【企業分析】SBI岡三アセットマネジメントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/27更新
はじめに
SBI岡三アセットマネジメント株式会社は東京都中央区に本社を置く投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業に属する企業です。
SBI岡三アセットマネジメント株式会社は、2022年(令和4年)11月にSBIホールディングス株式会社と株式会社岡三商権グループとの合弁会社となっています。
合弁とは、複数の企業が資本を出し合い共同で設立するあるいは既存会社の買収により経営をおこなうことです。
投資信託の中でも、アクティブ運用のさまざまな投資商品の企画・開発からサポートまでを事業内容としています。
今回はそんなSBI岡三アセットマネジメントの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではSBI岡三アセットマネジメントへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析をおこなっています。
- SBI岡三アセットマネジメントの仕事内容が気になる
- SBI岡三アセットマネジメントの就職難易度を知りたい
- SBI岡三アセットマネジメントの選考対策として何をすればいいかわからない
ぜひ最後までご覧ください。
また、投資運用、投資助言・代理、第二種金融商品取引以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、SBI岡三アセットマネジメントの就職難易度は、比較的難関であると考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値には、企業名は掲載されていません。
グループ会社であるSBIグループや岡三証券の就職偏差値から読み取ると標準的です。
しかし、アセットマネージメント業界はさまざまな業界の中でも難易度が高い方に分類されます。
採用大学についても、インターネット上には掲載されていません。
しかし、グループ会社の一つであるSBI証券の採用大学の実績からは上位大学から中堅大学までが主な採用大学になっています。
そのため、学歴フィルターはあるのではないかと考えられます。
また、業種としてはアセットマネジメント業界の一つです。
顧客が所有する投資による資産の運用を代行している業務です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んで下さい。
SBI岡三アセットマネジメント株式会社について
出典元
会社概要
SBI岡三アセットマネジメントは、投資信託のアクティブ運用において商品の企画・開発から運用、管理までを一括で行っている企業です。
2022年11月までは、岡三証券グループの子会社の一つでしたが、SBIグループと岡三証券グループの合弁会社となっています。
そのため、それまでの商号は「岡三アセットマネジメント株式会社」でしたが、2023年(令和5年)7月に「岡三アセットマネジメント株式会社」から「SBI岡三アセットマネジメント株式会社」に商号を変更しています。
現在運用中のアクティブファンド商品として主に以下の6つが挙げられます。
- 日本好配当リバランスオープンシリーズ
- シン・インド割安成長株ファンド
- 米国好配当リバランスオープン
- 高成長ASEAN小型株式ファンド
- 関亜半導体関連フォーカスファンド
- 岡三フィデリティ・グローバル・コア株式ファンド
などの投資商品を投資家が安心して運用できるよう長期的、世界的、歴史的視点や個別企業に注目したミクロ的視点からの調査・分析、サポートなどを行っています。
参照ページ
SBI岡三アセットマネジメント株式会社の売上規模
SBI岡三アセットマネジメントの2023年の純資産合計額は、142億34677万円でした。
アセットマネジメントの業務では、顧客の資産を預かって運用しているため、企業の純資産の合計が売上につながります。
前年の純資産の合計金額は、147億7743万円でした。
前年よりは、4億ほど純資産が低くなっているという結果でした。
参照ページ
SBI岡三アセットマネジメント株式会社の各部門の解説
SBI岡三アセットマネジメントの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 部 | 活動内容 |
運用本部 | 株式運用部 | 投資信託及び投資一任契約についての運用指示 |
債券運用部 | ||
アドバイザリー運用部 | ||
ソリューション運用部 | ||
投資調査部 | 世界や国内経済の動向や金融市場などのマクロ調査・分析・予測、個別企業などのミクロ調査、投資顧問契約者へのサポート、責任投資やESG投資推進、PRI(国連責任投資)へのガイドライン対応や報告 | |
商品本部 | 商品企画部 | 国内外の金融商品や金融制度の調査・研究、商品の開発・企画、商品の運用助言契約や運用の外部委託契約 |
商品管理部 | 運用商品の実績についての分析・評価、ガイドラインの立案や管理、商品の収益分配金の立案、GIPS準拠について、運用委託先と投資助言業者のモニタリング | |
投信営業本部 | 投信営業部 | 公募投資信託について販売会社への営業と事務、情報提供、問い合わせ対応、販売会社・投資家へのセミナーなどの企画立案 |
投信マーケティング部 | 投資信託のマーケティング戦略や企業のブランディング戦略の企画・立案、資料作成、広報 | |
機関投資家営業本部 | 機関投資家営業部 | 私募投資信託について販売会社への営業や事務、情報提供、問い合わせ、販売会社や投資家に対するセミナーなどの企画立案 |
投資顧問部 | 投資一任契約および投資顧問契約について営業・運用報告・顧客管理、資産の計算、問い合わせなど | |
業務管理本部 | トレーディング部 | トレーディング業務の企画・立案、有価証券など外国為替の売買発注 |
資産管理部 | 投資信託について財産の計算、財務諸表の監査 | |
ディスクロージャー部 | 投資信託約款の作成、投資信託契約の締結、目論見書・運用報告書・開示資料などの作成、有価証券届出書・有価証券報告書などの作成 | |
システム部 | 情報システムの企画・導入・開発・管理・サポート | |
経営管理本部 | 経営戦略部 | 経営戦略、経営上の重要事項の企画・管理など |
企画総務部 | 人事・厚生・経理・庶務など | |
コンプライアンス・リスク管理部 | コンプライアンスについての周知・指導、法令署規則違反事項の届出、広告審査、全社のリスク管理の状況のモニタリングなど | |
内部監査部 | 内部・外部監査、内部の指導 |
SBI岡三アセットマネジメントでは、全部で8つの事業部門からさらに業務が細分化されて各セグメントが構成されています。
投資商品を投資家から購入してもらうためのマーケティングノウハウや運用を行うための世界情勢や金融についての調査・分析、情報システム管理など部門ごとに応じて必要となる専門知識は異なります。
そのため、その分野のエキスパートとなることが期待されます。
以下の参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
参照ページ
SBI岡三アセットマネジメントで働いている社員は?
ここからは、SBI岡三アセットマネジメントに入社した社員の方々の実態について調査していきます。
ご自身の入社後にどのような待遇で働きたいかについても考えながら参考にしてみてください。
平均勤続年数は?
SBI岡三アセットマネジメントの平均勤続年数についての情報は公開されていません。
しかし、グループ会社である岡三証券グループの従業員の平均勤続年数は3.17年です。
また、もう一つのグループ会社であるSBIホールディングスの平均勤続年数は6.00年です。
2024年の証券業界の平均勤続年数ランキングは、
- 小林洋行 平均勤続年数22.3年
- 光世証券 平均勤続年数21.3年
- 水戸証券 平均勤続年数17.7年
でした。
このことから、岡三証券グループやSBIホールディングスの平均勤続年数は比較的短いといえるでしょう。
そのため、グループ子会社であるSBI岡三アセットマネジメントでも平均勤続年数が短い可能性があります。
平均年収は?
SBI岡三アセットマネジメントの平均年収は1193万円でした。
口コミによると企業内でのグレードに応じた給与体制がされており、新卒採用では基本的にアソシエイトという最低ラインから始まります。
その後、評価に応じてスペシャリスト、プロフェッショナルというふうに分けられています。
アセットマネジメント業界全体での平均年収は大学卒で835万でした。
業界平均からはかなり平均年収は高いです。
さらに、能力次第で年収が高くなるため入社してから評価をもらうことで年収は上昇すると見込まれます。
平均残業時間は?
SBI岡三アセットマネジメントの平均残業時間についての情報は公開されていません。
そこで、親会社である岡三証券グループとSBIグループの平均残業時間を見てみます。
各平均残業時間は岡三証券グループが25.1時間、SBIホールディングスが17.4時間でした。
証券業界の平均残業時間が13.4時間なのでどちらの親会社も平均より残業時間が多いと言えます。
しかし、アセットマネジメント業界は金融系の業界の中でも残業が少ない傾向があります。
そのため、2つの親会社の平均残業時間は参考程度にしていただけたら幸いです。
平均ボーナス額は?
SBI岡三アセットマネジメントの平均ボーナス額はインターネット上の情報からは入手できませんでした。
しかし、親会社である岡三証券グループの平均年収は189万円でした。
さらに、もう一つの親会社であるSBIホールディングスの平均年収は129万円です。
証券会社の業界平均は141万円であることから、平均程度のボーナスとなる可能性が考えられます。
どんな文化なの?
親会社である岡三証券グループもSBIホールディングスも企業理念として「お客さま第一主義」を掲げています。
また、専門的知識が必要となる業種であることからも金融のプロとして顧客に寄り添い、深い絆を築くことで、「つながり」を重要視していることが感じられます。
プロとしての自覚をもち、常に顧客の人生に寄り添いながらこれからのデジタル社会のなかで、専門性を身につけ挑戦・成長していきたいと感じている人におすすめです。
参照ページ
証券業界で平均勤続年数が長い企業ランキング1位から40位の会社一覧【2024年最新版】
【2022年版】アセットマネジメント業界の平均年収ランキング
岡三証券グループの年収は1177万円|年齢帯別・役職別年収やボーナスなどを徹底調査【最新版】
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
金融庁によると、日本では、低金利政策により投資により資産所得を増加させていくことが重要であることから資産運用額が増加傾向にあるとされています。
この影響により日本の資産運用ビジネスはさらなる拡大が見込まれています。
そんな資産運用業の一つであるアセットマネジメント業におけるSBI岡三アセットマネジメントの立ち位置を紹介します。
アセットマネジメント業は顧客の資産を代理で運用しているため、企業が預かっている資産額を示す「純資産総額」により比較を行います。
純資産の総額について、SBI岡三アセットマネジメントは0.14兆円でした。
他大手3社の純資産総額と比較すると成長過程の企業であると言えます。
しかし、アセットマネジメント業界は今後さらなる需要が見込まれます。
また、現在12期連続、4期連続での売上高を更新し続けるSBIホールディングスと岡三証券グループとの合弁を行いました。
これらのことから、SBI岡三アセットマネジメントは今後も業績は好調となることが期待されます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
SBI岡三アセットマネジメント | 59.49億円 | 1,193万円 | 58 | 自らが考え積極的に成長していく |
野村アセットマネジメント | 1320億円 | 1,437万円 | 68 | グローバルに活躍できる |
アセットマネジメントOne | 1269億円 | ー | 65 | 充実した研修制度により確実に成長できる |
大和アセットマネジメント | 852億円 | 1,223万円 | 67 | 若手から第一線で活躍できる |
参照ページ
SBI岡三アセットマネジメントの新卒募集要項について
以下にSBI岡三アセットマネジメントの新卒募集要項についてまとめてみました。
各項目 | |
職種 | 運用、調査、商品企画、マーケティング、ディスクロージャー等の各部門 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | ー |
諸手当 | 時間外勤務手当、交通費全額支給など |
研修制度 | ー |
福利厚生 | 各種社会保険完備 |
求める人材
SBI岡三アセットマネジメント株式会社では資産運用業務に興味を持ち、自ら考え行動できる人を求める人材として挙げています。
また、会社情報から岡三証券グループの一員として約60年間「顧客中心主義」を芯において業務を行ってきた経緯があります。
また、長年にわたり岡三証券グループの一つであったため、このグループの企業理念がSBI岡三アセットマネジメントの企業理念の根幹にあると考えられます。
新卒採用のフロー
SBI岡三アセットマネジメントの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
具体的な面接内容などは公開されていません。
そのため、面接で質問される基本的な内容については確実に言えるようにしておくことが重要です。
①履歴書を送信
志望動機を記載した履歴書が必要です。
その後、SBI岡三アセットマネジメント新卒採用ページに記載されているメールアドレス宛てに送信します。
②書類選考合格後、面接
具体的な面接内容や形式、回数などはインターネット上の情報からは取得できませんでした。
そのため、面接時によく聞かれる基本的な内容について回答できるようになるしておくことをお勧めします。
よく聞かれる内容として、下記の5つが挙げられます。
- 志望動機
- ガクチカ
- 自己PR
- 就職後の将来展望
- 第一志望は弊社ですか?
これらに必ず答えられるよう、業界・企業研究や自己分析などをしっかり行って対策をしておくと良いです。
③内定
面接合格後、見事内定となります。
採用大学
SBI岡三アセットマネジメントの採用大学の実績は公開されていません。
そのため、ここではグループ会社であるSBI証券の採用大学について以下にまとめています。
参考程度にご覧ください。
東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学、一橋大学、横浜国立大学、早稲田大学、九州大学、首都大学東京、慶應義塾大学、筑波大学、中央大学、、立命館大学、明治大学、東京理科大学、日本女子大学、成城大学、上智大学、駒澤大学、立教大学、法政大学、学習院大学、青山学習院大学、フェリス女学院大学 |
SBI証券の採用大学の実績からは上位から中堅大学までの出身者を主に採用しています。
そのため、大学での学歴フィルターはあると言えます。
ここから、SBI岡三アセットマネジメントも金融の高度な専門知識が必要であることが考えられるため、学歴フィルターはあるのではないかと考えられます。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、SBI岡三アセットマネジメントの就職偏差値・難易度をみてみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は比較的難関といえるでしょう。その理由として、以下の点が挙げられます。
- アセットマネジメント業界は、長期的目線での資産運用に関わる金融系の業界で高い知識やノウハウが必要とされる
- 現在、業績が好調のSBIホールディングスを親会社としている
- 公開されている情報が少ない
そのため、自己分析や業界・企業研究などの事前準備をしっかり行うことが重要であると考えられます。
企業に入って自分がどのように貢献できるのかなど自分をしっかりアピールできるようにしておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
SBI岡三アセットマネジメント株式会社はアクティブファンドの投資商品の企画から販売、運用を行っている企業です。
2022年にSBIホールディングスと岡三証券との合弁会社となり、今後さらなる向上が期待されます。
また、業界的にも今後資産運用の価値は高まっていくため、需要は向上していくと考えられます。
企業としての採用情報はあまり多くはありませんが、投資の業界に興味があるという方は、挑戦してみてください。
この記事が就活の参考になれば幸いです。