セイコーインスツルのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/18更新
はじめに
この記事ではセイコーインスツルへの就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、書き方のポイントについてくわしく解説しています。
特にセイコーインスツルならではのエントリーシートでのアピール方法から、実際の記載例まで分かりやすく紹介しています。
ほかにもセイコーインスツルが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについてもくわしく紹介しています。
セイコーインスツルの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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セイコーインスツルの概要
出典元：セイコーインスツル
初めに、セイコーインスツルとはどんな企業なのかをかんたんに紹介します。
セイコーインスツルとは
セイコーインスツル株式会社は、1937年にセイコーグループ株式会社の腕時計製造部門として発足した企業です。
「SEIKO」といえば、一流腕時計ブランドとして日本をはじめ、海外でもとても人気のブランドです。
しかしその人気に甘んじることなく、セイコーインスツルはさまざまな事業に取り組んでいます。
古くから培ってきた腕時計製造の技術やノウハウを活用し、電子デバイスやプリンティングデバイス、精密機器などの開発・製造・販売をおもな事業としています。
腕時計市場はだんだんと縮小している影響もあり、セイコーインスツルの事業縮小や関連会社のエイブリック社の株式譲渡を余儀なくされています。
とはいえ、セイコーグループという大手の看板は根強く、ニッチな腕時計市場において盤石な立ち位置を築いています。
参照ページ
セイコーインスツル株式会社 SIIの原点
セイコーインスツル株式会社 採用ページ
セイコーインスツル株式会社 職種紹介
セイコーインスツル株式会社 企業理念
セイコーインスツルの採用難易度
セイコーインスツルの採用難易度は、それほど高くありません。
求人倍率も標準的で、学歴フィルターもないと考えられるからです。
東京大学や京都大学といった一流大学からも採用していますが、一般的なレベルの大学も就活生も採用している実績があります。
したがって、エントリーシートなどの選考対策をすれば、すべての就活生にチャンスがあるといえるでしょう。
セイコーインスツルの採用大学
セイコーインスツルの採用大学の実績は以下の通りです。
| ＜大学院＞ 青山学院大学、東京大学、東京工業大学、東京電機大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東北学院大学 ＜大学＞ 秋田大学、茨城大学、大阪大学、大阪府立大学、金沢大学、関西学院大学、神田外語大学、九州大学、京都大学、群馬大学 ほか |
先述したとおり、採用大学のレベルは難関から標準まで幅広いです。
いわゆる「学歴フィルター」はないと思われるので、エントリーシートをはじめとする選考対策が重要です。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
セイコーインスツルが求める人材とは？
セイコーインスツル株式会社が公表している「求める人材」について解説します。
1.自立性がある人材
セイコーインスツルでは、自立性のある人材を求めています。
目の前の課題に対して自分で考え、解決することが会社の発展につながると考えているからです。
どんな困難を目の前にしても自ら考え、周囲を巻き込みながら解決に向かって行動することが求められます。
「難しい問題を解決するのが好き」「頭を使って考えるのが好き」という人にはセイコーインスツルが向いています。
2.他責思考がない人材
セイコーインスツルでは、他責思考がない人材を求めています。
自らの失敗を他人や環境のせいにする人は、社会人としても人としても成長しないと考えているからです。
難しい課題やトラブルでも自分ごととしてとらえ、責任感を持って仕事に取り組むことが求められます。
「主体性をもって問題に立ち向かえる」「つらい状況でも投げ出さない」という人は、セイコーインスツルに向いているでしょう。
3.向上心あふれる人材
セイコーインスツルでは、常に向上心を持って仕事に取り組める人材を求めています。
精密機器の品質とお客様からの信頼性アップに全力を注いでいるからです。
我々の社会を取り巻く環境は変化が著しく、人々が求めるものも変わります。
現状に満足せずにさらなる可能性を求めて仕事に取り組むことができる人は、セイコーインスツルに向いていると言えます。
4.利益を追求できる人材
セイコーインスツルでは、戦略的に行動し、ビジネスの成功をストイックに追求できる人材を求めています。
あくまでも精密機器の製造・販売は慈善事業ではなく、ビジネスの一環だからです。
企業理念で掲げているとおり、関係者に感謝され、ビジネスとしての価値提供をした上で利益を出すことがセイコーインスツルの使命です。
「利益を出すことを追求できる」「マジメに仕事に取り組める」という人に、セイコーインスツルは向いています。
5.チャレンジ精神にあふれる人材
セイコーインスツルでは、新しいやり方に挑戦できる人材を求めています。
既成概念にとらわれていては、ビジネスとして利益を出し続けることが難しいと考えているからです。
精密機器業界では、つねに精度の高い製品の開発提供が必要とされています。
「いつも同じことをやるのは好きじゃない」「新しいことに何でもチャレンジしたい」という向上心溢れる人は、セイコーインスツルに向いているでしょう。
以上の5つは、セイコーインスツルの企業理念である「誠実・信頼・感謝」につながっています。
エントリーシートや面接では、「自立性」「責任感」「向上心」「利益へのストイックさ」「チャレンジ精神」がある人材かどうかが重視されるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
セイコーグループ各社の採用方向性の違いは？
セイコーグループとセイコーインスツルは、新卒採用において同じ「求める人材」を掲げています。
セイコーグループでは「社会に信頼される会社であること」を企業理念に掲げ、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
高い専門性と社会変革への強い意志が重視され、多様な興味や専門性を持つ人々を歓迎します。
入社時の高度な知識やスキルは必須ではなく、トレーニングとサポートを通じて知識やスキルを身につけることが可能です。
セイコーインスツルでは「誠実・信頼・感謝」というビジョンのもと、採用活動をしています。
技術職や営業・スタッフ職において、2024年4月以降に大学または大学院を卒業予定の就活生を対象にしています。
学部や学科は問わず、選考対策をすればすべての就活生に内定のチャンスがあります。
新入社員の導入研修が終わって各部署に配属されたあとは、千葉県にある本社か、全国各地の営業所での勤務です。
各種社会保険や資格取得支援制度、年間休日132日、家賃補助制度などの福利厚生が充実しています。
選考ステップやスケジュールに関するくわしい内容は、セイコーインスツルの採用ページで紹介されています。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は就活生がどのような人物であるか、自社でどのように活躍できるかを知りたいと思っています。
就活生の優劣をつけるためではなく、個々人の能力や性格が企業の社風・仕事内容にマッチするかを見極めるためです。
また、就活生が社会人として働く意欲が高いかどうかも重要なポイントです。
高いモチベーションで働くことができる社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献できる可能性が高いからです。
もう一つ重要なポイントとして「志望動機」があります。
「なぜほかの企業ではなく自社を志望したのか」という点を明確に示し、志望度の高さをアピールしましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは「結論から」書き始めると説得力が増します。
具体的には、以下の順番を意識してエントリーシートを書くことをおすすめします。
- 「結論」を先に示す
- なぜ結論に至ったのか「理由」を書く
- 「具体例」で理由を強調する
- 再び「結論」を強調する
上記のような順序で書くことで論理的な伝え方ができます。
採用担当者にとって、就活生がどのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすくなるでしょう。
セイコーインスツルの選考を通過しやすいエントリーシートの書き方は、以下の例文を参考にしてみてください。
| 結論： 私がセイコーインスツルを志望する理由は2点あります。 理由1： ひとつ目は、私の問題解決能力とリーダーシップがセイコーインスツルの業務で活かせると考えるからです。 具体例： 私は大学のプロジェクトでリーダーを務め、メンバーと共に問題を解決してきました。仲間と困難を乗り越えた経験は、セイコーインスツルのチームで働くときに役立つのではと思っています。 理由2： ふたつ目は、セイコーインスツルの幅広い製品ラインと技術革新により、さまざまなスキルを習得し、自己成長を遂げたいと考えているからです。 具体例： 現代社会はIoTやAIなどの技術進化により急速に変化しています。 多様な社会の変化に対応し、新たな価値を創造するためには、自身のスキルを向上させることが必要です。 セイコーインスツルでは、そのような技術革新をリードしており、私の成長意欲とマッチしていると考えました。 結論： 以上の理由から、自己成長と会社・社会への貢献ができる環境が整っているセイコーインスツルを志望しました。 |
セイコーインスツルの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすることで、選考通過率がアップします。
たとえばセイコーインスツルの企業理念である「誠実・信頼・感謝」や、コーポレーション・アイデンティティ、ビジョンを文章に盛り込みましょう。
企業が大事にしている事柄を取り上げれば、自分のやりたいことや将来像につなげて文章を作成することができます。
数ある業界や競合他社ではなく「なぜセイコーインスツル」を選んだのかを明確にし、採用担当者がわかるように論理的に説明しましょう。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけは、おもに就活生の論理的思考力を試すための手段ととらえるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象になっているものの、文章構成や正しい論理に基づいた文章展開に着目しています。
企業にエントリーシートを提出する前に、文章全体の見直しをしましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系（見られている点：熱意、情報収集能力）
(b) 過去の経験系（見られている点：コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質）
(c) 未来目標系（見られている点：大局観、未来志向、社会貢献性）
(d) 価値観系（見られている点：個性的か、技術職適性があるか）
(e) その他（長所・研究内容）
それぞれ設問で「就活生からなにを聞き出したいのか」を意識して、エントリーシートに記入しましょう。
くわしいエントリーシートの対策方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
セイコーインスツルの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
技術職のエントリーシート
志望動機
・セイコーインスツルを志望する理由をご記入ください。（350文字以下）
【記載例】
| 私が貴社を志望する理由は、以下の2点です。 まず、貴社の企業理念である「誠実・信頼・感謝」に強く共感したからです。これらの価値観は、私が一貫して大切にしてきたものであり、貴社の文化と自身の信念が一致すると感じました。 また、社員へのインタビューで述べられた貴社の風土や働き方に触れ、自身のキャリアにおいてもそうした環境で成長したいと強く思いました。 二つ目の理由として、貴社の研修制度に魅力を感じたことです。 専門領域だけでなく、総合的な能力の向上を促す取り組みは、私が目指す成長にとって重要です。 過去の経験から学び、将来的には幅広い視野で問題解決に取り組むことができる人材になるためには、多岐にわたるトレーニングと学びの場が必要だと感じています。 この点で、貴社の研修プログラムは私の考え方とマッチしており、貴社でのキャリア形成に大きな期待を寄せています。 以上の理由から、私は貴社を志望します。 |
ポイント：最初に結論を述べることで、文章にまとまりが生まれます。
企業理念と関連のある内容を盛り込むことで、情報収集能力の高さや価値観がマッチしていることをアピールできるでしょう。
自己PR
・自己PR（何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください）（350字）
【記載例】
| 私の強みは、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる力です。 強みを発揮した経験として、大学時代に参加していたボランティア団体が挙げられます。 ボランティア団体は地域の環境問題に取り組むものであり、私はチームの一員として活動していました。 あるとき地元の海岸清掃活動を実施しましたが、当初は参加者が少なく、作業の遂行が困難でした。 そこで私は地域の住民や学生に呼びかけ、清掃活動の重要性を説明し、参加を促しました。 呼びかけの甲斐もあって、しだいに参加者が増え、最終的には地域のコミュニティ全体が参加するほどの成功を収めたのです。 この成功経験から、困難な課題に対しても諦めずに取り組み、最後まで成し遂げる姿勢の重要性を学びました。 また、チームと協力して目標を達成するためには、周囲とのコミュニケーションやリーダーシップの重要性も再認識しました。 この強みを活かして、セイコーインスツルの一員として、困難な課題に果敢に取り組み、企業理念である「誠実・信頼・感謝」を体現しつつ、業務に取り組んでいきたいと考えています。 |
ポイント：最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
時系列順に文章を組み立てて、端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。しかし、上記の文章では「ボランティア活動」の成果は、必ずしも技術職に応募する理由とはならないことに注意が必要です。
エントリーシートでの選考に通過したとしても、面接の時に「もっと詳しく教えてください」と深堀りされる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
この記事では、セイコーインスツルの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
セイコーインスツルは、1937年にセイコーグループ株式会社の腕時計製造部門として発足した企業です。
古くから培ってきた腕時計製造技術を応用し、現在はプリンティングデバイスや電子デバイスなどの精密機器の製造・販売・開発を主な事業としています。
このような背景を持つセイコーインスツルでは、「誠実・信頼・感謝」を存在意義として掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。
特にセイコーインスツルでは、誠実さや向上心を持って常に学び続ける姿勢を重視しています。
また、社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、セイコーインスツルの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。
