【子会社分析】NTT株式会社の子会社・グループ会社を徹底解説
2024/04/12更新
はじめに
NTT(日本電信電話株式会社)は、東京都千代田区に本社をおく日本屈指の電気通信事業社です。
今回は、NTT(日本電信電話株式会社)のグループ会社や子会社について紹介していきます。
本稿は、NTT(日本電信電話株式会社)への興味がある以下のような就活生を対象としています。ぜひ、最後までご覧ください。
- NTT(日本電信電話株式会社)のグループ会社を知りたい
- NTT(日本電信電話株式会社)のグループでの就職難易度を知りたい
- NTT(日本電信電話株式会社)の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、通信以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
この記事の結論
NTTのグループ会社の就職難易度は高めです。
また、以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、偏差値も高めといえるでしょう。
採用大学の学歴は高めですが、選考対策をしっかり行うことで内定を獲得できる可能性は十分にあります。
面接などのフローは各社で異なるため、しっかり確認した上で、選考対策として想いをきちんと伝えられるようにしましょう。
募集している職種は研究職です。
次の章から各内容やそのほか就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
NTTグループについて
会社概要
NTT(日本電信電話株式会社)は電気通信事業社です。
1870年に官営として、電報サービスからはじまりました。
民営化した現在も公共分野の事業を行っています。
NTTグループは日本電信電話公社が1985年に民営化したグループです。
通信業を中心に扱っていますが、世界に900社以上あり多様な事業を行っています。
主に「総合ICT事業」「地域通信事業」「グローバル・ソリューション事業」「その他不動産・エネルギー事業」の4つの事業があります。
グループ総売上は13兆円にのぼり、国内企業の売上高ランキングでは7位の超トップ企業です。
連結子会社は918社あり、グループ社員数は33万8,651人です。
参照ページ
各事業別の売上規模
NTT株式会社の売上は、2023年3月期で「13兆1362億円」です。
セグメント利益は以下の通りです。
売り上げ構成は、総合ICT、グローバル・ソリューション事業、地域通信事業、その他(不動産・エネルギー)となり、それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 総合ICT:売上高60,590億円で前期比103.2%。
- グローバル・ソリューション事業:売上高40,917億円で前期比113.1%。
- 地域通信事業:売上高31,776億円で前期比99%。
- その他(不動産・エネルギー):売上高18,070億円で前期比129.4%。
参照ページ
各グループ会社の解説
NTT(日本電信電話株式会社)は、以下の5つの大きな子会社があります。
- NTTドコモ
- NTTコミュニケーションズ
- NTT東日本(東日本電信電話)
- NTT西日本(西日本電信電話)
- NTTデータグループ
全社とも聞いたことがあるような著名企業です。
各グループの特徴をご紹介していきます。
①NTTドコモ
企業名 | 株式会社NTTドコモ |
設立 | 1992年7月 |
従業員数 | 7,903名(グループ47,151名) |
資本金 | 949,679百万円(2023年3月31日現在) |
事業内容 | 【通信事業】 携帯電話サービス、光ブロードバンドサービス、衛星電話サービス、国際サービス、各サービスの端末機器販売など 【スマートライフ事業】 動画配信・音楽配信・電子書籍サービス等のdマーケットを通じたサービス、金融・決済サービス、ショッピングサービス、生活関連サービスなど 【その他の事業】 補償サービス、法人IoT、システム開発・販売・保守受託など |
②NTTコミュニケーションズ
企業名 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 |
設立 | 1999年7月 |
従業員数 | 9,300名(グループ17,800名) |
資本金 | 2,309億円 |
事業内容 | 国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業、およびそれらに関する事業など |
③NTT東日本
企業名 | 東日本電信電話株式会社 |
設立 | 1999年7月 |
従業員数 | 4,950名(グループ35,500名) |
資本金 | 3,350億円 |
事業内容 | 東日本地域における地域電気通信業務(各県内通話に係る電話、専用、総合デジタル通信などの電気通信サービス) およびこれらに附帯する業務、目的達成業務、活用業務など |
④NTT西日本
企業名 | 西日本電信電話株式会社 |
設立 | 1999年7月 |
従業員数 | 1,400名(グループ34,900名) |
資本金 | 3,120億円 |
事業内容 | 【電気通信業務】 音声伝送サービス、データ伝送サービス、専用サービス、電報 サービス(各県内通話に係る電話、専用、総合デジタル通信などの電気通信サービス) 【付帯業務・目的達成業務】 電話機等の販売、情報料回収代行サービス、料金回収代行サービス、電気通信コンサルティング、研修・セミナーなど |
⑤NTTデータ
企業名 | 株式会社NTTデータ |
設立 | 2022年11月 |
従業員数 | 195,000名(グループ全体) |
資本金 | 1,000百万円 |
事業内容 | 総合ITソリューション、コンサルティング業務、SIソフトウェア開発、システム開発やそれに関わるメンテナンス・サポート、労働者派遣事業、不動産関連事業、その他商業全般など |
電気通信事業からはじまったNTTですが、いまではその域を超え、ITサービス・ソフトウェア開発・システム開発など幅広く事業を展開しています。
人々が携帯電話を持つようになるころから、NTTの勢いは止まりません。
また、NTTデータは世界50カ国以上でITサービスを提供しています。
以下、参照ページを紹介しますので、ぜひご覧ください。
参照ページ
NTT株式会社で働いている社員について
ここでは、NTT株式会社で働いている社員について深掘りしていきます。
平均勤続年数は?
NTT株式会社の社員の勤続年数の平均は16.7年です。
勤続定着率は90%以上ですから、離職率がきわめて低いのが特徴です。
平均年収は?
インターネット上の情報によると、平均年収は971万円でした。
日本全体の平均年収は約445万円なので、平均以上より高い年収額となります。
しかし、職種によって変動があるのも事実です。
同じく大手IT /通信業界の「NTTドコモ」「NTTデータ」「KDDI」と比較しても、NTT株式会社の社員は高めといえます。
平均残業時間は?
NTT株式会社の平均残業時間は約25.6時間のようです。
これは、一般的といえるでしょう。
平均ボーナス額は?
NTT株式会社のボーナスは、インターネット情報によると50~200万円です。
ちなみに2023年の新卒社員の夏季ボーナスの平均額は、大卒でおよそ10万円、高卒で約8万円となっています。
参照ページ
ボーナス(賞与)の平均はいくら?年代別の支給額など基礎知識を解説 | mycard
企業の文化は?
「常に未来を考え、ダイナミックに自己革新を続け、産業や社会を支え続けるパートナーでありたい。
お客さまの声を企業活動の原点に、蓄積した経験と最先端の技術で企業の変革をサポートし、よりよい社会を実現していくために。
私たちは挑戦を続けています。
信頼とイノベーションで、豊かな未来を日本に、そして世界に。
Moving Forward Together
As Your Value Partner』
企業ホームページにはこのように記載されています。
ここから企業がどういった社員を求めているのか、変化や挑戦というフレーズから読み取ることができるのではないでしょうか。
引用ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本のトップ企業を比較したところ、以下になります。
競争が激しいIT業界の中でのNTTデータグループの立ち位置をご紹介します。
IT業界の売上高は、2023年の4〜6月期の連結決算において、NTTデータグループが1兆149億円と一兆円を超えてきました。
次点につける富士通は、7996億円で2000億円以上の差をつけているのです。
さらに上記のグラフの2024年3月期の見通しを見てみてもNTTデータグループは富士通を上回り4兆1000億円、富士通は3兆8600億円を見込んでいます。
こうした背景には、以下のような理由を考えることができるしょう。
- 海外事業を担うNTTリミテッドを2022年に傘下に収めたことによって、海外売上高が上がったこと
- 海外への展開への急拡大を見据えて、組織を再編。
より海外に向けた事業を効率的に行い、機動性を重視した体制にしたことも大きな要因であると考えられます。
以上の要素によりNTTデータはIT業界の中でもトップの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
参照・引用ページ
国内トップになったNTTデータ、海外との差を痛感 | 日経XTECH
【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い | ONE CAREER
NTTの新卒募集要項について
以下にNTTの新卒募集要項についてまとめました。
各グループごとに応募フォームがありますので、興味のあるグループには積極的に応募をしましょう。
今回は、NTT東日本を参考に記載いたします。
応募職務系統 | 総合職 【NTT東日本】 セールス/マーケティング/システムエンジニア/データサイエンティスト/セキュリティエンジニア/ネットワークエンジニア/サービスプロダクト開発/開発エンジニア/Web・UI・UXデザイナー/財務/総務・人事/法務 【NTT東日本グループ会社〈コンサルティング営業・SE〉】 コンサルティング営業/SE 【NTT東日本グループ会社〈エンジニア〉】 ネットワークプランニング/サービスマネジメント/サイバーセキュリティ |
応募資格 | 大学/大学院 卒業見込みの方 |
初任給 | ●NTT東日本 博士了: 325,070円 修士了: 262,000円 大卒 : 250,000円 ◆試用期間 ・採用後4カ月 ・試用期間中の取得可能年次有給休暇日数:7日 ●NTT東日本-南関東、NTT東日本-関信越、NTT東日本-東北、NTT東日本-北海道、NTT-ME 大学卒 :221,160円 高専卒 :194,570円 短大卒・専門卒:191,990円 |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
福利厚生・社内制度 | ■カフェテリアプラン【選択型福利厚生制度】 社宅・寮、住宅補助費支援制度、持家取得支援制度、財産形成支援制度、人間ドック、健康保持・増進メニュー(育児・介護支援、リゾート施設・スポーツ施設利用等)など ■育児・介護のための制度 育児休職、介護休職、育児・介護のための短時間勤務、育児・介護により退職した社員の再採用 など ■その他 フレックスタイム制の導入、在宅勤務制度 など |
勤務時間 | ●NTT東日本 1日 7時間30分勤務 ※部署によりフレックスタイム制度を導入 |
求める人材
NTT株式会社では、以下の人材を採用したいと公表しています。
ぜひ、エントリーシートや面接などの参考にしましょう。
- 論理的に物事を考える力
- 視野の広さと柔軟な思考能力
- 何事にも主体的に取り組む力
- コミュニケーション力、人を巻き込むバイタリティ
上記がNTTが求める人物像です。
NTTの理念に向かって自らの力を発揮できる人を求めています。
また、各グループ会社でもそれぞれの募集要項がありますので、企業サイトできちんと確認していきましょう。
新卒採用のフロー
NTT株式会社の選考は、主に下記の通りの選考フローです。
- プレエントリー
- エントリーシート提出
- 筆記試験・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
面接では志望動機やスタンダードな質問のほか、過去の取り組みや専門的な質問も多いのが特徴です。
入社意欲や将来のプランが明確であるかが重視される傾向にありますから、今後のキャリアを形成していく上での必須事項は、明確にしておいてください。
今回は、NTT(研究所)での選考フロー情報となります。
①プレエントリー
公式サイトや求人サイトから、必要事項を入力しエントリーを行います。
※応募の種類は自由応募と学校推薦の2種類。
応募する時は、所属学科・研究科の就職担当教授に「NTT研究所への推薦」があるかどうかをご確認ください。
推薦をお願いしている学科・研究科の方は、自由応募で応募できないため、注意してください。
また、博士課程在学中の方の応募はすべて自由応募となります。
②エントリーシート提出
エントリーシートを提出しましょう。
過去の内容では、「これまでに最も力を入れてきたこと」「研究テーマ(または取り組もうと考えている内容)の概要」「入社後に携わりたい研究開発テーマとその理由」などが問われていました。
③筆記試験・WEBテスト
エントリーシートの次は筆記試験、適性検査を行います。
内容は、言語、非言語、数学などがあります。
書店などでも問題集を購入することができるので、そちらで対策してくのもありです。
実際にWEBテストをした方として、一ヶ月ほどの時間をかけて対策したという声もあります。
ただ、無理をしては意味がありませんので、不得意な部分を重点的に対策することで、より効率的に進められるでしょう。
④面接試験
一次面接を行います。
担当責任者と人事担当がそれぞれ実施します。
主に面接で聞かれる内容には以下のようなものがあります。
- 志望した理由
- どんな研究に携わりたいか
- 自分が研究してきた内容
どの企業でも聞かれるような内容に加えて、
募集職種が研究職なだけあり、より専門的な質問などが多くなると考えられます。
特にこれまでに関わってきた研究について聞かれる場合もあるようなので、より簡潔に離せるように内容を整理しておくと良いでしょう。
心配な方は、面接前に誰かに聞いてもらい、客観的に見てらうこともおすすめします。
⑤最終面接
二次面接を突破して内定が決まります。
部門責任者、関連部門責任者、社長など様々な面接官がそれぞれ実施します。
気を付けておきたいポイントは、以下の通りです。
- 研究者としての論理的な思考
- 自分のやってきた研究の深掘り
- いかに誠実にプレゼンできるか
質問内容に関しては、一次面接と大きな変化はないようです。
ですが、研究者としての素養などがあるかを判断されますので、これまでの経験や研究をまとめておくと良いでしょう。
しっかりと自分をアピールできるように一度紙などに書いてみることもおすすめします。
参照ページ
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採用大学
NTTグループの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学が多めなので、学歴フィルターは相応にあると考えられるでしょう。
東海大学、東京海洋大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社女子大学、同志社大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、京都工芸繊維大学、京都大学、京都府立大学、金沢大学、九州工業大学、九州大学、熊本大学、群馬大学、慶應義塾大学、上智大学、神戸市外国語大学、工学院大学、広島大学、高崎経済大学、高崎健康福祉大学、国際基督教大学、埼玉大学、山形大学、実践女子大学、芝浦工業大学、首都大学東京、 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学に含まれています。
NTTグループは子会社を含めて、学歴や実績をかなり重視するといえます。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
また、研究職の採用も多いため、理系学生は有利と考えられます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、NTTの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度高めといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないものの学歴は相応に必要なため
- 応募が非常に多く倍率が高いため
- 理系採用が多くあるため
難易度は高いですが、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、NTT(日本電信電話株式会社)のグループ会社や子会社についてまとめてきました。
NTTは、国内シェアNo.1を誇る大企業です。
グローバルな企業を目指しているため、どんどん新しいサービスを提供しています。
目指している企業の分析はもちろん、これまでの自分を振り返っておくのも重要です。
NTTを含めたグループ・子会社の就職難易度などは高めではありますが、事前にしっかりと準備を怠らなければ、選考も突破できる可能性は高まります。
業界のなかでもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってくるでしょう。
理系学生は特に優位といえますが、文系の学生にチャンスがないわけではありません。
厳しいことには変わりありませんが、目指すなら相応の覚悟が必要となってきます。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひ、この記事を参考にして励んでくださいね。