信越化学工業のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/5/18更新
はじめに
この記事では、信越化学工業株式会社への就職を目指しているものの、エントリーシートをどのように記述すればいいのかわからず不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に信越化学工業ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、信越化学工業が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、信越化学工業の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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信越化学工業株式会社の概要
出典元:信越化学工業株式会社
初めに、信越化学工業株式会社とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
信越化学工業とは
信越化学工業株式会社は、主にシリコーン製品を中心に幅広い化学製品を製造・販売している日本の大手化学メーカーの一つです。
シリコーン製品は、高い耐熱性・耐候性・電気絶縁性・柔軟性などの特性を持ち、自動車、電子機器、建築、医療、化粧品などさまざまな産業で利用されています。
シリコーン以外にも光学材料、半導体材料、合成樹脂、化学製品などの製造販売を行っており、特に半導体材料や光学材料は、高度な技術力と品質管理が求められる分野で高い評価を受けている会社です。
また、環境負荷の低減や持続可能な開発にも積極的に取り組んでおり、グリーン化学やリサイクル技術の開発に力を入れています。
企業の社会的責任が評価されていることにも注目です。
信越化学は日本国内だけでなく、世界各国に製造拠点や販売拠点を持ち、グローバルな事業展開をしているのも特徴です。
その製品は世界中で幅広く利用されていることから、多くの産業分野で重要な役割を果たしているといえるでしょう。
信越化学工業の採用難易度
信越化学工業の採用難易度は比較的高いです。
直近の5年の採用人数は80~100名程度ですが、その就職倍率は約60倍といわれており、応募する就活生のレベルも高いです。
有名・難関大学だけではなく中堅大学からの採用実績がありますが、ライバルとなる他の就活生のレベルが決して低くないことから、企業研究や試験勉強など対策は必須と言えるでしょう。
こうした背景から、同社に合わせた選考対策を十分に講じた上で内定獲得を目指すべきと言えます。
信越化学工業の採用大学
信越化学工業の採用大学の実績は以下の通りです。
有名・難関大学だけではなく中堅大学からの採用実績があることからも、学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 青山学院大学、秋田大学、岩手大学、大阪大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、首都大学東京、昭和女子大学、信州大学、東京大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、日本女子大学、一橋大学、明治大学、横浜国立大学 |
難関大学から中堅大学まで幅広く採用実績があります。
技術職においては、有機化学や無機化学などの専門性の高い学部学科を卒業していることが応募条件です。
一方、事務職や一般職においては、全学部全学科が対象とされています。
学歴フィルターについて興味がある方は、以下の記事をぜひご参考にしてください。
信越化学工業が求める人材とは?
信越化学工業では、公式サイトの採用情報にて下記のような人材を求めていることを発信しています。
- 技術系:理系分野の基礎知識、科学的思考能力、対人関係能力
- 事務系/一般職:対人関係能力、行動力、論理的思考力
- 共通して求められるもの:主体性、柔軟な発想力
また、採用サイトであるリクナビから、以下の人材を求めていることがわかります。
- 世界でナンバー1、オンリー1の素材開発に、夢と情熱を持って取り組める人。
- 柔軟な発想と独創性で、時に最短経路を突き進み、時に真理を求めて熟考する、そんなバランス感覚を大切にして、最先端技術を切り拓く技術者。
- 人間尊重の「風通しのよい」社風の中で、逆風も自ら追い風に変えられるエンジニア。
- 自律した考え方を持ち、主体的に行動できる人。
- 自ら行動を起こし、成功と失敗から、謙虚に学ぶ人。
- 地に足の着いた考え方で、世界的視野の持てる人。
他の就活生のレベルは決して低くないことから、差別化を図るためのアピール方法を考えておくことをおすすめします。
インターンシップや会社説明会を通じて同社の雰囲気や考え方への理解を深めておけば、内定獲得の成功率を高められるでしょう。
信越化学工業とグループ会社の採用方向性の違いは?
信越化学工業には、国内外に多くのグループ会社が存在します。
その中から、合成樹脂製品の製造・販売を行う信越ポリマー株式会社の採用情報を確認すると、「モノづくりへの興味関心」「チームワーク力」「自ら考え行動する力」が求められていることがわかるでしょう。
これは信越化学工業と類似しています。
採用選考フローを見ても、研究職・技術職においては研究レポートの提出が求められることから、信越化学工業と採用に対する方向性に大きな違いはないと考えられます。
もちろん、担当する事業・業務によって求められる要素は異なるため、グループ会社への応募時には、企業研究を怠らないでください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
一般的に、面接時には大学生時代の積極的な取り組みや学びへの姿勢、その企業を志望する理由などを示す自己PRや志望動機が求められるでしょう。
採用担当者は、就活生の個性や能力をより詳しく知るために、アルバイトやボランティアなど学校外での活動についても確認することがあります。
このように、エントリーシートの項目は、就活生の能力や性格が、企業の文化や業務にどう適合するかといった適性を把握するために役立つ重要なツールと言えるのです。
別の言い方をすれば、どんなに優れた能力があっても、企業が求める要素や社風に合わなければ落ちてしまいます。
「協力して働くことが難しそう」「チームに馴染めないように見える」という理由から、書類選考の通過は難しいでしょう。
エントリーシートは自己をアピールするためのプレゼン資料でもあるため、論理的かつ採用担当者が読みやすいように取りまとめることも重要なポイントです。
自身の考えを文章にして正確に伝えられることは、社会人にとって必要不可欠な能力であるため、内容と同様にチェックされます。
エントリーシートを通じて企業側が何を確認したいのかを意識することで、書類選考の通過率を高められるでしょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 結論を強調する
この方法で書くことでどのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため、読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が信越化学工業の仕事を志望する理由は2点あります。
理由:1点目に、信越化学工業が環境負荷の低減やリサイクル技術の開発など、持続可能な技術革新に焦点を当てていることです。
具体例:例えば、同社のシリコーン製品は、自動車や電子機器などの産業分野で広く利用され、その高い品質と性能が評価されています。また、地域社会や社会全体への貢献にも力を注いでおり、社会的な責任を果たしていると感じています。
結び:その中で自身のスキルをさらに磨き、さまざまな業界に携わりながら活躍したいと考えています。
理由:2点目は、世界的な化学メーカーとして革新的な製品を提供し、多様な産業分野に貢献していることが挙げられます。
具体例:同社の製品は医療機器や医薬品の製造に欠かせず、患者さんの生活や治療に直接影響を与えています。
また、医療関連の研究開発においても信越化学の製品が広く活用され、医療の進歩に貢献しています。
結び:このように、信越化学工業は様々な産業分野において重要な役割を果たし、世界的な化学メーカーとして高い評価を受けています。
私はそのような革新性と貢献度の高さに魅力を感じ、信越化学でのキャリアを通じて自らも産業や社会に貢献したいと考えています。
信越化学工業の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
信越化学工業のような化学メーカーには多くの企業が存在し、開発・製造する製品はもちろん、提供する業界なども異なります。
このように、多くの選択肢から「信越化学工業を選んだ理由」を伝えるためには、信越化学
工業の価値観やカルチャーを文章に取り入れると、説明がしやすくなるでしょう。
信越化学工業では、「主体性」「柔軟な発想力」「世界的な視野を持つ」などの人材が求められるため、これらをアピールできるエピソードを組み込むと効果的です。
事前にインターンシップへの参加や十分な企業研究を行うことで、自身の評価を高めることができます。
ただし、価値観やカルチャーを強調しすぎて、文章のバランスが崩れてしまわないように注意してください。
価値観やカルチャーは企業のホームページはもちろん、インターンシップや会社説明会への参加でもヒントを得ることができますので、積極的に行動しましょう。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置付けは、就活生のコミュニケーション能力や表現力、論理的思考力を試しているセクションと捉えると良いでしょう。
記述内容の評価はもちろん、文章の論理的な展開や順序立て、内容に一貫性があることや、主題や目的の明確さなど、文章の構造に関する基準も重視されます。
エントリーシートは自身をアピールするためのプレゼン資料ともいえるため、採用担当者が読みやすいように配慮することが大切です。
こうした配慮は社会人になってからも必要不可欠なため、自分本位の読みにくい内容だと評価は下がってしまいます。
自身をアピールしたい気持ちが先行しがちですが、採用担当者が「会ってみたい」「一緒に働けそう」と感じてもらえるような内容にまとめることがポイントです。
業界や企業についての研究を行っていることを示すために業界用語を盛り込むことは一般的ですが、過度な詰め込みや誤った使い方には注意しましょう。
提出前に論理展開や文章構造、内容の客観的な見直しを行うことをおすすめします。
また、企業が設問別に見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
信越化学工業の選考において、過去にエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
総合職のエントリーシート
志望動機
・志望動機
【記載例】
私は就職で二つの軸を考えています。
一つは自分の夢と合致するか、もう一つは自分の力を発揮できるかという点です。
私は化学の力で社会に貢献したいという夢を持っています。
貴社は数々の素材、事業において世界の様々な産業に貢献されており惹かれています。
有機物に無機物を組み合わせ新しい機能を持たせる研究を行っている私にとって、貴社のシリコーン事業などはとても興味深く、また少数精鋭の体制を取られている点も力を発揮しやすいと感じます。
その上で、貴社が利益率が日本一という強みを持ち、CMを受けるよりも技術力を高めたいというお考えを伺いました。
このような安定して研究ができ、力を発揮できる場であることに強く惹かれ、貴社を志望します。
ポイント:
結論ファーストで展開しており、内容も簡潔でわかりやすく説明できている点が評価できます。
また、信越化学工業の企業研究はもちろん、インターンや会社説明会への参加で得た情報を消化できていることが伝わることもポイントです。
どのように魅力を感じているかを明確にすることで、採用担当者も入社後のイメージがしやすくなります。
ただし、「利益率が日本一」「安定して研究できる」といった内容は他の企業でも共通しています。
そのため、面接時にはなぜ信越化学工業を選ぶのか、その理由を説明できるように準備しておくことが重要です。
自己PR
・志望動機
【記載例】
「多面的に世界一を目指し、高収益を実現する」といった姿勢に魅力を感じたためです。
貴社は、複数の事業領域で世界トップシェアを有しているだけでなく、的確な経営計画により、研究開発力をトップに保っています。
特に半導体シリコンは、IoTやAIなど高度な情報化社会に欠かせません。
半導体業界は短時間で新製品が開発されたり、技術が急激に進歩したりと環境の変化が激しいため、常にアイデアを創出する能力が必要不可欠です。
私の強みである「発想転換力」を貴社の半導体シリコン事業で生かすことで、省エネルギーや省資源など環境負荷の低減に取り組みつつ継続的な成長と発展を図っていきたいと考えています。
ポイント:
結論ファーストで展開し、理路整然とまとめられている点が評価できます。
また、製造している半導体シリコンのIoTやAIへの利用を挙げていることや、自身の強みについての記述もあるため、採用担当者は興味を持ちやすいこともポイントです。
このように、エントリーシートの内容は面接時に深堀して質問される可能性が高いため、受け答えができるよう準備をしておくと、面接でも慌てることなく対応できるでしょう。
まとめ
この記事では、信越化学工業の会社概要、求められる人物像やエントリーシートの書き方について解説しました。
信越化学工業は、主にシリコーン製品を中心に幅広い化学製品を製造・販売している日本の大手化学メーカーです。
同社は日本国内だけでなく世界各国に製造拠点や販売拠点を持ち、グローバルな事業展開をしています。
その製品は世界中で幅広く利用されており、多くの産業分野で重要な役割を果たしているのです。
また、同社の就職難易度は比較的高いですが、有名・難関大学から中堅大学までの採用実績があり、学歴フィルターはないと言えます。
ライバルとなる他の就活生のレベルは決して低くはありませんが、エントリーシートや面接に力を入れることで、内定を獲得できるチャンスは誰にでもあるでしょう。
エントリーシートにおいては志望動機や自己PRを通じて、求められている人物像の要素を取り入れると効果的なアピールができます。
また、信越化学工業の方針や理念に共感し、その内容を実行できるかどうかも重要なポイントです。
その際には、自身の強みや成功体験を書くだけでなく、採用担当者に書類選考を通過させ、自身の適性や企業への適合性を明確に伝え、「会って話を聞きたい」「うちの会社にマッチしている」という印象を与えることを意識しましょう。
このように、エントリーシートは読み手がどのように感じるのかを意識することが重要です。
書き終わったら客観的に見直しをしましょう。
信越化学工業への採用選考応募を検討している方は、内定獲得のためにぜひ本記事を参考にしてみてください。