【就活】交通費支給を受ける際のポイントと注意点【まとめ】

【就活】交通費支給を受ける際のポイントと注意点【まとめ】

2022年7月2日更新

はじめに:交通費節約により就活費用は大幅に削減可能!

地方学生と関東学生の格差は

以前から述べられていることですが、

 

特にそれが顕著なのは「就活費用」

ひいては「交通費」なのではないでしょうか。

 

地方学生が就活で不利な点、まとめました。

 

 

就活支援サービスを運営するサポーターズ2018年12月、

19卒560人を対象に実施した調査によると、就活にかかった用の総額は以下の通り。

 

・全国平均:16万1,312

・関東在住学生の平均:12万7,664

・地方学生の平均:18万2,633

 

サポーターズ 調査

(出典:サポーターズ  2019年3月1日「就活実態調査2019公開!最大の悩みは就活費用で平均16万円強~就活は早期化が進む。就活満足度は自己分析と早期行動が大きく起因~」)

 

地方学生は関東在住の学生と比べて、

約6万円近くも多く費用がかかっていることが浮き彫りになっています。

 

お金があればあるほど有利!とは一概に言えませんですが、少なくとも

就活をスムーズに行うためには、やはりある程度の資金があった方が

金銭的な心配事なく就活に専念できるのではないでしょうか。

 

多くの学生は、そんな多額の就活費用を補うために

夜行バスやカプセルホテル、漫画喫茶など、節約へ勤しみます。

 

ですが、

手元のお金を増やす方法は、何も支出を減らすだけではありません。

 

本記事で紹介するのは、そんな使えるお金を増やす方法の代表格、

交通費支給に関してです。

 

無論、企業が交通費支給をする意味というのは

その学生に来てほしいからであり、ここは勘違いしてはいけないところ。

 

ですが、忙しすぎてアルバイトもままならない就活中は、

時間という価値を最大限活用するため、非常に有効な手段であると言えるでしょう。

1.就活で交通費が支給されるのはどんな時?

交通費支給のポイントについて見ていく前に、

まず前提として抑えておきたいのは、

全ての企業で交通費が支給されるわけではない」ということです。

 

2014年9月、新卒採用担当の人事1,304人を対象にリクルートが実施した調査によると、

交通費や宿泊費支給を行う企業は、全体の僅か約36.4%にとどまっています。

 

面接や会社説明会などでの交通費・宿泊費を支給することはある?

(出典:リクルート 就活ジャーナル「面接や会社説明会などでの交通費・宿泊費を支給することはある?」

 

 

また、同調査では

最終面接のみで支給を行う企業」が全体の60.0%を占めており、

全ての選考で支給をおこうな企業はたったの4.5%です。

 

交通費・宿泊費を支給する選考段階は?(n=245)

(出典:リクルート 就活ジャーナル「交通費・宿泊費を支給する選考段階は?(n=245)」)

 

このことから、

・就活における交通費は基本的には自己負担

・選考段階に応じて交通費を支給してくれる企業もあるが、少数派

であることが分かります。

 

交通費を支給してくれる企業は

交通費を支給しますよ」という通知がありますが、

何も言ってこない企業の場合は「交通費は応募者が払うもの」と期待しないでおいた方がいいでしょう。

 

中には、選考の早期段階から交通費を支給してくれる企業も存在しますが、

非常に稀です。

 

優秀な人材の獲得競争が激化している現在、

選考早期段階で優秀な人材との接点を増やすため、

学生にとって非常にありがたい「交通費支給」などの手段を使い

「選考という名の土俵に上がってもらう」ことを目的としているケースがほとんどでしょう。

 

勘違いしてはいけないのは、

いくら選考早期で交通費支給のオファーがあったとしても、

内定とは無関係だということです。

 

交通費を援助してくれる目的は、

あくまで「選考までの参加ハードルを下げる」ためであり、

それ以上でも、それ以下でもありません。

 

選考が始まれば、

他の学生と同基準で臨むことになりますので、

その点はよく頭に入れておくようにしましょう。

2.就活における交通費の支給3パターン

交通費の支払いに関して、企業の対応は様々です。

 

大きく分けて次の3つの支給パターン、

・全額支給

・一部支給(上限あり)

・一律支給

これらがあるとされます。

順に見ていきましょう。

 

 

2-1.交通費が全額支給されるパターン

 

特に、地方学生に適用される場合が多いようです。

 

冒頭に記述したように、

地方学生は関東地方在住の学生と比べ、平均して約6万円近くも就活費用がかさんでしまっており、

経済面では非常に不利な立場です。

 

そのため、宿泊費や交通費の面でも支援する企業が増えています。

地方学生向けに無料就活シェアハウスの提供や、交通費支援のサービスを行うジョーカツも、代表的な例ですね。

 

ジョーカツハウス

ジョーカツ切符

 

 

2-2.交通費が一部支給されるパターン

 

本社近隣地域に在住の学生には往復1,000円まで、

その他該当地域に在住の学生には往復3,000円までなど、

定められた上限額の中で支給されるパターンです。

 

例えば、上限が1,000円なのに対し、実費が1,300円かかった場合、

残りの300円は応募者負担ということになります。

 

 

2-3.交通費が一律支給されるパターン

 

居住地域に関係なく、全員一律の額が支給される場合と、

大学の立地や居住地域別に、一律の額が支給される場合があります。

 

先ほどの例でいうと、ジョーカツは条件を満たした地方学生に、

全員一律で「15,000円を支給」しています。

 

 

 

3.就活で交通費支給を受ける際の持ち物

交通費が支給されるタイミングは

面接当日に精算して支給されるあるいは銀行振込で支給される場合のどちらかがほとんどです。

 

この際、用意しておくべきものとしては次の2つ、

・領収証

・印鑑

これらがあります。

 

3-1.領収証

 

交通費が実際いくらかかったのか、

水増し請求していないか、などを確認するために用いられます。

 

正規の領収証が必要な場合もあれば、

名前と利用区間、金額が最低限明記されていればメールのスクリーンショットでもOKであったり、

または電車やバス代は固定金額なので領収証は不要という場合も中にはありますが、

特に指示されていない場合は念のためもらっておくと間違いがないでしょう。

 

◯新幹線利用の場合

 

新幹線利用の場合、券売機の「領収書発行ボタン」で発行できます。

ボタンが無い場合や貰い損ねてしまった場合は、

購入した切符を持っていけば駅の窓口で領収書を発行してもらえます。

 

購入した駅の窓口でなくても、同じ会社の駅ならば発行してもらえますので、

最寄りの駅でも構いません。

 

切符と同じ印紙であり、見た目がよく似ているので、誤って改札に通してしまわないようにしておきましょう。

 

 

◯飛行機の場合

 

飛行機利用のほとんどの場合、事前にインターネットで予約購入することがほとんどかと思います。

決済直後、領収書を印刷できる画面になりますので、ページから離れずに必ず印刷、あるいは最低でもページ保存やスクリーンショットぐらいは残しておきましょう。

 

なお、各航空会社の会員に登録している場合は、マイページからも印刷が可能ですし、

コンビニ決済の場合は「お支払い控え」で代用できます。

 

万が一離れてしまった場合や、予約メールの画面でも大丈夫な場合は、間違って消してしまわないように保存しておきましょう。

 

また、当日空港のチェックイン機や発券カウンターでも、領収書を発行することができる場合があります。

 

 

◯高速バスの場合

 

高速バスも飛行機同様、事前のインターネット予約購入がほとんどなのではないでしょうか。

 

やはり同じように、決済後の画面から領収書印刷、あるいはページ保存やスクリーンショット、メール画面などで残しておくようにしましょう。

 

◯PASMOやSuicaなどのICカード利用の場合

 

路線バスや現地での移動、電車などの場合は、もっぱらICカード利用が普通ですよね。

 

駅の券売機から、これまでの利用区間や金額の履歴が印刷できるようになっていますので、

こちらを利用しましょう。

 

なお、履歴は過去1ヶ月分などが多く、

それ以前になってしまうと券売機上では印刷できない場合があるため、注意が必要です。

 

ちなみに、アプリなど携帯端末で電子利用をしている場合は、過去半年ほどであれば遡って調べられるようです。

 

 

◯領収書の宛名について

 

領収証が必要な場合、基本は企業名でもらっておけば問題ありません。

宛名が空欄でももらえる場合がありますが、そうでない場合は基本的に企業名でもらうようにしましょう。

 

また、場合によっては宛名について指示がある場合があります。

その際は、指示に従うようにしましょう。

 

なお、領収書はできれば1枚にまとめた方が親切です。

片道で1枚ずつ発行するのではなく、可能であれば往復分をまとめてしまいましょう。

 

 

3-2.印鑑

 

交通費を受け取る際に、必要となります。

シャチハタはあまり印象が良くないので、

朱肉を使い押印するタイプのものを用いるようにしましょう。

4.就活で交通費支給を受ける際の3つのポイント

続いて、

交通費が支給されることがわかった場合の留意点について解説します。

 

ポイントは大きく次の3つ、

・基本は公共交通機関を利用

・ICカードを利用した場合、履歴を印字しておく

・無理に遠回りをして最安値ルートで行く必要はない

これらがあります。

 

4-1.基本は公共交通機関を利用

 

これは就活時に限らず、社会人でも適用される場合がほとんどですが、

交通費が支給される場合は、「バス・電車・飛行機」などの公共交通機関を利用することが原則となっています。

 

【公共交通機関に該当するもの】

  • 路線バス
  • 電車(JR在来線・私鉄・地下鉄)
  • 高速(夜行)バス
  • フェリー
  • 新幹線
  • 飛行機

 

【公共交通機関に該当しないもの】

  • タクシー
  • レンタカー
  • 自家用車のガゾリン代や高速代

 

 

タクシーの乗車は、利用の必要性があると認められた場合のみ適用となりますので、

たとえ電車が遅れた場合でも自己判断で利用せず、

企業に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。

 

 

4-2.ICカードを利用した場合、履歴を印字しておく

 

交通費が実費で支給される場合、

どんなルートを利用したのか、いくらかかったのかなど、

きちんとメモしておかないと分からなくなってしまいがち。

 

そんな時は、ICカード利用であれば履歴を印字しておきましょう。

過去1ヶ月以内の利用履歴のみとなってしまいますが、

チャージする際にボタン1つで、履歴を印字することができるため、

とりあえず印字しておいて損はないでしょう。

 

携帯とICカードが一体化している場合は、web上で確認できるので

そちらで履歴を確認しておくと良いでしょう。

 

 

4-3.無理に遠回りをして最安値ルートで行く必要はない

 

地方学生の場合、

東京へ来るまでに飛行機や新幹線を利用した場合、交通費が結構な金額にかさんでしまいますよね。

 

例えば近畿や中国地方から東京へ行く場合、

片道だけで1万円近くかかってしまいます。

 

中には、

「夜行バスを利用し、最安値で申請しないといけないのでは」

と思う方もいるかもしれませんが、

無理に最安値のルートで行く必要はありません。

 

企業側の根本的な考えとして、

合理的、かつ経済的

というのがありますから、

極端に非合理的なルートを用いる必要は無いと言えます。

それで選考前にコンディションが悪くなってしまっては、元も子もありませんからね。

 

もちろん、飛行機のビジネスクラスや、空港までの往復にタクシーを用いることはNGですが、

「一般的な行き方」を意識し、常識に則ったルートを利用するようにしましょう。

5.就活における交通費支給の注意点

ポイントがわかったところで、

続いて注意点について解説します。

 

どれも当たり前と言えば当たり前ですが、

企業にバレてしまうと非常に厄介な事態になりますので、

次のような行為は慎むようにしましょう。

 

5-1.交通費の水増し請求

 

わざと交通費の高いルートを利用したり、

利便性の高いルートを利用する方法です。

 

先述のように、企業は「合理的かつ経済的」なルート申請が基本です。

 

不必要に高額な交通費を申請することは、

応募者自身に対する企業からの評価を下げるだけですので、

無難なルートを申請するようにしましょう。

 

 

5-2.申請したルートとは別のルートを利用する

 

「実際に利用したルートはこの方法だけど、企業ではここまでしか支給されないから、不足分は自己負担で違うルートを利用しよう」

というケースです。

 

思い当たる節のある方も、多いのでは無いでしょうか?

 

難しいところですが、

これは正確には「虚偽の申請」にあたり、不適切な行為と見なされます。

 

企業にバレてしまうと、「嘘をつく人物」と見なされてしまい、

選考に落ちてしまうことは避けられませんので、

こちらも避けるようにしましょう。

6.就活の交通費支給に関するよくある疑問

それでは最後に、交通費支給に関する疑問をクリアにしてしまいましょう。

 

 

6-1.交通費の水増し請求はバレる?

 

最近増えている、交通費を支給してくれる企業。

学生の立場としては、こんなありがたいことはないですよね。

 

複数企業の面接を、同じタイミングで受ける場合、

「それぞれの会社から、それぞれ交通費を支給してもらえないだろうか」

など実費より多くもらおうと

領収書を出した後に払い戻しをしようとしたり、

あれこれと思案してしまう学生もいるようです。

 

結論から言うと、

バレてしまう可能性は否定できません。

 

そもそも、払い戻しをした時点で領収書は破棄されなければいけないため、

返却せずに使用していると詐欺罪にあたりますし、

それを使用して交通費を水増しで受け取るという事実自体が、横領罪にあたります。

 

もし、その場はうまく切り抜けられたとしても、あとあと何かの拍子で見つかってしまうようなことがあれば、即刻解雇です。

 

交通費一つで、この不安定な時代に職を失うぐらいであれば、初めからそのような詐欺まがいの行動なんてしない方が、よっぽど身のためですよね。

 

複数企業に面接を受けていることがバレたくないという気持ちもあるかと思いますが、

そんなこと言わなくても、先方企業もわかっています。

 

東京に知人がいる、などと理由をつけて、

水増し請求などはせず、実費だけきちんともらうようにしましょう。

 

 

6-2.交通費支給の有無は、どうやって確認する?

企業に聞きづらいこの質問。

基本的に、交通費に関する記載がなければ「自己負担」であることは前述の通りですが、

どうしても気になる場合もありますよね。

 

そんな時は、「面接当日に必要な持ち物の確認」を兼ねて、聞いてみましょう。

例えば、

もし、交通費の精算などで領収証や印鑑が必要な場合は、そのようにご連絡いただけますと幸いです。

といった具合です。

 

このような聞き方ですと、角が立ちません。

どうしても気になる場合は、こういった方法で疑問を解消してみるのもアリかもしれませんね。

 

6-3.学校や他企業の説明会から直接向かう場合の利用区間は?

 

就活中は効率よくスケジュールを組むことが必須ですので、

午前中に1社、午後はもう1社など、予定が詰め込まれることはよくあります。

 

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中には、大学の授業やゼミの前後、

あるいは他企業の選考前後となる場合も少なくありません。

 

このような場合の交通費ですが、

自宅最寄り駅から向かったと仮定し、

自宅最寄り駅と企業との最短区間で申請するようにしましょう。

 

 

6-4.飛行機の場合、LCCを利用すべき?

 

企業からの指定がない限りは、

格安の航空会社ではなく、どの航空会社を利用しても良いとされます。

 

LCCなどの格安航空会社の場合、

搭乗時間が朝の6時、あるいは7時台とタクシーを使わなければならないような早朝であったり、

あるいは夜の22時や23時などの深夜であり、

東京に到着後は前泊しなければならないような場合があります。

 

 

このような場合だと、結局はタクシー代や宿泊代が加味されるため、

格安航空を利用しなかった場合と、結局あまり変わらない事態が生じますので、

無理に格安交通機関を利用する必要は無いと言えます。

 

交通費が高額になったとしても企業が支払ってくれるのなら、

遠慮しないで受け取りましょう。

 

もし交通費が思ったよりもかなりの高額になり、

不安を感じた際や、何かわからないことがあったときは、

購入前に企業へ問い合わせるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

交通費支給のポイントについて、解説しました。

 

就活にかかる費用を工面している就活生、特に地方の学生は

都心の学生よりも苦労を強いられます。

 

だからこそ、使えるサービスは可能な限り使って、

効率の良い就活を実現し、

すこしでも負担を減らしながら日々の活動を行えることを願っています。

 

金銭面も大切ですが、1番大切なのは

志望の企業に受かることのはずです。

 

お金のことは頭の片隅において、

就活をより良いものにしてください!

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。