東海旅客鉄道株式会社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
この記事では、東海旅客鉄道株式会社(以下、東海旅客鉄道)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に東海旅客鉄道ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、東海旅客鉄道が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、東海旅客鉄道の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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東海旅客鉄道株式会社の概要
出典元:東海旅客鉄道株式会社HPより
初めに、東海旅客鉄道とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
東海旅客鉄道とは
東海旅客鉄道は、1987年に日本固有鉄道が管理していた在来線の鉄道事業を引き継いで発足し、東海地方を中心とした鉄道などを運営するJRグループに属する旅客鉄道会社の一つです。
同社は事業成長と経営戦略の一環として、鉄道の未来を見据えた研究開発や、超電導リニアによる中央新幹線の開通計画などを進めています。
これらの取り組みにより、将来的にも日本の公共交通機関として人々の生活を支えるサービスの提供を目指しています。
主に新幹線鉄道事業や在来線鉄道事業を通じて、地域に根ざした交通ネットワークの構築や新型車両の投入、新幹線との接続強化による一体的なネットワーク整備など、輸送力の向上とより良いサービスの提供に取り組んできました。2022年度には、特急「ひだ」で国内初のハイブリッド方式の鉄道車両が最高速度120km/hで営業運転を開始し、常に最先端の技術と研究開発を駆使したサービスの向上や環境性能の向上にも力を入れています。
主な業務内容は、新幹線鉄道事業、在来線鉄道事業、営業施策、超電導リニアによる中央新幹線、グループ事業、技術開発・技術力強化への取り組み、海外展開です。
特に、東海旅客鉄道が持つ技術は世界最高水準であり、これまで培った鉄道事業者としての経験や強みを活かして高速鉄道システムの海外展開を推進しています。
2016年にはアメリカに子会社を設立して技術支援を行い、アメリカでの認知度が向上しています。
また、2014年より台湾で技術コンサルティングを実施し、新型車両の導入が決定するなど、台湾高速鉄道の安全と安定輸送に貢献し、台湾にとって重要なインフラへと成長させています。
東海旅客鉄道の採用難易度
東海旅客鉄道の採用難易度は比較的高いです。
採用難易度を測る上で参考となる指標として、「採用倍率」があります。
東海旅客鉄道が発表した採用人数に対する応募人数から計算すると、採用倍率はおよそ13.7倍です。
つまり、13人に1人の割合で採用されていることになります。
就活生の偏差値は60以上も多数エントリーしていることから、競争は激しいといえるでしょう。
東海旅客鉄道は、日本国内で非常に高い知名度を誇り、様々な業界でトップ企業のグループです。
近年の海外進出により、国内だけでなく海外でもその名が浸透しつつある状況であり、今後も事業拡大が続くことが予想されることからも、東海旅客鉄道の人気は年々高まっているといえるでしょう。
そのため、採用難易度も上昇しており、優秀な就活生が競ってエントリーしています。
実際、日本の一流大学からの応募が主流です。
東京大学や京都大学といったトップクラスの大学生から始まり、早稲田大学や慶應義塾大学などの名だたる私立大学生も応募しています。
そのため採用競争は激しく、採用は容易ではありません。
ただし、東海旅客鉄道では約400人の採用枠を想定しているため、内定を獲得するためにはしっかりと企業を分析し、入社後のキャリアパスを具体的に考えることが重要です。
東海旅客鉄道の採用大学
東海旅客鉄道の採用実績は、日本を代表する難関大学や有名私立大学が中心です。
競争の激しい状況下であるため、多くの学生が高い学歴や偏差値を持っていますが、学歴フィルターはないと言えるでしょう。
<大学> 名城大学、芝浦工業大学、日本大学、中央大学、中京大学、名古屋工業大学、京都大学、法政大学、東京大学、関西大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、同志社大学、近畿大学、岐阜大学、大阪大学、同志社大学、、神戸大学、他多数 |
採用実績のある大学を見ると高偏差値帯が並んでおり、関東圏の難関大学だけでなく、全国津々浦々の偏差値が高い大学出身者が多い点が特徴です。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
東海旅客鉄道が求める人材とは?
結論から言うと、東海旅客鉄道は、ルールの大切さを理解し、守ることのできる人を求めています。
東海旅客鉄道は鉄道事業の会社として、「安全・安定輸送」は欠かせません。
その目標を実現するためにはルールを守ることが必要不可欠です。
ルールを遵守しないと事故につながり、大切なお客様にご迷惑をかけてしまうだけでなく、会社そのものの信用も失ってしまうでしょう。
そのため、定められたルールを確実に守ることのできる人を求めているのです。
そもそも鉄道事業の仕事は1人では運営ができません。
運輸、車両、機械、施設、システムなど、それぞれの役割を担う部門と連携し、信頼しあってこそ成り立つ業務です。
そのため、周囲の人とチームワークを大切にしなければなりません。
このことからも、東海旅客鉄道は周囲とコミュニケーションをとり、力を合わせて物事を成し遂げることができる人材を求めているのです。
他にも、入社後には覚えなければいけない専門的な知識はたくさんあります。
必要な基礎学力を身につけている人でなければ、習得に時間を要してしまうでしょう。
その他、理解度にも違いが生まれてしまいます。
向上心を持ち、着実に成長できること、環境の変化に柔軟に対応できる人材は、東海旅客鉄道で能力を発揮し、会社に貢献できるでしょう。
入社後に情熱を持って取り組める仕事や組織が、東海旅客鉄道にあるかを事前に調べておきましょう。
納得のいく答えを見つけたら、採用プロセスにおいて求められる人材像とのマッチングを確認し、自己PRや志望動機を作成すると良いです。
入社前に特別な知識やスキルは必要なく、社会に貢献したいという思いが重要です。
入社後は必要なスキルや情報を習得するための研修プログラムが用意されているので、新卒求人サイトをチェックしておきましょう。
ホームページから事業内容や部門について研究し、会社理解を深めておくと良いです。
そうすれば、会社内部には異なる特性を持つ部門があることに気づけるでしょう。
内定後に配属希望の部門をあらかじめ想定しておくことで、配属先を決定する際に自身の能力や知識を的確に伝えやすくなり、人事担当者との情報共有もスムーズになります。
進みたい部門や部署が明確な人ほど、必要と思われる資格や勉強を行っておくことがおすすめです。
即戦力とまではいかなくても、基礎知識や予備知識を有していれば、ライバルに差をつけ、有利になるでしょう。
東海旅客鉄道各社の採用方向性の違いは?
東海旅客鉄道はグループ会社であるものの、新卒採用において共通する「求める人材」を掲げています。
東海旅客鉄道は、ルールを遵守できる人材を求めているのです。
鉄道事業に取り組むためには、社内のあらゆる部署と連携する必要があり、チームワークが不可欠といえます。
部門や部署の垣根を超えた仲間と協力して成し遂げる環境が、東海旅客鉄道の特徴です。
東海旅客鉄道は、共に仕事を遂行し、達成感を共有できる人材を歓迎しています。
入社時に高度な知識やスキルは必要ありません。
入社後の研修プログラムで、業務に必要なスキルを身につけることができるからです。
総合職は、2023年4月以降に専門学校や大学または大学院を卒業予定の方が対象です。
全学部を対象にし、勤務地は東京や大阪を含む日本全国にあります。
海外勤務の可能性もあるでしょう。
福利厚生には各種社会保険、退職金、社内クラブや同好会、社宅・寮などがあります。
年間休日は120日で、年次有給休暇や育児・介護休暇も取得可能です。
選考ステップやスケジュールの詳細は、東海旅客鉄道の新卒応募ページで確認できます。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントといえるでしょう。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私は鉄道業界を志望します。
これからの時代、高齢化社会が進み、いま以上に公共交通機関の重要性は高まると考えており、多くの人々の生活を支える事業に取り組めることにやりがいを感じています。
長年培った技術やノウハウを自らも習得し、会社に貢献し世の中をより豊かするための環境が整っている企業が、社会での必要がより高まると考えています。
そのような答えを生み出せるような環境に身を置き、社会の一助を担いたいと思っています。
理由:私は、団体競技が好きでチームメートと協力して目標に向かって取り組むプロセスや結果がついてきた時の達成感が一番自分にとって幸福感を感じるからです。
具体例:私は、学生時代からバレーボールをしてきました。
きっかけはテレビで見たW杯バレーで活躍する日本代表選手の姿を見て、感動し自分もプレーしてみたいと思ったことでした。
気づけばバレーボール歴が10年以上となっていました。
環境が変わるごとにチームメートとの出会いもあり、一緒に目標達成に向けて練習に励んだり、アドバイスの声を掛け合うことが自然と身についていき、コミュニケーションを大切にしながら競技に取り組んできました。
そのような経験を積み重ねたことで、将来の仕事でもチームワークが必要とされる業種で一緒になってゴールを目指す取り組みを担う人材として活躍したいと、夢を抱くようになりました。
その時、就職活動を通じて貴社とめぐりあい、企業理念や社員の想いを目にした時、共感する分野がありました。
結び:このようにコンサルティングを通じて社会に役立つ業務を一緒に取り組みたいという想いを胸に、やりがいと責任を感じながら能力を発揮できると考え、鉄道業界を志望します。
東海旅客鉄道の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
東海旅客鉄道であれば、「鉄道事業を提供する上で他部署との連携、様々な社内の人材とによる貢献が必要不可欠であり、チームワークは大切である」ということを、文章の中で取り上げるといいです。
もちろん、上記のような想いを持ち実現するための能力がすでに備わっていなければいけないわけではありません。
例えば、東海旅客鉄道には「同好会」があります。
社員同士が共通の趣味を通じて交流できる場が整備されており、親睦を深める機会が豊富です。
これにより、仕事では見られない素の姿を知ることができ、友好を深めることができます。JRグループの一員であるため従業員数も多く、社内外の人々と日々交流する機会が多いです。
そのため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。この環境は、自己啓発やスキルアップにも寄与します。
いずれにしても重要なのは、東海旅客鉄道を選ぶ理由を論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象になっているものの、一番注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。
そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをしましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、運送業適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報が以下のエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
東海旅客鉄道の選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
総合職のエントリーシート
志望動機
・鉄道業界を志望する理由をご記入ください。(400文字以下)
【記載例】
私が貴社を志望する理由は2つあります。
1つは私のキャリア形成において理想のキャリアパスとのマッチ度が高い点です。
幼い時から電車が大好きであり、自分の好きなものをより多くの方にも魅力を伝え、好きになってもらいたいと考えを持っていたことから、鉄道に関わる仕事に携わりたいと考えております。
その中で、貴社が、これまで培ったノウハウや技術を海外でも力を発揮しているところに魅力を感じました。
鉄道会社で海外展開をしている企業はほとんどなく、その点においても海外に貢献する会社という点で他企業にはない魅力を感じています。
将来的に海外転勤もありえることを見越して、アメリカに留学し御社が手がけた鉄道事業を利用者の一人として実際に電車に乗り実感しに行ったことがあります。
日本の技術とノウハウが海外に受け入れられ、そしてそこに住む地域の方々から評価されている点には同じ日本人としての誇りと喜びを実感することができました。
私も鉄道事業を通じて世の中の人々に喜んでもらえる仕事に携わりたい。その中で足りない専門的な知識を積極的に習得しレベルアップを測りたいと考えています。
今後のキャリア形成ではアメリカでの経験と能力を活かし、業務におけるコミュニケーションの円滑化やコンサルティングの分野で社会に役立つ支援ができる人材になりたいです。
この目標に向けて、自らも必要なスキルを業務や研修を通じて習得できる環境に魅力を感じています。
厳しい環境に挑戦し、スキルと知識を磨きたいと考えており、貴社の志望です。
2つ目は研修制度に魅力を感じたからです。
「階層別研修プログラム」が整備されており、役職、社歴、立場に応じて求められる能力を、会社の支援により習得できる環境が整備されている点に魅力を感じました。
自己啓発に対して会社の支援を受けられるのは大変ありがたいことであり、整備された研修カリキュラムを通じて自分自身が成長できると確信しています。
変化する昨今、従業員に求められる能力は上昇していることからも、今後はより一層人材育成が必要不可欠であり、急務といっても過言ではないため、自分の意思で自己啓発できる人材が必要だと考えました。
そのためには、広範な知識が不可欠です。
将来に役立つ環境でスキルを磨き、クライアントやチームから必要とされる存在になりたいと考えています。
貴社では理想のキャリアパスを実現できると感じたため、志望いたします。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、東海旅客鉄道で何をしたいのかがわかりやすいです。
自己PR
・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)(400字)
【記載例】
私の強みは、ルールを決めたら必ず守るために何をしなければいけないかを考えて行動して物事に取り組む思考力です。
その強みを発揮した経験として、大学時代にバレーボールの大会があった時に、チームレベルの底上げを図るべく学生たちだけで考えて、自主合宿に取り組んだことが挙げられます。
プロ選手でも、オフシーズンには気の合う仲間同士が集まって自主トレを行うニュースをよく目にすることがあります。
学生たちでも合宿といった普段と違う環境でトレーニングを行うことで絆が深まったり、予期せぬ気づきからレベルアップにつながる可能性があります。
メンバー内で何度もミーティングを行い、期間、場所、予算などを計画し顧問と親も含めてプレゼンをしました。
私は、受け身で誰かの指示を待つタイプというよりは自分で何かを生み出したり考えたりするのが得意なタイプだと思います。
この経験や個性を踏まえて、チームワークと行動力、そして最適な解決策を導くこれらの強みを活かして、鉄道事業者としてより良い社会の実現とサービスの向上に貢献し、強いては会社に貢献していきたいと考えています。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。
しかし、上記の文章では「バレーボールの合宿」の可否が必ずしも鉄道業界に応募する根拠とはならないため、エントリーシートが通過したとしても、面接時に深堀りされる可能性があることを覚えておいてください。
まとめ
この記事では、東海旅客鉄道の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
東海旅客鉄道は40年以上の歴史を持ち、東海エリアを中心とした鉄道サービスを提供するJRグループに属する企業です。
国内で培った技術やノウハウを活かして世界進出を果たし、アメリカや台湾などの鉄道事業に貢献し着実に認知度を高めています。
鉄道事業者としての使命は「安全・安定運行」です。
快適な列車移動を実現するために、各部署の専門的な業務知識が事業を支えています。
会社全体が一丸となり、鉄道事業サービスを提供する仕組みが共通のビジョンとして根付いているのです。
採用の難易度は高いため、エントリーシートや面接対策には十分な準備が必要です。
応募書類は、東海旅客鉄道が求める人物像や価値観に合致するように記述しましょう。
この記事が、東海旅客鉄道への内定を目指す方の参考になれば幸いです。