ENEOSのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/20更新
はじめに
この記事ではENEOS株式会社(以下ENEOS)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にENEOSならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、ENEOSが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、ENEOSの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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ENEOSの概要
出典元:ENEOS公式サイト
初めにENEOSとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
ENEOSとは
ENEOSは、石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製および販売等の他、ガスの輸入および販売、石油化学製品等の製造および販売、さらには水素の供給を事業内容としている企業です。石油元売としては国内最大手といえます。
なお、ENEOSは持株会社であるENEOSホールディングスの傘下に属します。
ENEOSの採用難易度
ENEOSの採用難易度は平均よりもかなり高いとされています。
業界を牽引する企業であり、給与も高く、就活生に人気があります。
もっとも、採用人数は多く、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
ENEOSの採用大学
ENEOSの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、強固な学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 北海道大、室蘭工業大、東北大、筑波大、東京外語大、東京大、一橋大、お茶の水女子大、東京工業大、電気通信大、首都大学東京、横浜国立大、名古屋大、京都大、 大阪大、神戸大、九州大、 千葉大、東京医科歯科大、信州大、青山学院大、慶應義塾大など |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ENEOSは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴のみを原因として不採用になることは考えにくいです。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
ENEOSが求める人材とは?
結論から言うと、ENEOSGのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。
各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。
ENEOS各社の採用方向性の違いは?
ENEOSは、統合経緯からも見て、数多くのグループ会社があります。
採用は各社独自で実施しています。
このうち、JX石油開発では、採用に関するFAQの中で、入社後におけるENEOSグループ他社への異動(出向・配属)の可能性に関し、技術系については、原則としてENEOSグループ他社に異動することはなく、製油所や研究所、化学事業や新エネルギー事業に興味・関心がある人はENEOSに応募するよう、回答しています。
また、事務系については、育成の一環としてENEOSグループ他社に異動(出向)可能性はあるが、入社と同時に出向(異動)となることはないとしています。
このため、幅広く事業に取り組むことを希望する就活生は、ENEOSへの応募を優先すると良いでしょう。
グループ各社の募集要項をはじめ、選考ステップやスケジュールに関する詳細は、ENEOSグループ各社の採用ページで案内されています。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントでになります。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートの書き方としては、PREP法が一般的です。
PREP法の特徴は、結論から書き始めることで、短文でも説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
PREP法の構成の特徴は、結論を前提として持ってくることです。
次に、結論に至った理由を述べ、具体例で広げます。
最後に再び結論に戻り締めるという流れです。
エントリーシートにPREP法を用いることのメリットは、簡潔に説明できる点にあります。
結論と結論ではさむことで論点を素早く伝え、簡潔かつ強調できるからです。
大事なことは、結論にはさむ具体例で、分かりやすくするだけでなく、企業の理念や求めている人材にリンクさせ、最後の結論に結び付けなければいけません。
PREP法は、構造上、短時間で簡潔にまとめるのには向いています。
しかし、ある程度長くなると、どうしても間延びするため向いていません。
結論からスタートするため、最終結論の締めも分かっているため、飽きてしまうからです。
400文字ぐらいがちょうどいいレベルで、1,000文字程度が限界と思っていいでしょう。
PREP法がエントリーシートに向いているポイントとして、テンプレートで作りやすいこともあげられます。
例文を見ながら、自分の情報に置き換えるだけでエントリーシートが完成するからです。
400文字ぐらいで見た場合、構成は単純で簡潔にまとめなければいけません。4段階構成ですので、段落1つあたり100文字しかないためです。
逆に余計な言葉を入れられないことから、冗長表現などはバッサリと切ることも必要になります。
エントリーシートは、自分から企業に対するメッセージです。
自分の考えや能力を伝えるための文章にもなってきます。
最終結論に盛り込むことが大切ですので、エントリーシートを作る際には注意してください。
肉付けは必要ですが、構成という点では以下の例文を参考にしてください。
結論:私がエネルギー業界を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、「人々のより豊かな生活を実現し続ける」という私の希望を実現することができると考えるためです。
具体例:日本のように資源の乏しい国においては、エネルギー事業を発展させることが急務です。社会を支えるインフラ事業の中でも全ての産業や人々の生活に必要不可欠だからです。特に伝統的な石油製品の精製をはじめ、ガスの輸入・販売、石油化学製品の取扱いや水素の供給に至るまで、日本の将来を見据えた事業として極めて重要であり、その将来性と責任の重さに強く惹かれています。
結び:この想いを実現することができると考え、エネルギー業界を志望します。
理由:2点目は、私自身が「社会の一員」であることを自覚し、微力ながらも積極的に社会貢献したく、仕事を通じて自身の成長と社会貢献とを両建てで実現できるのがエネルギー業界であると考えるためです。
具体例:時代がカーボンニュートラルに進む中、その主役となるエネルギーは現時点ではまだ明らかになってはおりません。いわば正解の見えない課題について、その本質の追求を通じて自身の成長につながり、かつ、成功することで会社に対しては勿論、社会に対する貢献を果たすことができます。
結び:そのため、自身の成長できる環境があるという点からエネルギー業界を志望しています。
ENEOSの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えばENEOSであればグループ理念である、「地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来作りに貢献します」であったり、」であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。
もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
ENEOSは特にサービスステーションを全国12,000か所以上に展開しており、エネルギー業界のリーディングカンパニーであると評価されています。
その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできるでしょう。
大事なのは数ある企業や代替可能業界がある中で、なぜ「ENEOS」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。
そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
ENEOSの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
総合職のエントリーシート
志望動機
・ENEOSに興味を持ち、エントリーいただいたきっかけやエピソードを教えてください(200字以下)
【記載例】
貴社で技術職として勤務しておられる大学のOGが2年前の学園祭で基調講演をなされ、それを拝聴する機会に恵まれました。カーボンニュートラルの重要性をはじめ、世界における日本のエネルギー事業の在り方にまでお話が及び、私は惹き込まれました。私の専門分野と調和性があり、エネルギー事業に取り組みたく、そのリーディングカンパニーであり、高いレベルの方々と切磋琢磨し、会社と社会に貢献したく、貴社を志望します。(198字)
ポイント:最初にパラグラフにおいて大学のOGによる学園祭での基調講演という、得難い機会を説明することにより、読み手に対し印象深いエピソードを紹介することに成功しています。
また、自身の専門分野との調和性を理由としてエネルギー事業への取組みにつなげています。
さらに読み手としては「なぜENEOSなのか」を問うところ、その理由として、リーディングカンパニーであることと高いレベルの社員と切磋琢磨したいということを掲げており、200字以下という文字数の制約がある中で論述に成功しており、評価できるでしょう。
学業
・研究活動を通して学んだことや、今後に活かしていきたいことについて、自由に記載してください。学部卒の方は、授業や実験、ゼミを通して学んだことや今後に活かしていきたいことについてご記載ください(200字以上300字以下)
【記載例】
私は、法学部のゼミで経済法、とりわけ独占禁止法について深く学びました。同法は、企業結合規制や不公正な取引方法に対する規制等を定めており、現在、多くの企業が同法を遵守して事業活動を行っています。企業による法令違反の事実が認められたならば、顧客やビジネスパートナー、さらには社会からの信用を一瞬にして失うリスクがあり、一旦失った信用を取り戻すことは容易なことではありません。その意味で企業におけるコンプライアンスは極めて重要なものと言えます。私は、同法の理解を通じ、社会が企業に対して求めている内容や背景を深く理解することができました。私は社会の模範となるような事業活動を推進していきたいと考えています。(300字)
ポイント:まず冒頭で事務系(法学部)の学生が経済法を学んでいることを説明しています。
近年、企業経営において経済法の重要性が増しており、事務系に限らず、技術系の経営幹部も関心の高い分野であり、アピールポイントとして評価できるでしょう。
また、コンプライアンスの重要性として、法令違反により社会からの信用を失う可能性があることにとどまらず、一旦失った信用を取り戻すことは容易ではないことにまで言及できていることは、この就活生がビジネス全体についての研究を十分に行っていることを窺い知るものともいえ、加点事由でのあるでしょう。
ガクチカ
・ガクチカ(学業以外に力を入れたこと)(200字以上300字以下)
【記載例】
私が学生時代に学業以外に力を入れたことは、カフェのアルバイトです。私は、そこで「提案力」を培いました。私は、接客の際、聞き上手に徹する中、コーヒー豆の選び方やカップへの注ぎ方等、こだわりを持つ顧客がおられることに気づき、そのニーズを汲み取ることにしたのです。そして、自分の知識や経験を織り交ぜてコーヒーを提案しました。私の提案を顧客が喜んで下さることが励みにもなりました。この取組みにより、私はアルバイト先でコーヒー豆の提案販売を行った店員ランキング月間1位を3回獲得しました。私は社会人として、この「提案力」とITを掛け合わせ、顧客に最適なサービスの企画・実行に携わりたいと考えております。(296字)
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できるでしょう。
また、アルバイト経験において、自ら工夫し、努力していく過程が説明されており、社会人として主体的に仕事を進めていくことのできる人材であることを企業側で認識し得ることに繋げており、論述方法として成功しているといえます。
自己分析
・ご自身の自己分析について、自由に記入してください。※強みや弱み、得意なことや苦手なこと、どんな時に喜びを感じるかなど、どのように記載いただいても構いません(200字以上300字以下)
【記載例】
私は、「自らチャレンジし、最後まで責任をもってやり遂げる人間」であることを強調します。私は、学部2年から3年次にベンチャー企業でのインターンを経験しました。その会社は新サービスの提供を始めたものの、売上が伸び悩みました。そこで、インターン学生による検討チームを作り、私がリーダーを務めました。私は競合A社のサービスを調査したところ、A社は多数のユーザを集客する反面、各ユーザへのサポートは不十分でした。そこで私たちは、ユーザ満足度を最優先し、サポートを徹底し、1か月間で月250万円の売上を記録しました。この経験から私は「自らチャレンジし、最後まで責任をもってやり遂げる人間」であることをPRします。(300字)
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できまるでしょう。
また、インターンにおいて困難な課題に対し、自らがグループのリーダーとして挑戦し、メンバーを引っ張り、実際に誇るべき結果を残した旨の説明は数字を示していることからも具体性があり、印象が良いです。
まとめ
この記事では、ENEOSの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
ENEOSは、石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製および販売等をはじめ、ガスの輸入および販売、石油化学製品等の製造および販売、さらには水素の供給も行う、「エネルギー事業」を手掛ける企業だといえます。ENEOSグループの理念として「社会の発展と活力ある未来作りに貢献」する人材を求めています。
また、エネルギー事業という、公共性の高い事業特性に鑑み、一つの企業を超えて社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、ENEOSの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。