関西ペイントのエントリーシートの対策法を徹底解説

関西ペイントのエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/6/24更新

はじめに

本記事は、関西ペイント株式会社(以下、関西ペイント)の新卒採用選考にエントリーしようとしているものの、エントリーシートの書き方に不安がある方に向けてエントリーシートの書き方を徹底的に解説しています。

選考において企業側がエントリーシートでチェックしているポイントや、関西ペイントならではのエントリーシートで押さえておくべき点についても紹介します。

実際の記載例も紹介しながら解説するので、エントリーシートを書く際の悩みがマルっと解決するはずです。

関西ペイントの内定を目指す就活生は、ぜひ本記事を参考にして選考の最初のステップであるエントリーシート突破に向けて対策を始めてください。

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関西ペイントの概要

関西ペイントとは

出典元:総合塗料メーカー 関西ペイント株式会社 (kansai.co.jp)

 

まずはじめに、関西ペイントがどのような企業なのかを簡単に紹介します。

関西ペイントとは

関西ペイントは1918年に設立し、大阪の梅田にグローバル本社を置く総合塗料メーカーです。

各種塗料の製造・販売、配色設計、バイオ関連製品および電子材料関連製品の製造・販売の主に3つの事業を展開しています。

関西ペイントの製品や技術は、東京タワーや小田原城など観光スポットして有名なものを施工する場面でも活かされています。

環境配慮にも注力しており、水使用量の削減やリユース・リサイクル率の向上などの取り組みを行っているのも関西ペイントの特徴です。

現在は国内だけでなく、海外に38の拠点を持つほどのグローバル企業になっています。

関西ペイントの採用難易度

関西ペイントの採用難易度は高いでしょう。

化学メーカーは他業界と比べて比較的採用難易度が高くなる傾向にありますが、関西ペイントは化学メーカーのなかでも売上高や平均年収が高い企業なので、なおさら難易度が上がります。

採用難易度の高い企業の選考を突破するためには、入念な準備が必要です。

関西ペイントの採用大学

関西ペイントの採用大学の実績は以下の表の通りです。

大学院卒の学生も多くエントリーしていることがわかります。

採用大学の実績をみる限り、関西ペイントにはいわゆる学歴フィルターはないと考えられます。

<大学院>

北海道大学、芝浦工業大学、東京大学、東京農工大学、法政大学、岡山大学、広島大学、九州大学、九州工業大学 他


<大学>

立教大学、明治大学、成城大学、京都工芸繊維大学、神戸市外国語大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、金沢美術工芸大学 他

 

大学院は難関大学の名前が並んでいる印象ですが、大学は難関大学の名前が一定数あるものの、美術系の大学や入試レベルが比較的容易な大学もあります。

学歴フィルターがないということは、誰にも平等に内定獲得のチャンスがあり、いかに入社への熱意や入社後に活躍できることをアピールできる要素を持ち合わせているかが重要なので、しっかりと対策をしましょう。

学歴フィルターについて気になる就活生は、以下の記事にまとめていますのでぜひ読んでみてください。

関西ペイントが求める人材とは?

結論からいうと、関西ペイントの理念やビジネスに共感して周囲の社員と同じ方向を向き、日々の業務に取り組める人材を新卒採用では求めています。

したがって、選考を受ける際には関西ペイントについて入念に企業研究を行い、どのような価値観・能力を持っていると高評価を受けるのか、を考える必要があります。

各選考プロセスで就活生と求める人物像がマッチしているかは非常に見られる部分ですので、意識して選考に臨みましょう。

関西ペイントは、以下のような人物像を求めています。

<求める人物像>

  1. 強い責任感を持って、誠実に行動し、信頼関係を構築できる人
  2. 多様な文化・個性を尊重し、相手の立場で物事を考えられる人
  3. 既成概念にとらわれず、新しい事に挑戦できる人
  4. 長期的かつ広い視野で、物事を主体的に考え、積極的に行動できる人

 

自己分析を通して、上記の要素を発揮した経験がないかを振り返ってみてください。

関西ペイントが求める人物像とマッチしている自身の要素をアピールできるエピソードを選定し、ガクチカや自身の強みで伝えることをおすすめします。

関西ペイント各社の採用方向性の違いは?

関西ペイント各社の採用方向性の違い

関西ペイントは各地に拠点を持ち、複数のグループ会社があります。

使命目的・価値観・行動規範は関西ペイントグループとして目指すものとして定められているため、採用の方向性も関西ペイントグループ全体の考え方に基づいていると考えられます。

関西グループとして、社会に貢献しようという強い信念が伺えます。

採用の方向性が同じであれば、グループ会社の中にも志望度の高い企業が見つかる可能性もあるので、ぜひグループ会社にも目を向けてみてください。

また、入社後に関西ペイントからグループ会社への出向の有無が気になる就活生は、説明会などで確認してみましょう。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

エントリーシートは多くの企業で選考の最初のステップとして設けられており、エントリーした就活生の志望度の高さや能力、価値観などを測るためのツールとして使われています。

就活生の人柄や価値観が企業とマッチしているほど、入社後にやりがいを持って業務に取り組む可能性が高く、高いパフォーマンスを発揮することが期待できるので、企業側は慎重にチェックします。

志望度の高さも重視されており、数ある同業界の中で「なぜ他社ではなく、その企業に入社したいのか」を明確にしなければいけません。

また、各設問で企業がはかりたい能力や価値観は異なるので、各設問でどのような自身の要素をアピールすると高評価かを考えながら、回答を作成すると選考通過率が上がります。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは設問に対して適切に答えられているかが重要です。

まずは冒頭の一文で設問に対する回答を簡潔に書きましょう。

その後、以下の順番で書くと論理的構成になり、選考通過が期待できるでしょう。

<読みやすいエントリーシートの書き方>

  1. 設問に対する結論を簡潔に述べる
  2. 結論に至った当時の状況や理由を記載する
  3. 実際に行動したことや、具体例などを用いて説得力をつける
  4. 上記を踏まえて、再び結論を強調する

 

読み手にとってわかりやすく、かつ説得力のある文章にすることで、面接に進んだ際にも内容が明確になり面接もスムーズに進みます。

どれだけ良い内容でも相手に伝わらないと選考通過は難しいので、エントリーシートを書き終えたら周囲の人に論理的でわかりやすい文章になっているか確認してもらうことをおすすめします。

以下のガクチカの例文を参考にしてください。

結論:部長を務める◯◯部の新入部員数を3倍にしたことです。

背景:当部は新入部員が毎年5人程で演奏者が不足していたため、勧誘活動に注力することにしました。

具体:いかに部や楽器の認知を高めるかが課題であり、10人の部員獲得を目標とし、1.SNSでの情報発信、2.楽器体験の実施、3.学内コンサートの実施に取り組みました。1.、2.は部員に役割を振り分けて対応を任せ、新入生との関わりを密接に取ることができました。3.は、部長として学生課との交渉に臨み、諦めずに何度も赴くことで、3度目の交渉で許可を得ることができました。

結び:以上の働きかけで周囲を巻き込み、部員一丸となって活動した結果、15名という例年の3倍の新入部員を獲得し、目標以上の成果を達成できました。

関西ペイントの価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートでは、入社してから関西ペイントの価値観やカルチャーの中で活き活きと日々の仕事に取り組めるかも見られているので、関西ペイントの価値観やカルチャーと共通するような要素を持ち合わせていることをアピールできるエピソードを選定しましょう。

求める人材についての章で関西ペイントの価値観を紹介しましたので、特に自身と親和性の高いものをガクチカなどのエピソードで強調することをこころがけてみてください。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

選考におけるエントリーシートの位置付けは、相手の意図を読み取り、わかりやすく伝える力があるかをチェックしているセクションと捉えるといいでしょう。

どれだけ内容が良くても文章がわかりにくいとエントリーシートの段階で落とされる可能性があります。

内容だけでなく、構成も評価材料の1つであることを覚えておいてください。

相手に伝える力があるか、つまりコミュニケーションを見られている理由は、入社後にどのような業務でも周囲の人とのコミュニケーションが重要だからです。

エントリーシートでコミュニケーション能力があることを示すためには、まずはエントリーシートの設問を読み、企業が就活生のどのような要素を知りたがっていて、何が高く評価されるかを把握しましょう。

設問の意図を理解してから、高く評価されると推測できるポイントと、自身の共通する要素がないかを探しましょう。

そうすれば、選考通過しやすいエントリーシートの回答ができるはずです。

書き終えたら時間をおいて自分で読み直すことをおすすめします。

自分のことを全く知らない人が読んでもわかりやすい文章になっているかを確認し、わかりづらい点は表現を変えたり、補足の文を追加したりしましょう。

エントリーシート通過後でも、面接でエントリーシートの回答を材料として扱う企業も多いので、分かりやすく書きましょう。

エントリーシートの書き方については、以下の記事にまとめてあるのでぜひ参考にしてください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

関西ペイントの過去のエントリーシートの質問内容と記載例

関西ペイントの過去の選考で問われたことがある設問と、実際の記載例を紹介します。

エントリーシート

・研究開発職で取り組んでみたいこと、その理由(100)

【記載例】

私は技術開発部門で、特に建築用塗料の研究開発に携わりたいです。自身のアイデアと社会のニーズを融合した機能性を付与させ、塗料の可能性を広げることで、人と社会に快適さを貢献できると考えているからです。

ポイント:指定文字数が少ない中で、簡潔にわかりやすく答えられている点が高く評価できます。

企業の強みに対して、自身が加わることでどのような効果があるのかを明示している点もポイントです。

 

・志望動機、当社で強みをどのような場面で活かすことができるか(300)

【記載例】

【色彩】と【高い機能性】を融合させて、あらゆる側面から社会に快適さを貢献したく、貴社を志望しました。貴社の塗料は家庭用から工業用まで幅広い分野に影響を与えることができ、美観だけではなく、保護や機能性で社会を広く支えている点に魅力を感じました。また、アレスクールやアンチモスキートなど、環境や健康も守る独創的な塗料を数多く創出している点に無限の可能性を感じ、今後も社会に快適さを与える高付加価値製品を生み出せると確信しました。入社後は、新しいことに挑戦するチャレンジ精神を活かして、新しい手法とアイデアで世にない塗料をつくり出し、塗料の可能性をさらに広げていくことで、貴社のさらなる成長に貢献します。

ポイント:冒頭でしっかりと企業研究をしていると読み手がわかるように記載できており、志望度の高さが伺えます。

また、設問に「強みをどのような場面で活かすのか」と聞かれているので、回答に自身の強みをどう活かせるのかは必ず盛り込むようにしましょう。

 

・研究室の活動内容、それを学びたいと思った理由(200)

【記載例】

◯◯を含む高分子の研究を行っています。この高分子は◯◯や◯◯を示し、◯◯などに用いられています。現在は、◯◯を示す◯◯に着目し、合成した高分子の特性評価、官能基や鎖長の違いによる物性値の比較検討を行っています。また、本テーマは衛生面がより注目されている今、抗菌性の研究はコーティングやプラスチック容器などに応用させることができると考えたため、選択しました。

ポイント:研究について記載する際は、読み手が自身の専攻分野を全く知らなかったとしても理解できる文章を作ることが重要です。

どれほど難しい内容を扱っているかが評価項目ではなく、研究に対する想いや説明する力が見られています。

入社後に研究内容を知識がない社内の人や顧客に説明する可能性もあるので、その際に発揮されるべき力を持ち合わせているか否かで選考結果は大きく変わります。

 

・グローバルな視点で新しい塗料を開発するとしたらどんな製品を考えるか、理由(300)

【記載例】

嫌な臭いを吸収する塗料を開発したいです。建物内、特に飲食店内でたばこの臭いが充満し、衣類に吸収されることで臭いが染み付くといった問題は以前から懸念されています。実際に、たばこの臭いによる不快感が一因で、「世界禁煙デー」といった1週間禁煙を促進する日があるなど、グローバルな視点で見てもたばこの臭いは大きな問題となっています。そこで、たばこなどの嫌な臭いを吸収する塗料を建物の壁に使用することで、衣類に臭いが染み付いて不快感を抱くといった問題を解決できるのではないかと考えました。この塗料の開発が実現すれば、家庭内で発生する臭いや工場で発生する臭いなど、幅広い分野で応用できると考えています。

ポイント:冒頭で簡潔にどのような製品なのかを記載できている点が高く評価できます。

簡潔に書くことで、続きを読んでみたいという気がそそられます。

新製品や新サービスを考案するのは難しいですが、「日常の困りごとを解決するものはないか」という視点で考えてみるといいでしょう。

アイデアを出したあとに、なぜ関西ペイントではその製品がないのかも考えてみると一段深い考察ができるでしょう。

 

・研究開発活動で一番大切にしている(したいと思っている)こと、理由(300)

【記載例】

私が大切にしていることは、「可能な限り多くの情報を集め、柔軟な考え」で研究に取り組むことです。私の研究内容は研究室内での前例が少なく、研究が進まずに悩んだ時期がありました。そこで、これまでとは異なる角度からアプローチすることで視野が広がると考え、自分の研究内容とは少し異なる論文も読み、さらに、材料工学を専門とする外部の研究員の方とも意見交換を繰り返しました。結果、納得した研究発表ができ、研究員の方からも「非常に的確でわかりやすい発表だった」とコメントをいただきました。以上のことから、分野に拘らずにたくさんの情報を吸収することで、新たな可能性を見いだすことができたため、今後も大切にしていきたいです。

ポイント:この設問では、どのような信念のもと研究活動を行っている就活生なのかをチェックしています。

そして、入社後にどのように日々の業務に取り組むのかを想像しています。

取り組み姿勢や価値観を表現するチャンスなので、はっきりと明示しつつ、それがどのように関西ペイントにとってプラスになるかまで記載できるとよりよいでしょう。

まとめ

本記事では、関西ペイントの会社概要やエントリーシートの書き方について詳しく解説してきました。

化学業界は非常に人気が高く、就職難易度も高い傾向にある中で、特に関西ペイントの人気は群を抜いています。

関西ペイントに入社するためには、しっかりと対策をしていきましょう。

最初の選考ステップであるエントリーシートは、設問数が多く作成に時間がかかりますが、入社への熱意や自身が入社後に活躍できることをアピールするために準備を進める必要があります。

ぜひ本記事を参考にして、関西ペイントのエントリーシートの作成に取り掛かってください。

本記事が関西ペイントの内定を目指す就活生の一助になることを願っております。

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