双日株式会社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/25更新
はじめに
この記事では、双日株式会社(以下双日)の選考を受けていく中で、エントリーシートの書き方に不安を感じている方へ向けて、選考通過率を上げるライティングのコツについて詳しく解説しています。
特に双日ならではのエントリーシートでのポイントを、実際の記載例を出しながら分かりやすく紹介しています。
さらに双日が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについてもアドバイスしていますので、双日の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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双日の概要
出典元:双日株式会社
はじめに、双日とはどのような企業なのかを簡単に紹介します。
双日とは
双日は、東京都千代田区に本社を置く総合商社です。
前身である「日商岩井」と「ニチメン(日綿實業)」である両社が合併したことにより、双日が誕生しています。
また、両社の頭文字が「日」であったことが「双日」という社名の由来になりました。
双日は「New Way , New Value」をコーポレート・スローガンとし、誠実な心で世界を結び、新たな価値と豊かな未来を創造しています。
双日には、約2,000人の社員が在籍しており、年間7,633億円の収益を誇る企業となっています。
主な事業は以下のとおりです。
双日の主な事業
事業名 | 事業内容 |
金属・資源・リサイクル本部 | 金属・鉄鋼分野でのトレードや社会ニーズに応じた新規事業の創出を行う |
航空・社会インフラ本部 | 航空事業、都市インフラ、鉄道インフラなど、人々の生活になくてはならない社会インフラ事業を手掛ける |
リテール・コンシューマーサービス本部 | 食品、消費財、水産、不動産など消費者の多様なニーズに応えるべく、多種多様な事業に取り組む |
自動車本部 | 自動車の卸売・組立事業と小売事業を展開 |
生活産業・アグリビジネス本部 | 持続可能な消費と生産を目標に食料事業や地域創生事業などに取り組む |
化学本部 | メタノール、合成樹脂、レアアースなどを取り扱う事業を展開。環境ビジネスやライフサイエンスの開発も手掛ける |
エネルギー・ヘルスケア本部 | エネルギー、ヘルスケア分野の活動を通して、人口増加、高齢化などの社会問題解決へ向け、事業を展開している |
双日に限らず、総合商社は「鉛筆からロケットまで」と表現されるほど幅広い分野の商材を扱っています。
上記の商材や領域に対し、トレーディングや事業投資という形で携わっているのです。
双日は上記のとおり、さまざまな事業領域を手掛けていますが、その中でも特に「航空産業部門」を強みとしています。
荷物検査等で用いられるICTを使った管理システムを構築するなど、空港関連事業にも参入しており、さらなる成長が見込まれています。
次に、双日の総合商社業界内での立ち位置について紹介いたします。
総合商社業界では、「7大商社」と呼ばれる総合商社が業界を牽引しており、双日もその一角を担っています。
競合他社として、5大商社と呼ばれる「三菱商事」、「住友商事」、「三井物産」、「伊藤忠商事」、「丸紅」が挙げられます。
また、次点として自動車関連事業を強みとしている「豊田通商」が挙げられます。
豊田通商と双日は5大商社に比べ、売上規模が低くなっています。
選考に臨む際はなぜ5大商社ではなく、「双日」を志望しているのかを論理的に述べられるようにしておきましょう。
双日の採用難易度
双日の就職難易度は、非常に高いといえるでしょう。
その理由としては以下の点が挙げられます。
- 就活生に人気の7大商社であること
- 一流大学からの採用実績が多く、応募者のレベルが非常に高いこと
- 入社後の研修や福利厚生、給与などが非常に充実しており働きやすいこと
以上の理由から、多くの就活生のエントリーが予想されるでしょう。
採用大学は国立大や名門私学が中心ですが、中堅大学や海外の大学からも採用されています。
双日に入社したいという強い気持ちと、明確な志望動機をアピールするなど選考対策を充実させれば、学歴、文系・理系問わず、内定を獲得できるチャンスはあるでしょう。
ほかの就活生と差別化を図るためにも、自己分析や企業分析を徹底し対策をしておきましょう。
双日の募集職種は「総合職」と「事務職」に区分しています。
総合職は国内外を問わず、トレーディング業務を推進したり、さまざまな業務を企画、立案し、プロジェクトを実行に移していきます。
一方、事務職は総合職が担当する基幹業務のサポートを行うことがメインの業務です。
契約書、ビジネス文書の作成、伝票の作成など業務は多岐にわたります。
会社の業務を円滑に回すためにも、双日の事務職は会社にとってなくてはならない存在なのです。
選択する職種によって働き方が大きく異なりますので、自身のイメージする働き方とマッチしているか確認しておきましょう。
また、入社後の業務内容は多岐にわたりますので、選考に臨む前に企業説明会への参加やOB訪問を行い、希望する業務内容をイメージしておきましょう。
希望する業務が明確になれば、エントリーシートにも具体性が増すのでしっかりと企業分析を行うようにしてください。
双日の採用大学
双日の過去の採用実績を見ると、国公立大学や有名私立大学が中心となっていますが、中堅大学からも一定数採用しています。
採用実績は以下のとおりです。
青山学院大学、大阪市立大学、大阪大学、関西学院大学、関西大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、神戸市外国語大学、国際基督教大学、上智大学、中央大学、岡山大学、山口大学、小樽商科大学、千葉大学、金沢大学、学習院大学、和歌山大学 ほか |
上記大学に加え、海外の大学からも採用実績があり、多様な人材を採用しています。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
双日が求める人材とは?
双日は「自らのチカラで未来を興す、強い意志を持った人材」を求めています。
総合商社の業務の性質上、新たなビジネスや需要を創出する必要があります。
目先の利益だけではなく、しっかりと未来を見据えて行動を起こすことが重要となるでしょう。
プロジェクトを実行するということは簡単なことではありません。
たくさんの困難が待ち受けていても諦めることなく、自分が決めた目標に対して粘り強く努力できる人材を求めています。
また、「強い個」を活かす組織づくりを実行すべく、以下の「行動指針」を掲げています。
- 確かな信頼を築く
- 将来を見据え、創意工夫する
- スピードを追求する
- リスクを見極め、挑戦する
- 強固な意志でやり遂げる
上記の5点は、双日で働くにあたって重要な考え方ですので、しっかりとチェックしておきましょう。
双日の事業ごとの採用方向性の違いは?
結論からいうと、双日の採用に方向性の違いはありません。
採用の職種は国内外を問わず転勤の可能性がある「総合職」と、転居を伴う転勤がなく基幹業務のサポートを行う「事務職」に分類されますが、採用の方向性は同じです。
重要なポイントは、双日の一員として、会社の掲げる理念や方針に共感し行動できるかどうか、また、会社が求めるような人物像にマッチしているかどうかです。
先ほど説明したとおり、双日では「自らのチカラで未来を興す、強い意志を持った人材」を求めています。
また、「行動指針」について理解し、指針に沿って行動できる人物を求めているので改めて確認しておきましょう。
総合商社の選考では、多様なスキルや経験を持った学生が多く集まります。
その中で差別化を図るためにも「個性」をしっかりと面接官に伝えましょう。
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、双日のホームページで案内されていますので、ぜひチェックしてみてください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、就活生が入社後に活躍できる人材かどうかを重点的にチェックしています。
単純に入社への意気込みを記載するだけでなく企業分析を徹底し、「双日」に入社してからのビジョンや夢についてアピールしましょう。
これは、具体的な夢や目標を持っている就活生は、志やモチベーションが高く、活躍が期待できるからです。
そして、「なぜほかの商社ではなく双日を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
双日のエントリーシートを作成するときには、以下の2点を特に意識して作成しましょう。
キャリアビジョン(双日で実現したい夢)を具体的に書くこと
双日に入社後のビジョンをどれだけ具体的に述べられているかを評価します。企業との価値観の一致を見極めるため、熱意と真剣さを感じさせる内容が求められますので、本記事を参考に、双日が注力している点などを交えて記入するようにしてください。
経験や強みが求める人物像や「行動指針」とマッチするか意識する
学生時代の経験やスキルなどが求める人物像や双日が掲げる「行動指針」とマッチしているかを意識してエントリーシートを作成しましょう。双日は就活生から人気の企業なので、少しでもエントリーシートの突破率を上げるためにより具体的、論理的にアピールしましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めることを徹底してください。
結論から記入することでどのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、読み手の理解が深まります。
以下の順番で文章を作成することを「PREP法」と呼び、文章作成やプレゼンテーションの基礎となりますので覚えておきましょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が御社を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、暮らしの中の「当たり前」を支えていきたいと思っているからです。
具体例:私は学生時代にサッカー部の主務をつとめておりました。チームのスケジュール、経費の管理など、チームにとっての「当たり前」を支えていることにやりがいを感じました。
結び:上記の経験から、自分が就職先を選ぶ際は、人々の「当たり前」を支え、創造できるような仕事に就きたいと考えていました。
理由:2点目は御社の社員さんが尊敬できる方ばかりで一緒に働いてみたいと感じたからです。
具体例:特にリクルーターの田中様には大変お世話になりました。田中様は自身の就職活動での経験を通して、親身にアドバイスを送ってくださいました。
また、ご自身の仕事について、楽しそうに語られる姿を見て、このような方がたくさんおられる御社で働いてみたいと思うようになりました。
結び:御社に入社し、チームの一員として活躍することはもちろんですが、今後入社を目指す就活生に「素敵な会社だな」と思ってもらえるよう頑張っていきたいです。
双日の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートを書く上で「志望動機」は非常に重要です。
「なぜこの企業を選び、ここで働きたいのか」を明確にすることで、エントリーシート選考の通過率を上げることにつながります。
双日の企業理念を調べ、エントリーシートに取り入れてみましょう。
そのときに双日のスローガンである「New Way , New Value」について、自分なりに理解しておきましょう。
大事なのは数ある総合商社の中で、なぜ「双日」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートでは、就活生の論理的思考力が試されています。
文章の内容はもちろんチェックされていますが、文章の構成、構造や意図が伝わる文章となっているかが重要です。
つまり客観的にみて、「伝わる文章」を作成することが重要だといえます。
双日への内定を勝ち取るためには、エントリーシートの突破は第一関門です。
エントリーシートを提出する前は必ず「伝わる文章」になっているか確認してから提出しましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップ)
(c) 未来目標系(見られている点:未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、業務適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
双日の選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
双日のエントリーシート
過去の経験系
・これまでの人生で注力した活動を3つ記載ください。(各50~100文字)
1点目は、小学4年生から始めて現在も続けている野球部での活動です。現在も野球部に所属しており、就職活動と課外活動を両立しており、全国大会出場を目指しています。
2点目は教員免許を取得するために教職課程を専攻していることです。教職課程についても部活動と両立して行うことにより、文武両道を体現しています。
3点目は、受験勉強です。現在の大学で文武両道を体現したく、必死に受験勉強を頑張りました。現役で合格することができ、勉強を頑張った甲斐があったと感じています。
ポイント:3つ記載するということで箇条書き形式で記載しています。
項目ごとに50〜100文字の文字数指定があるので、注力した活動内容が簡潔にわかるように記載し、可能であれば残りの文字数で概要について記載しましょう。
志望動機系
・あなたらしさを表す写真を1枚選び、アップロードしてください。
また、選んだ写真について、3つのキーワードを用いて説明を記載してください。
【写真】春のリーグ戦で優勝した際の写真
【3つのキーワード】「集大成」「課題解決」「苦労」
【本文】
私が選んだのは、体育会野球部での活動で、リーグ優勝を果たした際の写真です。
3年の春と秋のリーグ戦では2位という結果に終わり、悔しい思いをしました。私はチームのキャプテンとして、優勝するには何が足りないのかを考えました。個々の能力はあるものの、プロや実業団を目指すもの、リーグ優勝を目指すもの、レギュラーやベンチ入りを目指すものなど目標に違いがあり、チームとしてまとまりがないのが課題でした。
一体感を醸成するために、ミーティングを重ねるなど、チームの意識改革を行いました。苦労の連続でしたが、粘り強く意識改革を継続することができました。
チームの課題解決を行った結果、4年春のリーグ戦で優勝することができました。
幼いころから続けてきた野球の集大成となったので非常にうれしい経験でした。
ポイント:最初に結論を述べて展開している点は評価できます。
また、時系列に順序立てて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。
ただし、エントリーシートが通過したとしても、面接時に深掘りされる可能性があることを念頭に置きましょう。
まとめ
この記事では、双日の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
双日は日本を代表する総合商社のひとつとして、さまざまな分野の事業を手掛けている企業です。
「New Way , New Value」をコーポレート・スローガンとし、多様化する社会問題を解決すべく、事業を展開しています。
求める人材として、「自らのチカラで未来を興す、強い意志を持った人材」を求めていますので、エントリーシートを書く際は、求める人物像や価値観に沿った内容を心掛けましょう。
この記事が、双日の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。