アドバンテストのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/2更新
はじめに
この記事では、アドバンテストへの就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説します。
特にアドバンテストならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、アドバンテストが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、アドバンテストの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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アドバンテストの概要
出典元:アドバンテスト
はじめにアドバンテストとは、どんな企業なのかを簡単に紹介します。
アドバンテストとは
株式会社アドバンテストは、1954年「タケダ理研工業株式会社」として設立されました。
半導体の検査装置をメインに開発・製造するメーカーです。
いまでは、国内従業員は2,700人近く、世界全体では7,000人を超える大手メーカーとなりました。
デジタル技術は日進月歩で発展しており、特に半導体市場は拡大傾向にあります。
それも想定を超える速度で拡大しているともいわれ、世界でも非常に高い評価を受ける企業となりました。
売上高も近年急上昇しており、トップ企業である東京エレクトロンに次いで2位の位置にまできています。
なかでも得意としているのが、半導体・部品テストシステム事業です。
ロジック半導体やアナログ半導体など、メモリ半導体以外のデバイスでもテスト可能なSoCテストシステムを採用しています。
世界各国でも利用される検査機器で、高い評価を得て幅広い顧客を獲得する製品です。
強みとしては、パートナーシップとグローバルサポートがあります。
多様な半導体メーカーや研究施設とパートナーシップを築いてきており、アジア企業とも良好な関係を保っています。
さらに、世界各国に拠点を設けたことにより、サポートの幅が広がりました。
これが世界でも高い評価を得るポイントとなり、満足度の高いサプライヤーとして知られています。
参照ページ
アドバンテストの採用難易度
アドバンテストの採用難易度は平均より少し上とされています。
まずは、採用数の幅の広さがポイントです。
募集人数を50~100人予定している段階で、かなりの数といえるでしょう。
業績は好調で、どんどん拡大しているところも追い風になっています。
ただし、競争率は高く、20倍以上になることが予想されます。
高専まで募集の幅が広がっているのがアドバンテストの特徴です。
そのため、決して難しいとはいえず、難易度の指標となる2024年に発表された東洋経済新聞「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社には入りませんでした。
過去にランクインしていたこともありましたが、難易度は下がっていることがわかります。
それだけ業績が好調で募集数が増えてきたことも、要因になるでしょう。
アドバンテストの採用大学
アドバンテストの採用大学の実績は以下の通りですが、高専も含まれることから、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
<大学> 東京大学、東京工業大学、東北大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、群馬大学、首都大学東京、東京理科大学、中央大学、立教大学、法政大学、立命館大学、東京電機大学、電気通信大学など |
採用実績のある大学を見るとさまざまな学校が並んでいます。
大学院や高専の募集もあることから、偏差値はかなりばらつきがあり選考難易度は高くありません。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ参考にしてください。
【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法
参照ページ
アドバンテストが求める人材とは?
アドバンテストが求める人材として掲げている情報はいくつもあります。
- パッションを持って常に新しい技術を追求する人材(理系)
- 努力を惜しまず困難を乗り越える事ができるタフさを持った人材(文系)
- グローバルな視点を持ち、自ら考え、周囲を巻き込みながら行動していく自律型の人材(共通)
この情報から見てわかるように、仕事はタフで、研究開発として自律的に動けるだけの判断と行動力、グローバルな視点がなければなりません。
集中して取り組む姿勢を見せられれば、情熱を伝えられるでしょう。
新たな開発を目指すときにはそこが大事な資質であり、技術追求という面ではなくてはならない資質といえます。
もう一つ掲げているのが、従業員に求める能力の見える化とサポート体制です。
アドバンテストは人財育成に取り組んでいます。
リーダーの育成や従業員の個々の成長に焦点をあてています。
「人財」という言葉のなかにも、アドバンテストが求めている価値観がみてとれるでしょう。
重要なのは、グローバルビジネスの舞台で能力が十分発揮されるかです。
また、注目すべきは、コミュニケーション能力やチームワークといったところです。
研究開発という部分では、コミュニケーション能力やチームワークより、個人の能力を求める企業が多い中、アドバンテストは集団での能力発揮を掲げています。
面接やエントリーシートでも意識しておかなければならない点といえます。
参照ページ
アドバンテスト各社の採用方向性の違いは?
アドバンテストは、世界に複数の子会社を抱えているグループ企業です。
子会社のほうでは新卒募集を進めていないため、本社から出向という形になる可能性が高いようです。
または、入社時に振り分けられることも予想できます。
この形になると、採用の方向性の違いはありません。
ただし、アドバンテストは海外にも展開しているグローバル企業です。
外国語が堪能なことや多様性の認識など、必要な条件は多々出てきます。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力がマッチするかを重点的にチェックします。
新卒の場合、基本就業経験がないという条件で見なければいけません。
もちろん、アルバイトなどの経験はありますが、社会に出たらどうなるかわからないことがたくさんあります。
特に意欲やストレス耐性といったことが大きな注目ポイントです。
アドバンテストでも、就活生がどのような人物であるか、そして自社で力を発揮できるかを判断します。
方向性として、働くモチベーションも評価の対象です。
モチベーションが低ければ、思ったように能力を発揮できません。
エントリーシートを見るだけでも、入社に向けてのモチベーションの判断はされます。
そして、どの企業でも重要なのが「なぜほかの企業ではなくその企業を志望したのか」という点にあります。
競争の激しい業界では、この企業を選んだ理由が明確にならないといけません。
独自性をもって経営している企業では、注目ポイントもはっきりするでしょう。
企業はつねに差別化を進めて経営しています。
志望した理由だけではなく、この企業でなければいけなかったという理由付けをはっきりさせることが大切です。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 再び結論
この書き方をPREP法といいます。
結論を前提として、理由を述べつつ具体例で広げ、最後に締めるという流れです。
PREP法の利点は、なによりも簡潔に主張できるところにあります。
結論を先に述べることによって、何を言いたいのか分かりやすくなるからです。
構成順を見てもわかりますが、論理的にまとめやすいこともエントリーシートに向いている構成法なのがわかります。
ただし、どんな時でも向いているわけではありません。
短時間で簡潔にまとめるのには向いていますが、ある程度長くなる文章やスピーチでは飽きられてしまいますし、結論が先にきたことでぼやけます。
感情表現のような部分も希薄になるため向きません。
PREP法のメリットとして、テンプレートを使いやすいこともエントリーシートでは重要です。
例文を見ながら、自分の必要な情報を組み入れることで、作れてしまうからです。
エントリーシートは構成に時間がかかる人はいますが、PREP法にすればこの問題も解決します。
PREP法とエントリーシートの最後の結論は、最初に述べた結論だけでは意味がありません。
短文的なスピーチなら構いませんが、理由と具体例を結び付けた内容であることが必要です。
さらに今回であれば、アドバンテストに対するメッセージも含まれます。
アドバンテストが目指している理念などにも触れつつ、結論としてまとめなければいけません。
エントリーシートは、文章で言葉の羅列ですが、自分から相手へのメッセージでもあります。
自分はこうした考えを持っている、どんなところで能力を発揮できるのかを伝えなければいけません。
それを結論として盛り込むことで、エントリーシートは完成します。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が半導体業界を志望する理由は、あらゆる電子機器の要になるからです。 理由:世界では、生活を豊かにするためにさまざまな電子機器が使われており、基盤としても欠かすことができなくなりました。 同時に半導体に関する技術は複雑で、まだまだ独自性を持った開発ができる分野だと思っています。 具体例:私は世界各国を旅行した経験があります。 さまざまな国を見てきた中で、電子機器の発展がいかに生活を豊かにするかを目の当たりにしてきました。 インターネットの発展も、電子機器があったからこそで、貧しい国も変えていけるだけの力を持っていると考えています。 結論:半導体について積極的に関わっていきたいと思っただけでなく、開発の環境では、お客様のニーズに合った製品開発や提案など、私の長所であるコミュニケーション能力を生かせると考えています。 |
アドバンテストの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つである「なぜこの会社を選んだのか」を明確にするのは、基本中の基本です。
アドバンテストの場合、「最先端技術で先端を支える」という言葉を掲げています。
新卒採用ページなどを開いてみると、こうした言葉を見ることができるでしょう。
これは、企業側からの価値観のメッセージと捉えられます。
ほかにも、アドバンテストがどんな企業で差別化をはかっているかも重要になります。
「計測」を事業の軸とし、暮らしの「安全・安心・心地よい」という言葉もアドバンテストが掲げているキーワードです。
暮らしの安全や安心は、一朝一夕でできることではありません。
その背景にあるのは、創業60年を超える企業であり、品質保証によって社会発展に貢献してきた歴史があります。
社員数も多い巨大企業としてサステナブルな経営を目指しているのも、企業文化として外せないポイントです。
何より、半導体試験装置市場において、世界トップクラスの実績を持っています。
これらのポイントを理解できれば、なぜ「アドバンテスト」を選ぶのかを論理的に説明できるのではないでしょうか。
参照ページ
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけは、一般的に新卒向けの書類としています。
選考に必要な内容を記載した書類であり、個人の人事データとは異なるところが重要です。
つまり、論理的思考能力や説明する力、どこまでマッチするかなど表面だけではなく、内容の深い部分に何があるかが見られているのです。
もちろん、文章力や論理性も見られますし、構成力も重要です。
文章の構造がバラバラになれば、何を言いたいのかわかりません。
個々では、企業がどのようなポイントを見ているか考えてみましょう。
(a) 志望動機系(熱意、業界の理解など情報収集能力)
(b) 過去の経験系(論理性、コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(大局観、未来志向、社会貢献性、ライフプランなどビジョン)
(d) 価値観系(個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
これらは一般的にエントリーシートで行われる設問から分析した情報です。
ここからもわかるように、一般的な設問の裏でどんなことを読み取ろうとしているかがわかります。
ただ、エントリーシートという文章を読むだけではなく、その背景や過去の経験、そこから何を得たかなど、深く探られていることを理解しなければいけません。
対策をする上で必要な情報が下記のエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
アドバンテストの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
開発職のエントリーシート
志望動機
・アドバンテストを志望する理由をご記入ください。(400文字以下)
【記載例】
私は、日本の企業がもつモノづくりの力を世界に発信したいと考えています。 日本の製品のレベルの高さは、世界でもよく知られるようになりました。 シェアに関してもハイレベルであることは確かですが、御社のもつ検査機器は半導体市場を底支えする存在だと考えています。 私は家庭教師をしていた経験がありますが、最近ではタブレットなどの機器を使いながら教えるといったことも増えてきました。 そのなかで電子機器の存在の大きさを痛感しています。 些細な情報からコミュニケーションツールまで、活用範囲が広がる中で、このような機器を安定して利用できるための検査の重要性も感じてきました。 御社に入社後は、素晴らしい技術を世界に知ってもらうとともに、素晴らしい製品の提案をして、売上にも貢献していきたいと考えています。 |
ポイント:最初に、アドバンテストが得意とするモノづくりと検査機器の関係を述べています。
現在の社会事情や家庭教師の経験を交えながら、現在から未来へと豊かな社会を変えるためにも、半導体の検査による製品の安定性を述べつつ、グローバル化にも言及しました。
アドバンテストが広げている展開に合わせ、コミュニケーションといったキーワードも入れている内容です。
自己PR
・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)(400字)
【記載例】
私の強みは、どんなことでも最後までやり抜くことができる力にあります。 継続は力なりともいいますが、困難な状況でも問題をはっきりと分析し、結果につなげてきたからです。 大学時代にはボランティアサークルに所属し、地域の子どもたちの学習支援を対象に活動していました。 ある時、勉強に集中できず困っていた子の話を聞いてみると、家庭環境が複雑で学校でもいじめを受けていたのです。 じっくり話をしながら、その子との信頼関係を築きました。 結果として、表情は明るくなり、勉強にも徐々に集中できるようになりました。 どんな困難な課題でも、粘り強く取り組むことにより、最後までやり遂げられることを知った瞬間でした。 相手の課題や悩みを理解しつつ、最適な解決策を模索していくことも身につけられたと思っています。 半導体市場でもクライアントの課題を分析し、解決するために経験を活かして貢献できると考えています。 |
ポイント:最初に自分の能力をはっきりと述べています。
社会では常に困難な問題に直面しますが、情報を分析して結果を出せることをアピールしています。
次に、この能力を身につけた過程を説明します。
ボランティアと学習支援というところでは、アドバンテストが掲げているサステナブルな経営というところにつなげているのがポイントです。
ヒアリングの重要性も述べつつ、粘り強く対処することによって物事を解決に導いたことは、継続するための基盤であることをアピールしました。
最終的には、半導体市場におけるクライアントとの交渉で結びつきました。
文系のエントリーシートのパターンとなりますが、営業などの職種であれば、有効に使える内容になるでしょう。
まとめ
この記事では、アドバンテストの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
アドバンテストは60年以上の歴史を誇る、世界的にも半導体検査機器として有名な企業です。
アドバンテストでは、「最先端技術を最先端で支える」という言葉を掲げています。
半導体技術の現世界を支える最先端技術の検査機器という、アドバンテストの位置づけがよくわかる言葉です。
特に、アドバンテストのCEO(最高経営責任者)のメッセージで人工知能のことを挙げています。
「イノベーションを支えるのはイノベーティブであること」
ここにアドバンテストの方向性がはっきりと表れています。
社会の発展に寄与するだけでなく、グローバル化におけるサステナビリティな経営や考え方の重要性も打ち出しています。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、アドバンテストの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。