DeNA ES対策2027年版|設問例と志望動機の作り方

2026.10.16 更新

DeNAのESを前にすると、ゲーム、ライブコミュニティ、スポーツ、ヘルスケアなど事業領域の広さに目が向きやすく、志望動機が散らばってしまう就活生は少なくありません。さらに、DeNAは新卒採用メッセージで「思考の独立性」や「逃げずにやり抜く力」を強く打ち出しており、単に「サービスが好き」「成長できそう」と書くだけでは、企業理解が浅く見えやすい企業です。ESでは、過去の経験からどのように課題を捉え、周囲を巻き込み、最後まで行動したのかを、DeNAのカルチャーと接続して伝える必要があります。本記事では、DeNAの企業理解、ESで問われやすい設問、志望動機・自己PR・ガクチカの作り方、面接につながる準備まで扱います。就活ハンドブック内で公開している選考経験者の情報も踏まえ、DeNAにエントリーする新卒就活生が、ES提出前に文章の軸を固めるための内容にしています。

ES/体験記
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DeNAのESで最初に理解したい選考の前提

株式会社DeNAとは

出典元:株式会社DeNA

DeNAのES対策では、最初に「事業理解」と「人物像理解」を分けて考える必要があります。事業が幅広いため、興味のあるサービス名を並べるだけでは志望理由が弱くなります。一方で、人物像だけに寄せすぎると、どの事業で価値を出したいのかがぼやけます。ESでは、DeNAが事業を通じて何を生み出しているのか、そこでどのような行動特性が求められるのかをつなげて書く姿勢が評価されやすいです。

DeNAは事業領域の広さをどう読むべきか

DeNAは、ゲーム、ライブコミュニティ、ヘルスケア・メディカル、スポーツ・スマートシティ、新領域などを展開しています。ESでは「幅広い事業に魅力を感じた」だけで終わらせず、複数事業に共通する価値創造の仕組みを言語化する必要があります。

DeNAの公式サイトでは、事業として「ゲーム」「ライブコミュニティ」「ヘルスケア・メディカル」「スポーツ・スマートシティ」「その他」が示されています。また、会社概要では株式会社ディー・エヌ・エーの設立年月日が1999年3月4日、従業員数が連結2,483名、単体1,400名と公表されています(参考:DeNA「会社概要」、2026年3月末時点)。

この情報から、DeNAは特定の単一サービスだけで語る企業ではなく、インターネットサービスを起点に複数領域で価値を作ってきた企業だと捉えられます。志望動機では「ゲームが好き」や「スポーツが好き」で止めず、ユーザーの行動や感情の変化を起点にサービスを作る姿勢へつなげると、企業理解が深まります。

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新卒採用メッセージで強調される人物像

DeNAの新卒採用メッセージでは、「思考の独立性」と「逃げずにやり抜く力」が強く示されています。この言葉はESの飾りとして入れるものではなく、過去の行動に現れていたかを説明するための判断軸になります。

公式の新卒採用メッセージでは、DeNAが「思考の独立性」「逃げずにやり抜く力」を重視していることが明記されています(参考:DeNA新卒採用「メッセージ」、2026年閲覧)。このため、ESでは「周囲に合わせて頑張った」だけでは弱く、自分で課題を定義し、意見を持ち、最後まで動いた経験が求められます。

たとえば、サークル運営で人数を増やした経験を書く場合でも、「人を集めた」より「なぜ参加率が下がっていると判断し、どの仮説を立て、どの施策を試したのか」まで書くほうがDeNAらしい評価軸に近づきます。行動の量ではなく、考え抜いた過程を示すことが軸になります。

ESと面接は切り離して考えない

DeNAのESは、書類提出だけで完結する資料ではありません。面接で深く聞かれる前提で、経験の背景、意思決定、失敗、改善まで話せる内容にする必要があります。ESに書いた一文ごとに質問が来ても答えられる状態が望ましいです。

就活ハンドブック内で公開している選考経験者の情報によると、DeNAの面接では「学生時代何をされてきたのですか?」という形で、学生時代の活動を起点に話を広げる質問が確認されています。

▶ DeNAの選考を受けた学生の面接レポートを読む

この質問は一見すると基本的ですが、ESに書いたガクチカや自己PRの土台を問うものです。活動内容だけでなく、なぜ続けたのか、どこで壁にぶつかったのか、周囲とどう関わったのかまで準備すると、ESと面接の一貫性が出ます。

▶ ガクチカの書き方を詳しく見る

DeNAのESで見られやすい観点

DeNAのESでは、華やかな実績よりも、課題に対する向き合い方が見られやすいです。特に、与えられた目標をこなした経験より、自ら目標を置き、周囲を巻き込みながら動いた経験のほうが、DeNAの人物像に接続しやすくなります。自分の意思で考えたこと、逃げずに続けたこと、結果から学んだことを、文章の中心に置くことが有効です。

自ら目標を掲げた経験

DeNAのESでは、自ら目標を掲げて行動した経験が問われることがあります。この設問では、目標の大きさよりも、なぜその目標を置いたのか、どのように行動を変えたのかが読まれます。

就活ハンドブックの調査では、DeNAのES情報として「これまでの人生で、自ら目標を掲げて行動した経験」について問われた例が確認されています。

▶ DeNAのES回答例を読む

この設問で避けたいのは、「大会で上位を目指しました」「売上向上を目指しました」と目標だけを示す書き方です。目標を置く前の状況、課題を見つけた根拠、行動を変えた理由、結果から得た学びまで入れると、DeNAが求める「自分で考える力」が伝わります。

課題解決の筋道

DeNAのESでは、課題解決経験を書く際に、課題、原因、打ち手、結果の筋道が通っているかが見られます。感情的な頑張りだけではなく、状況をどう捉えたのかを明確に示すことが必要です。

課題解決型のESでは、最初に「何に困っていたのか」を具体化します。次に、その課題がなぜ起きていたのかを自分なりに考えます。そのうえで、行動した内容と結果をつなげます。ここで結果だけを大きく見せるより、仮説と行動の関係を丁寧に書くほうが説得力を持ちます。

サイバーエージェントのES情報でも、海外の日本語学習者の会話機会不足を課題として捉え、教育機関への働きかけやワークショップ実施につなげた例が掲載されています。DeNAと併願されやすいインターネット・広告・メディア系企業でも、課題発見から実行までの一貫性は共通して問われます。

▶ サイバーエージェントのES回答例を読む

周囲を巻き込む力

DeNAの仕事は、エンジニア、ビジネス、デザイナー、データ分析などの職種が関わるため、ESでも周囲との協働経験が読み取れると強みになります。ただし、協調性を抽象的に書くだけでは伝わりません。

協働経験を書く際は、「誰と」「どのような利害の違いがあり」「どのように共通目標を作ったか」を入れると、チームで動いた実感が出ます。単に全員で頑張った話より、意見が割れた場面や協力を得るための工夫があるほうが、行動の質を示しやすいです。

デジタルアーツのES情報では、ゼミで専門的な内容をわかりやすく伝えるために、事前に質問を募集して発表に反映した経験が掲載されています。IT・インターネット系企業を志望する場合、相手に伝わる形へ変換する力は、職種を問わずアピールしやすい要素です。

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ここまで読んで「具体的にどう対策すればいいのか」と感じた方もいるかもしれません。内定者1万人以上への直接取材から作られた以下の資料が参考になります。

DeNAの志望動機の作り方

DeNAの志望動機は、サービスへの興味、事業への理解、自分の経験、入社後に挑戦したいことを一本の線でつなぐ必要があります。「DeNAでなければならない理由」が弱いと、ゲーム会社、広告会社、IT企業のどこでも通じる文章になりやすいです。志望動機では、DeNAの複数事業に共通する価値観を読み取り、自分の原体験と結びつけることが大切です。

サービス名だけに頼らない

DeNAの志望動機でサービス名を出すこと自体は問題ありません。ただし、サービス名を並べただけでは企業研究の深さは伝わりません。サービスを通じて何を感じ、どのような価値創造に関心を持ったのかまで書く必要があります。

たとえば、スポーツ事業に関心がある場合は「横浜DeNAベイスターズが好きです」だけで止めないほうがよいです。スポーツを通じたファン体験、地域とのつながり、デジタル施策との連動など、自分が関心を持った構造まで言語化します。ゲーム領域であれば、ユーザーの継続体験、コミュニティ、IP活用などに触れると、事業理解に厚みが出ます。

DeNA公式の事業ページでは、ゲーム、ライブコミュニティ、ヘルスケア・メディカル、スポーツ・スマートシティなどが紹介されています(参考:DeNA「事業」、2026年閲覧)。志望動機では、この広さを「何でもやっている会社」と捉えるのではなく、ユーザー起点で価値を広げてきた会社と捉えると書きやすくなります。

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原体験からDeNAへの接続を作る

志望動機に説得力を持たせるには、DeNAの事業に関心を持った原体験を入れる必要があります。原体験は大げさなものでなくても構いません。身近な経験から、価値観がどう形成されたのかが伝わることが大切です。

たとえば、学生団体でイベントを運営し、参加者の熱量が高まる場づくりに興味を持った経験がある場合、スポーツやライブコミュニティ領域への関心につなげられます。研究やアルバイトでデータを扱った経験がある場合は、サービス改善やユーザー理解への関心に接続できます。

避けたいのは、原体験と事業がつながっていない文章です。「人を楽しませたい」という思いを書くなら、どの経験からその思いが生まれたのか、DeNAのどの領域で実現したいのかを入れます。抽象的な熱意を、具体的な経験と事業理解で支えることが必要です。

入社後に挑戦したいことを具体化する

志望動機の最後は、入社後にどのような価値を生み出したいのかで締めると自然です。ここでは配属確約のような断定を避けつつ、関心領域と貢献の方向性を示します。

たとえば、「ユーザーの行動データと現場の声をもとに、継続して使われるサービスづくりに関わりたいです」と書けば、DeNAの事業特性と自分の強みがつながります。「新規事業を作りたいです」だけでは広すぎるため、どのような課題をどのように捉えたいのかまで示すと伝わりやすくなります。

志望動機は、企業理解の文章ではなく、自分がDeNAで働く理由を伝える文章です。事業の説明だけで終わらせず、「その事業を見て、何をしたいと考えたのか」まで書くことが必要になります。

「なぜこの業界なのか」を面接で聞かれたとき、自分の性格特性と結びつけて答えられると説得力が増します。まずは自分のタイプを確認してみましょう。

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DeNAの自己PRで評価されやすい書き方

DeNAの自己PRでは、強みの名前よりも、その強みが困難な場面でどう発揮されたかが問われます。「行動力」「協調性」「分析力」などの言葉は使いやすい一方で、他の就活生と重なりやすいです。自己PRでは、自分で考えた場面、周囲を動かした場面、最後まで続けた場面を選び、強みの再現性を示す必要があります。

強みはDeNAの人物像に寄せすぎない

DeNAが掲げる人物像に合わせようとして、全員が「思考の独立性があります」「逃げずにやり抜けます」と書くと、文章が似通いやすくなります。言葉を借りるより、自分の経験から結果的にその要素が伝わるように書くほうが自然です。

たとえば、「分析力」を強みにする場合は、分析ツールを使った事実だけでは弱いです。何を知るために分析したのか、得られた結果をどう行動に変えたのか、周囲にどう伝えたのかまで入れると、思考と実行の両方が見えます。

「粘り強さ」を強みにする場合も、長く続けた年数だけではなく、途中でどのような壁があり、どのように工夫したのかを書きます。DeNAの人物像に合わせるとは、公式の言葉を貼り付けることではなく、経験の選び方と書き方を合わせることです。

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実績よりも意思決定を書く

自己PRで成果を大きく見せようとすると、読み手は「なぜその行動を取ったのか」を知りたくなります。DeNAのESでは、実績の大小よりも、意思決定の質が伝わる文章を作ることが大切です。

たとえば、アルバイトで売上改善に取り組んだ経験を書く場合、売上の数値を出すなら出典や社内資料が必要になります。公表できない数値を無理に書くより、「来店後の離脱が課題だと考え、声かけのタイミングを変更した」のように、行動の理由を示すほうが安全です。

数値を使わなくても、課題、仮説、行動、変化を具体的に書けば説得力は出ます。むしろ、根拠のない倍率や成果数値を入れると信頼性を損ないます。DeNAのESでは、等身大の経験を論理的に伝えるほうが評価につながりやすいです。

失敗や葛藤を隠さない

DeNAが求める「逃げずにやり抜く力」を伝えるには、順調に成功した話だけでは物足りません。失敗や葛藤を入れることで、行動の粘りや学びが伝わります。

失敗を書くと評価が下がると考える就活生もいますが、失敗そのものより、その後の行動が読まれます。最初の施策がうまくいかなかった後に何を変えたのか、周囲からの指摘をどう受け止めたのか、次の行動にどう反映したのかを入れると、成長の過程が見えます。

自己PRでは、成功した結果だけを並べるより、課題に向き合った過程を書いたほうが面接でも話が広がります。DeNAの面接では、ESに書いた行動の背景を聞かれる可能性があるため、失敗も含めて説明できる題材を選ぶことが大切です。

DeNAのガクチカで差がつく題材選び

DeNAのガクチカでは、派手な肩書きよりも、課題に向き合った密度が評価されやすいです。体育会、ゼミ、アルバイト、学生団体、研究、長期インターンなど、題材自体に優劣をつけるより、どのように考え、周囲を巻き込み、行動を変えたかを見せる必要があります。題材選びでは、面接で深く聞かれても答えられる経験を選ぶことが大切です。

体育会や部活動の経験

体育会や部活動の経験は、継続力やチームでの役割を伝えやすい題材です。ただし、所属していた事実だけでは差がつきません。自分がどの課題に向き合い、どの役割を担ったのかを明確にする必要があります。

実際にDeNAの選考を受けた学生は、面接で自己紹介として幼少期から続けてきた武道や大学での体育会活動について話した例があります。

▶ DeNAの選考経験者のES・面接レポートを読む

このような経験を書く場合は、「長く続けました」で終わらせないことが大切です。副主将、主務、練習メニュー作成、後輩指導などの役割があるなら、チームの課題と自分の行動を結びつけます。勝敗や成績を無理に強調せず、周囲との関わり方を具体化すると、面接での深掘りにも対応しやすくなります。

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アルバイトや長期インターンの経験

アルバイトや長期インターンは、顧客理解や業務改善を伝えやすい題材です。DeNAのESに活かすなら、単なる接客経験や作業経験ではなく、課題を見つけて改善した経験として書く必要があります。

たとえば、塾講師で生徒の学習計画を改善した経験、飲食店でオペレーションを見直した経験、Web制作でユーザー行動を分析した経験などは、DeNAのサービス改善志向と接続しやすいです。ここで大切なのは、担当業務の説明ではなく、自分なりに何を変えたかです。

数値を使えない場合は、「質問対応の属人化を減らすために共有資料を作成した」「新人がつまずきやすい業務を分解し、練習手順を作った」のように、行動の具体性で伝えます。DeNAのESでは、職種に関係なく、ユーザーや周囲の課題を自分ごと化した経験が評価されやすいです。

研究やゼミの経験

研究やゼミの経験は、論理的思考や粘り強さを伝えやすい題材です。理系職種だけでなく、ビジネス職でも、仮説検証や情報収集の姿勢を示す材料になります。

研究テーマを書く際は、専門用語を並べすぎないようにします。読み手は専門分野の研究者ではなく、採用担当者です。研究の目的、課題、工夫、成果、学びを、専門外の人にも伝わる言葉へ変換する必要があります。

ゼミ活動では、議論の中で自分がどの役割を担ったのかが鍵になります。発表資料を作っただけでなく、意見が割れた際に論点を分けた、調査方法を変えた、聞き手に合わせて説明を改善したなど、行動の工夫を書くと強みが伝わります。

就職活動で成果を出す学生の多くは、早い段階で自己分析を済ませています。適職診断を使って、自分に向いている仕事の方向性を把握しておきましょう。

適職診断

DeNAのES設問別の回答例

DeNAのESでは、自己PR、志望動機、目標を掲げた経験、事業課題に関する設問などが想定されます。回答例をそのまま使うのではなく、構造を参考にして自分の経験へ置き換えることが必要です。ここでは、DeNAらしい観点を入れた回答の方向性を示します。文章は、結論、背景、課題、行動、結果、DeNAでの活かし方の順で組むと読みやすくなります。

志望動機の回答例

志望動機では、DeNAの事業に関心を持った理由と、自分の経験から生まれた価値観を結びます。ここでは、ライブコミュニティやスポーツ領域に関心がある就活生を想定した例を示します。

例文:

私がDeNAを志望する理由は、人の熱量が生まれる場を、事業として継続的に育てる仕事に関わりたいからです。大学では学生団体でイベント運営を担当し、参加者がただ集まるだけでは継続的な関係は生まれないことを感じました。そこで、参加前後の接点を増やし、参加者同士が交流しやすい企画へ変更しました。その結果、次回企画への参加意欲が高まり、運営側にも改善提案が集まるようになりました。この経験から、一度きりの接点ではなく、利用者が自分の居場所として関わり続ける仕組みに関心を持ちました。DeNAはゲーム、ライブコミュニティ、スポーツなどで、人の感情や参加体験を軸に事業を展開しています。入社後は、利用者の行動や声を起点に、熱量が続くサービスづくりに挑戦したいです。

この例文では、事業への興味を「好き」で終わらせず、自分の経験から生まれた関心とつなげています。DeNAの複数事業に共通する「人の熱量」や「継続的な関係」を軸にしているため、特定サービスだけに依存しない志望動機になります。

自己PRの回答例

自己PRでは、強みを抽象語で終わらせず、困難な場面でどのように発揮したかを書きます。ここでは、課題を自分で見つけて動いた経験を想定します。

例文:

私の強みは、相手の行動を観察し、課題の原因を考えながら改善策を実行できる点です。アルバイト先の学習塾では、生徒が質問に来ても、同じ単元で何度もつまずく状況がありました。最初は解説量を増やして対応していましたが、原因は理解不足だけでなく、復習手順が定まっていないことだと考えました。そこで、授業後に生徒が自分で振り返れるチェック項目を作り、質問内容を講師間で共有する仕組みを提案しました。導入後は、生徒が自分の苦手箇所を説明しやすくなり、講師側も次の指導を組み立てやすくなりました。この経験から、目の前の事象だけで判断せず、行動の背景を捉えて仕組みに変える力を身につけました。DeNAでも、ユーザーやチームの行動を観察し、課題解決につながる提案を重ねたいです。

この回答では、「観察力」や「課題解決力」という言葉だけでなく、実際に何を見て、どう仮説を立て、何を変えたのかを示しています。DeNAのESでは、このように思考と行動がセットになった自己PRが向いています。

ガクチカの回答例

ガクチカでは、成果の大きさよりも、困難をどう乗り越えたかを伝えます。ここでは、学生団体での活動を想定します。

例文:

学生時代に力を入れたことは、学生団体の新歓企画で参加者が継続して関わる仕組みを作ったことです。当初は説明会への参加者は集まっていましたが、入会後の活動参加が続かない課題がありました。私は、活動内容の魅力が伝わっていないのではなく、入会直後に相談できる相手がいないことが原因だと考えました。そこで、少人数の交流会を設け、既存メンバーが新入生の関心に合わせて活動を紹介する形式へ変更しました。また、参加後に個別で感想を聞き、次に参加しやすい企画へつなげました。最初は運営メンバーの負担が増えることに反対もありましたが、役割分担を細かく決め、負担が偏らない形にしました。この経験から、課題を人の行動から捉え、周囲を巻き込みながら改善を続ける力を得ました。

この例文では、参加者数などの根拠を示せない数値を使わず、課題設定と行動の具体性で伝えています。数値を出さなくても、課題の捉え方と改善の過程が明確であれば、ESとして成立します。

▶ 他人のES活用法を詳しく見る

DeNAの選考でES提出前に直すべき文章

DeNAのESでは、抽象的な表現、根拠のない数値、企業理解が浅い志望理由が弱点になりやすいです。提出前には、文章が「自分の経験」「DeNAの特徴」「入社後の行動」につながっているかを読み直す必要があります。特に、どの企業にも使える表現が残っている場合は、具体的な事業やカルチャーと接続する修正が必要です。

「成長したい」だけの志望動機

DeNAのように変化の大きい事業を展開する企業では、「成長したい」という言葉を使いたくなる就活生が多いです。しかし、成長したいだけでは、企業に何を提供できるのかが伝わりません。

修正前の例:

貴社は幅広い事業を展開しており、若手から挑戦できる環境があるため志望します。入社後はさまざまな業務を経験し、成長したいです。

修正後の例:

私は、利用者の行動や感情の変化を捉え、継続して使われるサービスを作る仕事に関わりたいです。学生団体でイベント運営を行った際、参加者が継続的に関わるには、参加前後の接点設計が必要だと学びました。DeNAはゲーム、ライブコミュニティ、スポーツなどで、利用者の熱量が続く体験を事業として作っています。入社後は、利用者理解を起点に、サービス改善や企画に関わりたいです。

修正後は、成長する側の視点だけでなく、事業にどう関わるかが入っています。DeNAで働く理由が具体化され、志望動機として読みやすくなります。

「リーダーシップがあります」だけの自己PR

自己PRで「リーダーシップがあります」と書くだけでは、何をしたのかが伝わりません。リーダー経験は、役職名よりも行動内容で示す必要があります。

修正前の例:

私はリーダーシップがあります。サークルで代表を務め、メンバーをまとめました。この経験を活かして貴社でも活躍したいです。

修正後の例:

私の強みは、意見が分かれる場面でも論点を分け、チームが動ける状態を作る力です。サークルで企画内容を決める際、集客を優先する案と満足度を優先する案で意見が割れました。私は、参加者層、準備期間、運営負担を項目ごとに分けて比較し、全員が判断しやすい資料を作りました。その結果、反対意見を持つメンバーも納得して役割を担える状態になりました。この経験を活かし、DeNAでも多様な職種の意見をつなぎ、事業推進に貢献したいです。

修正後は、リーダーシップの中身が具体化されています。DeNAのように職種横断で事業を進める企業では、役職よりも合意形成の行動が伝わる文章のほうが相性がよいです。

根拠のない倍率や通過率を書く

ESや面接準備で、採用倍率、ES通過率、面接通過率などを気にする就活生は多いです。ただし、公式に確認できない具体数値を記事やES対策で断定することは避けるべきです。

DeNAの新卒採用における倍率やES通過率は、公式に確認できる公表値が見当たらないため、具体的な数値として扱わないほうが安全です。選考難易度を表現する場合は、「人気企業であり、事業理解と人物像理解の両方が求められる」といった定性的な表現に留めるのが適切です。

ES本文でも、アルバイト先の売上、来場者数、参加率などを出す場合は、根拠を示せる範囲に限ります。根拠を出せない場合は、数値を伏せて「参加継続につながった」「質問対応が円滑になった」など、事実関係を損なわない表現へ変えるとよいです。

面接対策で差がつくのは「想定外の質問」への備えです。以下の資料では、頻出100問に加えて深掘り質問への対応パターンもまとめています。

面接質問集

DeNAの面接につながるES準備

DeNAのESは、面接の質問材料になります。提出後に内容を忘れてしまうと、面接で一貫性が崩れます。ES提出前から、各エピソードについて深掘り質問を想定し、なぜその行動を取ったのか、他の選択肢はなかったのか、学びをどう活かすのかを話せる状態にしておく必要があります。

ESから想定される深掘り質問

DeNAの面接では、ESに書いた経験に対して、行動の背景や意思決定を問われる可能性があります。事前に質問を想定しておくと、面接で回答が表面的になりにくいです。

想定される質問には、次のようなものがあります。

想定質問
  • なぜその目標を掲げたのですか
  • 最初に課題だと感じたきっかけは何ですか
  • 周囲から反対された場面はありましたか
  • 失敗した施策はありましたか
  • その経験をDeNAでどう活かしたいですか
  • 他の企業ではなくDeNAを志望する理由は何ですか

これらの質問に答えるには、ESに書いていない背景まで準備する必要があります。提出前にエピソードごとに補足メモを作っておくと、面接対策がしやすくなります。

▶ 逆質問の作り方を詳しく見る

オンライン面接を想定した準備

DeNAの選考では、オンライン面接が実施される場合があります。就活ハンドブック内で公開している選考経験者の情報によると、DeNAの面接情報では場所がWEBと記載された例が確認されています。

▶ DeNAの選考を受けた学生の面接レポートを読む

オンライン面接では、回答内容だけでなく、通信環境、目線、音声、表情も印象に関わります。ESに書いた内容を手元に置いて読むだけでは、会話として伝わりにくくなります。キーワードだけをメモし、画面越しでも自然に話せるよう練習することが必要です。

また、オンラインでは相手の反応が読み取りづらいため、回答を長くしすぎないことも大切です。最初に結論を述べ、必要に応じて補足する話し方にすると、ESとの一貫性を保ちやすくなります。

▶ Zoom面接の準備を詳しく見る

逆質問でDeNA理解を深める

面接の最後に逆質問の時間がある場合、企業理解を深める機会として使えます。DeNAでは事業領域が幅広いため、配属や働き方だけでなく、事業づくりの考え方を聞く質問が向いています。

たとえば、次のような逆質問が考えられます。

逆質問の例
  • 若手が事業課題に向き合う際、最初に求められる視点は何ですか
  • 職種を越えて企画を進める際、意思決定で大切にされていることは何ですか
  • ユーザーの声と事業上の判断が分かれる場面では、どのように議論されますか
  • 入社前に、事業をより深く理解するために取り組むべきことは何ですか

逆質問は、調べればわかる情報を聞く時間ではありません。ESに書いた志望理由とつながる質問を用意すると、企業理解の深さが伝わります。

DeNAのESでは、事業への憧れだけでなく、課題を自分で捉えて行動した経験までつなげることが求められます。上記のようにESから面接質問を逆算し、志望動機・ガクチカ・逆質問の線がつながっているかを、キャリアアドバイザーとの面談で第三者視点から点検すると改善点が見つかりやすいです。

テストセンターやWebテストで足切りにならないよう、事前に頻出問題を解いておくことをおすすめします。

SPI対策集

監修者からのアドバイス

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)

就活の進め方に正解はありませんが、プロの視点を取り入れることで効率は格段に上がります。些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。

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DeNAと併願企業を比較する視点

DeNAを志望する就活生は、インターネット、ゲーム、広告、メディア、ITサービス系の企業を併願することがあります。併願企業と比較する目的は、志望企業を増やすことではなく、DeNAならではの志望理由を明確にすることです。比較軸を持つことで、ESの志望動機に「なぜDeNAなのか」を入れやすくなります。

サイバーエージェントとの比較

サイバーエージェントは、広告、メディア、ゲームなどを展開する企業として、DeNAと併願されやすい企業です。比較する際は、事業領域の重なりだけでなく、価値創造の対象や働き方への関心を分けると志望理由が作りやすくなります。

サイバーエージェントを志望する学生のESでは、データを軸にプロダクト価値を最大化し、事業成長へ貢献したいという志望動機が確認できます。

▶ サイバーエージェントのES回答例を読む

DeNAと比較する場合、広告やメディアの成長環境に関心が強いのか、ゲーム、ライブコミュニティ、スポーツ、ヘルスケアなど多領域でユーザー体験を作ることに関心があるのかを分けます。この比較を行うと、DeNAの志望動機が「IT業界に興味がある」から一段深まります。

IT・Web系企業との比較

IT・Web系企業では、プロダクト改善、データ活用、ユーザー理解、チーム開発などが共通して問われます。DeNAを志望する場合も、こうした共通軸を理解したうえで、DeNA固有の事業展開に接続する必要があります。

たとえば、デジタルアーツのようなセキュリティ関連企業では、専門性や社会インフラを支える視点が志望動機の軸になりやすいです。一方でDeNAでは、エンターテインメント領域と社会課題領域の両方に関わる可能性があります。

比較する際は、「どの業界が上か」ではなく、「どのような課題に向き合いたいのか」を基準にします。ユーザーの楽しさ、コミュニティ、健康、地域、スポーツなど、人の行動変化に関心があるなら、DeNAの事業とつなげやすいです。

併願企業のESから学べる共通点

併願企業のESを見ると、企業ごとに設問は違っても、課題発見、主体性、協働、論理性が繰り返し問われていることがわかります。DeNAのESでも、この共通点を外さないことが大切です。

ただし、同じエピソードを使い回す場合でも、企業ごとに結論や接続先を変える必要があります。サイバーエージェント向けには広告・メディア・事業成長への関心を強め、DeNA向けにはユーザー体験や多領域での価値創造への関心を強めるなど、読み手に合わせた調整が必要です。

併願企業の研究は、DeNAの志望理由を薄めるためではなく、DeNAへの納得感を高めるために使います。比較した結果、なぜDeNAを選ぶのかを自分の言葉で説明できれば、ESと面接の両方で一貫性が出ます。

DeNAのES提出前チェックリスト

DeNAのESを提出する前には、誤字脱字だけでなく、文章の一貫性、企業理解、数値表現、面接での再現性まで点検する必要があります。特に、DeNAは人物像に関するメッセージが明確な企業なので、表面的な言葉だけを入れていないかを見直すことが大切です。最後の確認では、第三者が読んでも経験と志望理由がつながる状態を目指します。

企業理解の浅い表現が残っていないか

提出前には、「幅広い事業」「成長環境」「挑戦できる会社」など、どの企業にも当てはまる表現が残っていないかを読み直します。これらの言葉を使う場合は、DeNAのどの事業やカルチャーを指しているのかを補足する必要があります。

たとえば、「幅広い事業に魅力を感じました」と書いたら、どの事業に、なぜ関心を持ったのかを続けます。「挑戦できる環境に惹かれました」と書いたら、自分が過去にどのような挑戦をし、DeNAでどのような挑戦をしたいのかを入れます。

企業理解は、公式サイトの情報を写すことではありません。公式情報を読んだうえで、自分の経験や価値観とどう結びついたのかを示すことです。

ESの文章が面接で話せる内容になっているか

ESは読み物であると同時に、面接の土台です。提出前には、各文について「なぜそう考えたのか」と聞かれても答えられるかを点検します。

特に、次の表現は深掘りされやすいです。

深掘りされやすい表現
  • 課題だと感じました
  • 周囲を巻き込みました
  • 工夫しました
  • 成長しました
  • 貢献したいです

これらの表現を使う場合は、具体的な行動に置き換えられる必要があります。「周囲を巻き込みました」なら、誰に何を伝え、どのように協力を得たのかまで話せる状態にします。面接で答えに詰まりそうな表現は、提出前に具体化しておくべきです。

▶ 一貫性のある自己分析を詳しく見る

第三者に読んでもらう

ESは自分では意味が通っているように見えても、初めて読む人には背景が伝わらないことがあります。提出前には、友人、先輩、キャリアアドバイザーなどに読んでもらい、伝わりにくい箇所を洗い出すと改善しやすいです。

第三者に依頼する際は、「文章が良いか」だけでなく、次の観点で見てもらいます。

添削の観点
  • DeNAを志望する理由が伝わるか
  • 経験の課題と行動がつながっているか
  • 強みが具体的に伝わるか
  • 面接で聞きたくなる箇所があるか
  • 根拠のない数値や断定がないか

添削を受けた後は、表現をきれいにするだけでなく、自分の言葉として話せる状態に戻すことが大切です。整った文章でも、面接で自分の言葉にならなければ評価につながりにくくなります。

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まとめ

DeNAのES対策では、事業の広さに流されず、DeNAがどのようにユーザーや社会へ価値を届けているのかを読み取ることが出発点になります。そのうえで、「思考の独立性」「逃げずにやり抜く力」といった人物像を、自分の経験から自然に伝える必要があります。志望動機では、サービスへの興味、原体験、入社後に挑戦したいことを一本の線でつなぎます。自己PRやガクチカでは、実績の大きさよりも、課題をどう捉え、周囲とどう動き、何を学んだのかを明確にします。提出前には、根拠のない数値や汎用表現を削り、面接で深掘りされても答えられる文章に整えることが大切です。DeNAのESは、企業に合わせた飾り言葉ではなく、自分で考え抜いた経験をDeNAの事業文脈へ接続することで説得力を持ちます。

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三好 勝利(キャリアアドバイザー)

この記事の監修者三好 勝利(キャリアアドバイザー)

新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。

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