建築学生のための就活完全ガイド!内定獲得のコツから企業選びまで徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
建築学生の方は、まちにまった就職活動が本格的にスタートし、「一体、何から始めればいいの?」「建築業界って、どんな感じなんだろう?」と不安を抱えているでしょう。
そこで本記事では、建築学生に向けて建築業界のトレンドから企業選びのポイント、選考対策まで、就職活動の全てを網羅します。
この記事は以下のような方に向けて書いています。
- 建築学科に所属する学生
- 建築業界への就職を希望する学生
- 就職活動に不安を感じている学生
- 自分に向いている企業が分からない学生
この記事を読めば、きっとあなたの夢をカタチにするための道筋が見えてくるでしょう。
ぜひ最後まで読み、参考にしてください。
建築業界の業界研究については、以下の記事もあわせてお読みください。
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【建築学生の就職活動】全体像を掴もう
就職活動を始めるにあたって、まずは全体像を掴んでおくと就活がスムーズに進みます。
まずは全体像をざっくりと掴み、一歩ずつ進んでいきましょう。
建築業界の動向と将来性
建築業界はまさに時代の鏡です。
社会のニーズや課題を反映して、常に変化し続けています。
近年では、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みや、AI・IoT技術の導入など、新たな潮流が生まれています。
他にも、少子高齢化社会に対応したバリアフリー住宅や、災害に強いインフラ整備など、建築業界には社会の課題を解決する使命があるのです。
つまり、建築の仕事は単に建物を建てるだけには留まらないのです。
人々の暮らしを支え、よりよい社会を創る、やりがいのある仕事だといえます。
だからこそ、やりがいや将来性も十分にあるのです。
建築学生の就職活動スケジュール
建築学生の就職活動は、一般的に3年生の夏頃から始まります。
まずは自己分析や業界研究を行い、自分の興味や適性を見極めましょう。
夏から秋にかけてインターンシップに参加し、実際の仕事に触れることで、具体的なイメージを膨らませるのもおすすめです。
4年生になると、いよいよ本格的な選考がスタートします。
エントリーシートの提出、面接、そして内定へと続きます。
この時期は、精神的にも体力的にも大変ですが、周囲のサポートを受けながら、諦めずに最後まで走り抜けてください。
千里の道も一歩からというように、焦らず着実に、自分のペースで就職活動を進めていきましょう。
自己分析や業界研究については、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
就職活動の準備
就職活動の準備は、早ければ早いほど良いです。
まずは、自己分析を徹底的に行い、「自分はどんな人間か」「何がしたいのか」を明確にすることが大切です。
自己分析にはさまざまな方法があります。
自己分析ツールを活用したり、友人や家族に意見を求めたり、過去の経験を振り返ったりするのも有効です。
自己分析と並行して、業界研究や企業研究も進めていきましょう。
建築業界には、設計事務所、ゼネコン、サブコン、ハウスメーカーなど、さまざまな業種があります。
それぞれの仕事内容や特徴を理解し、自分に合った企業を見つけることが重要です。
また、ポートフォリオの作成も忘れずに行いましょう。
建築学生にとって、ポートフォリオは自分のスキルやセンスをアピールする強力な武器となります。
準備を万端にしておきましょう。
備えあれば憂いなしです。
しっかりと準備を整え、自信を持って就職活動に臨んでください。
建築学生が知っておきたい企業の種類と特徴
建築業界には、実にさまざまな種類の企業が存在します。
まるで、多種多様な建材を組み合わせて一つの建築物が完成するように、それぞれの企業が独自の役割を担い、業界全体を支えているのです。
ここでは、建築学生の方が就職活動を進める上で知っておきたい、代表的な企業の種類とその特徴について詳しく解説していきます。
組織設計事務所
「設計のエキスパート集団」と聞くと、高層ビルが立ち並ぶ大都会や、人々の生活を支えるインフラ施設を思い浮かべる方が多いでしょう。
組織設計事務所は、まさにその舞台裏で活躍するプロフェッショナル集団です。
大規模なプロジェクトを専門に手掛け、緻密な計算と高度な技術力で、安全かつ機能的な建築物を生み出しています。
官公庁や大企業からの依頼が多く、社会に貢献できるスケールの大きな仕事に携われる仕事です。
- 社会にインパクトを与える大規模プロジェクトに関わりたい
- 専門性を極め、設計のエキスパートとしてキャリアを築きたい
- チームワークを大切に、協調性を持って仕事に取り組める
- 構造計算や設備設計など、専門的な知識を活かしたい
組織設計事務所ではチームでプロジェクトを進めるため、コミュニケーション能力や調整能力も求められます。
また、常に新しい技術や知識を学ぶ姿勢も大切です。
意匠設計事務所
「建築はアートだ!」と考えるあなたには、意匠設計事務所がぴったりです。
デザイン性を重視し、独創的な建築物を生み出すことに情熱を燃やす建築家たちが集う場所です。
住宅や商業施設など、幅広いジャンルの設計を手掛けます。
個人のセンスや感性が活かせる一方で、競争が激しいのも事実です。
自分の強みを活かせる分野を見つけましょう。
住宅や商業施設、文化施設など、幅広いジャンルの設計を手掛け、クライアントの要望に応えながら、独自の感性と創造力を発揮できます。
- デザインセンスを活かして、美しい建築物を創り上げたい
- 建築家としてのキャリアを築き、自分の名前を残したい
- チャレンジ精神旺盛で、常に新しいことに挑戦したい
- プレゼンテーション能力や交渉能力を磨きたい
意匠設計事務所では個人の能力が重視されるため競争が激しいですが、自分の実力を試したい、自分のアイデアを形にしたい方には、やりがいのある環境です。
ゼネコン(総合建設会社)
「地図に残る仕事」をしたいなら、ゼネコンはうってつけの場所です。
ゼネコンは設計から施工、そして維持管理まで、建築プロジェクト全体を統括する総合的な力を持つ企業です。
現場監督として工事を指揮したり、技術者として専門知識を活かしたりと、活躍の場は多岐にわたります。
チームをまとめ、プロジェクトを成功に導くリーダーシップも求められます。
- スケールの大きなプロジェクトに携わりたい
- 現場で汗を流して働きたい
- チームをまとめ、リーダーシップを発揮したい
- プロジェクトマネジメントに興味がある
ゼネコンは体力勝負な面もありますが、その分達成感もひとしおです。
また、さまざまな専門分野の技術者と連携するため、幅広い知識や経験を積むことができます。
サブコン(専門工事業)
サブコンは、「縁の下の力持ち」という言葉がぴったりの職業です。
ゼネコンから依頼を受け、電気工事や設備工事、内装工事など、特定の分野に特化した専門的な技術を提供します。
専門性の高さが求められるため、技術を磨くことに情熱を燃やしたい方には最適な環境です。
一つの技術を極めることで、社会に貢献できる喜びを感じることができるでしょう。
- 専門技術を習得し、プロフェッショナルとして活躍したい
- 細かい作業が得意で、ものづくりが好き
- 自分の技術で建築物を支え、安全で快適な空間を提供したい
- 現場での実践的な経験を積みたい
サブコンではチームワークも大切ですが、個人の技術力が重視されるため、自分のスキルアップに集中できる環境です。
また、専門分野によっては資格取得のサポートなど、スキルアップのための支援制度が充実しています。
その他の建築関連企業
建築業界には上記で紹介した企業以外にも、実に多種多様な企業が存在します。
例えば、建材メーカーは、建築材料の開発・製造を行い、建築物の品質や性能向上に貢献しています。
環境に配慮した建材や新しい技術を駆使した革新的な建材など、常に進化を続ける分野です。
また、不動産デベロッパーは、土地の仕入れから企画、設計、施工、販売までを一貫して手掛け、街づくりに深く関わっています。
都市開発や地域活性化など、社会に大きな影響を与えるプロジェクトに携わることが可能です。
さらにコンサルタントは、建築に関する専門知識や経験を活かし、クライアントに最適なソリューションを提供します。
問題解決能力やコミュニケーション能力が求められる、やりがいのある仕事です。
これらの企業以外にも、建築業界には、インテリアデザイナー、照明デザイナー、ランドスケープデザイナー、BIMエンジニアなど、さまざまな専門分野で活躍できる場があります。
自分の興味や適性に合った企業を見つけることが、建築業界で成功するための第一歩となるでしょう。
建築学生の選考対策とは?
就職活動は、設計図のない建築プロジェクトのようなものです。
ゴールは見えていても、そこに至るまでの道のりは一人ひとり異なります。
しかし、事前にしっかりと準備をしておくことで、迷わずにゴールテープを切ることができるでしょう。
ここでは、建築学生の皆さんが就職活動で必ず直面する選考対策について、具体的なアドバイスと事例を交えながら解説していきます。
エントリーシート対策
エントリーシートは、企業との最初の出会いの場です。
あなたの魅力を最大限にアピールする、いわば「自己紹介書」です。
例えば、「学生時代に力を入れたこと」の欄には、建築学科の課題で取り組んだコンペティションでの受賞経験を書くといいでしょう。
そのほか、サークル活動で設計した建築模型のm展示会での反響について具体的に記述するのもおすすめです。
あなたの建築への情熱やスキルをアピールできます。
また、「自己PR」の欄では、アルバイトでの接客経験を通して培ったコミュニケーション能力や、ボランティア活動でのリーダーシップ経験などをアピールすると良いでしょう。
社会人として必要なスキルをアピールできます。
さらに、「志望動機」では、企業の理念や事業内容に共感した具体的なエピソードや、企業の建築物に感銘を受けた体験などを交えながら、熱意を伝えることが大切です。
エントリーシートは、客観的な視点で添削してもらうとよりブラッシュアップできます。
大学のキャリアセンターやOB・OGに相談してみましょう。
面接対策
面接は、企業の担当者と直接コミュニケーションが取れる貴重な機会です。
緊張しますが、事前にしっかりと準備をしておくことで、自信を持って臨むことができます。
例えば、「学生時代に力を入れたこと」について聞かれた場合は、エントリーシートに記載した内容を深掘りし、具体的なエピソードやそこから得られた学びを伝えましょう。
また、「志望動機」については、なぜその企業を選んだのか、他の企業ではなくその企業でなければならない理由を明確に伝えてください。
企業のホームページやパンフレットだけでなく、実際に建築物を見学したり、OB・OG訪問をすることで、より具体的な志望動機を語ることができます。
面接では、「逆質問」も重要なポイントです。
企業の事業内容や社風について質問することで、企業への関心の高さをアピールできます。
事前に質問内容をいくつか用意しておくと良いでしょう。
面接練習は、キャリアセンターの模擬面接や友人との練習を通して、本番を想定した練習を繰り返すことで、自信をつけられます。
ポートフォリオ対策
ポートフォリオは、建築学生にとっての「作品集」です。
あなたの個性やスキルをアピールする強力な武器です。
例えば、「設計課題」の作品では、コンセプトや設計プロセス、模型写真や図面などを分かりやすくまとめ、あなたの設計能力をアピールしましょう。
また、「インターンシップ」や「アルバイト」での経験を活かして、実務で得られたスキルや知識をアピールすることも有効です。
ポートフォリオにはただ作品を並べるだけでなく、「ストーリー」を意識して構成することが大切です。
あなたの建築への情熱や、将来の目標を伝えることができるようなポートフォリオを目指しましょう。
デザイン性だけでなく、見やすさや分かりやすさにも配慮すると良いです。
また、企業の担当者が興味を持ちそうな作品を選ぶことも重要です。
筆記試験・適性検査対策
筆記試験や適性検査は、企業によって内容や形式が異なりますが、事前にしっかりと対策をしておくことで、落ち着いて試験に臨むことが可能です。
筆記試験では、一般常識や専門知識、時事問題などが出題されることがあります。
過去問を解いたり、参考書で勉強したりすることで、知識を定着させましょう。
適性検査では、あなたの性格や価値観、能力などを測るためのテストが行われます。
正直に回答することが大切です。
筆記試験や適性検査は、あくまで選考の一部です。
結果に一喜一憂せず、次のステップに進むための準備を進めましょう。
建築学生の内定獲得のコツとは?
就職活動は、自分自身とじっくり向き合い、未来の設計図を描く時期です。
しかし、不安や悩みがつきものでしょう。
ここでは、内定獲得への近道となる3つのコツをお伝えします。
1.OB・OG訪問がおすすめ
OB・OG訪問をすると、憧れの先輩建築家に直接アドバイスをもらえます。
会社のホームページやパンフレットだけでは分からない、リアルな情報や生の声を聞くことが可能です。
「あの有名な建物の設計に携わった先輩の話が刺激になった!」
「社内の雰囲気や人間関係についてざっくばらんに聞けて、安心できた」
このような声もよく聞きます。
さらに、OB・OG訪問は思わぬ出会いにも繋がるでしょう。
あなたの将来のメンターとなる人に出会える可能性があります。
勇気を出してコンタクトを取ってみましょう。
あなたの就職活動はより有意義なものになります。
2.インターンシップがおすすめ
インターンシップは、建築業界の最前線を体験できるものです。
設計事務所での設計業務、ゼネコンでの現場見学、建材メーカーでの製品開発など、さまざまな分野のインターンシップを通して、自分の興味や適性を見つけることが可能です。
「設計事務所のインターンで、初めて模型を作った時の感動は忘れられない」
「ゼネコンの現場で働く人たちの熱意に圧倒された」
「建材メーカーのインターンで、素材の奥深さを知った」
このように、参加した学生からのさまざまな声が届いています。
インターンシップは、単なる就業体験ではありません。
社会人としての基礎を学び、企業の雰囲気を肌で感じ、将来のキャリアを考える上で貴重な経験となるのです。
「まだ将来のビジョンが定まっていない…」というあなたも、インターンシップを通して進むべき道が見えてくるでしょう。
3.一人で悩まず人に相談する・ネット上のコミュニティを探す
就職活動は、楽しいことばかりではありません。
時には、「自分にはどんな仕事が向いているんだろう?」「このままで内定をもらえるのかな?」と不安になる時もあるでしょう。
そんな時は一人で悩まずに、誰かに相談してみてください。
大学のキャリアセンター、友人、家族、OB・OGなど、あなたの周りには力になってくれる人がいます。
また、インターネット上には、建築学生向けの就職情報サイトやコミュニティなど、さまざまな情報源があります。
積極的に活用し、情報収集や意見交換をしてみましょう。
そして、時には息抜きも大切です。
趣味に没頭したり、友人と出かけたりすることで、リフレッシュして新たな気持ちで就職活動に臨むことができます。
焦らず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。
建築学生の企業選びのポイント
建築学生のように何かに特化して学んできた学生の中には、「企業選びも楽!」だと思う方がいます。
しかし、建築とひとくちにいっても、企業の種類は非常に多いです。
しっかりと軸を決めていないと、企業選びで失敗してしまう可能性があります。
就職してもすぐ離職することにならないよう、就職活動の段階で慎重に企業を選ぶことが大切です。
ここでは、建築学生に向けた企業選びのポイントをご紹介します。
企業選びの軸を決めよう
企業選びは、自分にとっての「幸せな暮らし」を実現するための家探しのようなものです。
まずはどんな家に住みたいか、つまり、どんな働き方をしたいかを明確にしましょう。
「設計に没頭したい」「現場で汗を流したい」「海外で活躍したい」など、あなたの理想の働き方があるでしょう。
その理想を実現できる企業はどんなところか考えてください。
- 大規模プロジェクトを手がける大手企業?
- 個性を活かせるアットホームな設計事務所?
- 社会貢献性の高い公共事業に携わる企業?
企業の規模や事業内容だけでなく、社風や働き方も重要なポイントです。
自分の価値観や将来の目標と照らし合わせながら、企業選びの軸を定めていきましょう。
企業情報の収集方法
企業選びは、情報収集がカギです。
インターネットや説明会だけでなく、さまざまな方法で情報を集め、多角的な視点から企業を評価しましょう。
OB・OG訪問やインターンシップは、企業のリアルな姿を知る絶好の機会です。
実際に働いている人の話を聞くことで、ホームページやパンフレットだけでは分からない情報を得ることができます。
また、建築業界のニュースや専門誌を読むことで、業界の動向や企業の取り組みを知ることも可能です。
さらに、大学のキャリアセンターや就職支援サイトも活用しましょう。
豊富な情報やアドバイスが得られます。
情報を集めるほど、自分に合った企業が見えてきます。
ブラック企業の見分け方
企業選びで最も避けたいのは、ブラック企業です。
「せっかく入った会社がブラック企業だったら…」と想像しただけでもゾッとするでしょう。
ブラック企業を見分けるポイントはいくつかあります。
- 求人情報と実際の労働条件が異なる
残業時間や休日数が極端に違う場合は要注意。 - 離職率が高い
短期間で多くの社員が辞めている場合は、何か問題がある可能性がある。 - 社内の雰囲気が悪い
面接や説明会で、社員の表情や態度を観察すること。 - 労働基準法違反の疑いがある
サービス残業やパワハラなど、違法行為が行われている場合は、絶対に避ける。
ブラック企業を見分けるためには複数の情報源から情報を集め、総合的に判断することが大切です。
不安な場合は、大学のキャリアセンターやOB・OGに相談してみましょう。
まとめ
この記事では、建築業界の動向から企業選び、選考対策まで、就職活動の全体像を網羅しました。
多種多様な企業の種類と特徴から、それぞれの企業で働くイメージを具体的につかめたでしょう。
建築学生が就職活動を進める上では、他学生と同様にエントリーシート、面接、ポートフォリオ、筆記試験・適性検査といった選考対策が必須です。
建築業界に進みたいと考えている学生も、そうでない学生も、自己分析や企業分析を徹底的に行うことが就活への第一歩です。
時には迷ったり、不安になったりすることもあるでしょう。
しかし、それは決してあなた一人ではありません。
多くの先輩たちも、同じ道を歩んできました。
この記事を参考に、自分自身の軸をしっかりと持ち、積極的に情報収集を行い、自分に合った企業を見つけてください。