【企業分析】DMG森精機の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/05/19更新
はじめに
DMG森精機は、ヨーロッパで高いシェアを持つドイツのギルデマイスターグループ(DMG)と資本提携した日本有数の工作機械メーカーです。
今回は、DMG森精機の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
DMG森精機への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- DMG森精機の仕事内容が気になる
- DMG森精機の就職難易度を知りたい
- DMG森精機の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、インフラ・交通業界以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、DMG森精機の就職難易度は非常に高いと言えます。
東洋経済オンラインが発表した『学生2万5000人が選んだ「就職人気ランキング」』では、DMG森精機は300位中98位にランクインしていました。
このことからも分かるように、同社は就活生からも人気が高く競争率が高いことが予測されます。
しかし同社は早慶などハイレベルな大学から地方大学、日東駒専・産近甲龍レベルまで幅広く使用しています。
このように同社はさまざまな偏差値帯の大学から採用実績もあるため、対策さえすれば平等にチャンスがあるでしょう。
DMG森精機は社員育成にも力を入れており、従業員の専門技能や管理能力、国際感覚向上のため独自のアカデミーを設立しています。
人事制度に基づく新入社員教育やフォローアップ研修のほかに、技能研修や語学研修なども充実しており、入社後のスキルアップにもぴったりです。
次の章からは各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
DMG森精機について
出典元 公式サイト
会社概要
DMG森精機は、ヨーロッパ圏でもトップシェアを誇るドイツのギルデマイスターグループ(DMG)と資本提携して世界的なシェアにまで発展した日本有数の工作機械メーカーです。
森精機の工作機械市場での世界シェアは2014年時点で8%(世界トップシェア)であり、2030年には20%のシェア獲得を目指しているのだとか。
同社では5軸加工機・マシニングセンタ・CNC旋盤に強みを持っており、日系三大工作機械メーカーのひとつとしても有名です。
ドイツのギルデマイスターグループとの連携を経て、2015年に子会社化しました。
森精機の日本国内での売上は売上全体の14%で、現在はドイツ・ロシア・東欧が半分を占めています。
「世界中のものづくりを縁の下から支えられること」が同社で働く最大の魅力とも言えるでしょう。
各事業セグメントの解説
DMG森精機の主な事業概要を紹介します。
事業部門 | 活動内容 |
制御技術開発 | 同社の持つシステム開発技術や ノウハウを活かした制御技術開発を展開。AI チップリムーバルの開発・製造など |
画像検査技術開発 | MG森精機グループ企業であるサキコーポレーションの外観検査装置をソフトウェア・ハードウェアの両面で開発 |
通信機器/組み込み/受託/OEM | システム規模に合わせた最適なハードウェア、ネットワークのシステム提案・開発 |
映像関連開発 | アナログハイビジョンの黎明期から放送向けの高品質入出力ボードや映像編集システムの開発 |
1948年に創業した同社は競合他社との差別化戦略を徹底し、高い信頼と評価を得た世界屈指の工作機械メーカーです。
日本とドイツの技術を融合した高性能かつ高効率な工作機械は、新技術開発をリードする国や地域において多種多様な企業からの信頼を得ています。
創業以来培ってきた制御・通信・画像処理といった幅広い領域の技術やノウハウを活かし、画期的なシステムやソフトウェアなどを次々と開発しています。
これらの技術が世界の製造業にイノベーションを起こす原動力となって、今後さらに大きく発展していくでしょう。
DMG森精機で働いている社員は?
平均勤続年数は?
DMG森精機の平均勤続年数は、2023年度で17.3年です。
工作機械メーカーの平均属年数が15.5年のため、定着率の高い職場と言えそうです。
日本人の平均勤続年数は12.1年であることを考慮すると、業界全体としても安定して働ける職場と言えるでしょう。
平均年収は?
DMG森精機の平均年収は2023年度実績では正社員では673万円~1,200万円です。
2022年の日本の平均年収は458万円のため、業界全体よりも高い年収となっています。
平均残業時間は?
DMG森精機の従業員の平均残業時間は、月20時間以内です。
2022年度の実績では月平均7.5時間、2023年5月では20時間を切ったとされています。
2018年12月より12時間の勤務間インターバル制度を導入しており、2019年以降はほぼ100%で遵守率を達成しています。
また働き方改革の一環で残業時間規制は月40時間以内と定められています。
平均ボーナス額は?
DMG森精機のボーナス額は116万円です。
これは業界平均の99万円よりも17万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
DMG森精機では会社全体で支え合い、助け合うという社風があるようです。
社員同士の仲も良く、クラブ活動や同期で旅行に行く人もいるため、社員同士のコミュニケーションも活発な雰囲気があります。
DMG森精機で働く社員の口コミによると会社からのフォローが手厚く、スキルアップのための研修も充実しているようです。
社員同士のコミュニケーションが活発で、入社後もスキルアップしたい人にぴったりの企業と言えるでしょう。
エントリーシートや面接では、同社の社風にマッチした人材であることをガクチカなどの経験からアピールできるように準備してください。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
DMG森精機の立ち位置をご紹介します。
他社との売上高を比較すると、DMG森精機は入社難易度が高い企業だと言えるでしょう。
DMG森精機は同業界の中でも、強みが多い企業です。
ここでは、DMG森精機ならではの大きなポイントを解説します。
- ドイツDMG MORIとの提携によって生み出されたグローバル体制
- 社会のニーズを汲み取り構築された工作機械の革新的な技術力
- 工作機械本体・周辺装置・ソフトウェアを統合した生産システムを提供できる体制
以上の要素により、DMG森精機の入社難易度は高いと考えられます。
参考までに競合との比較情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
DMG森精機 | 5,400 億円 | 673万円~1,200万円 | 62 | 社員同士のコミュニケーションが活発 |
ヤマザキマザック株式会社 | 非上場の為非公開 | 541万円 | 55 | 気さくで和気あいあいとしている |
オークマ株式会社 | 2,276億円 | 527万円 | 58 | 能力があれば挑戦させてもらえる |
売上や平均年収を競合と比較してみると、DMG森精機の就職偏差値はハイレベルであることが推測できます。
とはいえ人気企業がゆえに多くの学生がエントリーすることが予想されるため、採用フローや求める人材などの情報をしっかりチェックして対策に臨みましょう。
DMG森精機の新卒募集要項について
以下に、DMG森精機の新卒募集要項についてまとめました。
同社では『人こそが財産』という考えが根付いているため、スキルや個性を伸ばせるように各種教育研修を充実させています。
社員1人あたりの研修費用は全国トップクラスで、スキルアップ制度が充実している企業と言えるでしょう。
時短勤務制度や在宅勤務制度だけでなく2018年4月から全事業所で社内託児所も開設され、育児サポートに注力しているのもポイントです。
さらに予防接種の受診や社員食堂での健康的な食事の提供といった健康サポートも徹底しています。
勤務地は全国各事業所のうち、希望の勤務地に配属となります。
各項目 | 詳細 |
職種 | 機械設計、電気制御設計、要素技術開発、ソフトウェア開発、生産技術、サービスエンジニア、アプリケーションエンジニア、生産管理、製造、情報システム、営業、購買・調達、経理・財務、広報、人事、総務、法務・輸出管理、受付・接遇、秘書、マニュアル・翻訳、事務全般 |
給与 | 大学院卒(博士課程) …475,000円 大学院卒(修士課程) …310,000円 大学・高専専攻科卒…300,000円 短大・高専本科卒…290,000円 |
賞与 | 年1回 |
研修制度 | 当社人事制度に基づく新入社員教育―入社前教育、OJT教育、フォローアップ研修、技能研修、階層別研修、語学研修、財務研修ほか |
福利厚生 |
|
求める人材
DMG森精機に就職したい学生は、どのような人物を求めているかについても理解する必要があります。
以下では、DMG森精機が求める人物像を解説していきます。
DMG森精機の新卒採用ページで紹介されている人事メッセージを見てみましょう。
私たちの身の回りにあるものは、源流を遡れば、どこかで工作機械に辿り着きます。
工作機械は皆さんにとって馴染みのない製品ですが、我々の生活や人生を豊かにしてくれています。
当社は1948年の創業から現在に至るまで、常に創造的な工作機械を生み出し、世界中のお客様に届けてきました。
そんな中、工作機械業界のリーディングカンパニーとしてより躍動感のある経営を行っております。
今後はこれまで以上に年齢や、性別に関係なく、皆さんには活躍してもらう環境が広がっています。
もちろん下積み時代は必要ですが、自分がやりたいこと、ありたい自分になるためにはチャレンジングな環境で仕事が出来ます。
工作機械を通してより良い社会を実現したい、仕事を通して人生を豊かにしたい、そんな熱い気持ちを持った方々と共に働けることを楽しみにしています。
DMG森精機|採用担当からのメッセージ
以上のことから、DMG森精機では仕事に対して熱量がある人材を求めていることが考えられます。
また、下積み時代を乗り越えられるような粘り強さをアピールするのも有効です。
自分が企業の求める人物像にマッチしていることをアピールできるように、エントリーシートや面接の対策をしておきましょう。
新卒採用のフロー
DMG森精機の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほかにも、人柄をチェックする質問や少しひねくれた質問が多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、しっかり対策をしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビやリクナビにアクセスし、DMG森精機の新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録します。
②エントリーシート提出
エントリーが完了したら、次はエントリーシートの記入に移ります。
A3用紙の左半分が履歴書、右半分が質問事項です。
手書きで、字数制限はありません。
質問項目は以下の通りです。
- 学生時代力を入れたこと(力を入れたこと、詳しい内容、その経験から何を得たか)
- 志望動機
志望動機にはなぜ工作機械なのか、なぜ森精機なのかを書いて志望度の高さをアピールしましょう。
ここでの内容が面接でも用いられるので、すべての質問で整合性と一貫性を保って記入する必要があります。
また、文字の見やすさや結論ファーストの論理性がある書き方ができているかも合わせてチェックしておきましょう。
一読して分かるような文章にするため、エントリーシートを友人に読んでもらったり、ゼミの先輩に添削をしてもらったりと第三者からのアドバイスをもらうのがおすすめです。
③筆記試験
一次面接と同日に行われる筆記試験があります。
形式は企業オリジナルで、内容は英語・国語・数学です。
所要時間は1時間半程度で、難易度は高校1年生レベルとなっています。
④グループ面接
社員2名、学生6名でのグループ面接です。
所要時間は15分ほどで和やかな雰囲気で行われ、内容は1分半の自己紹介をします。
選考内容は事前に知らされるため、事前対策をしっかりできる時間があります。
準備してきた内容を落ち着いて話せるかどうかをチェックされていたと感じる学生もいるようです。
主に志望理由やガクチカ、自分のキャッチコピーなどを伝えていた学生が多いと言われています。
最終面接は社員2名、学生1名での個人面接で、所要時間は10分ほどです。
以下は、DMG森精機の最終面接で実際に問われたことのある質問事項です。
- ライフヒストリー
- 落ち込んだ時にすること
ライフヒストリーを用意するように事前に通達があるため、生い立ちから、DMG森精機を志望するまでの一貫したストーリーを用意しておきましょう。
また論理的な学生が好まれる傾向にあり、冗長に話す人は好まれません。
結論ファーストで論理的に話せるように練習しておく必要があります。
ストップウォッチを使って、3分以内に話をまとめられるように時間感覚を掴むのもおすすめです。
以下のページも確認しておき、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
内定者数は60人程度です。
採用大学
DMG森精機の採用大学実績は以下の通りです。
大阪大学、名古屋大学、千葉大学、東京女子大学、法政大学、明治大学、立教大学、京都大学、立命館大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、慶應義塾大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、静岡大学、金沢大学、大阪市立大学、島根大学、大阪工業大学 |
就職人気ランキングでも上位に入るほどの人気メーカーの新卒採用は偏差値や出身大学で決まるだろうと考える学生は多いでしょう。
しかし、実績を見れば分かる通りDMG森精機では学歴に関係なくさまざまな大学から採用しています。
そのため基本的にはどの大学出身であっても平等にチャンスがあるでしょう。
ただし多くの学生がエントリーすることから、採用倍率は非常に高いことが予測されます。
また職種によって応募可能な学部が異なるため、自分が希望する職種がエントリーできるかどうかも合わせてチェックしておきましょう。
今回の企業分析を参考にして、しっかりとエントリーシート・面接対策に役立ててください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、DMG森精機の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いと言えます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 『学生2万5000人が選んだ「就職人気ランキング」』では、DMG森精機は300位中98位にランクインしている
- 学歴フィルターはないものの、採用人数が少なく例年倍率が15倍以上と高くなっている
上記の観点から、DMG森精機への内定を狙うためには万全の対策が必要です。
頻出質問であるガクチカや志望動機などの内容をまとめて、しっかり準備しておきましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
DMG森精機はヨーロッパで高いシェアを持つドイツのギルデマイスターグループ(DMG)と資本提携することで世界的なシェアを持つに至った工作機械メーカーです。
就職人気ランキングで上位にランクインしていることから、エントリーする学生も多く倍率が高くなると予想されます。
そのため就職難易度は高く、企業研究や自己分析を徹底してライバルと差別化しておかなくてはいけません。
オリジナリティーがある面接官の記憶に残りやすい印象的な受け答えを準備しましょう。
本記事を参考にして、ぜひ企業研究の一環として役立ててください。