ダイセルのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/28更新
はじめに
本記事では、株式会社ダイセル(以下、ダイセル)への選考にエントリーを検討しているものの、エントリーシートの書き方が分からず対策が進んでいない就活生を対象に、エントリーシートの書き方のポイントを徹底的に解説します。
- ダイセルにエントリーしたいが、エントリーシートの書き方がわからない
- エントリーシートに盛り込むべき内容を知りたい
- エントリーシートの回答例を見てみたい
上記に当てはまる就活生の悩みを解決します。
ダイセルのエントリーシートで出題される設問と実際の記載例をもとに解説していくので、各設問の書き方が丸わかりです。
また、ダイセルが求める人物像や就職において知っておくべき情報もアドバイスしていきます。
ダイセルの内定を目指す就活生は、ぜひ参考にしていただき選考対策に臨んでください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
ダイセルの概要
まずはじめに、ダイセルがどのような企業なのかを紹介します。
ダイセルとは
ダイセルは大阪市北区に大阪本社、東京都の品川に東京本社を置く化学業界に属する企業です。
1919年に設立され、長い歴史があります。
メディカル・ヘルスケア事業、スマート事業、セイフティ事業、マテリアル事業、エンジニアリングプラスチック事業など幅広い事業を展開しています。
国内だけでなく海外にも事業拠点をもつグローバル企業である点もダイセルの特徴です。
ダイセルの採用難易度
ダイセルの就職難易度は高めと考えられます。
ダイセルは化学業界の中で、売上高や事業規模をみると中堅企業です。
しかし、平均年収が高めで、学歴フィルターがないものの採用人数が少ないので就職難易度は引き上げられる傾向にあります。
ダイセルの採用大学
属性に分けて採用校の実績を紹介します。
ダイセルにはいわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
<大学院> 秋田大学、愛媛大学、大阪大学、大阪工業大学、金沢工業大学 <大学> 青山学院大学、大阪経済大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、岡山大学、香川大学、学習院大学、鹿児島大学、摂南大学、東京薬科大学、東京理科大学、日本大学 |
採用実績のある学校をみると、全国の幅広いレベルの学校出身の学生を採用しています。
選考エントリーの段階で在籍している学校を理由に落とされることはないので、しっかりと対策をして内定獲得をめざしましょう。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、学歴フィルターについて気になる就活生は参考にしてください。
ダイセルが求める人材とは?
結論からいうと、ダイセルの経営理念やビジョンに共感し、ほかの従業員と同じ方向を向いて日々の業務に取り組める人を求めています。
仕事は個人で行うのではなく、ダイセルの社員の一人として責任を持って行うことになるので、企業の価値観に沿って行動できる人材が評価されます。
そのため、選考では就活生と求める人物像とマッチしているかを見られていることを意識して臨むことが重要です。
ダイセルは求める人物像として以下を挙げています。
- プロフェッショナルとしての誇りや情熱を持つと共に、自身の専門領域以外の多様な価値観も受容できる人財。
- 自己表現(一人ひとりのありたい姿)の達成に向けて、着実に行動できる人財。
入社するまでに求められているスキルはなく、上記の意識を持って社会人生活をスタートさせることができれば問題ありません。
業務で必要な資格は入社後に取得を求められます。
参照ページを見ながら、自己分析を通して何をアピールすべきか考えてみてください。
ダイセル各社の採用方向性の違いは?
ダイセルには、国内・海外に複数のグループ会社があります。
ダイセルグループの理念に基づいてビジネスを展開している企業もあれば、企業独自の経営理念を掲げている企業もあります。
各社のページの企業情報や採用情報を見て、ダイセルと採用の方向性が同じか否かを確認してみてください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、就活生の志望度の高さと入社後に活躍しそうなポテンシャルを持ち合わせているかを企業側はチェックしています。
志望度の高さを示すためには、企業分析ができていることが1つの指標となるので、競合他社と比較しながら「なぜ他社ではなく、その企業でなければいけないのか」を明確にしましょう。
また、活躍しそうなポテンシャルをアピールするには、自身の価値観や能力が企業側が求めているものとマッチしている必要があります。
次の章で紹介するポイントを押さえてエントリーシートを作成することが、選考通過のカギなので覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートの通過率を上げるために、読み手にとってわかりやすい文章を書くことが非常に重要です。
エントリーシートを作成する際は、まず冒頭の一文で結論を述べることを念頭に置いてください。
結論ファーストで書き、設問に対する回答をしましょう。
結論に続けてその理由や背景などを書くことで、論理的な構成になり読み手が理解しやすい文章になります。
以下の順番を意識して書くことを心がけましょう。
【エントリーシートの構成】
- 設問に対する結論を簡潔に述べる
- 結論に至った当時の状況や理由を記載する
- 実際に行動したことや具体例などを用いて説得力をつける
- 上記を踏まえて、再び結論を強調する
このような流れで書くことにより、根拠のある文章となって読み手の理解につながります。
以下のガクチカの例文を参考にしてください。
結論:私は学生時代、◯◯の留学先での学業を通して英語力向上に注力しました。
背景:英語力不足から、留学先の授業についていくのが難しく、大きな挫折を経験した時期がありました。先生の講義やディスカッションを全く理解できず、悔しさから時には泣いて帰宅することもありました。しかし、自身の成長を決意した留学で、何もせずここで終わりたくないという気持ちが強かったため、自分の英語力を伸ばす良い機会になると気持ちを切り替えました。
具体例:予習復習を各授業毎日2時間行った上、わからないことを理解できるまで先生や友人に徹底的に質問することにこだわりました。
結果:その結果、クラス内で発言できるまで授業理解度が上がり、平均GPA◯◯の好成績につながりました。現地の友達からも「本当に英語が上手になったね」と何度も声を掛けられるほど英語力が向上しました。困難に直面した際に、コツコツと日々の努力を繰り返すことで、乗り越えることの重要さを学びました。
ダイセルの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
選考において、就活生の能力が高いだけでは内定獲得は難しい傾向にあります。
企業側が就活生に対して求めているのは能力だけでなく、ダイセルの価値観やカルチャーに溶け込んでいけるかという点も非常に重要です。
親和性が高い就活生ほど、入社後に周囲と協力しながら業務を行い、高いパフォーマンスを発揮できる可能性が高いので、ダイセルの価値観やカルチャーに共感できることもアピールしましょう。
若手のインタビューページを見てみると、自らの意見を根拠を持ってしっかりと伝えられることが求められているとわかります。
文章の中に、そのような要素を盛り込んでエントリーシートを作成できるといいでしょう。
社風や価値観などは実際にダイセルで働く社員に聞いてみるのが最もわかりやすいので、OB訪問などで確認しましょう。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置付けは、就活生の人柄や価値観を見ているのはもちろんのこと、相手にわかりやすく伝える力があるかをチェックしているセクションです。
学生時代にどれほど素晴らしい経験をしていても、それを伝えられなければその就活生を評価はできません。
仕事においても同様で、お客様に対して企業の顔としてサービスや商品を提供する必要があるので、その良さを相手に伝えられなければビジネスは成り立たないのです。
したがって、エントリーシートでは読み手に伝わるように文章を作成することが重要です。
読み手に伝えるためには、前の章で紹介した書き方に沿って論理的でわかりやすい文章になるように心がけましょう。
また、書き終えたら何度も読み返した上で周囲の人にも読んでもらうと、客観的な視点でチェックできるのでおすすめです。
エントリーシート対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっているので、参考にしてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
ダイセルの選考において、エントリーシートで過去に出題された設問と実際の記載例を紹介します。
エントリーシート
・ダイセルへの志望動機をご入力ください。 ※改行禁止 400文字以下
【記載例】
私には、環境に配慮したモノづくりを通して多くの人々の暮らしを豊かにしたいという想いがあります。そこで、「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」といった幅広い事業領域を展開し、世界トップシェアの製品を数多く提供することで、人々の幸せへの貢献や社会的課題の解決に取り組んでいる貴社を志望しました。貴社は、自然回帰性が高く、環境にやさしいセルロース事業に長年取り組んでおり、さらには、その技術を活かして新バイオマスプロダクトツリーの確立を目指すといった環境に配慮したモノづくりへの強いこだわりがあり、魅力を感じました。そのような貴社において、私の強みである周囲の意見を聞きながらチームの課題を解決できるコミュニケーション力を活かして、研究所と生産現場をつなぐ架け橋となるコミュニケーション力が必要な生産技術職で活躍することで、モノづくりを通した社会貢献をしたいです。
ポイント:最初に自身の想いを簡潔に述べて、その後にダイセルでその想いがなぜ実現できるのかを明示できている点が高く評価できます。
志望度の高さは企業研究がどれほどできているかで測られているので、意識しましょう。
・自己PRをご入力ください。 (これだけは誰にも負けない、ダイセルでこれを活かしたい、などテーマは自由です) ※改行禁止 400文字以下
【記載例】
私は、周囲の意見を聞きながらチームの課題を解決することができます。私は高校時代、◯◯部の部長を務めていました。部長就任以前は、共通した練習メニューがなく、締まりのない雰囲気で練習が行われていました。試合に出ても1回戦で負けることが多く、悔しい思いをし続けていました。そこで、部長就任以降、部員と話し合いながら練習の改革をしました。まず、全員に共通した基礎的な練習メニューを定め、練習に締まりをもたせることで、全体のレベルの底上げをしました。また、話し合いの中で、対戦相手の弱点や戦略を考えることが苦手な部員が多いことに気づきました。そこで、考える力を養うため、部員自らが課題を考え、各自でメニューを考える課題練習の時間を多く取りました。結果、団体戦で1回戦負けだったチームが、県大会に出場することができました。貴社でも私の強みを活かして、周囲と協力して生産プロセスにおける課題を解決していきたいです。
ポイント:最初に結論ファーストで端的にわかりやすく述べられている点が高く評価できます。
部長としてさまざまな努力をした結果、どのように改善されたのか「1回戦敗退から県大会出場」というわかりやすく書いたのも、読み手にとって好印象となるポイントです。
・学生時代に最も打ち込んだことをご入力ください。 ※改行禁止 400文字以下
【記載例】
個別指導の塾講師のアルバイトで担当生徒全員を志望校合格に導いたことです。担当当初は、生徒全員が志望校に合格するために必要な評定に届いていないという課題がありました。そこで、評定を上げるために、定期テストの点数を上げるべきだと考えました。ほとんどの生徒がテストまでに十分な勉強をできていない状態だったので、テスト2週間前に同じ範囲で模擬テストを実施することで、早めにテストを意識させるようにしました。また、模擬テストでは塾のテキストから全く同じ問題のみを出題するようにし、成功体験を積んでもらうことで、テスト本番に向けてやる気を持ち続けてもらうように工夫しました。結果、担当生徒全員の点数を15点以上あげることができ、必要な評定を取れたことで、志望校合格に導くことができました。この経験から、現状の課題を特定し、解決に向けて工夫を凝らす力を身に付けました。
ポイント:行った施策に対して、どのような意図で行動したのかを明示できている点が、説得力があり非常にわかりやすい文章となっています。
また、最後に経験を通して身につけたことを記載すれば、入社後もその力を発揮できることをアピールしています。
・研究テーマを記入してください。 ※学年により異なる場合、複数(及び学年)記載可です。 ※学部生、高専生の場合、これからの予定記載可です。 ※改行禁止 200文字以下
【記載例】
私は、有機燃料下における◯◯◯◯粒子の◯◯運動に関する研究に取り組んでいます。◯◯◯◯◯の◯◯反応により、◯◯は、◯◯◯の形成や◯◯といった◯◯的な運動パターンを示します。この実験系では火力発電などと異なり、◯◯エネルギーを、◯エネルギーを介さずに直接◯◯エネルギーへと変換することができ、エネルギー変換効率が良いという利点があるため、革新的なエネルギー変換技術につながると考えています。
ポイント:研究テーマは、読み手が研究職の社員でなかったとしても理解できるようにわかりやすく記載することが重要です。
難しいことをやっているという事実が評価されるのではなく、難しいことをわかりやすく伝える力が評価されることを忘れないようにしてください。
・研究で最もアピールしたい成果を記入してください。 ※学年により異なる場合、複数(及び学年)記載可です。 ※学部生、高専生の場合、これからの予定記載可です。 ※改行禁止 200文字以下
【記載例】
◯◯の◯◯運動の◯◯依存性を明らかにし、実験の再現性を向上できたことです。これまで、私の研究グループでは、そもそも◯◯の◯◯運動の再現性が悪いため、◯◯運動を用いた応用研究がなかなか進まないことが課題でした。そこで、実験の際に記録していた◯◯とその際の◯◯運動の結果を見返したところ、◯◯運動に◯◯依存性があるのではないかと考え、◯◯を制御して実験を行うことで、先述の成果を上げることができました。
ポイント:単になんの研究をしたかではなく、自分なりの仮説を持って取り組んだことをアピールできている点が高評価です。
まとめ
本記事でダイセルの選考を受けるにあたって知っておきたい情報やダイセルならではのエントリーシートの書き方について解説してきました。
就職難易度の高いダイセルだからこそ、選考通過率の高いエントリーシートを目指して対策を行う必要があります。
ダイセルの一員として誇りと責任を持って仕事に取り組める人材を求めているので、しっかりとアピールできるようにしましょう。
入念な自己分析と企業分析が選考通過のカギになるので、その点を心にとめて就職活動に向き合ってください。
本記事がダイセルの内定獲得を目指す就活生の一助になることを願っております。