東ソー株式会社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/25更新
はじめに
この記事では、総合化学メーカーである東ソー株式会社(以下、東ソー)について、その概要や事業内容、採用情報などを詳しく解説します。
東ソーは1935年に創業した老舗企業で、クロル・アルカリ、石油化学、機能商品の3つの事業を中核に据えながら、化学の領域で革新的な製品・技術開発に取り組んでいます。
環境・エネルギー、自動車、通信、ライフサイエンスなど、幅広い分野で社会課題の解決に貢献する製品を提供しています。
本記事では、東ソーの企業理念や事業概要、研究開発の取り組み、採用情報など、東ソーを深く理解するための重要なポイントを網羅的に紹介します。
東ソーへの就職を検討している学生の皆さんは、ぜひ最後までご覧ください。
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東ソーの概要
出典元:東ソー株式会社
初めに東ソーとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
東ソーとは
東ソーの企業理念は「明日のしあわせを化学する」です。この理念のもと、革新的な製品・技術の開発を通じて、社会課題の解決と豊かな未来の実現に貢献することを目指しています。
東ソーの主力事業は以下の3つです。
- クロル・アルカリ事業苛性ソーダ、塩素、水素などの基礎化学品の製造
- 石油化学事業ナフサクラッカーを核としたオレフィン、ポリマー製品の製造
- 機能商品事業有機化成品、バイオサイエンス、高機能材料などの高付加価値製品の製造
東ソーは、これらの事業を通じて、自動車の排ガス浄化触媒、重金属処理剤、アルデヒド捕捉剤、導電性高分子、液体クロマトグラフ用カラムなど、環境負荷低減や健康増進に役立つ革新的な製品を数多く生み出してきました。
東ソーの採用難易度
この章では、総合化学メーカーである東ソーの採用難易度について解説します。東ソーは老舗の優良企業として知られ、毎年多くの学生から人気が集まっています。東ソーの採用難易度は比較的高いと言えます。
例えば、東ソーの採用倍率は約35倍と非常に高い水準です。
多くの学生がエントリーしているため、ライバルとの競争が激しくなっていると言えます。
さらに東ソーの新卒採用人数は、事務系で20名程度、技術系で80名程度と限られた規模です。
採用人数が少ないため、倍率が高止まりする要因となっています。
参照ページ
募集要項 | 東ソー株式会社
【就職難易度は?】東ソーの採用大学ランキング | 学歴フィルター,倍率,選考フローも | 就活の教科書
東ソーの採用大学
東ソーの採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学以上の採用実績となっており、所謂学歴フィルターは存在していると考えられます。
東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、同志社大学、関西学院大学、立命館大学 |
特に理工系分野では、東京大学、京都大学、東京工業大学など、トップレベルの大学出身者が多く採用されています。
一方、文系分野でも、早稲田や慶應などの難関私立大学の出身者が選抜されています。
このように、東ソーでは高い学力を持つ学生が選考に残りやすい傾向にあり、採用難易度は比較的高いと言えます。
志望者は、自身の学歴に過度に捉われることなく、東ソーへの高い意欲と適性を示すことが重要です。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
東ソーが求める人材とは?
基本的な人物像として以下の3つが挙げられます。
- 「明日のしあわせを化学する」という東ソーの企業理念に共感し、化学の革新を通じて社会に貢献したいという強い意欲を持つ人材
- 失敗を恐れず、新しいことにチャレンジし続ける向上心と探究心
- 誠実で正直な人柄、思いやりの心を持つ人材
また、求められる能力としては以下の5つが挙げられます。
- コミュニケーション力 – 他者の意見に耳を傾け、自分の考えを的確に伝える力
- 問題解決力 – 課題を冷静に分析し、最善の方向性を導き出す力
- 積極性 – 受動的でなく、自ら考え行動する主体性
- 柔軟性 – 状況変化に応じて思考や行動を変えられる柔軟性
- グローバルな視野 – 国際感覚を身に付ける力
東ソーでは、入社前から高度な専門知識を求めているわけではありません。
入社後に必要な知識や技術を学んでいくことができるでしょう。
重要なのは、上記のような基本的な人物像と能力を備えていることです。
また、東ソーには「若いうちからチャレンジできる」風土があり、失敗を恐れずに新しいことに果敢に挑戦する気概を持つ人材を歓迎しています。
参照ページ
採用方向性の違いは?
東ソー株式会社は、公式サイト内で採用に関するQ&Aにおいて化学系の学部以外の就活生も受け入れていることが分かります。
実際、化学系の学部出身者が活躍できる環境です。
また営業や経理、企画などの事務系も募集しているので、文系の学生にも十分に活躍できるでしょう。
また、技術系・事務系に関わらず、積極性や柔軟性が重視されていて、自分の力で前に進む意欲を持った人材を求めています。
内定への一歩を踏み出すためにも、まずは企業分析をしっかりと行って自分をアピールできるようにしておきましょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
東ソーのエントリーシートでは、以下のようなポイントが重視されています。
基本的な人物像の確認
- 「明日のしあわせを化学する」という東ソーの企業理念に共感し、化学の力で社会に貢献したいという強い意欲を持っているか
- 失敗を恐れず、新しいことにチャレンジし続ける向上心と探究心があるか
- 誠実で正直な人柄、思いやりの心を持っているか
能力面での評価ポイント
- コミュニケーション力 – 他者の意見に耳を傾け、自分の考えを的確に伝えられるか問題解決力 – 課題を冷静に分析し、最善の方向性を導き出せるか
- 積極性 – 受動的でなく、自ら考え行動する主体性があるか
- 柔軟性 – 状況変化に応じて思考や行動を変えられる柔軟性があるか
- グローバルな視野 – 国際感覚を身に付けている/身に付けられるか
志望動機の明確性
- 志望動機が明確で、東ソーで働くモチベーションが高いか
- なぜ東ソーを志望したのか、他社ではなく東ソーを選んだ理由が明確か
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
上記のような基本的な人物像と能力、そして志望動機の明確性を重視しています。エントリーシートではこれらのポイントを意識して書くことが重要です。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私の大きな目標は、大学時代の硬式野球部で全国大会に出場することでした。 理由:最も困難だった瞬間は、3年生の夏に肘を怪我してしまい、リハビリに8か月を要したことです。 具体例:しかし、私は諦めずにリハビリに取り組み、チームの仲間からも精神的な支えを受けました。そして、4年生の春から実戦に復帰し、チームの主力選手として活躍できました。 結び:最終的に、全国大会に出場を果たすことができました。この経験から、目標達成には継続した努力と周りの支えが重要だと学びました。 |
東ソーの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
東ソーの企業理念は「明日のしあわせを化学する」です。この理念は、化学の革新を通じて社会課題を解決し、人々の幸せな未来を実現することを目指しています。
また、東ソーでは「TOSOH SPIRIT」という行動指針を掲げており、「挑戦する意欲」「冷たい状況認識」「熱い対応」「持続する意志」「協力と感謝」の5つの価値観が従業員に求められています。
エントリーシートでは、例えば以下のように書くことができるでしょう。
「私は東ソーの企業理念『明日のしあわせを化学する』に強く共感しています。化学の力で環境問題や健康問題など、社会が直面する課題の解決に貢献したいという熱意があります。また、『挑戦する意欲』や『持続する意志』など、東ソーの価値観に自分自身が合致していると感じています。」 |
このように、東ソーの理念や価値観、カルチャーを具体的に取り上げながら、自身の思いや適性をうまく関連付けることが重要です。
単に「東ソーが魅力的だから」といった抽象的な表現ではなく、志望動機を論理的に説明することで、志望の熱意が伝わりやすくなります。
企業の価値観やカルチャーを上手く文章化することは、志望動機の明確化に大きく役立ちます。東ソーへの高い関心と適性を、具体的な事例を交えながら説得力をもって伝えることが肝心です。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートは、企業が志望者の人物像や適性を多角的に評価する上で非常に重要な選考ステップとなっています。企業は以下の点を中心に評価しています。
- 志望動機の明確性と熱意
- 論理的思考力と文章力
- コミュニケーション能力や課題解決力などの基礎能力
- 企業の価値観や求める人材像との適合性
つまり、単なる経歴書ではなく、志望者の内面や資質、企業とのマッチング度合いを多角的に見極める重要な機会となっています。
【対策のポイント】
エントリーシートへの確かな対策が求められます。主な対策ポイントは以下の通りです。
- 志望動機の明確化
なぜその企業を志望するのか、志望の理由を明確に示すことが最も重要です。企業理念や価値観、自身の適性などを論理的に関連付けましょう。
- 自己PRの工夫
自身の強みや経験、今後の目標などを分かりやすく伝える必要があります。具体例を交えながら、説得力のある自己PRを心がけましょう。
- 論理性と文章力の向上
質問への回答は論理的な構成と分かりやすい文章で書く必要があります。冷静な吟味と推敲を重ねることが大切です。
- 企業研究の徹底
志望企業の理念、事業、求める人材像などを十分に把握し、自身とのマッチングを意識した内容にすることが重要です。エントリーシートは選考の大きな関門です。上記のポイントを押さえた確かな対策が、内定獲得への第一歩となります。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
東ソーの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
志望動機
・志望動機、もしくは当社に関心・興味を持たれた理由をご記入ください。(300字以内)
【記載例】
私が東ソーに強く関心を持った理由は2点あります。 1点目は、東ソーの「明日のしあわせを化学する」という企業理念に共感を覚えたからです。化学の力で環境問題や健康問題など、社会課題の解決に取り組む東ソーの姿勢に魅力を感じました。私自身も環境問題に関心が高く、その解決に貢献したいと考えています。 2点目は、東ソーの研究開発力の高さです。ライフサイエンスや環境・エネルギー分野を重点分野に位置づけ、積極的な投資を行っていることに注目しています。私は大学で化学を専攻し、研究にも熱心に取り組んできました。東ソーの研究開発の現場で、自らの知識と経験を活かせると確信しています。 以上のように、東ソーの企業理念と研究開発力の高さに魅力を感じ、強く入社を志望しております。 |
この志望動機の記述から、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 東ソーの企業理念「明日のしあわせを化学する」に共感していること。化学の力で社会課題解決に取り組む姿勢に魅力を感じている。
- 自身も環境問題に関心が高く、その解決に貢献したいという熱意を持っていること。
- 東ソーの研究開発力の高さ、特にライフサイエンスや環境・エネルギー分野への積極投資に注目していること。自らの専門性を活かせると確信していること。
・あなたの人生を通して、大きな目標に向けて努力をした経験を教えてください。特に、「目標の達成に向けて最も困難だった瞬間」と、「それをどのように乗り越えたのか」を交えて教えてください。
【記載例】
私の大きな目標は、大学時代に所属していた硬式野球部で全国大会に出場することでした。最も困難だった瞬間は、3年生の夏に肘を怪我してしまい、リハビリに8か月を要したことです。 しかし、私は諦めずにリハビリに取り組み、チームの仲間からも精神的な支えを受けました。そして、4年生の春から実戦に復帰し、チームの主力選手として活躍できました。最終的に、全国大会に出場を果たすことができました。この経験から、目標達成には継続した努力と周りの支えが重要だと学びました。 |
この記述例から、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 具体的な目標と、その達成に向けた困難な状況が明確に示されている。「全国大会出場」という目標と、「肘の怪我とそれに伴う8か月のリハビリ」という困難が書かれている。
- 困難を乗り越えるためにとった具体的な行動や工夫が記載されている。「諦めずにリハビリに取り組む」「チームの仲間からの精神的支え」など、実際にとった行動が書かれている。
- 最終的な結果(全国大会出場)と、その経験から得た学びが明記されている。単なる結果の記述にとどまらず、「継続した努力と周りの支えの重要性」という自身の気づきが示されている。
このように、目標、困難、乗り越え方、結果、学びの流れを明確に記述することで、論理的な構成となり、読み手にも伝わりやすくなっています。具体例を交えながら自身の経験を分かりやすく伝えることが重要なポイントです。
・ あなたが最も興味関心が高いテーマは何ですか?「興味関心を持った理由」と、その関心を深めるために「具体的に行っているアクション」及び「そのアクションによる気づき」を教えてください。(400字以内)
【記載例】
私が最も興味を持っているテーマは環境問題です。興味を持った理由は、大学の環境科学の授業を履修したことがきっかけでした。授業では、地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題など、深刻な環境課題について学びました。 この関心を深めるため、環境NGOのボランティア活動に参加しています。活動を通じて、一人ひとりの小さな行動が環境保護につながることを実感しました。また、企業の環境対策の重要性も強く感じるようになりました。 |
この記述例から、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 環境問題への関心の経緯と理由が明確に述べられている。大学の授業がきっかけで、具体的な環境課題(地球温暖化、海洋プラスチックごみ問題など)について学んだことが書かれている。
- 関心を深めるための具体的なアクション(環境NGOでのボランティア活動)が記載されている。活動を通して得た気づき(一人ひとりの行動の重要性、企業の環境対策の重要性)も示されている。
- 簡潔かつ論理的な文章構成になっている。「関心のきっかけ」「関心を深めるアクション」「そのアクションから得た気づき」と順を追って記述されており、読み手に分かりやすい。
このように、質問の趣旨に沿って具体例を交えながら自身の経験を明確に述べ、論理的な構成で記載することが重要なポイントとなります。簡潔で分かりやすい文章力も問われています。
まとめ
この記事では、総合化学メーカーである東ソー株式会社について、その概要、事業内容、研究開発の取り組み、採用情報などを詳しく解説しました。
東ソーは1935年創業の老舗企業で、「明日のしあわせを化学する」を企業理念に掲げ、化学の革新を通じて社会課題の解決と豊かな未来の実現に貢献することを目指しています。
主力事業は、クロル・アルカリ、石油化学、機能商品の3つで、環境・エネルギー、自動車、通信、ライフサイエンスなど幅広い分野で活躍しています。
研究開発面では、ライフサイエンス、電子材料、環境・エネルギーを重点3分野に位置付け、積極的な投資を行っています。
知的財産戦略の強化にも注力しており、革新的な製品創出を目指しているのです。
採用では、総合職として事務系と技術系の新卒採用を行っています。
求める人材は、企業理念に共感し、チャレンジ精神と高いコミュニケーション能力を持つ人材です。
学歴不問で、入社後に必要な知識や技術を身につけられる環境が整備されています。
東ソーの革新的な取り組みに共感した学生の皆さんは、ぜひ東ソーへの就職を検討してみてください。
この記事が、東ソー内定に向けた一助となれば幸いです。