就活か起業か悩んだ時に考えるべきこと
はじめに
「将来、起業するぞ!!」
というような学生は就活も意欲的にこなす場合が多いです。
ただ、
「就活して就職して起業すべきなのか」
「学生で起業してしまって就活をしないほうが良いのか」
で悩むことも少なくないのではないでしょうか?
そこで本記事では、
就活すべきか起業すべきか悩んだ時に考えて欲しいことについて解説します。
就活or起業で悩んでいる学生には必見の記事です。
1.就活or起業で悩むより実際にやってしまえばいい
結論をいうと、「悩むくらいなら今すぐに起業してしまった方が良い」です。
起業と聞くと随分と高いハードルのように感じますが、特別難しい訳ではありません。
別にいきなり会社を作る必要もなく個人事業主としてとりあえず初めてみる、なんてこともできます。
それで事業が大きくなってきて初めて会社を設立すれば十分です。
最初は形にこだわらずにとにかく事業を始めることを意識した方がいいでしょう。
逆にいうと、起業しようと思っているけど「今はまだ時期じゃない」などと適当な理由をつけて誤魔化している場合は起業すべきではないです。
おそらくその場合は、企業のアイデアややりたいことの具体化ができていないはずです。
その状態では起業すること自体が目的になってしまっています。
あくまでも起業は自分のアイデアやビジネスモデルを実現する手段であることを忘れないようにしましょう。
2.学生ベンチャーの成功例
「起業すること自体は簡単かもしれないけど事業を大きくするのは難しいから、、」
確かに難しいです。ただ、学生で起業して卒業後や退学後すぐに会社の上場に成功した事例もあるので紹介していきます。
・株式会社パソナグループ
https://www.pasonagroup.co.jp/
創業者:南部靖之
関西大学工学部在学中に株式会社マンパワーセンターを設立し、1979年に株式会社テンポラリーセンターに改称。2001年に大阪証券取引所ナスダックジャパン市場に上場。 2003年には東証一部に上場。
・ぴあ株式会社
創業者:矢内廣
1972年、中央大学法学部在学中に「ぴあ」を創刊し、1974年にはぴあ株式会社を設立。
2002年に東証二部へ上場、2003年には東証一部へと上場。
・株式会社ミクシィ
創業者:笠原健治
1997年、東京大学経済学部系学科在学中にITの求人サイトを立ち上げ、1999年には有限会社イー・マーキュリーを設立し、オークションサイトの運営を開始。
2000年に株式会社への組織変更を行なったあと、2004年よりmixiの運営をスタート。
2006年には株式会社ミクシィに商号を変更し、同年東証マザーズへ上場。
・クックパッド株式会社
創業者:佐野陽光
慶應義塾大学環境情報学部卒業後の1997年に有限会社コインを設立。1998年にはkitchen@coinを開始するが、収益システムを変更し翌年からはクックパッドに変更。
2004年にクックパッド株式会社に組織変更し、2007年には東証マザーズへ上場。2011年には東証一部へ上場。
・株式会社リブセンス
代表取締役:村上太一
2006年、早稲田大学政治経済学部1年生の時に株式会社リブセンスを設立。同年に成果報酬型アルバイト求人サイトのジョブセンスの運営を始める。
その後もサービスを展開し2011年には東証マザーズへ市場最年少での上場を果たす。2012年には東証一部に上場しこちらも最年少での上場。
・株式会社Gunosy
代表取締役:福島良典
2012年の東京大学大学院工学系研究科在学中に株式会社Gunosyを設立。その後、サービスを変更するなどはあったが2015年に東証マザーズへ上場。
やはり人材事業やIT事業のような学生からでもマネタイズがしやすい領域での起業が多く確認できますね。
そして何より、学生のアイデアが今の世の中になくてはならないサービスを生み出していることもわかります。
3.就活せずに学生で起業する場合のメリット・デメリット
では次に就活をすることなく学生で起業した場合のメリット・デメリットについて解説します。
3-1.就活せずに学生で起業する場合のメリット
まずはメリットからです。
・起業という経験が手に入る
・コミュニティに参加できる
・リスクが少ない
それぞれ解説します。
・起業という経験が手に入る
「将来起業するために経済学や経営学を学んでます!!」
みたいな人もいると思います。
しかし現実問題、実践の中でしか身につかないスキルや経験があります。
それらを手に入れることができるのはメリットです。
もちろん、成功した経験だけでなく失敗した知識にも大きな経験があります。
・コミュニティに参加できる
起業することで経営者のコミュニティに参加できる場合があります。
その結果、普通に就職した学生とは違う人脈が広がります。
・リスクが少ない
リスクの少なさが1番のメリットです。
やはり、完全に自立してから起業するとなると金銭面での不安が非常に大きいです。
資金調達はもちろん、毎日の生活費を稼ぐ必要もあります。
学生だとそのようなリスクが比較的少ないといえるでしょう。
3-2.就活せずに学生で起業する場合のデメリット
次にデメリットについてです。
・学業との両立
・学生といって舐められる
・プライベートな時間がなくなる
それぞれ解説します。
・学業との両立
やはり事業をするとなるとそれなりのリソースが必要になります。そうなると学業との両立が難しくなる場合があります。
しかし大学生である以上、本業は勉強であることを自認しなくてはなりません。
事業と学業が中途半端になってしまうと非常に時間が勿体無いです。
もし、両立が難しいようであれば休学なども視野に入れてもいいでしょう。
・学生だからといって舐められる
学生というだけで信頼を得ることができずに仕事がもらえなかったりします。
確かに社会人経験がないので仕方のない側面もあります。
特に最初の信頼を得るまではかなりの努力が必要です。
・友達が減る
友人たちとの時間や価値観が合わなくなる可能性があります。
その結果、自分の友人たちとの話が面白くなくなり疎遠になってしまうかもしれません。
もちろん、各個人の性格次第ではありますが友達が減ることも珍しくありません。
4.就活してそのあと起業する場合のメリット・デメリット
それでは次に、就活を経て就職し起業する場合のメリット・デメリットについて解説します。
4-1.就活してそのあと起業する場合のメリット
まずはメリットについてです。
・経験値を高めることができる
・様々なビジネスモデルに触れる機会が増える
・人脈を得ることができる
それぞれ解説します。
・経験値を高めることができる
経験値を高められることが1番のメリットといって差し支えないでしょう。
会社という組織の中でお金をもらいながら学ぶことができます。
もちろん、会社にはきちんと恩返しをするのは前提です。
・様々なビジネスモデルに触れる機会が増える
様々なビジネスモデルに触れるチャンスが増えることもメリットの1つです。
そのような状況に飛び込むことで自分に合うビジネスや考えもしなかったビジネスに出会える可能性が上がります。
・人脈を得ることができる
起業した場合のメリットでも人脈を紹介しましたが、個人で会うことができる人と会社の肩書きを使って会う人はやはり異なってきますし、チャンスも変わってきます。
そのあたりの違いを考えることも大切です。
4-2.就活してそのあと起業する場合のデメリット
次にデメリットについてです。
・会社に染まってしまう可能性があること
1番のデメリットではないでしょうか。
会社での居心地がよくなった結果、起業に魅力を感じていない状態になる可能性は十分にあります。
実際に学生時代に「一旦就職して起業しよう」と考えていた人が起業するケースは非常に稀です。
・年齢を重ねてしまうこと
年齢なんて関係ない!といえばそれまでなのですが、若い時代にしかできないことも多々あるでしょう。
また、結婚や出産によって自分の周りの状況が変わってしまうことでリスクを取りにくい環境で生活する可能性もあります。
まとめ 悩んでいるくらいなら行動した方がいい
ここまで就活か企業かで悩んだ際に考えるべきことについて解説してきました。
色々書いてきましたが、悩むくらいなら行動した方が良いのではないでしょうか?
事業の成功や失敗はともかく、起業のしやすさでいうと大学生である今が1番簡単です。
就職すると時間もなくなりますし、家庭を持つと金銭的なリスクも増してきます。
その結果、起業のハードルは大学生と比べて上がってしまいます。
そして何よりも大学生であれば、失うものもないでしょう。
なので、一旦行動してみてダメなら就活しても良いですし、もし良ければ休学してその事業にコミットしてみても良いのではないでしょうか?
そして何より、学生のうちに起業した経験は大きな財産になります。もちろん、就活でも十分使えるネタでしょう。
自分の今の置かれた状況について考えてみて、
もし「失敗しても良い」と思えるのであれば、
行動してみた方が良いのかもしれませんね。
本記事が起業か就活かで悩んでいる人の参考になれば幸いです。