【企業分析】エリーパワーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/25更新
はじめに
エリーパワー株式会社は、大型リチウムイオン電池の開発・製造・販売を主力事業とする企業です。
再生可能エネルギーの利用拡大や災害時の電力確保など、社会のニーズに応える重要な役割を担っています。
今回は、エリーパワーの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、エリーパワーへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- エリーパワーの仕事内容が気になる
- エリーパワーの就職難易度を知りたい
- エリーパワーの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、蓄電池業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、エリーパワーの就職難易度は比較的高めですが、同業界では低めだと言えるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 成長市場である蓄電池業界での高い技術力
- 大手企業との競争
- 専門性の高い人材を求める傾向
採用大学は難関大学出身者が多い傾向にありますが、学歴フィルターは存在しないでしょう。
選考対策としては、企業研究、自己分析、業界理解を深めることが重要です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
エリーパワー株式会社について
出典元:エリーパワー株式会社
会社概要
エリーパワー株式会社は、2006年に慶應義塾大学 吉田研究室のメンバーによって設立されたリチウムイオン電池エネルギー貯蔵システムのメーカーです。
再生可能エネルギーの普及や災害時の電力確保など、社会のニーズに応える重要な役割を担っています。
エリーパワーは東京都千代田区に設立され、その後、東京都大崎に本社を移転しました。
事業拡大に伴い、大阪府大阪市中央区に関西事業所、滋賀県大津市に技術開発センター、神奈川県川崎市に川崎事業所を開設しました。
2024年には、川崎事業所と旧技術開発センターである瀬田事業所にバッテリーR&Dセンターを開設しています。
エリーパワー株式会社は、世界トップクラスの安全性と長寿命を誇る大型リチウムイオン電池を開発・製造し、再生可能エネルギーの普及や災害時の非常用電源として、社会に貢献している会社です。
また、環境問題への貢献にも積極的に取り組んでいます。
リチウムイオン電池は、再生可能エネルギーの貯蔵に最適な技術であり、同社はこの技術を活用して、持続可能な社会の実現に貢献しているのです。
エリーパワーは今後も、世界トップクラスの技術力と製品力で社会に貢献していくでしょう。
各事業別の売上規模
エリーパワーは非上場企業のため、2024年度の売上高や各事業別の売上規模は公開されていません。
しかし、2006年の設立時の資本金1,500万円から、2023年6月時点では資本金168億円と大幅に増加しており、企業規模の拡大が伺えます。
また、エリーパワーは、大手ハウスメーカーや警備会社をはじめとする大手企業や自治体など、多くの顧客から支持されている会社です。
国内主要メーカーの小型蓄電システム(1~3kWh未満)出荷台数において、長年トップシェアを維持し続けていることから、その製品の品質と信頼性の高さも伺えます。
これらのことから、エリーパワーは安定した経営基盤を持ち、今後も成長が見込まれる企業であると言えるでしょう。
各事業セグメントの解説
エリーパワーの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
定置用蓄電池システム事業 | 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーと連携し、電力の安定供給を支える蓄電池システムを提供。 |
産業用蓄電池システム事業 | 工場やビルなどの電力需要を平準化し、省エネに貢献する蓄電池システムを提供。 |
移動体用蓄電池システム事業 | 電気自動車やフォークリフトなどの電動車両に搭載される蓄電池システムを提供。 |
エリーパワーの各事業セグメントは、それぞれ異なる市場ニーズに対応し、社会の持続可能性に貢献しています。
定置用蓄電池システム事業
再生可能エネルギーの導入が進む中、電力系統の安定化は重要な課題です。
エリーパワーの定置用蓄電池システムは、太陽光や風力などの変動する再生可能エネルギーを蓄え、必要な時に供給することで電力の安定供給をサポートします。
また、災害時など電力供給が不安定な状況下でも、電力を供給できるため、BCP対策としても有効です。
エリーパワーは高性能・高信頼性の蓄電池システムを提供し、再生可能エネルギーの普及を促進するとともに、災害に強い社会づくりにも貢献しています。
産業用蓄電池システム事業
工場やビルなどの施設では電力需要のピーク時に電力料金が高くなるため、コスト削減が課題です。
エリーパワーの産業用蓄電池システムは、電力を蓄えてピーク時に放電することでピークカットを実現し、電気料金の削減に貢献します。
また、停電時にも電力を供給できるため、事業継続性の向上にも役立つでしょう。
エリーパワーは、顧客のニーズに合わせた最適な蓄電池システムを提案し、省エネと事業継続性の両立をサポートしているのです。
移動体用蓄電池システム事業
電気自動車やフォークリフトなどの電動車両は、環境負荷の低減に貢献する一方で、航続距離や充電時間などが課題です。
エリーパワーの移動体用蓄電池システムは高出力・高容量かつ長寿命であるため、電動車両の性能向上に貢献しています。
また、エリーパワーは、電動車両の普及を促進するため、充電インフラの整備にも取り組んでいます。
エリーパワーで働いている社員は?
勤続年数は?
エリーパワーの平均勤続年数は、不明でした。
従業員数は2023年10月時点で258名で、平均年齢は43.3歳です。
このことから、長く働く社員が一定数いることがわかります。
蓄電池業界の平均年齢は40代前後が多く、平均勤続年数は15年程度です。
エリーパワーも他企業と同様に、15年前後ではないかと推測できます。
平均年収は?
エリーパワーの平均年収は約567万円です。
同業他社と比較すると、やや低い水準と言えるでしょう。
ただし、エリーパワーは設立から日が浅く、成長過程にある企業であるため、今後の業績拡大や昇給によっては平均年収が上昇する可能性は十分にあります。
平均残業時間は?
エリーパワーの平均残業時間は、約21.8時間/月です。
残業時間に関しては、繁忙期はあるものの、基本的に20時間以内という口コミが見られました。
しかし、残業代はきちんと支給されるため、その点は安心できるでしょう。
一方でリモートワークは導入されておらず、フレックスタイム制などの柔軟な働き方は難しいという意見もありました。
平均ボーナス額は?
エリーパワーの平均ボーナス額は公開されていません。
しかし社員の口コミによると、賞与は支給されていないという情報が確認できました。
一方で、エリーパワーの採用情報には、賞与は年1回(予定)と掲載されています。
このことから、賞与の支給は部署や役職によって異なる可能性が考えられます。
エリーパワーへの入社を検討している方は、選考過程で賞与の有無や支給条件について確認しておくといいです。
どんな文化なの?
エリーパワーの企業理念は、「社会に貢献する革新的な蓄電池システムの開発・製造・販売を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する」です。
この理念に基づき、エリーパワーでは以下の3つの価値観を大切にしています。
- チャレンジ精神:常に新しいことに挑戦し、革新的な技術を開発する
- 顧客志向:顧客のニーズを理解し、高品質な製品を提供する
- チームワーク:社員同士が協力し、目標を達成する
エリーパワーは、これらの価値観に基づいて社員一人ひとりが主体的に行動し、責任を持って仕事に取り組むことを求めているのです。
また、社員同士のコミュニケーションを活発にするためにさまざまな取り組みを行っています。
例えば、全社員が参加する「社員総会」や、部署を超えた交流イベントなどが定期的に開催されています。
さらに、社内SNSを活用して社員同士が情報交換や意見交換を行うことも可能です。
これらの取り組みを通じて、エリーパワーは社員一人ひとりが成長できる環境を提供しています。
社員同士が協力し、目標を達成できる風土を作り出しているのです。
エリーパワーの社風は、チャレンジ精神旺盛で、新しい技術に挑戦する風土があることがわかりました。
また、社員同士のコミュニケーションが活発で、風通しの良い職場環境です。
エリーパワーへの入社を検討している方はこれらの社風を理解し、自分に合っているかどうかを判断しましょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
エリーパワーの就職偏差値は、60程度です。
難関大学出身者も多く採用しています。
エリーパワーが属する蓄電池業界は成長市場であり、競争が激化していると考えられるでしょう。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
エリーパワー | 非公開 | 567万円 | 60(推定) | チャレンジ精神旺盛、風通しが良い |
GSユアサ | 4,962億円 | 約750万円 | 65 | 安定志向 |
パナソニック | 2兆2,258億円 | 約800万円 | 70 | 実力主義 |
寧徳時代新能源科技(CATL) | 約5兆5,200億円 | 非公開 | 60(推定) | 競争的、成果主義 |
LG Energy Solution | 約25兆6,000億ウォン | 非公開 | 65(推定) | グローバル、多様性 |
エリーパワーは、パナソニックエナジーやGSユアサ、CATL、LG Energy Solutionといった世界的に展開する大手企業と比較すると、売上高や平均年収では劣っています。
しかし、高い安全性と長寿命を強みとする製品力で、国内市場で確固たる地位を築いていると言えるでしょう。
エリーパワーの強みは、高い安全性と長寿命を誇る蓄電池システムの開発・製造技術、そして国内市場での実績です。
特に世界トップクラスの安全性とされる技術は、競合他社との差別化要因となっています。
また、ベンチャー企業ならではのスピード感と柔軟性を活かし、顧客ニーズに合わせた製品開発を行えることも強みです。
風通しの良い社風も魅力の一つで、社員一人ひとりが主体的に活躍できる環境が整っています。
エリーパワーは成長市場である蓄電池業界において、独自のポジションを確立しており、今後のさらなる成長が期待される企業であると言えるでしょう。
エリーパワーの新卒募集要項について
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 職種内容:研究開発・生産技術・商品開発(システム開発) |
対象 | 理系大学院生、理系学部生 |
募集人数 | 1~5名 |
勤務地 | 東京、神奈川 |
勤務時間 | 9:00~18:00 (実働8時間/日) |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院卒:266,000円、大学卒:250,000円 昇給:年1回(7月) |
賞与 | 年1回(予定) |
研修制度 | 試用期間:6か月 新入社員研修(実績) 期間…約5か月間(本社研修・R&D研修・製造研修・システム研修) |
休日有価 | 年間休暇:120日 完全週休2日制、年末年始、年次有給休暇(初年度10日、最高20日) |
残業 | 固定残業制度なし、平均残業時間は月20時間以内 |
福利厚生 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、提携スポーツクラブ等あり、実力主義の給与体系・評価制度を導入、年間休日120日以上、ジョブローテーションで様々な職種を体験できる、教育・研修制度が充実、時短勤務制度あり、産休・育児休暇取得実績あり、完全週休2日制、社宅・家賃補助制度あり、対面の研修あり、就業場所における受動喫煙防止の取組 |
求める人材
エリーパワーは、以下の3つの要素を兼ね備えた人材を求めています。
チャレンジ精神
エリーパワーは常に新しい技術や市場に挑戦し続ける企業です。
そのため、現状に満足せず、常に新しいことに挑戦する意欲を持つ人材を求めています。
失敗を恐れずに挑戦し、そこから学び成長していくことができる人は、エリーパワーで活躍できるでしょう。
コミュニケーション能力
エリーパワーはチームワークを重視しており、社員同士のコミュニケーションが活発です。
そのため、社内外の人と円滑にコミュニケーションを取れる能力は必須です。
自分の考えを明確に伝え、相手の意見を尊重し、協力して仕事を進めることができる人が求められます。
環境問題への関心
エリーパワーは、「社会に貢献する革新的な蓄電池システムの開発・製造・販売を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念を掲げています。
そのため、地球環境問題に関心を持ち、持続可能な社会の実現に貢献したいという強い想いを持つ人材が求められるでしょう。
エリーパワーの事業を通じて社会貢献したいという熱意を持った人は、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
これらの3つの要素に加え、エリーパワーでは専門知識や技術力も重視しています。
特に理系の学生は、研究開発や生産技術などの分野で活躍できる可能性があります。
エリーパワーは、社員一人ひとりの成長を支援し、共に成長できる環境を提供しているのです。
上記の3つの要素を兼ね備え、エリーパワーの企業理念に共感できる方はぜひ積極的にチャレンジしてみてください。
新卒採用のフロー
エリーパワーの選考は、書類選考、Webテスト、複数回の面接で構成されています。
面接では志望動機や自己PRだけでなく、蓄電池業界やエリーパワーに関する知識、そして環境問題への関心なども問われるでしょう。
- エントリー
- 会社説明会 (Webで行われます)
- エントリーシート提出
- 一次面接
- 適性検査(WEBで行います)
- 二次面接
- 最終面接
- 内々定
※選考でグループワーク・グループディスカッション・グループ面接はありません。
選考期間はエントリーから内々定まで約1.5ヶ月ですが、時期や状況によっては1ヶ月程度で完了することもあるでしょう。
それぞれの対策や注意点やエントリーの方法などを細かく解説します。
①エントリー
エントリーは、マイナビ2025のエリーパワー企業ページから行うことができるでしょう。
エントリーシートでは、自己PR、学生時代に力を入れたこと、志望動機などを記入する必要があります。
②会社説明会
会社説明会はWebで行われます。
会社説明会ではエリーパワーの事業内容や企業理念、新卒採用について説明されるため、事前準備をしておきましょう。
会社説明会に参加することで、エリーパワーについてより深く理解できます。
③エントリーシート
エントリーシートは、学生時代に力を入れたことや志望動機などを記入する必要があるもので、企業の選考を通過するための重要な書類です。
しっかりと時間をかけて記入しましょう。
エントリーシートについては、以下のページも併せて参考にしてください。
④一次面接
一次面接は個人面接として行われ、学生時代に力を入れたことや志望動機などが聞かれるでしょう。
一次面接は、企業の選考を通過するための重要な面接なので、しっかりと準備をして臨みましょう。
⑤適性検査
適性検査はWEBで行われます。
これは論理的思考能力や判断力などを測るものです。
適性検査は企業の選考を通過するための重要な試験です。
⑥二次面接
二次面接は、個人面接で行われます。
二次面接では、一次面接よりも掘り下げた質問がされるでしょう。
企業分析はもちろん、自己分析にもさらに力を入れる必要があります。
二次面接は企業の選考を通過するための重要な面接なので、しっかり対策して万全な状態で挑んでください。
⑦最終面接
最終面接は役員面接で、内定が決まる最後の重要な面接です。
緊張感がさらに高まる場面ですが、事前対策をしっかり行うことでスムーズな受け答えができるでしょう。
一次面接、二次面接で回答した内容と矛盾しないように、自分の回答やこれから質問されることを想定し、しっかりと対策をとりましょう。
⑧内定
内定は最終面接後に出ます。
内定後は入社準備を進めましょう。
以上、エリーパワーの新卒採用のフローと対策について解説しました。
エリーパワーの新卒採用選考を突破するためには、しっかりと対策をすることが重要です。
内定を勝ち取るために、この記事を参考にしてください。
採用大学
<大学院> 東京工業大学、千葉大学、東北大学、中央大学、慶應義塾大学、埼玉大学、東京大学、東京理科大学、九州大学、室蘭工業大学、岡山大学 <大学> 京都大学、熊本大学、愛媛大学、立教大学、関西学院大学、中央大学 |
<採用実績(学部・学科)>
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エリーパワーは、技術系を中心に多様なバックグラウンドを持つ人材を採用しています。
このことから、学歴よりも専門知識や技術力、ポテンシャルを重視していると考えられるでしょう。
就職偏差値・難易度
エリーパワーの就職難易度について、公式な情報はありません。
しかし、採用実績を見る限り、難関大学出身者が多い傾向にあるため、比較的高い難易度であると推測できるでしょう。
エリーパワーは成長市場である蓄電池業界において、独自の技術と製品を持つ企業です。
そのため、専門知識や技術力を持つ人材を求める傾向があります。
また、環境問題への関心や社会貢献意欲も重視されるでしょう。
エリーパワーへの就職を目指す方は、企業研究や業界研究を徹底し、自身のスキルや経験をアピールできるように準備することが重要です。
まとめ
エリーパワーは、再生可能エネルギーの利用拡大や災害時の電力確保など、社会の持続可能性に貢献する重要な役割を担う蓄電池メーカーです。
世界トップクラスの安全性と長寿命を誇る大型リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、地球規模の課題解決に挑んでいます。
就職難易度は高めですが、それは同社が求める人材のレベルの高さを表しています。
求める人材は、チャレンジ精神旺盛で、新しい技術に挑戦する意欲があり、コミュニケーション能力に長け、環境問題への関心が高い人です。
エリーパワーは社員一人ひとりの成長を支援し、共に成長できる環境を提供しています。
充実した研修制度や多様なキャリアパス、風通しの良い社風は、あなたの成長を後押ししてくれるでしょう。
本記事で紹介した情報に加え、企業理念や事業内容、社風などを深く理解し、エリーパワーで働くことへの共感を深めることが、選考突破の鍵です。
ここまで紹介した情報を参考に、エリーパワーへの就職を目指してください。