だと考える。汎用マイコンで更なるIoT社会の発展に貢献したい。

また、私は研究活動で回路設計を行っている。貴社のインターンシップを通して、研究での設計過程と貴社での開発過程で類似点が多いことを体感した。デバイスは異なるが、研究で培った経験を活かして働くことができる。

ポイント:志望動機について、論理的に説明できています。研究活動の回路設計についても触れてあり、スキルのアピールに繋がっています。

 

エンジニア職のエントリーシート

志望動機

志第一希望職種、アプリケーションエンジニア

なぜ上記職種を希望するのですか。理由を記入してください。(250文字以内)

【記載例】

幅広い知識と技術を持ちながら、お客様に喜びを与える製品開発に携わりたいと考え志望した。貴社が手掛けるMCUやSoCなどの半導体製品は、今後IoT社会が到来するにあたり、社会にとって必要不可欠であると考えている。そして、貴社のアプリケーションエンジニアはお客様のニーズ抽出からソリューション開発、技術サポートなど事業の幅広い範囲に携わっている。私はアプリケーションエンジニアで、事業の様々なフェーズに携わることで幅広い知識と技術を身に付け、対話を通じてお客様に喜びを与えることが出来ると考え、志望した。

ポイント:企業の半導体製品についての知識がある事がわかります。どうして志望したのかも書けています。

 

志望動機

第一希望職種、ESの質問の回答ウエハプロセス技術エンジニア

なぜ上記職種を希望するのですか。理由を記入してください。(250文字以内)

【記載例】

試作の最初の工程であるウエハプロセスに携わり、より良質な半導体製品を開発したいと考えている。私は物性実験の研究室に所属しており、実際に自分でサンプルを作製し測定を行い、実験データを自分で解析するような研究手法をとっている。これによって、作成過程のどの部分が測定データに影響を与えたかを予想できる。ウエハプロセスにおいても条件を少し変えるだけでデバイスの特性が変わることがあるため、デバイス開発の中で重要な工程だと考えている。ウエハプロセスエンジニアとして良質で低コストの半導体製品を開発し貢献したい。

ポイント:ウエハプロセス技術エンジニアについての志望動機が書かれています。専門的な内容でアピールできています。

 

自己PR

・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)(400字)

【記載例】

私の強みは、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる力です。

その強みを発揮した経験として、大学時代に所属していたボランティアサークルでの活動が挙げられます。

サークルでは、地域の子どもたちを対象とした学習支援を行っていました。

ある時、ある子どもが勉強になかなか集中できずに困っていました。

その子どもは、家庭環境が複雑で学校でもいじめを受けていたのです。

私は、その子どもとじっくり話をし、信頼関係を築きました。

その結果、その子どもの表情は明るくなり徐々に勉強に集中できるようになりました。

この経験から、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる大切さを学びました。

また、相手の課題や悩みを理解し、その人にとって最適な解決策を導くことができることも学びました。

この強みを活かして、◯◯として、クライアントの課題を解決し、社会に貢献していきたいと考えています。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。

また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。

しかし、上記の文章では「ボランティア活動」の成果が必ずしも応募する根拠とはならないので、エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置きましょう。

まとめ

この記事では、ルネサスエレクトロニクスの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

ルネサスエレクトロニクスは大手の半導体メーカーです。自動車や産業分野に、半導体を提供しています。募集職種は大きく分けて総合職と技術職があります。

このような背景を持つルネサスエレクトロニクスでは、「夢のある未来をつくる企業を目指し、叡智を結集した新技術により、地球と共生して人々が豊かに暮らせる社会の実現に貢献する」を企業理念として掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。

特に、ルネサスエレクトロニクスでは誠実さや、向上心を持ち、常に学び続ける姿勢を重視しています

また、社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。

エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、ルネサスエレクトロニクスの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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