カネカのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/25更新
はじめに
この記事では、カネカの選考対策に悩む新卒の方や、エントリーシートの作成に苦戦している就活生に向けて、カネカの業務内容や採用活動の傾向を踏まえたエントリーシート対策のポイントなど、有益な情報を提供します。
この記事を読むことで、カネカの社風や業務内容など企業分析に必要な情報を把握できることはもちろん、他の企業にも活用できるエントリーシート対策のポイントまで把握することが可能です。
エントリーシート対策に悩んでいる就活生におすすめのポイントを多く紹介していますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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カネカの概要
出典元:株式会社カネカ
初めに、カネカとはどんな企業であるか簡単に紹介します。
カネカとは
カネカは、化成品や機能性樹脂から、食品、ライフサイエンス、エレクトロニクスまで幅広い分野で素材を開発・販売している化学メーカー企業です。
1949年に設立している日本でも有数の大手企業であり、化学製造業界に属しています。
企業理念は、「人と、技術の創造的融合により、未来を切り拓く価値を共創し、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します。」です。
企業理念を実現する企業像には「もっと、驚く、みらいへ。」をキーワードとして掲げており、以下の5つの要素から成り立っています。
- 未来をつなぐ:研究開発型企業として創意と情熱を持ち、市場ニーズを先取りした事業創造・新製品開発を行い、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します。
- 世界をつなぐ:多様な人材がグローバルに活躍し、新興国を含めた世界の市場で存在感のある、真のグローバル企業を目指します。
- 価値をつなぐ:カネカグループとしての一体感を大切にし、お互いに協力し、ともに価値創造と事業展開に取り組みます。
- 革新をつなぐ:組織の壁や従来のやり方にとらわれず、社内外の知恵を融合し、絶えず革新に向けてチャレンジしていきます。
- 人をつなぐ:カネカグループの成長の源泉は「人」にあると考え、人の成長を大切にしてイノベーションを実現します。
企業理念や企業像は、企業の根本となる考え方を示すものです。
事業内容と関わっていきたい自身の姿勢を考える際に、きちんと取り入れてみることをおすすめします。
カネカは社会における課題を解決するために、以下の4つの事業ドメイン(Solutions Unit=SU)を展開しています。
- Material Solutions Unit:化成品、塩化ビニル樹脂などの日常生活で使用される製品の素材となる製品群の開発・販売を行っている。
他にも、ライフラインで使用される強化材用樹脂や、建築物で使用されるアクリルシリコン系ポリマーなど、日々の生活を支える化学素材を多く取り扱う。 - Quality of Life Solutions Unit:ビーズ法発泡ポリエチレンや押出法ポリスチレンフォームなど、緩衝材から断熱素材として使用される発泡樹脂の開発・販売を行っている。
他にも、透明導電性フィルムなどの電子部品から、エコファー用繊維などの繊維素材まで、専門的な分野を多く保有。 - Health Care Solutions Unit:再生・細胞医療機器やバイオ医薬関連商品など、高齢化社会・医療高度化社会に貢献できる素材を開発・販売。
- Nutrition Solutions Unit:バターやヨーグルトなどの乳製品を中心に食品や素材の開発・販売を行っている。
また、コエンザイムQ10や新高機能性肥料など、健康と豊かな「食」に貢献する研究も積極的に行っている。
カネカの採用難易度
カネカの採用難易度は高いです。
就活偏差値ランキングでは、カネカの就職偏差値は59でした。
この偏差値は、中堅国公立・GMARCH・関関同立レベルの就活生が集まるレベルであり、対策を事前に練らなければ内定獲得は難しいでしょう。
また、東洋経済オンラインの『学生2万5000人が選んだ「就職人気ランキング」』では300社中81位、『最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社』では、200社中139位の立ち位置にいますので、業界全体で見ても就職難易度が高い企業だとわかります。
なお、年度によって、事務系・技術系・高専系の採用人数の割合が異なるので、年度ごとに募集職種ごとの難易度が変化する点に気を付けましょう。
カネカの採用大学
カネカの採用大学の実績は、以下の通りです。
<大学院> 麻布大学、岩手大学、愛媛大学、慶應義塾大学、工学院大学、高知工科大学 <大学> 一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、法政大学、北海道大学、三重大学、明治大学、立教大学 <短大・高専・専門学校> 明石工業高等専門学校、秋田工業高等専門学校 |
採用実績からは、国立大学、早稲田大学、慶応義塾大学、そしてMARCHレベルの私立大学まで、幅広い大学の名前が確認されました。
なお、平均的な私立大学の名前や短大・高専・専門学校の名前も多く確認できるので、学歴フィルターは存在しないでしょう。
ただし、短大・高専・専門学校といっても工業系の学校に限られるため、技術系以外の募集職種にはこれらの学校の就活生が集まりにくい傾向があります。
そのため、募集職種によっては学歴レベルの高い就活生が集まりやすい可能性もあるのです。
カネカが求める人材とは?
結論から言うと、カネカが求める人材像は以下の条件を満たす方です。
- 自分らしさを忘れず、人との繋がりを大事にする人
- 変化を楽しめる人
- 常識に囚われず行動する人
- 感謝の気持ちを忘れない人
- 前向きに物事に取り組める人
- 責任感と熱意のある人
上記の条件は、採用メッセージで社員たちが「どのような人と働きたいか」という質問に回答した内容です。
これをエントリーシートや面接に取り組む際に意識することで、採用フローを有利に進めることができるでしょう。
また、カネカでは以下の教育プログラムを実施しています。
これらの教育プログラムを分析することで、カネカで活躍するために必要な能力を把握することが可能です。
求める人材像とともに活用することをおすすめします。
- カネカ1on1:上司とメンバーの1対1の対話と、最小単位の組織での定期的なチームミーティングを行うことで、個人のビジョンに合ったキャリアデザインを促す取り組み。
- 自己申告制度:1年に1回、社員が自身のキャリアビジョン(将来ありたいと思う姿・イメージ)の実現について、上司と対話を行う取り組み。
- 自己開発支援:社外派遣型研修、e-learningや通信教育による知識・スキルの学習機会を提供し、自身の能力を向上させる支援を行っている。
- グローバル人材育成:中国語や英語の教育機会を提供し、グローバルな舞台で活躍する人材を育成する取り組み。
- リーダー育成:海外グループ会社と合同の研修を通して、将来の幹部に必要な力を養う取り組み。
カネカ各事業の採用方向性の違いは?
カネカには「技術系総合職」と「事務系総合職」、「高卒専用総合職」があり、それぞれの職種には以下の職種が含まれています。
- 技術系総合職:研究職(目的基礎研究、応用開発研究、生産技術研究)、エンジニアリング職、製造技術職、ITエンジニア職など
- 事務系総合職:営業、企画、管理、購買、経営企画、経理、財務、法務、人事など
- 高卒専用総合職:製造運転、製造技術、品質保証、エンジニアリング、事業部研究、工場スタッフ(環境安全・品質管理)など
また、募集職種ごとの募集学部・学科は以下の通りです。
- 技術系総合職:有機化学、無機化学、物理化学、分析化学、高分子化学、高分子物理学、材料・物性工学、樹脂加工、生化学、分子生物学、細胞生物学、生物物理学、遺伝子工学、医用生体工学、医学・免疫学、薬学、農学・農芸化学、獣医学、食品工学、微生物・発酵学、畜産・水産学、化学工学、数学、物理学・応用物理学、情報工学、計算化学、機械工学、電気・電子工学、計測・制御工学、建築・土木工学、環境工学など
- 事務系総合職:全学部・全学科
- 高卒専用総合職:機械工学系、電気・電子工学系、情報系、経営情報系、化学系(化学工学/有機化学/物質工学/応用化学/生物) 等
事務系総合職以外は学部や学科による制限がありますので、注意しましょう。
また、技術系総合職と事務系総合職では、学部卒、修士了、博士了で給与面の待遇が変わるため、事前に確認が必要です。
加えて、高卒専用総合職においても、本科卒と専攻科卒で給与面の待遇が変わります。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
カネカの選考フローは以下の通りです。
- マイページで登録を行う:カネカマイページへの履歴情報等の登録。
- エントリーシートや必要書類を提出する:マイページ内でエントリーシートの登録を行いましょう。
なお、技術系総合職にエントリーした場合は研究概要、履修データを提出します。 - SPIを受験する:SPIをテストセンターで受検します。
事務系総合職にエントリーした場合は、履修データを提出しましょう。
- 面接・面談を複数回行う:
一次面談、社員面談、二次面談、最終面談を行う傾向があります。
人によっては社員面談を複数回行う場合もあるため、スケジュール管理をきちんと行いましょう。
- 内々定:最終面談後に、採用に関する通知を受けます。
どの募集職種でもエントリーシートの提出と面談があるため、対策が必須です。
特にエントリーシートの対策は面談対策にも繋がるので、スピーディーかつ効果的に行わなければ、内定獲得は難しいでしょう。
エントリーシートの対策を行う際には、以下のポイントを意識して作成するように心がけてください。
エピソードは厳選する
アルバイトやボランティア、留学や委員会活動など複数の活動に力を入れている人は、エントリーシートで書くエピソードを選ぶように心がけましょう。
複数のエピソードを盛り込もうとすると、エピソードの内容を十分に書けなくなり、逆効果になります。
具体例を根拠に結論を書く
結論を書く際には具体例を根拠に加え、説得力を持たせることを意識してください。
数値を用いると、採用担当者に分かりやすく根拠を示せるのでおすすめです。
インターネット上のエントリーシートを参考にする
インターネット上に自分の志望する企業のエントリーシート例を確認できる場合は、参考にしてみると良いでしょう。
第三者目線で他の人のエントリーシートを確認することで、見やすいエントリーシートとは何かを理解することができます。
なお、他の人のエントリーシートの内容をそのまま利用すると不正行為とみなされ、選考から外される恐れがあるので注意しましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
ここでは、選考を通過しやすいエントリーシートの書き方を紹介します。
選考を通過しやすいエントリーシートを書く際は、以下の順番で文章を作成すると良いでしょう。
- 結論を最初に書く
- 結論に厚みを持たせるために、根拠に具体例を活用する
- 最後に結論を踏まえた、社会人目線の強みを書く
- 提出前に誤字脱字がないか確認する
この手順を守ることで、分かりやすい文章を書くことが可能です。
この手順を実施する場合は提出の締め切りを確認し、余裕を持ったスケジュールで書くように心がけましょう。
カネカの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
カネカのエントリーシートを書く際には、カネカの価値観や社風を取り入れた文章を作成し、カネカでないと自分の目標が達成できないことをアピールしましょう。
カネカの価値観を把握する際には、企業理念を実現するために掲げられている、ESG憲章を参考にすると良いです。
ESG憲章は、「カガクで世界の人々の人生と環境の進化に貢献し、価値あるソリューションをグローバルに提供します。」という理念と、「一人ひとりの真摯で前向きな努力による企業理念の実現を通じて、社会的責任を果たします。」という二つのキーワードで構成されています。
それぞれのキーワードの内容は以下の通りです。
カガクで世界の人々の人生と環境の進化に貢献し、価値あるソリューションをグローバルに提供します。
- 化学素材の無限の可能性を引き出し、持続可能型社会を支え、地球環境と生活の革新に貢献します。(Earthology Chemical Solution)
- 化学を軸に、食と医療を一つにとらえ、人々に健康で活力のある人生をもたらす革新的なソリューションを提供します。(Active Human Life Solution)
一人ひとりの真摯で前向きな努力による企業理念の実現を通じて、社会的責任を果たします。
- それぞれの国や地域の文化・慣習を理解して、地域に根ざした企業活動を行い、積極的に社会に貢献します。
- 法令を遵守し、自由競争に基づく公正な事業活動を行います。
- 株主をはじめとするすべてのステークホルダーとのコミュニケーションを重視し、適切な情報開示を行います。
- すべての社員の人格や個性を尊重して、全員が健康で働きがいを感じ、能力を最大限発揮できる企業風土を作ります。
- 安全を経営の最重要課題と位置づけ、健全かつ安全な職場環境づくり、製品の安全性確保、地球環境の保護に取り組みます。
エントリーシートの位置づけ、及び対策方法
エントリーシートは企業にとって、就活生の職歴やスキル、志望動機が記載されている重要な資料です。
自社の価値観を判断するための質問事項を設けることで、早期の段階から求める人材像に当てはまる人材かどうかを判断しています。
エントリーシートの対策では、以下のポイントを意識して内容を考えてみると良いでしょう。
- 自己分析を通して強みを把握し、社会人目線の活用法をまとめておく
- 企業の業務内容や求める人材像を把握し、エントリーシートに取り入れる
- 期限を厳守し、定められたフォーマットで提出する
- 誤字脱字や文法に誤りがないか、確認を複数回行う
なお、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
カネカの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
これまでに本気で取り組んだこと(600文字程度)
私がこれまでに本気で取り組んだことは、大学時代に取り組んだ学部プロジェクトでリーダーシップを発揮することでした。
このプロジェクトは、地域の小規模企業を対象にしたマーケティング戦略の立案と実行を目的としたものでした。
私たちのチームは、異なる専門分野の学生で構成されており、各メンバーの知識とスキルを最大限に活用する必要があったのです。
しかし、初期段階では、意見の衝突やコミュニケーションの不足が原因で、プロジェクトは停滞していました。
そこで私は、全員が同じ方向を向いて進めるように、チームのビジョンと目標を明確に設定することにしたのです。
定期的なミーティングを開催し、各メンバーの意見を尊重しつつ、共通の目標に向かって調整を図りました。
また、タスクの分担を見直し、それぞれの強みを活かした役割分担を行いました。
特に、コミュニケーションの円滑化を図るために、オンラインツールを活用し、情報共有と進捗管理を徹底したのです。
しかし、プロジェクトの中盤で予期せぬ問題が発生しました。
主要なデータが提供された企業からの情報が不十分であったため、計画の見直しが必要でした。
この時、私はチームの士気を高めるために、リーダーとしての役割を果たしました。
メンバー全員と協力して新たな情報収集方法を考案し、企業との再交渉を行ったのです。
その結果、必要なデータを入手することができ、プロジェクトは再び軌道に乗りました。
最終的に、私たちの提案は企業に受け入れられ、大きな成果を上げることができたのです。
この経験を通じて、リーダーシップの重要性と、柔軟な対応力の必要性を深く学べたと考えています。
また、チームメンバーとの信頼関係を築くことが、プロジェクトの成功に不可欠であることを実感しました。
以上の経験から得た教訓を今後のキャリアにも活かしていきたいと考えています。
ポイント:根拠に具体例を整理しながら活用することにより、第三者目線でも理解しやすい文章を作成できています。
まとめ
この記事では、カネカの企業理念やエントリーシートの対策をピックアップして解説しました。
カネカは化成品や塩化ビニル、食品、繊維などの幅広い製品の素材を提供・開発している企業であり、製造業にとってなくてはならない役割を果たしています。
募集職種は複数ありますが、選考フローの違いはほとんどないため、エントリーシートの対策と面接対策が内定を獲得する鍵です。
また、学歴フィルターもないと推測できるため、会社説明会やインターンシップを利用した企業理解も非常に有効です。
この記事の情報を元に、カネカの内定を獲得できることを心からお祈り致します。