愛知製鋼のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/22更新
はじめに
この記事では、愛知製鋼株式会社への就職を目指しているものの、エントリーシートをどのように記述すればいいのかわからず不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に愛知製鋼ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、愛知製鋼が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、愛知製鋼の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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愛知製鋼の概要
出典元：愛知製鋼株式会社
初めに、愛知製鋼株式会社とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
愛知製鋼とは
愛知製鋼株式会社はトヨタ自動車グループ唯一の素材メーカーで、トヨタグループをはじめとする自動車産業に素材を提供している企業です。
特殊鋼条綱やステンレス鋼など鋼材の製造・販売から、自社で製造した鋼材を鍛造加工した製品の製造・販売まで行っており、国内のみならずグローバルな部品供給体制で事業展開しています。
近年では、自動車以外にも自動運転支援システムやドローン用モータ磁石、医療機器やバイオ分野など新分野にも挑戦しており、「よき社会は、よき素材から」のスローガンのもと拡大を続けています。
愛知製鋼の採用難易度
愛知製鋼の採用難易度は比較的高めです。
全学部全学科が対象となっており、幅広いレベルの大学からの採用実績があります。
これは、大手自動車メーカーグループであることや、ホワイトな職場環境であることから学生からの人気が高いためです。
同社の採用選考フローには特殊なものはありません。
ただし、グループディスカッションや適性検査が行われることから、企業研究をはじめ対策は必須と言えるでしょう。
直近の採用実績では20名を超える人数となっていますが、ライバルとなる就活生のレベルは決して低くありません。
こうした背景から、同社に合わせた選考対策を十分に講じた上で内定獲得を目指すべきです。
愛知製鋼の採用大学
愛知製鋼の採用大学の実績は以下の通りです。
幅広いレベルの大学からの採用実績があることからも、学歴フィルターは存在しないと考えられるでしょう。
| ＜大学・大学院＞ 岩手大学、山形大学、東北大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、信州大学、静岡大学、福井大学、岐阜大学、名古屋大学、三重大学、京都大学、明治大学、立教大学、中央大学、東京理科大学 |
幅広いレベルの採用実績があるほか、応募対象は全学部全学科とされています。
学歴フィルターについて興味がある人は、以下の記事に内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
愛知製鋼が求める人材とは？
愛知製鋼では、求める人材について公式サイトの採用メッセージで下記の内容を発信してます。
「当社が求めるのは、既存のビジネスや商慣習にとらわれず、自らの意識と知識を高めながら、果敢にチャレンジできる人材です」
また、同社の採用情報が掲載されているリクナビには、「当事者意識を持ち、自ら主体的に取り組める人材」「相手が求めているものを理解し、気持ちや考えを汲み取れる人材」「これまでの経験に疑問を持ち、好奇心や想像力を活かせる人材」といった特徴を持つ人材が求められていることも掲載されています。
自己PRや自身の強味をアピールする際には、これらの要素を自然に取り込むようにすると、同社にマッチしていると評価される可能性が高まるでしょう。
直近の採用実績では20名を超えていますが、他の就活生のレベルは決して低くないため、差別化を図るためのアピール方法を考えておくことをおすすめします。
インターンシップや会社説明会を通じて同社の雰囲気や考え方への理解を深めておけば、内定獲得の成功率を高められるでしょう。
参照ページ：
愛知製鋼とグループ会社の採用方向性の違いは？
愛知製鋼には、愛鋼株式会社、アイチセラテック株式会社、近江鉱業株式会社、アイチ・マイクロ・インテリジェント株式会社、株式会社アスデックスなどの関連会社があります。
たとえば、アイチ情報システム株式会社の求める人材を確認すると、「自ら課題を見つけ、主体的に考えることができる方」「積極的なコミュニケーションで周囲を巻き込みながら業務に取り組める方」「新しい価値に挑戦できる柔軟性を持つ方」とされています。
これらの要素は愛知製鋼にも共通する特徴です。
また、新卒採用のフローも同じと言えます。
もちろん、関連会社によって展開している事業は異なり、業務によって求められる要素も変わってくるでしょう。
関連会社への採用応募を行う際には、企業研究を怠らないでください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
一般的に、面接時には大学生時代の積極的な取り組みや学びへの姿勢、その企業を志望する理由などを示す自己PRや志望動機が求められています。
アルバイトやボランティアなど学校外での活動についても確認されることがあり、これらは採用担当者が応募者の個性や能力をより詳しく知るための指標にもなるのです。
このように、エントリーシートの項目は、就活生の能力や性格が企業の文化や業務にどう適合するか、適性を把握するために役立つ大事なツールとなっています。
言い換えれば、いくら能力が高くても企業の求められている要素や社風にマッチしなければ「一緒に働くのは難しそう」「チームに馴染めなさそう」などの理由で、書類選考の通過は難しいでしょう。
エントリーシートは自身をアピールするためのプレゼン資料と捉えられるため、採用担当者が読みやすいようにまとめてください。
さらに、熱意を伝えることは仕事へのモチベーションを確認する上でも重要です。
]このような熱意を持つ社員は、入社後に高いパフォーマンスを発揮するだけでなく、内定の辞退や離職を防ぐことにもつながります。
エントリーシートを通じて企業側は何を確認したいのか意識することで、書類選考の通過率を高められるでしょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
| 結論：私が鉄鋼業界を志望する理由は2点あります。 理由：鉄鋼業界は、建築や自動車製造、船舶建造などさまざまな産業の基盤となっており、このような基盤産業に関わることで、社会への貢献が直接的に行えると考えているからです。 具体例：現代において、物流業界では社会的にも取り上げられている複雑かつ大きな課題を抱えていますが、これらに対する解決策を提供し、効率化や改善を通じて企業や社会に貢献したいことが挙げられます。 結び：鉄鋼業界の製品は私たちの生活や産業活動に欠かせない存在であり、こうした環境に身を置くことは高いモチベーションを持って働いていきたいです。 理由：2点目は、鉄鋼業界は技術革新と挑戦の場であることが挙げられます。 具体例：鉄鋼業界は常に技術革新が進み、新たな製造プロセスや材料の開発が行われています。 私は、このような技術の進化を追い求める環境で自らの能力を発揮し、成長していきたいです。 また、業界が直面するさまざまな課題に対して、新たなアイデアや解決策を提案し、挑戦することにも意欲を持っています。 結び:これらの理由から、鉄鋼業界を志望したいと考えています。 |
愛知製鋼の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
愛知製鋼が属する鉄鋼業界には多くの企業が存在し、その中でも製造・加工を担う鉄鋼メーカーや流通を担う販売会社などが細分化されています。
また、素材の開発という点においては鉄鋼以外にもさまざまなものがある中で、なぜ鉄鋼関連の事業に従事したいのかを説明できるようにしておきましょう。
多くの選択肢から「愛知製鋼を選んだ理由」を伝えるためには、愛知製鋼の価値観やカルチャーを文章に取り入れると説明しやすくなります。
愛知製鋼であれば、「既存のビジネスや商慣習にとらわれず、自らの意識と知識を高めながら、果敢にチャレンジできる人材」を求めているため、挑戦意識が高いエピソードを絡めると効果的です。
大手自動車メーカーであるトヨタグループ唯一の素材メーカーであることも愛知製鋼ならではと言えるでしょう。
ただし、求められる人材や同社の特徴は公表されているため、他の就活生も同じようにアピールしてくることが予想されます。
そのため、具体性のある内容で差別化を図るといいでしょう。
もちろん、無理に価値観やカルチャーを取り入れすぎて、文章自体のバランスが崩れてしまったら意味がないので注意してください。
価値観やカルチャーは企業のホームページはもちろん、会社説明会やインターンシップなどからもヒントを得られるため、積極的に参加しましょう。
参照ページ：
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置付けは、就活生のコミュニケーション能力や表現力、論理的思考力を試しているセクションと捉えると良いでしょう。
記述内容の評価はもちろんですが、文章の論理的な展開や順序立て、内容に一貫性があることや、主題や目的の明確さなど、文章の構造に関する基準も重視されます。
エントリーシートは自身をアピールするためのプレゼン資料であるため、採用担当者が読みやすいように配慮することが大切です。
配慮に欠けるものは「読みにくい」「相手のことを考えられない」といった印象を持たれてしまう可能性があります。
また、就活生は自分をアピールしたい気持ちから、自分本意な内容を書いてしまいがちです。
読んだ採用担当者が「会ってみたい」「一緒に働けそう」と思うような内容にまとめることがポイントです。
業界や企業についての研究を行っていることを示すために業界用語を盛り込むことは一般的ですが、過度な詰め込みや誤った使い方には注意してください。
提出前に、論理展開や文章構造、内容の客観的な見直しを行うことをおすすめします。
また、企業が設問別に見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系（見られている点：熱意、情報収集能力）
(b) 過去の経験系（見られている点：コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質）
(c) 未来目標系（見られている点：大局観、未来志向、社会貢献性）
(d) 価値観系（見られている点：個性的か、コンサルタント適性があるか）
(e) その他（長所・研究内容）
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、ご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
愛知製鋼の選考において、過去にエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
総合職のエントリーシート
志望動機
・志望動機
【記載例】
| 社員の方の仕事への向き合い方に共感を持ちました。 説明会の映像で、生産管理の社員の方のお話の中で「事務・技術の垣根を越えた視点から物事を見る事が重要」と拝聴し、私自身も留学時、日本人意識を取り払うことを意識し、生活することを心掛けていたため共感を持ちました。 また私は留学や海外経験から、将来は現場での業務をしたいと考えています。 貴社の生産管理職で、前向きな姿勢の社員の方と働きたいと考えたため志望しました。 |
ポイント：
結論ファーストで展開しており、内容に一貫性がある点が評価できます。
文章の構造においても論理的にまとめられており、愛知製鋼のカルチャーへの共感を示すだけではなく、自身に留学経験があることを上手く文章に取り込んでいます。
入社後の将来の展望も記述されていることも評価できます。
しかし「生産管理部門からスタートする理由」が浅いため、書類選考通過後の面接ではもっと厚みのある内容を発言できると良いでしょう。
参照ページ：
自己PR
・大学での研究内容をご回答ください。（200文字以内）
【記載例】
| 金型の高精度化を目指し、鋼の超精密切削に関する研究を行っています。 ナノ精度の加工ではダイヤモンド工具の使用が望まれますが、摩耗が激しく鋼には使用できません。 これに対し鋼の窒化処理が有効であると知られていますが、表面に硬い窒素化合物が発生し、工具欠損につながり実用に至っていません。 そこで私の研究では化合物生成を抑制できる窒化処理を利用することで、工具の損耗を抑制した新たな切削技術の開発を行っています。 |
ポイント：
結論ファーストで展開し、再度結論で帰結している点が評価できます。
また、文字制限がある中でも簡潔にまとめられており、内容も愛知製鋼の事業にマッチしていると考えられるでしょう。
大学内での研究内容を伝えるだけではなく、経緯のなかで課題を明確にしていたことや、それに対する対処についても評価できます。
書類選考通過後の面接では、エントリーシートでは確認できなかった詳細について質問される可能性があるため、回答できるように準備しておきましょう。
なお、専門性の高い内容となる場合、採用担当者がその分野に精通していれば問題ありません。
しかし、人事業務がメインだと専門用語が通じない恐れがあります。
そのような場合には、誰が聞いてもわかりやすい言葉に言い換えるといった工夫をしましょう。
まとめ
この記事では、愛知製鋼の会社概要、求められる人物像やエントリーシートの書き方について解説しました。
愛知製鋼は、大手自動車メーカーであるトヨタ自動車グループ唯一の素材メーカーです。
トヨタグループをはじめとする自動車産業に素材を提供しています。
特殊鋼条綱やステンレス鋼など鋼材の製造・販売から、自社で製造した鋼材を鍛造加工した製品の製造・販売まで行っており、国内のみならずグローバルな部品供給体制で事業展開している企業です。
採用難易度は比較的高いので油断はできません。
しかし採用大学については幅広いため、厳しい学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
同社では、数十年後を見据えた新素材の研究開発も行っており、前例のない仕事に挑むことが多いことから、「既存のビジネスや商慣習にとらわれず、自らの意識と知識を高めながら、果敢にチャレンジできる人材」を求めています。
そのため、エントリーシートでも求められている人物像の要素を取り入れると効果的なアピールができるでしょう。
また、エントリーシートを書くにあたっては愛知製鋼の方針や理念に共感し、その内容を実行できるかどうかも重要なポイントです。
書類選考を通過させるために、自身の強みや成功体験に焦点を当てがちですが、採用担当者に「会って話を聞きたい」「うちの会社にマッチしている」と感じさせることを意識することが重要です。
このように、エントリーシートは読み手がどのように感じるのかを意識することが大切であるため、書き終わったら客観的に見直しをしましょう。
愛知製鋼への採用選考応募を検討している人は、内定獲得のためにぜひ本記事を参考にしてみてください。
