【企業分析】テクノスマートの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/24更新
はじめに
株式会社テクノスマートは大阪市中央区に本社を置く製造(機械)業界に属する企業です。
テクノスマートは信頼される製品づくりはもちろん、地球環境保全を視野に入れながら業務を展開している会社です。
また独自の理念である「C-5」を掲げて製品開発に励み、すべての製品に対しテクノスマートの知恵と情熱が注がれています。
今回はそんなテクノスマートの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではテクノスマートへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- テクノスマートの仕事内容が気になる
- テクノスマートの就職難易度を知りたい
- テクノスマートの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、テクノスマートの就職難易度は「標準レベル」と言えます。
選考情報は少ないですが、さまざまな大学から採用されていることや就職偏差値が50であることから、難易度は標準レベルと予想されます。
平均勤続年数は長く、働きやすい環境が整っているので、人気は高いです。
そのため、頻出質問を抑えてしっかり対策をしておくことが重要です。
求める人材や事業内容といった企業研究を深め、ライバルに負けないようにアピールできれば、内定を勝ち取るチャンスがあります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社テクノスマートについて
出典元:テクノスマート
テクノスマートの会社概要について見ていきましょう。
会社概要
テクノスマートは1912年に設立し、100年以上の経歴をもつ会社です。
従業員は240名(2023年9月30現在)で、塗工乾燥装置の製造専門メーカーとして業務を営んでいます。
Changing Life with Coating Technologyをスローガンとし、新たな価値を創造する進化型企業として活動しています。
「どんなに優れた技術を有し高品質な機械を提供できても、お客様のニーズに沿わないものであってはならない」という考えを大切にし、お客様第一主義を貫いているのが特徴です。
最高の品質をお客様に届けるために独自の理念である「C-5」を掲げています。
「C-5」とは以下の5つの頭文字をとって構成されています。
- クローズドタイプアプリケーションの採用
- クリーンルーム対応の設備
- コンパクト設計
- カセットチェンジコーターの採用
- コンピューターシステムの導入
この5つの理念はどれも重要であり、モノづくりには欠かせないという認識を従業員一同が持ちながら業務にあたっているのです。
また環境保全にも配慮しており、環境理念も掲げていることが特徴のひとつです。
参照ページ
各事業別の売上規模
テクノスマートの最新の売上は2024年3月期の第3四半期です。6つの事業に分かれており、各売上は以下の通りです。
事業 | 売上高(千円) | 構成比(%) |
ディスプレイ部品関連機器 | 5,762,983 | 37.6 |
機能性フィルム関連塗工機器 | 3,143,801 | 20.5 |
電子部品関連塗工機器 | 1,691,937 | 11.0 |
エネルギー関連機器 | 3,694,231 | 24.1 |
化工機器 | 24,122 | 0.2 |
その他 | 995,472 | 6.6 |
合計 | 15,312,547 | 100.0 |
引用ページ
主な売上はディスプレイ部品関連機器で、次いでエネルギー関連機器、機能性フィルム関連塗工機器が売上を占めています。
前年の第3四半期の合計は16,111,024千円であるため、少し売上を落としているのが現状です。
2021年は新型コロナウイルスの影響で売上を大幅に落としましたが、2022年にはV字回復に成功し、2022年、2023年と売上を伸ばしています。
しかし、2024年は第1四半期~第3四半期まで、昨年よりも売上を落としているので、2024年は昨年を超えることができないでしょう。
各事業セグメントの解説
株式会社テクノスマートの主な事業セグメントは5つに分かれています。それぞれの特徴を簡単に説明します。
- ディスプレイ部品関連機器
特徴 | 液晶用表示装置に代表される光学用途フィルム 塗工装置及び関連する乾燥・熱処理装置 |
顧客製品 | 偏光フィルム、ARフィルムなど |
関連製品 | 液晶テレビ、スマートフォンなど |
- 機能性フィルム関連塗工機器
特徴 | 一般産業資材用のフィルム用塗工装置及び 関連する乾燥・熱処理装置 |
顧客製品 | 離形フィルムなど |
関連製品 | MLCC、電子機器など |
- 電子部品関連塗工機器
特徴 | 半導体、FPC等電子部品関連用塗工装置 及び関連する乾燥・熱処理装置 |
顧客製品 | FPCなど |
関連製品 | スマートフォンなど |
- エネルギー関連
特徴 | 二次電池用塗工装置及び関連する乾燥・熱処理装置 また、塗工機以外の二次電池用製造装置及び関連機器 |
顧客製品 | LiB、太陽電池など |
関連製品 | スマートフォン、EVなど |
- その他
その他に当てはまるものは高機能性繊維・不織布関連装置 (0.1%)や1~4に関連する機器の部品製造・改造・修理 (4.6%)です。
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テクノスマートで働いている社員は?
それでは、テクノスマートで働いている社員の平均年収や残業時間などを見ていきましょう。
平均勤続年数は?
テクノスマートの平均勤続年数は、男性が19.2年、女性が9.3年です。
厚生労働省が調査した「令和5年毎月勤労統計調査特別調査」によると、製造業の平均勤続年数は17.6年です。
日本の平均よりも勤続年数が高いことから、働きやすい環境が整っていることが予想されます。
希望すれば65歳まで働ける継続雇用制度や65歳以降対象の短時間嘱託社員制度など、長く働ける制度が充実していることもあり、勤続年数が高くなっています。
参照ページ
平均年収は?
テクノスマートが公表している2023年3月期(第89期) 有価証券報告書によると、平均年収は7,695,113円となっています。
日本の平均年収は458万円なので、平均よりも高くなっています。
なお、テクノスマートの平均年齢は43歳です。
参照ページ
2023年3月期(第89期) 有価証券報告書 – 株式会社テクノスマート
平均残業時間は?
テクノスマートの平均残業時間は、18.0時間(2022年度実績)です。
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報」によると、日本の製造業の平均残業時間は13.3時間であるため、平均よりも5時間ほど残業時間が多くなっています。
なお、テクノスマートの有給休暇取得率は84.3%で、平均取得日数は15.9日(2022年度実績)です。
残業は少し多くなっていますが、しっかりと有給消化でき、休暇がとれる体制が整っています。
参照ページ
株式会社テクノスマートの採用情報(初任給/従業員/福利厚生)|リクナビ2025
平均ボーナス額は?
テクノスマートが公表している2023年3月期(第89期) 有価証券報告書の賞与引当金によると、平均年間賞与額は約103万円と予想されます。
過去の実績を見ると、年々ボーナス額が増加しています。
参照ページ
2023年3月期(第89期) 有価証券報告書 – 株式会社テクノスマート
どんな文化なの?
テクノスマートは、「誠実」「行動」「転回」を経営理念としています。
この経営理念に込められた意味をひも解いていきましょう。
テクノスマートはお客様第一主義の考えの元、活動しています。
しかし、大切にしているのはお客様だけでなく、地域社会への貢献や働く従業員の幸せも重視しています。
また常に開拓者精神を培い、英知と総力を結集し、事業を発展させることを目標にしているのがテクノスマートです。
テクノスマートは、働きやすい環境を整えるためにさまざまな取り組みをしています。
たとえば、女性の活躍促進を図り、あらゆる職種において女性がより一層活躍できる環境を整え、長期的なキャリアを築ける環境づくりを徹底しています。
また継続雇用制度や短時間嘱託社員制度など、長く働くことを後押しする制度があることも特徴的です。
平均勤続年数も長く、働きやすい環境が整っていることが、テクノスマートの文化です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
テクノスマートは製造業の中でも機械業界の中に属しています。
機械業界といえば、三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタなどが売上上位です。
売上トップ企業と比較しても、圧倒的な差があり、比較対象にならないため、売上の近い企業と比較していきます。
ただし、売上トップである三菱重工業との差も見ておくと、トップとの差がわかりやすいので、三菱重工業と売上の近い企業2社の計3社と比較してみましょう。
会社名 | 売上高 (2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
テクノスマート | 196億円 | 769万円 | 49 | 穏やかでアットホームな社風 |
三菱重工業 | 4兆5,012億円 | 863万円 | 63 | 積極的に挑戦しやすく交流も多い社風 |
カワタ | 188億円 | 627万円 | 50 | 人を育てよう、技術を育てようとする社風 |
豊和工業 | 197億円 | 520万円 | 45 | 穏やかな人が多いが昔ながらの考え方が多い社風 |
※三菱重工業の売上高のみ2022年のデータとなっています。
機械業界トップである三菱重工業と売上を比べると、圧倒的な差を感じます。
ただし、平均年収は比較的高い方です。
売上の近い企業と比較すると、平均年収の高さがわかります。
テクノスマートの新卒募集要項について
以下にテクノスマートの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術職(機械設計職・電気設計職・研究開発職) 技能職(製造職) |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学卒 月給218,040円~(住宅手当含む) 大学院卒 月給229,890円~(住宅手当含む) |
賞与 | 年2回(約103万円) |
研修制度 | 新入社員研修(1年間) 入社後すぐの集合研修後、基本作業、製品加工・組立などの研修を経て、技術研修を実施。 |
福利厚生 | 各種社会保険完備 住宅・資格・家族手当、食事補助あり 交通費全額支給 自己申告制度あり 資格取得支援制度、財形貯蓄制度、持株会、退職金制度、確定拠出年金制度、再雇用制度、共済会、労働組合、借上住宅、保養施設 |
引用ページ
求める人材
テクノスマートの求める人材は以下の通りです。
- モノづくりが好き
- 好奇心旺盛
- 他のメンバーと協力しながら自分の役割を重視できる
- 責任感があり、最後までやり遂げられる
- 設備の設計から完成まで一貫して携わりたい
- グローバルに活躍したい
テクノスマートは、計画から試運転まで一連の塗工実験を行うプロ集団です。
そのため、業務を途中で投げ出さず、責任感を持って仕事にあたれる人を求めています。
また、ひとつのプロジェクトを達成させるまでに、多くの人・部門が協力して業務を進めます。
チームワークが重要であり、自分に与えられた役割をまっとうすることが大切です。
もちろん、テクノスマートは製造業、つまりモノをつくる会社なので、モノ作りが好きな人が好ましいでしょう。
新卒採用のフロー
テクノスマートの選考フローを見ていきましょう。
①エントリー
テクノスマートのエントリー方法は、リクナビまたは企業のホームページの2種類です。
企業のホームページからエントリーする流れを説明します。
まずはテクノスマートのホームページ(採用情報)にアクセスします。
以下の必要事項を入力後、送信すればエントリー完了です。
|
②適性検査
テクノスマートが実施している適性検査の種類は、残念ながらネット上に公開されていないため不明です。
詳細がわからないため、企業の採用率が高いSPIを対策しておくことが無難です。
SPIであれば、参考問題集やアプリなど対策方法が多くあるため、自分の好きな方法で対策しましょう。
SPIの対策方法については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
【25卒】SPIおすすめ対策・問題集16選と勉強する際の注意点をご紹介 | 就活ハンドブック
③個人面接
テクノスマートは、グループ面接はなく、すべて個人面接となっています。
しかし、複数回面接をするのか、面接官の人数、質問の内容など、詳細についてはわかりません。
そのため、頻出質問を抑えておくことが重要です。
面接でよく出る質問は以下の通りです。
自己紹介をしてください 志望動機を教えてください 学生時代に力を入れたことはなんですか? あなたの長所と短所を教えてください 人生で最も大変だったこと・苦労したことを教えてください あなたに尊敬する人はいますか? 弊社に入社した後は、どのような仕事をしたいですか? 弊社が第一志望ですか? 弊社以外にどのような職種・業界を受けましたか? 最後に質問はありますか? |
頻出質問さえしっかり対策していれば、ある程度の質問にはスラスラ答えられるようになります。
④内定
選考結果をもとに内定が決まります。
採用大学
テクノスマートの採用大学は以下の通りです。
龍谷大学、立命館大学、明治学院大学、名城大学、日本文理大学、同志社大学、京都産業大学、近畿大学、関西大学、大阪電気通信大学大学院、滋賀大学、上智大学、摂南大学、中部大学、帝京大学、東洋大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸学院大学、国学院大学、滋賀県立大学など |
産近甲龍、関関同立など、さまざまな大学から採用されています。
そのため、学歴フィルターはないと考えられます。
本社が大阪にあることから、関西地域の大学から採用されていることが多いです。
難関大学だけでなく標準レベルの大学も多いので、自分の実力で内定を勝ち取ることが可能です。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、テクノスマートの就職偏差値・難易度を考えてみましょう。
結論としては、就職難易度は「標準レベル」といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- さまざまな大学から採用されている
- 就職偏差値が50と高くない
- 採用人数は例年5人程度
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本事項をしっかりと対策しておくことがポイントです。
採用人数が低いため、競争率は高くなります。
しかし、高学歴に限らず多様な大学を採用していることや、就職偏差値が50と高くないことから、難易度は「標準レベル」としました。
ただし、理系を積極的に採用しているため、文系の人は難易度がさらに上がるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
テクノスマートは、100年以上の歴史のある会社です。
アットホームな雰囲気で上司とも気軽に話せるほど、職場環境は良好です。
また、継続雇用制度や短時間嘱託社員制度など長く働ける環境づくりにも力を入れています。
採用人数は5名程度と少ないですが、就職偏差値は50と高くありません。
学歴フィルターはないと思われるため、自分の実力次第で内定を勝ち取ることが可能です。
面接の詳細についてはネット上に公開されていないので、頻出質問を抑えておくことが対策のカギといえるでしょう。