ドトールコーヒーのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
この記事では株式会社ドトールコーヒー（以下ドトールコーヒー）への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にドトールコーヒーならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、ドトールコーヒーが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、ドトールコーヒーの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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ドトールコーヒーの概要
出典元：ドトールコーヒー
初めにドトールコーヒーとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
ドトールコーヒーとは
ドトールコーヒーは、日本の企業であり、コーヒー豆の輸入、焙煎、卸売販売、飲食店の経営、フランチャイズ事業などを手がけています。
創業者の鳥羽博道がブラジルのコーヒー農園で働いていた際に下宿していた場所の住所「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」に由来する社名で、ポルトガル語で「医者」「博士」を意味する「doutor」という言葉が使われています。
ドトールコーヒーは、セルフサービスコーヒーショップのパイオニアとして、本格的なカフェラテや食事メニュー、スイーツなど充実したラインナップを提供しています。
自社でコーヒー豆の生産・調達から焙煎・卸・小売りまでを一貫して行い、約20カ国からのコーヒー豆を調達しています。その際に、生豆の品質に重点を置いています。
この一貫性により、ドトールコーヒーは高い品質を維持しています。ブラジルやハワイをはじめとする約20カ国からのコーヒー豆を取り扱い、焙煎から販売までの工程を自社で管理することで、消費者に安定した味と品質を提供しています。
ドトールコーヒーの採用難易度
ドトールコーヒーの採用難易度は高いとされています。ドトールコーヒーの採用倍率は7.8倍です。また、過去3年間の新卒採用者数は、2023年度40人・2022年度45人・2021年度44人であり、あまり多い採用人数ではないので、採用難易度は高いとされてます。
ドトールコーヒーの採用大学
ドトールコーヒーの採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。
| ＜大学＞ 龍谷大学、大東文化大学、桜美林大学、神奈川大学、日本女子体育大学、東洋大学、國學院大學、帝京大学、文京学院大学、武蔵野大学、跡見学園女子大学、京都産業大学、明治大学、立正大学、京都外国語大学、京都先端科学大学、大阪成蹊大学、文教大学、関西外国語大学 |
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
ドトールコーヒーが求める人材とは？
結論から言うと、ドトールコーヒーのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。
各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。
また、ドトールコーヒーの求める人材像は、経営理念に共感し、お客様にやすらぎと活力を提供することを重視する人材です。
相手の喜びを自分事として捉え、チームで挑戦し、壁にぶつかってもポジティブに受け取れて、常にポジティブな姿勢で会社の成長を支えることができる人材が求められています。
ドトールコーヒー各社の採用方向性の違いは？
ドトールコーヒーは、株式会社ドトール・日レスホールディングスのグループ会社です。ドトール・日レスホールディングスには、次のようなグループ会社があります。
- ドトールコーヒーショップ
- エクセルシオール カフェ
- ドトール珈琲農園
- 星乃珈琲店
- 神乃珈琲
エクセルシオール カフェ、ドトール珈琲農園、星乃珈琲店、神乃珈琲は、新卒採用において異なる「求める人材」を掲げています。
エクセルシオール カフェ
企業理念は「人への感謝の気持ちを持つ企業を目指し、社員に夢を与える」ことを掲げています。
未経験者も歓迎し、明るい笑顔と丁寧な接客ができる人を求めています。
接客経験があれば活かせるポジションもあります。
キッチンでの仕事では食材を扱う経験が望ましいです。
未経験者には丁寧な指導があり、仕事を早く覚えられる環境を提供しています。
店舗の経営者としては、店舗を「より良くしていく」ことが求められ、経験の有無にかかわらず、学ぶ機会が用意されています。
ドトール珈琲農園
経営理念である、一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供することを使命とする人物を求めています。
そのためには、まず相手の喜びを自分の喜びとして捉え、一杯のコーヒーがどれほどの幸福を届けるかを理解できることが求められています。
さらに、相手のために全力を尽くし、その喜びや満足を追求する姿勢が必要となります。
常にポジティブな態度を持ち、会社の成長を積極的に支えることができる人材も重要です。このような人材は、コーヒーを通じて人々の生活に価値を提供し、豊かなコミュニティを築くことに貢献します。
ドトール珈琲農園では、経験やスキルだけでなく、このような価値観と使命感を持つ人材を積極的に求めています。
星乃珈琲店
柔軟性と向上心を持ち、成果主義に基づいた働き方ができることが重要です。
性別や年齢、学歴、勤続年数に関わらず、適材適所の人事システムによって、多様なバックグラウンドを持つ人材が歓迎されています。
特に、女性の管理職も活躍しており、30歳代での部長昇進も可能です。
勤務時間や曜日は柔軟に調整でき、家庭や学業、趣味との両立を求める主婦や学生、またフルタイム勤務を希望するスタッフが活躍しています。
星乃珈琲店は、ライフスタイルを大切にしながら働ける環境を提供し、多様な人材が自己実現を果たせる場を目指しています。
神乃珈琲
情熱的でチームプレーヤーの飲食業経験者を歓迎します。
お客様への特別な体験提供に情熱を持ち、柔軟性とチームワークを兼ね備えた人材を求めています。
お客様の一言が喜びとなるサービスを提供することを使命としています。
食材管理から接客業務まで幅広い業務に従事し、チームとしての一体感を大切にしています。
先輩スタッフが丁寧に指導し、成長をサポートしています。
また、スタッフの声を大切にし、アイデアを出し合ってお店の改善に取り組んでいます。
そのため、コミュニケーション能力と柔軟性が求められます。
経験者はもちろん、情熱とポジティブな姿勢を持つ方々のご応募をお待ちしています。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が応募者の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、応募者がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、応募者がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:食品の外食・レストラン・フードサービス業界を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、人との関わり合いが豊富な点にあります。
接客やサービスを通じてお客様に喜びを提供することができることに魅力を感じます。
具体例:過去の経験から、顧客とのコミュニケーションを通じて、豊かな経験を得ることができたからです。
結び:経験を通じて、お客様の満足度を高める方法を模索できると考えます。
理由:2点目は、飲食業界は創造性が問われる分野でもあります。
料理のアイデアを形にするプロセスに興味がありますし、お客様の好みやニーズに合わせて独自のメニューを提供することができると考えています。
具体例:これまでの経験を通じて培ったセンスやアイデアを活かし、お客様に満足していただけるような料理を提供したいと考えています。
結び:以上の理由から、食品の外食・レストラン・フードサービス業界でのキャリアを積むことを希望します。
自身のコミュニケーション能力や創造性を駆使し、お客様に真の価値を提供することで、食品の外食・レストラン・フードサービス業界においてのみならず、業界全体の成長に貢献したいという強い意欲を抱いています。
ドトールコーヒーの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。例えばドトールコーヒーであれば「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する」であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。
もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
例えば、ドトールコーヒーは特に、コーヒー豆の調達から焙煎、店舗運営までを一貫して自社で管理していること、またリーズナブルな価格帯のショップとして評価されています。
その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできます。
大事なのは数あるファームや代替可能な業界がある中で、なぜ「ドトールコーヒー」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
- 志望動機系（見られている点：熱意、情報収集能力）
- 過去の経験系（見られている点：コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質）
- 未来目標系（見られている点：大局観、未来志向、社会貢献性）
- 価値観系（見られている点：個性的か、コンサルタント適性があるか）
- その他（長所・研究内容）
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
ドトールコーヒーの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
ドトールコーヒーのエントリーシート
志望動機
・ドトールコーヒーを志望する理由をご記入ください。（500文字）
【記載例】
私がドトールコーヒーを志望する理由は2つあります。
1つ目は、同社が喫茶業の使命として掲げる「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する」経営理念に共感するからです。
コーヒーは人々の日常に欠かせない存在であり、その一杯が提供する癒しや元気は計り知れません。
この理念のもと、ドトールコーヒーは創業から半世紀以上にわたり、お客様に心地よいひとときを提供してきました。
2つ目は、ドトールコーヒーはエクセレント・リーディングカンパニーを目指しており、その取り組みに魅力を感じます。
企業が利益追求だけでなく、お客様、従業員、加盟店、取引先、そして地域社会全体の幸福を追求する姿勢は、私が働く環境として理想的だと考えます。
私自身も、お客様に対する真摯なサービス提供や地域社会への貢献を大切にしたいと考えており、その意志を共有できるドトールコーヒーでのキャリアを築きたいと思います。
私がドトールコーヒーを志望する理由は、同社の経営理念に共感し、エクセレント・リーディングカンパニーを目指す姿勢に魅力を感じるからです。
私は、この理念と姿勢を活かし、お客様や地域社会に貢献しながら、自己成長を遂げていきたいと考えています。
ポイント:ドトールコーヒーを志望する理由を書く際のポイントは以下の通りです。
経営理念との共感
ドトールの経営理念に共感する点を強調しましょう。一杯のコーヒーを通じてお客様にやすらぎと活力を提供する姿勢を示すことが重要です。
エクセレント・リーディングカンパニーの目指す姿勢
ドトールがエクセレント・リーディングカンパニーを目指している姿勢に、賛同する理由を述べましょう。企業が利益だけでなく社会的責任を果たそうとする姿勢を強調します。
具体例の活用
具体例を挙げて、自身の経験や価値観とドトールコーヒーの理念との関連性を示しましょう。これによって、志望動機が具体的で説得力のあるものとなります。
自己PR
・自己PR（あなたが今まで「人生で1番打ち込んだこと」は何ですか？
理由も併せて教えてください。）（500字）
【記載例】
私が人生で最も打ち込んだことは、学生時代に主導した地域清掃活動です。
清掃活動は地域社会に貢献し、持続可能な環境を促進するために重要です。
私は地域の美化と住民の健康を向上させるために、率先して行動することを決意しました。
学校や地域のリーダーシップをとり、清掃活動の企画・実行を担当しました。
私たちはチームを組み、公園や道路沿いのゴミ拾い、植樹活動などを定期的に実施しました。
また、地域住民に参加を呼びかけ、協力してきれいな環境を維持することの重要性を啓発しました。
この経験は私に責任感、リーダーシップ、チームワークの重要性を教えてくれました。
清掃活動を通じて地域社会に貢献し、人々の生活を改善することの喜びを知りました。
これらの価値観を持って、私はドトールコーヒーで働き、企業の理念である「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する」使命を達成することを目指していきたいです。
地域社会とのつながりを大切にし、コミュニティの一員として活躍することで、ドトールコーヒーのブランド価値を高め、幸せな環境を築くことに貢献したいと考えます。
ポイント:エントリーシートの書き方ポイントは以下の通りです。
強調したい経験を明確に選ぶ
「人生で1番打ち込んだこと」を選ぶ際に、自身の強みや志向に合った経験を選びましょう。
理由の明確化
選んだ経験の理由を明確に説明しましょう。その経験がなぜ重要で、自身や他者にどのような影響を与えたかを述べます。
具体例の提供
抽象的な記述ではなく、具体的な事例や行動を挙げて説明します。
これにより、経験の実際の内容や影響を読み手に伝えることができます。
結論の意味付け
経験から得た教訓や価値観を述べ、それが将来の目標や志望するポジションにどのように関連しているかを明確にします。
自身の目標や志望先企業とのマッチングを強調し、熱意を示します。
まとめ
この記事では、ドトールコーヒーの会社概要やエントリーシート（エントリーシート）の書き方について解説しました。
ドトールコーヒーの強みは、経営理念である「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する」ことを実践する姿勢にあります。
お客様にとっての安らぎと活力を重視し、日々の努力を惜しまず、使命を果たすために全力を尽くしています。
これにより、顧客はコーヒーを通じて感じる満足感と信頼を得ています。
また、一貫した品質管理と多様なサービスを強みとしています。
自社でコーヒー豆の生産・輸入から焙煎、店舗運営までを管理し、高品質な商品を提供しています。
また、リーズナブルな価格と豊富なメニュー、居心地の良さも顧客満足度を高めています。
特に、ビジネスマンをターゲットにした戦略を取り、品質と価格のバランスが重視されて、40歳以上の年齢層に焦点を当て、利用時間を短くすることで回転率を高め、利益を確保しています。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、ドトールコーヒーの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。
