【企業分析】株式会社吉野工業所の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/06/18更新
はじめに
株式会社吉野工業所(以下、吉野工業所)は、日本のプラスチック容器業界を代表する企業の一つです。
食品、化粧品、医薬品向けの高品質なプラスチック容器の製造・販売を中心に、環境保護や技術革新にも力を入れています。
顧客のニーズを具現化し、最適なソリューションを提供することで高い評価を受けている企業です。
この記事では、吉野工業所への就職を目指す就活生に向けて、企業研究のための基礎知識や社風、選考対策などを紹介します。
この記事は以下のような就活生を対象にしています。
- 吉野工業所の就職偏差値や難易度が知りたい
- 吉野工業所で働く社員の情報が気になる
- 吉野工業所の選考対策を教えてほしい
この記事が、吉野工業所への就職活動を進める上でお役に立てれば嬉しいです。
また、プラスチック容器業界以外の業界については下記の記事も参考にしてください
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この記事の結論
吉野工業所の就職難易度は普通と考えられます。
企業分析と選考対策を行えば、内定を獲得する可能性は十分にあるでしょう。
吉野工業所は、多くの就活生に応募のチャンスを提供しており、学歴に関係なく実力や適性が重視されるため、努力次第で誰にでもチャンスがあります。
次の章からは、具体的な選考内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
株式会社吉野工業所について
出典元:吉野工業所
会社概要
吉野工業所は、1926年に設立され、プラスチック製品の製造・販売を主な事業としています。
特にキャップや容器の分野で高いシェアを誇り、国内外の顧客から信頼を得てきました。
吉野工業所の製品は、食品、化粧品、医薬品など多岐にわたる業界で使用されており、品質と信頼性が評価されています。
吉野工業所の強みは、高い技術力と厳格な品質管理です。
長年の経験と継続的な研究開発により、常に高品質な製品を提供しています。
特に、精密な加工技術と素材の選定において他社と一線を画しており、顧客の多様なニーズに応える柔軟な対応が可能です。
また、環境保護にも積極的に取り組んでおり、エコフレンドリーな製品の開発と提供に努めてきました。
各事業別の売上規模
吉野工業所の2023年5月末現在のグループ売上高は2,120億円でした。
事業別の売上規模は以下の通りです。
- 化粧品:30%(約636億円)
- トイレタリー:30%(約636億円)
- 飲料:25%(約530億円)
- 食品:15%(約318億円)
各事業セグメントの解説
吉野工業所の事業セグメントは次の通りです。
事業名 | 説明 |
各種プラスチック容器の製造・販売 | 食品、化粧品、医薬品など多岐にわたる業界向けにプラスチック容器を提供しています。 |
金属容器の製造・販売 | 食品や医薬品などの保存に適した高耐久性の金属容器を製造しています。 |
プラスチック成形機、組立て機、検査機、加飾機の開発・設計・製作 | プラスチック製品の製造プロセスを支援するための機械設備を開発し、設計から製作まで一貫して行っています。 |
精密金型の開発・設計・製作 | 高精度の金型を開発し、プラスチック製品の製造において重要な役割を果たしています。 |
株式会社吉野工業所で働いている社員は?
平均勤続年数は?
吉野工業所の平均勤続年数は22.7年です。
参考に厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、平均勤続年数は12.4年でした。
比較をすると定着率は高いといえます。
平均年収は?
吉野工業所の平均年収は公表されていません。
参考程度ですが、国税庁が発表している「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると全国平均の年収が458万円です。
平均残業時間は?
吉野工業所の月平均所定外労働時間は7.3時間のようです。
参考に厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査令和4年分結果確報」によると、平均残業時間は13.8時間でした。
比較をすると残業時間は少ないといえます。
平均ボーナス額は?
吉野工業所では、ボーナスは年2回、7月、12月に支給されます。
ただし、吉野工業所のボーナス額は公表されていませんでした。
参考程度ですが「令和4年民間給与実態統計調査結果」によると、給与における賞与割合は平均で18.5%でした。
全国平均の年収が458万円から算出すると85万円程度になります。
どんな文化なの?
吉野工業所の企業文化は、創業当時の精神と理念を大切に受け継ぎ、「初心忘るべからず」の精神を基盤としています。
吉野工業所は、技術力と創造力を活かし、持続可能な社会を目指したモノづくりを行っています。
「人とともに、自然とともに」を合言葉に、時代に寄り添った容器を提供し続けています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
吉野工業所は、プラスチック容器業界において高い技術力と開発力を持ち、特に環境に配慮した製品開発でリードしています。
主に食品、化粧品、医薬品など多岐にわたる業界向けに高品質な容器を提供し、独自の一貫生産体制が強みです。
吉野工業所と同様に、樹脂製品(プラスチック製品など)製造する企業と比較をします。
会社名 | 売上高 | 決算期 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 |
株式会社吉野工業所 | 2,120億円 | 2023年5月期 | – | 53 |
三井化学株式会社 | 1兆7,497億円 | 2024年3月期 | 892万円 | 58 |
TOPPANホールディングス株式会社 | 1兆6,388億円 | 2023年3月期 | 520万円 | 59 |
レンゴー株式会社 | 8,461億円 | 2023年3月期 | 728万円 | 56 |
株式会社レゾナック | 1兆2,888億円 | 2023年12月期 | 650万円 | 58 |
株式会社クラレ | 7,809億円 | 2023年12月期 | 680万円 | 57 |
株式会社エフピコ | 2,112億円 | 2023年3月期 | 590万円 | 53 |
吉野工業所は、技術力と環境配慮型の製品開発で独自のポジションを確立してきました。
競合他社に比べて規模は小さいものの、特化した分野での強みと一貫生産体制により、高品質な製品を提供し続けています。
技術力と創造力
吉野工業所は、高い技術力と創造力を持つ企業として知られています。
自社で生産機械や金型を設計・製造し、一貫したモノづくりを実現しています。
この能力により、独自の高品質なプラスチック容器を市場に提供し続けています。幅広い顧客層に対応しています。
環境配慮
環境への配慮も重要な特徴の一つです。吉野工業所は、環境に優しい製品の開発に注力し、持続可能な社会の実現を目指しています。
例えば、ノンガスタイプのスプレーなどの革新的な製品を開発し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
一貫生産体制
吉野工業所は、容器製造だけでなく、生産機械や金型の開発・製造も自社で行う一貫生産体制を持っています。
この体制により、高い品質管理と迅速な製品開発が可能となり、顧客の多様なニーズに応えています。
市場シェアとイノベーション
日本で初めてPET樹脂による醤油用ボトルを生産するなど、プラスチック容器の分野で数々の革新を実現してきました。
これにより、国内外で高い市場シェアを獲得し、信頼性の高いブランドとしての地位を確立しています。
吉野工業所の新卒募集要項について
吉野工業所では、技術系総合職と事務系総合職の2つの職種の募集をしています。
吉野工業所の募集内容を下記に記載します。
各項目 | 詳細 |
職種 | 技術系総合職 ・技術:成形機、付帯設備等の開発・設計、ユーティリティ施工・管理など ・設計:製品設計、精密金型の開発・設計 ・研究・開発:新容器、新機構の開発・デザイン、容器の分析・評価 ・製造:生産管理、工程管理、品質管理まなど 事務系総合職 ・営業:国内外の主要得意先への営業活動 ・事務職: (国際)海外企業との折衝、輸出入、海外工場支援 (管理)総務、経理、資材、人事労務、システムなど |
給与(2024年4月実績) | (東京地区)※勤務地により変動あり 修士了:月額 240,200円 大学卒:月額 221,700円 高専卒:月額 197,700円 短大卒:月額 188,200円 高校卒:月額 177,700円 |
諸手当 | ・一律手当:25,000円(固定給に含む) ・地域手当、家族手当、通勤手当 |
賞与 | 年2回(7月・12月) |
研修制度 | 新入社員教育、工場実習、階層別教育、通信教育 |
福利厚生 | 誕財形貯蓄、提携住宅資金融資、年休積立制度、独身寮、社宅 |
また、募集内容の特記事項として下記の記載もありました。
【積極採用学生】
大学生(理系)、大学院生(理系) |
【主な勤務地】
茨城、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、静岡、滋賀、大阪、兵庫、福岡、大分、海外 |
参考に、過去の採用人数を紹介します。
過去の入社実績を調べると毎年約15名が入社しています。
採用年度 | 人数 |
2022年度 | 入社実績13名 |
2021年度 | 入社実績17名 |
2020年度 | 入社実績15名 |
求める人材
吉野工業所は、以下の特性を持つ人材を求めています。
特性 | 内容 |
自律的な人 | 自分の考えを持ち、自ら行動できる人が求められています。具体的には、「自分にできることはないか?」と常に考え、自ら企画力を発揮して行動する姿勢が重要です。このような自律的な姿勢は、日々の業務で積極的に取り組み、問題解決能力を発揮するために必要です |
チャレンジ精神を持てる人 | 吉野工業所は、ペットボトルやノンガススプレーなど「日本初」の製品を多く生み出してきた企業です。このような革新的な製品を生み出すためには、社員全員がチャレンジ精神を持って取り組むことが重要です。新しいことに挑戦し、失敗を恐れずに進んでいく姿勢が求められます。 |
「なぜ」を追求できる人 | 仕事の多くはチームで協業することが多いため、強い連携をとりながら仕事を進める能力が必要です。その中で、問題の本質を探究し、「なぜ」を追求する姿勢が求められます。問題を深く理解し、最適な解決策を見つけ出す能力が重要です。 |
新卒採用のフロー
吉野工業所の選考フローは下記の通りです。
①新卒エントリー
リクナビの吉野工業所採用ページに行き、WEBエントリーをします。
②会社説明会
エントリー後、会社説明会に参加します。
説明会では、吉野工業所の企業概要、事業内容、社風などについて詳しく説明されます。
③書類選考(適性検査、一般教養)
書類選考では、適性検査と一般教養試験が実施されます。
適性検査では、候補者の能力や性格の適性が評価され、一般教養試験では基本的な知識やスキルが測定されます。
SPI(総合適性検査)や一般教養試験の参考書を使って、問題に慣れておくことが重要です。
また、過去の筆記試験問題を解いたり、最新のニュースや時事問題をチェックして時事問題に備えましょう。
適性検査の対策本を利用して、言語、非言語、性格検査など各分野の問題に取り組むのがおすすめです。
③1次面接(個人)
書類選考を通過すると、個人面接になります。
学生1人に対して面接官は2,3人で実施されるようです。
雰囲気は就活生が過度に緊張しないようにフランクな雰囲気が作られているようです。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機
- ガクチカ
- 強み弱み
- セミ、アルバイト
- 会社で何がやりたいか
- これまで頑張ってきたこと
質問は基本的なものが多いようです。
対策としては、吉野工業所の企業理念や事業内容など企業研究をして、自分の経験やスキルがどう企業に貢献できるかを具体的に説明できるようにしておきましょう。
また、友人の協力をしてもらい事前に模擬面接を行い、質問に対する回答を練習しておくのもおすすめです。
④最終面接(個人)
最終面接は個人面接形式で行われ、部門の責任者や役員が面接官となります。
最終面接では、深い内容の質問やケーススタディが含まれることが多いです。
対策として、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 企業理解と自己理解
吉野工業所の企業理念や事業内容を深く理解し、自分の強みや経験がどのように役立つかを具体的に説明します。 - 具体的な経験を交えて話す
プロジェクトや活動の具体例を挙げ、そこでの成果や学びを詳しく述べます。 - 質問の意図を理解する
深掘りされる質問やケーススタディに対して、論理的かつ明確に回答します。 - 自分の価値をアピール
吉野工業所での将来のビジョンを描き、どのように貢献できるかを具体的に示します。 - エチケットと姿勢
礼儀正しく、自信を持って面接に臨むことが重要です。
また、下記のページでも面接対策について詳しく解説しています。ぜひ参考にして内定を勝ち取ってください。
⑤内定
選考が終わると内定が受けられます。
採用大学
吉野工業所の採用大学は次の通りです。
東北大学、九州大学東京工業大学、筑波大学、横浜国立大学、早稲田大学、東京理科大学、京都工芸繊維大学、千葉大学、同志社大学、青山学院大学、新潟大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州工業大学、芝浦工業大学、明治大学、静岡大学 |
募集学部と学科は全学部、全学科が対象です。
採用大学をみると全国の幅広い大学から採用しているため、学歴フィルターはないでしょう。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、吉野工業所の就職偏差値・難易度は普通といえます。
理由として以下の3点です。
- 同業他社に比べて給与や福利厚生は特別に優れた条件ではない
- 採用人数は少ないが、対策をすれば合格の可能性がある。
- 新卒採用において学歴フィルターを設けていない
吉野工業所は、同業他社に比べて、吉野工業所の給与や福利厚生は特別に優れた条件ではありません。
就活生が他の企業と比較する際に大きな優位性を感じにくい要因の一つです。
ただし、企業としての安定性や技術力の高さは、長期的なキャリア形成において魅力的な要素となり得ます。
吉野工業所の新卒採用は毎年15名程度と多くはありません。
しかし、新卒採用において学歴フィルターを設けておらず、多くの就活生に応募のチャンスが広がります。
学歴に関係なく、実力や適性が重視されるため、努力次第でチャンスを掴めるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事でも詳しく解説しています。
まとめ
株式会社吉野工業所は、プラスチック容器の分野で高い評価と確固たる立ち位置を持つ企業です。
就職偏差値・難易度は普通といえます。
吉野工業所は、「初心忘るべからず」というスローガンを掲げ、創業当時の精神を大切にしながら、顧客のニーズを具現化し、最適なソリューションを提供することを目指してきました。
主な事業として、食品、化粧品、医薬品向けの高品質なプラスチック容器の製造・販売を行っています。
また、自社で生産機械や金型の開発・製造も行う一貫生産体制を持ち、技術力と創造力で顧客の成功を支援し、社会に前向きな影響を与えることを目指しています。
吉野工業所の内定を得るためには、企業研究を徹底し、自分自身の価値観を明確に伝えることが選考を通過するための鍵でしょう。
志望動機や自己PRをしっかりと準備し、面接で具体的に話せるようにしましょう。特に、同社が求める「自律的な人」、「チャレンジ精神を持てる人」、「『なぜ』を追求できる人」という人物像に合致することが重要です。
対策をしっかりとして選考に臨んでください。