クラレのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/22更新
はじめに
この記事では、クラレの内定獲得を第一志望で就職活動をしている新卒の方や、クラレのエントリーシートの対策にお悩みを抱えている就活生の方に向けて、クラレの経営理念や業務内容など、エントリーシートの対策に役立つ情報を提供します。
この記事を読むことで、クラレの概要を知ることができ、さらにはエントリーシートの対策で役立つ、求める人材像についての理解も深められます。
他の企業にも使うことができるエントリーシートのポイントや、エントリーシートの具体例まで紹介していますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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クラレの概要
出典元:株式会社クラレ
初めに、クラレとはどんな企業であるか簡単に紹介します。
クラレとは
クラレとは、樹脂・化学品、繊維などの機能性化学と呼ばれる素材を開発・販売している化学メーカー企業です。
1926年に設立している大手企業であり、1950年に初めて国内産合成繊維である「PVA(ポバール)繊維ビニロン」の工業化を成功させるなど、日本の化学産業のパイオニアとも言えるでしょう。
「私たちは、独創性の高い技術で産業の新領域を開拓し、自然環境と生活環境の向上に寄与します。ー世のため人のため、他人のやれないことをやるー」が企業の使命であり、実現するために以下の信条を定めています。
- 理念:個人の尊重・同心協力・価値の創造
- 行動原理:安全はすべての礎・顧客のニーズが基本・現場での発想が基本
加えて、企業の使命を実現するために、以下の誓約を社員内に共通認識として持たせ、業務に取り組んでいます。
- 安全に配慮した高品質の商品・サービスを開発、提供します。
- 社会との対話を図り、健全な関係を保ちます。
- 地球環境の保全と改善、安全と健康の確保に努めます。
- 働く仲間を敬い、その権利を尊重します。
- 自由、公正、透明な取引を実践します。
- 知的財産を尊重し、情報を適切に管理します。
クラレは多くの化学製品を扱っており、以下の分類に分けて事業を展開してるのです。
- 樹脂・フィルム事業:酢酸ビニル系、ポリアミド系、メタクリル系など幅広い素材の樹脂・フィルムを取り扱っている事業です。
それぞれの素材ごとに強みや特徴があり、国内のパイオニアとして活躍してきた分野であるため、世界水準の技術力を誇ります。 - ケミカル・エラストマー・ゴム 事業:イソプレン系、メタクリル系素材のゴム製品を取り扱っている事業です。
製品の中には、医薬/農薬中間体や工業用洗浄剤などもあります。 - 繊維・人工皮革・不織布・面ファスナー事業:酢酸ビニル系の繊維素材を多く取り扱っている事業です。
クラレの創業時から取り扱っている分野であり、冷感繊維(ソフィスタ)や面ファスナー(マジックテープ)など、バラエティー豊かな商品ラインナップを揃えています。 - メディカル・環境関連事業:歯科材料などのメディカル関連製品や、活性炭(クラレコール)などの環境関連製品を取り扱っている事業です。
グローバルな商品展開をしており、環境改善や医療系のニーズを満たす素材を開発しています。
他にも、工場建設などのエンジニアリングサービスも提供しており、化学素材以外にも活躍の場を広げています。
クラレの採用難易度
クラレの採用難易度は比較的高いです。
就活偏差値ランキングでは、クラレの就職偏差値は57でした。
この偏差値は、中堅国公立・GMARCH・関関同立レベルの就活生が内定を獲得できるレベルであり、きちんと選考対策を講じないと内定獲得は困難でしょう。
また、募集職種によって採用難易度が変わってくる傾向があります。
例年だと技術系職より事務系職のほうが採用難易度が高い傾向があるので、事務系職を志望する人は、入念に準備を行ってください。
加えて、年度によって、技術系職と事務系職の採用人数の割合が異なります。
事務系総合職のほうが採用人数が少ないことが多いので、注意しましょう。
クラレの採用大学
クラレの採用大学の実績は以下の通りです。
<大学> 早稲田大学、明治大学、大阪大学、大阪公立大学、小樽商科大学、関西学院大学、 慶応義塾大学、東京医科歯科大学、東京農工大学、同志社大学、徳島大学、新潟大学、明治大学、山形大学、神戸大学、中央大学、一橋大学、横浜国立大学、立命館大学 |
採用実績からは、MARCHレベル以上の大学が多く見られました。
採用実績にはMARCHレベル以下の大学名が少なかったので、学歴フィルターはあると推測できるでしょう。
工業系の大学の名前が確認できるため、技術系職に関しては、専攻や学部の内容によっては、MARCHレベル以下の偏差値でも内定を獲得できる可能性があります。一方、事務系職の場合は、学歴フィルターが選考に大きな影響を与えるでしょう。
そのため、エントリーシートを提出する前に、自分の大学がどのようなレベルに位置しているかを確認しておくことが重要です。
クラレが求める人材とは?
結論から言うと、クラレが求める人材像は、以下の条件を満たす方です。
- 個人を尊重し、創造性を高められる:どんなことにも好奇心をもって主体的に挑戦できる人・産みの苦しみに耐え、独自のものを創りあげることに喜びを見出せる人・その背後にあるクラレの価値観を理解し、共鳴してくれる人。
- 他人とのつながりを大切にできる:自分の考えを伝え、他人の意見を理解して、より優れた答えを発想することができる人。
- 若いうちから大きな仕事を任せられる:向上心と課題解決力がある人。
企業の文化に共感できることを前提として、上記のポイントを求める人材像の条件として挙げているのです。
クラレは少数精鋭主義を採用しており、一人ひとりが幅広い仕事を担当する社風が特徴です。
若いうちから、実力以上の課題が与えられることもあるため、企業文化を理解しつつ、世界で通用する実力を身につけようとする人が求められるでしょう。
さらにクラレは、「本気で世の中を変えたい人へ。」というキャッチコピーで採用活動を展開しており、「社会のために、自らが追求できる使命を持つ人材」を求めています。
クラレが提供する就活のアドバイスには、自身の価値観を明確にし、最も重要視する価値観を明確にすることが強調されているのです。
これらのポイントを押さえておくことは、エントリーシートを書く際に役立ちます。
クラレ各事業の採用方向性の違いは?
クラレには「技術系職」と「事務系職」があり、それぞれの職種には以下の職種が含まれています。
- 技術系職:研究開発、製品開発、生産技術開発、設備設計開発、プラントエンジニア、知的財産、IT・DX推進、技術営業など
- 事務系職種:営業・マーケティング、経理・財務、人事、購買・物流、IT・DX推進、法務など
また、募集職種ごとの募集学部・学科は以下の通りです。
- 技術系職:化学系、化学工学系、機械工学系、電気・電子工学系、応用物理系、薬学系、バイオ系、建築・土木系ほか
- 事務系職種:全学部・全学科
さらに、募集職種共通でキャリア区分が設けられており、エントリーする際には、募集職種とキャリア区分を選択する必要があります。
キャリア区分は以下の通りです。
- 総合職(勤務地および、職種を限定しない群):クラレグループ全体を対象としたローテーションにより、「組織マネジメント」や「高度な専門的知識と経験を要する職務」に求められる広い視野と知識・経験・技能の獲得が期待される。
- エリア総合職(特定の勤務地を原則とし、職種は限定しない群):特定勤務地での業務経験を積むことにより、各職場の中核を担う人材に求められる知識・経験・技能の獲得が期待される。
- エリア職(特定の勤務地および、職種を原則とする群):特定職務の業務経験を積むことにより、各職場の運営リーダーに求められる特定分野の知識・経験・技能の獲得が求められる。
なお、技術系総合職と事務系総合職では学部卒、修士了、博士了で給与面の待遇が変わるため、事前に確認が必要です。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
クラレの選考フローは、キャリア区分によって異なります。
「総合職」と「エリア総合職」の採用フローは以下の通りです。
- エントリーを行う:リクナビ・マイナビからエントリーを行いましょう。
- 会社説明会に参加する:Webにて会社説明会が開催されます。
事前に質問事項をまとめておくと良いです。
- 書類選考:指定エントリーシートを提出し、適性試験を受検します。
技術系職の場合は研究概要の記入も行うため、注意しましょう。 - グループディスカッション:グループディスカッションの選考が行われます。
面接と異なる対策を行わなければならないので、注意しましょう。
- 複数回面接:面接を複数回行います。
形式は全て個人面接です。
- 内々定:最終面接を終えた後、結果が通知されます。
「エリア職」の採用フローは以下の通りです。
- エントリーを行う:リクナビ・マイナビからエントリーを行いましょう。
- 会社説明会に参加する:Webにて会社説明会が開催されます。
事前に質問事項をまとめておくと良いです。
- 書類選考:指定エントリーシートを提出し、適性試験を受検します。
技術系職の場合は研究概要の記入も必要なので、注意しましょう。
- 複数回面接:面接を複数回行います。
形式は全て個人面接です。 - 内々定:最終面接を終えた後、結果が通知されます。
面接とエントリーシート選考は、どの募集職種・キャリア区分でも行われるでしょう。
特にエントリーシート対策は面接対策にも繋がるため、早めの段階から行わなければなりません。
エントリーシート対策には、以下のポイントが有効です。
- エピソードを絞る:複数力を入れている場合でも、エントリーシートにエピソードを書く際には一つのエピソードをしっかりと書くように意識しましょう。
- 理由に具体例を示す:理由を書く際は、数値や実際に行ったことなど、具体例を取り入れてください。
具体例がなければ、根拠の薄い結論だと評価されてしまいます。 - 誤字脱字に注意する:エントリーシートを提出する前には、必ず自分で読み直しましょう。
誤字脱字があると、採用担当者に悪い印象を持たれてしまいます。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
ここでは、選考を通過しやすいエントリーシートの書き方を紹介します。
選考を通過しやすいエントリーシートを書く際は、以下の順番で文章を作成すると良いでしょう。
- 導入で結論を書く
- 結論に説得力を持たせるために、理由に具体例を活用する
- 最後に結論を企業でどの様に活かすかを書く
- 誤字脱字がないか入念にチェックする
この手順を意識することで、論理的な文章を書くことができます。
論理的な文章は採用担当者に良い印象を与えるため、ぜひ活用してください。
クラレの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
クラレのエントリーシートを書く際には、同社の社風や企業の価値観を取り入れると良いでしょう。
クラレでは、以下の働き方のシステムを導入しています。
「ノー残業ウィーク」の実施
各人が特定の1週間を「ノー残業ウィーク」と宣言し定時帰社する取り組みです。
ノー残業「デー」では、前後の日の残業が増えるだけだという問題認識から、仕事の段取りの向上、定時帰社の習慣化することを目的に実施しました。
フレックスタイム制度の導入
フレックスタイム制度は、従業員が自分の働く時間を柔軟に設定できる労働時間制度です。
通常の始業・終業時刻に縛られず、コアタイム(必ず働くべき時間帯)以外の時間帯で、自由に労働時間を調整可能です。
これにより、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなり、従業員の満足度向上や生産性の向上が期待できるでしょう。
生産性向上研修の実施
業務スケジュール組み立てのコツや業務スキルの向上研修など、社員の生産性を高める研修を実施しています。
在宅勤務制度の導入
従業員が自宅で業務をすることを許可する働き方の制度です。
オフィスに通勤せず、自宅の環境で仕事を遂行することで、通勤時間の削減や柔軟な働き方ができます。
この制度は仕事と家庭の両立を支援し、従業員のワークライフバランスを改善する効果が期待できるでしょう。
また、目指したい働き方を以下のように定めています。
社風に関係する要素ですので、把握しておくと良いでしょう。
- 仕事は、所定時間を意識して遂行しよう。
- 限られた時間の中で、質の高い仕事を目指そう。
- 周囲の人へ協力し、職場全体で効率的な働き方を共有しよう。
- 明日の仕事に備え、心身のリフレッシュと体調管理に留意しよう。
エントリーシートの位置づけ、及び対策方法
エントリーシートは、企業にとって就職活動中の学生の学チカやスキル、志望動機などが記載された重要な資料です。
企業は自社の価値観に基づいた質問を設けることで、早い段階から求める人材に適しているかどうかを判断できます。
エントリーシートの対策では、以下のポイントを意識して内容を考えてみると良いでしょう。
- 自分の長所・短所を整理し、企業でどの様に活かすか考えておく
- 企業に入社した後の、キャリアデザインを明確にしておく
- 面接を想定した内容を、記載するようにする
- できれば完成したエントリーシートを、友達や家族に見てもらい、誤字脱字がないか確認する。
なお、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
クラレの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
あなたらしいエピソードを3つ教えてください。(500文字程度)
1つ目はサッカー部でのエピソードです。
私は大学のサッカー部に所属し、副キャプテンとして活動していました。
チームは全国大会を目指して日々練習に励んでいましたが、なかなか結果が出ない時期もありました。
そんな中、私は練習メニューの見直しやメンバーのコンディション管理に力を入れ、個々の強みを活かす戦術を提案したのです。
2つ目はアルバイトのエピソードです。
大学時代、私は飲食店でアルバイトをしていました。
店の売り上げが伸び悩んでいた時期に、私はSNSを活用したマーケティングキャンペーンを提案しました。
このキャンペーンは大きな反響を呼び、多くの新規顧客を獲得することができました。
売り上げも前年同期比で20%増加し、店長から感謝されたのです。
3つ目は留学でのエピソードです。
大学3年生の時に、半年間のアメリカ留学を経験しました。
初めは言語の壁や文化の違いに戸惑うことが多く、授業についていくのが精一杯でした。
しかし、現地の学生と積極的に交流し、勉強会を開いたり、現地のコミュニティ活動に参加することで、徐々に英語力を向上させることに成功しました。
これらの経験は、自分の限界を超えて新しいことに挑戦する勇気と、自分を成長させる大きな糧となりました。
ポイント:各エピソードを簡潔に具体例を用いて説明しています。
また、最後に統括する意見を述べ、エピソードの共通点を見出しています。
まとめ
この記事では、クラレの社風や業務内容、エントリーシート対策に関する情報を紹介しました。
クラレは、樹脂・化学品、繊維などの機能性化学素材を開発・販売しており、日本の化学業界において老舗の企業として位置づけられています。
エントリーする際は募集職種だけでなく、キャリア区分にも注意して選択することが重要です。
また、募集職種によっては学歴フィルターが存在する場合もあるため、自身の学歴がどの位置にあるかを客観的に判断することが必要です。
この記事を参考にして、クラレへのエントリーを検討してみてください。