【就職活動】就職活動における「勝ち組」とは?定義や勝ち組の業界・勝ち組になるポイントを徹底解説します!
2024/03/28更新
はじめに
本記事では、就職活動でいう「勝ち組」という言葉の詳細について解説していきます。
「就職活動でどの企業に内定をもらったら勝ち組なの?」
「勝ち組になるために心がけるポイントは何?」
「勝ち組の企業に入るメリット・デメリットを知りたい!」
上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
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「勝ち組」とは?
就職活動に限らず、世の中のあらゆる場面で「勝ち組」「負け組」といった言葉が用いられますが、ここでは勝ち組の概要について紹介します。
勝ち組という言葉は、具体的には勝負が伴う分野においてしばしば用いられる言葉になります。
また言語の意味を解説するサイト「古典to名著」では、勝ち組と負け組について以下の内容で解説しています。
現代の俗語としての「勝ち組」「負け組」とは、競争社会における社会的地位および経済的地位の優劣を指す言葉です。
勝ち負けは評価基準によって相対的に変化するものですが、この「勝ち組」「負け組」の評価基準は非常に単純で、結果として現れたその人の財産の量と地位の高さです。
引用ページ
上記の説明を踏まえると、分野によっては5割が勝ち組で5割が負け組になるものもあれば、1割が勝ち組で9割が負け組になるなど、「相対性」を持つという特徴があることが分かります。
また大学生を卒業するまでに、大半の学生に当てはまる「過去に経験した勝負事」と言えば、
- 受験
- 就職活動
- 部活動
などが挙げられます。
そして分野に加えて、属している環境によってもその「相対性」が変動するとも言えます。
例えば大学受験を例に挙げてみると、開成高校や灘高校など東大合格者トップクラスの高校出身者がGMARCHの大学に進学した場合と、偏差値50の平均的な高校からGMARCHに進学した場合は、結果が同じでも人によっては「勝ち組」と「負け組」で判断が異なってくると考えます。
GMARCHは全受験生の上位10%以内に属すると定義させることもありますが、属している環境によって結果の受け止め方は様々です。
そのため勝ち組とは相対性を伴う特徴を持ちつつ、「自身が属する環境の中で上位になること」という定義もできます。
また勝ち組・負け組という概念が浸透している理由の1つとしては「資本主義」の精神が関わっていると考えられ、資本主義社会を生き抜いている我々は事あるごとに優劣をつけたがる傾向があります。
人生における勝ち組・負け組の定義によく用いられるものとしては具体的に下記が挙げられます。
- 年収
- 良い大学・良い高校を出ている
- 社会的に地位が高い
- 有名になる
- 向上心が高い
- 仕事もプライベートも充実している
- 結婚している・彼氏彼女がいる など
参照・引用ページ
就職活動でいう「勝ち組」の基準とは
上記では、勝ち組とは「属する環境の中で、相対的に上位の結果を残した人々」を指すことを述べましたが、ここでは就職活動に分野を絞って勝ち組を紹介していきます。
就職活動中の学生にとっての勝ち組は、以下の内容で判断される事が多いです。
- 大手企業(有名企業)からの内定獲得
- 平均年収が高い
- 旬の業界・企業からの内定獲得
- ホワイト企業からの内定獲得
大手企業(有名企業)からの内定獲得
大手企業の判断基準は人によって様々ですが、1つとして「プライム市場に上場している企業」が判断軸になるケースがあります。
プライム市場に上場している企業は国内の企業のうちの「約0.04%」と紹介されることもあるほど希少性があります。
またプライム市場に上場していなくても、多くの方々が知っているような「有名企業」への内定も勝ち組と判断されることがあります。
事業としては「BtoC」のサービスを展開している企業が、個人の消費者が知る機会も多いことから有名企業と呼ばれることが多いです。
参照・引用ページ
平均年収が高い
平均年収が高いとは、具体的に「お金に不自由なく暮らすことができる程度の給与をもらうことができる企業」が挙げられます。
また年収1,000万円を超える方は、全社会人のうちの3.5%と言われていることから、最難関大学含む多くの学生にとっては「年収1,000万円」が高年収と判断される基準になるケースがあります。
参照・引用ページ
年収1000万円の割合・手取りは?生活が苦しいは本当?所得税・節税方法も解説 | マイナビニュース転職
旬の業界・企業からの内定獲得
旬の企業とは、「高需要の商材を扱う企業」と定義することができ、例えば「BtoB」の場合だと半導体・ヘルスケア業界、「BtoC」だとNetflixやUSEN-NEXTなどのDX業界などが1例になります。
ホワイト企業からの内定獲得
ホワイト企業とは
- ワークライフバランスが充実
- 人間関係が良好
- 福利厚生が優れている
などを達成している企業の総称ですが、多くの社員が働きやすさを感じている企業は意外と少ないことから、ホワイト企業からの内定も勝ち組と判断される1つの材料になります。
就職活動における勝ち組に分類される業界
先ほどは就職活動という分野に絞って、勝ち組と言われる企業に多くあてはまる特徴について紹介しました。
そして就職活動で多くの学生が「勝ち組」だと判断する業界が存在するため、以下で具体的な業界を紹介していきます。
- 総合商社
- 大手デベロッパー
- 大手コンサルティング
- 大手製薬
総合商社
総合商社とは「8大商社」とも称されることがありますが、具体的には以下の8つの商社を指します。
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
- 三井物産
- 住友商事
- 丸紅
- 豊田通商
- 双日
- 兼松
年収が高く、また大半の総合商社が「学歴フィルター」を設けていることから最難関大学に属する学生しか内定獲得のチャンスが与えられず、これらの企業からの内定獲得は「勝ち組」と称されることが多いです。
大手デベロッパー
大手デベロッパーの代表例は以下です。
- 三井不動産
- 三菱地所
- 東急不動産
- 住友不動産
- 野村不動産
- ヒューリック
- 東京建物
- 森ビル など
平均年収が1,000万円を超える企業が多く、また多くのデベロッパーが新卒の採用人数を数十名しか採っておらず、高倍率を勝ち抜かないと入社できないことから勝ち組の業界と判断されます。
大手コンサルタント
大手コンサルタントの代表例は以下になります。
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- KPMG
- EY
- PwCコンサルティング
- アビームコンサルティング
- ボストンコンサルティング
- マッキンゼーアンドカンパニー
グローバルな働き方ができ、かつ実力主義で社会的に影響力のある業務を経験できる点などが影響し、特に高学歴の学生から高い人気を誇ります。
学歴フィルターが存在し、かつ論理的思考力やコミュニケーション力含めた高い能力が内定獲得のために必要となることなどが影響し、大手コンサルタント内定者は度々勝ち組の学生と言われています。。
大手製薬
製薬業界の大手企業の代表例は以下になります。
- 武田薬品工業
- 大塚製薬
- アステラス製薬
- 第一三共
- 中外製薬
- エーザイ
- 住友ファーマ
- 塩野義製薬 など
年収が高いことはもちろんのこと、「ホワイト企業が多い」という点も製薬業界の特徴です。
ワークライフバランスを追い求めることができ、かつ家賃補助などの福利厚生も充実しているため、少ない採用人数のうちの1枠を獲得するために毎年多くの学生が競い合っています。
「勝ち組」かどうかは企業に入社しないとわからない?
上記では就職活動でいう「勝ち組」の特徴や具体的な業界・企業について紹介しましたが、これはあくまで「就職活動の内定獲得」という点においての指標になります。
一方、就職活動における成功だけで人生の勝ち負けが決まるわけではなく、中には先ほど紹介した企業への入社を勝ち取ることができても、優秀な社員が多い中でのハードワークに辛さを感じてしまう方もいます。
要するに、就職活動における「勝ち組」が必ず人生という観点においても「勝ち組」になれる訳ではない、という点を忘れてはいけません。
例えば就活の勝ち組の特徴の1つの「年収の高い」という点に着目すると、「年収800万円までは幸福度が上がり続けるが、それがピークで800万円より多く稼いでも幸福度は変わらない、という研究結果も発表されています。
そのため必ずしも「年収が高い=高年収」というような方程式は成り立たず、長き人生レベルでの勝ち組になるためには「自信に適した環境・職種につけているか」という点も非常に重要になってきます。
そのため、大手企業に入社することをはじめとして「勝ち組」になることはメリットをもたらすことが多い一方で、逆に学生によっては落とし穴にもなりうるため、下記では就職活動における「勝ち組」になるメリットやデメリットを紹介します。
参照・引用ページ
【就活で勝ち組と言われる基準は?】本質的な考え方とともに解説します! – 就活攻略論|日本最大規模の就活専門ブログ【2000万PV突破】
勝ち組の企業に就職するメリット
まずは就職活動においての勝ち組企業に就職するメリットについて3点紹介していきます。
スケールの大きい仕事を経験できる
勝ち組の企業に就職するメリットの1つ目は、「スケールの大きい仕事を経験できる」点です。
総合商社・デベロッパーをはじめとした先ほど挙げたような「勝ち組企業」が行う事業は、スケールの大きな事業が多々あります。
また国内だけでなく世界各地でビジネスを展開している企業も多く、これらのスケールの大きさやグローバルという点を踏まえた仕事を経験できるのは、莫大な資本を持つ歴史的な大手企業ならではのメリットといえます。
社会的信用性が高い
勝ち組の企業に就職するメリットの2つ目は、「社会的信用性が高い」という点です。
勝ち組企業で働いているということは、それだけで「この人はすごい!」「この人なら信用できる」という印象を他者にもたせることに繋がります。
また人間関係にも良い影響をもたらすことに加えて、高い収入を安定的に得ることが要因となりローン関係の審査は通りやすいです。
このように勝ち組企業に入社することによる「社会的信用性」は生活するうえで多くのメリットをもたらします。
転職する際に高い評価を得られる
勝ち組の企業に就職するメリットの3つ目は、「転職する際に高い評価を得られる」点です。
転職市場でも、勝ち組企業に属していた方々は高い評価を得やすい傾向があります。
理由としては、以下の内容が挙げられます。
- 新卒の就活時に厳しい勝負を勝ち抜いてきた人材だからこそ「優秀な人材」である可能性が高いと判断できる
- 大手企業でしか経験できないようなスケールの大きい仕事の実績を持っている
- 組織で働く事に対して深い理解がある
新卒時の就職活動と同様に、転職活動でも面接や適性検査という行程をクリアしていく必要があるため、各々のフローで一定以上の評価を得ていく必要はありますが、勝ち組企業出身という点は上記に挙げたような好印象を面接官に与えることに繋がっていきます。
参照・引用ページ
勝ち組の企業に就職するデメリット
上記では勝ち組の企業で働くメリットについて述べましたが、ここでは「デメリット面」として考えられることを3点紹介していきます。
風通しが良いとは限らない
勝ち組の企業に就職するデメリットの1つ目は、「風通しが良いとは限らない」という点です。
大企業のメリットの1つに「莫大な資本を持つがゆえにスケールの大きな仕事を経験できる」という点を挙げましたが、これは優秀な社員が多くいることが1つの要因となっています。
またこのように組織として大きい場合は、ベンチャー企業や中小企業など、比較的規模の小さい企業に比べると風通しが良くないケースがあります。
長い歴史があるがゆえに「変革」という点には消極的で、例えば「このルールよりもっといい施策がある」と思った場合でも、意見が通るまでに時間がかかる事が予想されます。
そのため、こだわりが強く当事者意識が高い学生の中には、勝ち組企業に物足りなさを感じる経験をするケースが想定されます。
実力主義な評価でないケースが多い
勝ち組の企業に就職するデメリットの2つ目は、「実力主義な評価でないケースが多い」という点です。
実力主義とは、自身が成し遂げた評価に準じて昇給や役職を選定していくことを指しますが、先ほど挙げたような勝ち組企業の多くは実力主義と対をなす「年功序列」の評価体系をとっています。
このように働いた年数という点に重きをおいて評価をすることは、
- 人事評価がしやすい
- 会社への帰属意識が高くなり、社員の定着率上昇に繋がる
などメリットが複数あることは間違いありません。
しかし、素質のある社員が多くいる勝ち組企業の中でも突出した成績を残すことができる社員は、時に「業務での成果が給与や役職に反映されないのは物足りないな…」と感じる場合もあると考えます。
ブラックな働き方を強いられるケースもある
勝ち組の企業に就職するデメリットの3つ目は、「ブラックな働き方を強いられるケースもある」という点です。
これは一部の勝ち組企業にのみ当てはまる内容ですが、例えば総合商社の場合は「体力が命」と例えられるほどハードワークで有名で、また勝ち組企業として度々名前が挙がる「マスコミ業界」や「広告業界」は残業時間が多い業界で有名です。
このように企業によってはプライベートを確保できない働き方になってしまうため、注意が必要です。
参照・引用ページ
真の「勝ち組就活生」になるためのポイント
俗にいう「勝ち組企業」に入ることは、一般的にはメリットの方が多い一方でデメリットを感じてしまう学生も中にはいて、結局個々の学生や価値観によって「勝ち組企業への就職」はメリットにもデメリットにもなり得ることが分かりました。
一方、真の勝ち組就活生とは「自身が生き生きと働くことができる職場への内定を獲得できる学生」と考えるため、ここではそのように「長期的目線」で勝ち組の企業に入社するためのポイントを紹介していきます。
自己分析を徹底する
真の勝ち組就活生になるためのポイントの1つ目は、「自己分析を徹底する」という点です。
自己分析とは、「今までに経験してきた事象や、人生のターニングポイントにおける心情や選択などを分析し、自身の人となりを把握すること」を指します。
就職活動は学生をネガティブな心情にさせることが多いことから、「内定獲得」がゴールになってしまいがちです。
しかしあくまで就職活動は通過点で、入社後の数十年間のほうが重要度が高いです。
入社後にも「この企業で良かった!」と思えるためには、自身の適性をできる限り細かく把握する事が必要になります。
徹底的な自己分析の方法としては、例えば前田裕二著「メモの魔力」に収録されている「自己分析1000問」に全て回答することが1つの例になります。
自身に適した企業を見つけるためには、大前提として自身の「人となり」をより客観的に把握することが必要になるため、時間が許す限り自身と向き合っていきましょう。
インターンシップに参加する
真の勝ち組就活生になるためのポイントの2つ目は、「インターンシップに参加する」という点です。
自己分析を極めた学生の中には「結局働いてみないと自身の適性なんて分からなくない?」と思う方もいるはずです。
その場合の対策としてはインターンシップが挙げられ、インターンシップで実際に社会人に混ざって働くことで、
- 実務経験積み、スキルを磨くことができる
- 自身の適性を把握することができる
- 社会人の方々と繋がり、キャリアの相談ができる
など、勝ち組就活生になるための要素を多く獲得することができます。
また実際に就職活動時のガクチガなどでインターンシップでの経験・成果を話すこともできるため、時間がある学生ほどインターンシップへの参加をオススメします。
まとめ
本記事では、【就職活動】就職活動における「勝ち組」とは?定義や勝ち組の業界・勝ち組になるポイントを徹底解説します!というテーマで、就活生に役立つ情報をまとめました。
大前提として、どの分野でも勝ち組になるためには周りよりも努力していく必要があるため、勝ち組になることは「成功体験」として今後の人生にも良い影響をもたらすと考えられます。
しかし、就職活動というフィールドにおいては「勝ち組企業」への内定が、必ず今後の人生においても勝ち組になることを確約するものではありません。
人生という長期的目線においても勝ち組になるためには「自己分析」が必須になるため、時間が許す限り徹底的に行いつつ、自身が納得する形で就職活動を完了できるように粘り強く取り組んでいきましょう!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。