【企業分析】生化学工業株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月27日更新
はじめに
生化学工業株式会社は、1947年に設立された「糖質化学」を専門とする研究開発型の製薬会社です。
主に高齢者向けの変形性膝関節症の治療や、白内障手術に用いられるヒアルロン酸を主成分とした医薬品を開発しています。
今回は、そんな生化学工業株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
生化学工業株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 生化学工業株式会社の仕事内容が気になる
- 生化学工業株式会社の就職難易度を知りたい
- 生化学工業株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、機械業界以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、生化学工業株式会社の就職難易度はやや高いと言えます。
各社が発表している企業入社難易度ランキングには企業名が入っていませんでしたが、就活会議が発表した同社の採用倍率は 11.6 倍でした。
業界屈指の高い技術とノウハウで業界屈指のポジションにある企業のため、倍率も高く就職難易度がやや高いと予想されます。
生化学工業株式会社の企業規模であれば学歴フィルターがない場合が多く、どの学生でも平等にチャンスがあると考えられます。
新卒の場合は入社してすぐに新入社員研修を行い、社会人の一般常識やビジネスマナーを学んだ後、各配属先で職場内研修・ 実習を行います。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
生化学工業株式会社について
出典元 公式サイト
会社概要
生化学工業株式会社は、1947年に設立された「糖質化学」を専門とする研究開発型の製薬会社です。
主に高齢者向けの変形性膝関節症の治療や、白内障手術に用いられるヒアルロン酸を主成分とした医薬品を開発しています。
また、糖質を分解する酵素を用いた腰椎椎間板ヘルニアの治療剤の製造・発売も行っています。
同社の強みは、複合糖質の重要性が解明されていなかった半世紀以上前から糖質科学に注目し、糖質科学を用いた医薬品開発への応用研究に注力してきたことです。
専門性の高い独自のノウハウと技術のある研究開発型製薬企業として、業界随一のポジションに位置しています。
参照ページ
各事業セグメントの解説
生化学工業株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
医薬品事業 | 生化学工業のコアビジネス。 製造・販売する医療用医薬品・医療機器は、複合糖質の構成成分のひとつであるグリコサミノグリカン(ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸)を主成分とするもの、グリコサミノグリカンに働きかける酵素を活用したもの。 独自の技術を活かし高品質な製品を展開し、国内外の医療に貢献している。 |
LAL事業 | 医薬品や医療機器の製造の過程で品質管理に使用されるエンドトキシン測定用試薬の製造・販売を行う。 |
糖質科学という未開拓の分野に挑戦することで、同社は「独創的かつ高品質な医薬品」を生み出し続けています。
2014年には、根本治療となる薬物療法が存在しなかった腰椎椎間板ヘルニアの治療薬の開発に成功しました。
この治療薬は、たった1回の投与で手術と同程度の症状改善効果が期待できるものです。
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生化学工業株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
生化学工業株式会社の平均勤続年数は、2023年3月31日時点で14.2年です。
製薬会社の平均勤続年数は2021年時点で12.4年です。
日本人の平均勤続年数は12.1年なので、ほかの業界と比較すると長いと言えるでしょう。
平均年収は?
生化学工業株式会社の平均年収は、2022年度で824万円です。
これは国内の上場企業の平均年収(614万円)や、製薬会社の平均年収(500万円~600万円)を上回っています。
平均残業時間は?
生化学工業株式会社の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり21.5時間程度です。
製薬会社の平均残業時間は25.6時間なので、平均よりも残業時間が短くなっています。
平均ボーナス額は?
生化学工業株式会社の平均ボーナス額は132万円です。
製薬会社の平均ボーナス額は122万円であることから、10万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
生化学工業株式会社で働く社員の口コミによると、新卒1年目から海外出張の機会があるなど、幅広く経験や知識を吸収できる環境が整っています。
やる気さえあればやりたいことに挑戦させてもらえる機会も多く、20代のうちから成長したい人にもおすすめです。
「若手から何でも挑戦させてもらえる環境がいい」「専門性の高い独自のノウハウと技術のある会社で働きたい」という学生に向いているでしょう。
なお、生化学工業株式会社のような医療品系の企業では、新薬開発における研究開発をプロジェクトごとにチーム単位で研究することが多いです。
研究職と開発職など部署を超えた連携をすることも多いため、ほかの部署の社員と円滑に話せるコミュニケーションスキルも必須と言えるでしょう。
エントリーシートや面接では、これらの特徴を持つことを、自分の経験からアピールできると良いです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
製薬会社の中での生化学工業株式会社の立ち位置をご紹介します。
他社との売上高を比較してみても、生化学工業株式会社は入社がやや難しい企業と言えるでしょう。
生化学工業株式会社は同業界の中でも、強みが多い企業です。
ここでは、生化学工業株式会社ならではの大きなポイントを解説します。
- 糖質科学のパイオニアとして研究開発に特化し「独創的で高品質な医薬品」を生み出し続けている。
- 医薬品の販売部門を持たず、各製品領域で強みを持つ製薬企業と販売提携するビジネスモデルを展開。
- グローバル標準に適合した品質マネジメントシステムを構築。
- 中長期的な視点で既存製品の新規国への導出や海外での新薬の開発を推進。
以上の要素により、生化学工業株式会社は製薬会社や医療品業界の中では中堅クラスだと考えられます。
参考までに競合との比較情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
生化学工業株式会社 | 334億円 | 824万円 | 62 | 若手でもやる気次第で何でも挑戦させてもらえる |
中外製薬株式会社 | 1兆1,114億円 | 836万円 | 64 | 男女問わず働きやすい環境 |
第一三共株式会社 | 9,483億円 | 924万円 | 65 | 保守的だが穏やかでまったりとした空気 |
アステラス製薬株式会社 | 1兆5186億円 | 834万円 | 64 | 新しいことにどんどん挑戦し、みんなで賞賛しあう風土 |
売上や平均年収を競合と比較してみると、生化学工業株式会社の就職偏差値は中堅かやや高いことが推測できます。
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生化学工業株式会社の新卒募集要項について
以下に、生化学工業株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
中小を含めた製薬会社の平均年収が500万~600万円のため、同業界の中では平均値よりかなり高い年収です。
上司や部下が積極的に意見交換できる風通しの良い社風が特徴で、「褒め合える組織づくり」に向けてサンクスカードの活用も取り入れています。
福利厚生などは一通り整っており、オン・オフをしっかり分けて休める環境があるのもポイントです。
生化学工業株式会社は国際競争力のある研究開発型製薬企業として、糖質化学分野で新たな可能性に挑戦しています。
入社後はOJTを通じて業務の流れを一つひとつレクチャーしてくれるため、徐々に担当を引き継ぐことになるでしょう。
大学で糖質科学について学んでいない学生のために糖質化学関連の教育も入社後行っており、学会や研究会、セミナーを通じて学ぶ機会もあります。
開発職は本社、研究や技術職は工場や研究所での勤務となるでしょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 |
給与 | (1)【正社員】研究職 (2)【正社員】臨床開発職 (3)【正社員】生産技術・品質職 (4)【正社員】インフラ維持管理職 (5)【正社員】事務系職 大学 卒業見込みの方 月給:269,700円 大学院 卒業見込みの方 月給:290,000円 備考:学士了/月給26万9700円 修士了/月給28万0300円 ※学部6年制は修士と同等 博士了/月給31万8700円 手当 (1)【正社員】研究職 (2)【正社員】臨床開発職 (3)【正社員】生産技術・品質職 (4)【正社員】インフラ維持管理職(5)【正社員】事務系職 家族手当、通勤手当、超過勤務手当 等 |
賞与 | 年2回 備考:6月・12月 |
研修制度 | OJT研修あり |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) その他:企業年金、持株会、財形貯蓄、共済会(慶弔金・カフェテリアプランなど)、 次世代育成支援金、転居時初期費用補助(遠隔地採用または転勤の場合) |
参照ページ
求める人材
ここでは、生化学工業株式会社の新卒採用サイトで紹介されている「研究職に求められる人物像」について紹介します。
|
以上のことから、生化学工業株式会社では思うように行かなくても、そこから何かのヒントを見出して次へのチャレンジにつなげられる人材を求めていることが分かります。
また、「いかに分かりやすく納得できるように説明できるか」「失敗を成功に変えるまで最後まで責任を果たせるか」というスキルも重要視されています。
新しい薬が世に出せる確率は、約3万分の1と言われています。
薬はそうそう簡単に生み出せるものではないため、たくさんの苦難や失敗を乗り越えていける粘り強さも必要になるでしょう。
新卒採用のフロー
生化学工業株式会社の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほかにも、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、しっかり対策をしておきましょう。
①新卒エントリー
生化学工業株式会社公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録します。
②エントリーシート
エントリーが完了したら、次はエントリーシートの記入に移ります。
生化学工業株式会社のエントリーシートでは、以下のような設問が問われるでしょう。
- (同業種の中で)志望理由
- 研究課題及び得意科目等
- 自己PR
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 就職活動の軸
ここでの内容が面接でも用いられるので、すべての質問で整合性と一貫性を保って記入する必要があります。
一読して分かるような文章にするため、エントリーシートを友人に読んでもらったり、ゼミの先輩に添削をしてもらったりと、第三者からのアドバイスをもらうと良いでしょう。
③WEB適性検査
適性検査では、キュービックの言語・非言語・英語・性格が出題されます。
玉手箱やSPIの対策ができていれば特に難解な問題はなく、人によっては時間に余裕ができるでしょう。
④複数面接
適性検査の後は、人事2人と臨床開発マネージャー2人による1次面接が行われます。
1次面接では以下のような内容が問われやすい傾向にあります。
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- 他社選考状況
- エントリーシートに書いた内容について深堀り
- 臨床開発職の社員に必要なものは何だと思うか
- 説明会で印象に残ったことはあるか、説明会を経て生化学工業への印象はどう変化したか
- 逆質問
面接自体は和やかな雰囲気で進みますが、志望動機や自己PRは2~3分で話すように指示されるため、決められた時間内で簡潔に話しましょう。
最終面接は役員4人(社長含む)と人事2人で行われます。
「入社の意欲がどれくらいあるか」「チャレンジ精神が抱負で失敗を恐れずに挑戦できるか」「業務内容に関する理解度があるか」といった回答が重視されるでしょう。
以下は、生化学工業株式会社の最終面接で実際に問われたことのある質問事項です。
- なぜ臨床開発職なのか。なぜ研究職ではないのか。
- 研究内容について。なぜそのテーマを選んだのか、今後の展望は何か、など。
- 臨床開発職に就いた場合、海外のプロジェクトに携わりたいか
最終面接では、技術職に必要な素質である「柔軟な発想力」「何事にもチャレンジする好奇心」「マルチタスク能力」「高い集中力」などを示せるエピソードを用意しておくといいでしょう。
以下のページも確認しておき、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
過去3年間の新卒採用者数は20名前後です。
採用大学
生化学工業株式会社の採用大学の実績は以下の通りです。
慶應義塾大学、神戸学院大学、埼玉大学大学院、静岡県立大学、昭和薬科大学、信州大学、千葉工業大学、筑波大学、東海大学、東京医科歯科大学大学院、東京工業大学、東京大学、東京大学大学院、東邦大学、東北大学、東洋大学、富山大学、名古屋大学、日本大学、福岡大学、法政大学、北海道大学、三重大学、宮崎大学大学院、明治大学大学院、明治薬科大学、横浜国立大学、横浜国立大学大学院、横浜市立大学、酪農学園大学、立教大学、立命館大学早稲田大学 |
製薬会社の新卒採用は、偏差値や出身大学で決まるだろうと考える学生は多いでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
上記の実績を見れば分かるように、生化学工業株式会社では学歴に関係なくさまざまな大学から採用しています。
ただし、生化学工業株式会社の新卒採用では、応募資格に以下のような記載がされています。
|
研究職や開発職をメインに募集しているため、理系学部の大学出身の学生のみを募集しています。
現在は文系大学出身の学生の募集がないので、生化学工業株式会社へのエントリーの際は注意しましょう。
数多くの理系学部出身の学生が応募することが予想されるので、ライバルと差をつけられるエントリーシートを作成しましょう。
しっかりとエントリーシート・面接対策をして内定を獲得できるように準備してください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、生化学工業株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高いと言えます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 糖質科学のパイオニア企業として高いレベルの学生が求められるから
- 学歴は関係ないものの応募者数が多く、倍率が高いから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をして、万全に備える必要があるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
生化学工業株式会社は、1947年に設立された「糖質化学」を専門とする研究開発型の製薬会社です。
主に高齢者向けの変形性膝関節症の治療や、白内障手術に用いられるヒアルロン酸を主成分とした医薬品を開発しています。
製薬会社の中でも就職難易度は普通かやや高いので、企業研究や自己分析を徹底し、内定を獲得できるように準備しましょう。
ただし、学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
本記事を参考にして、ぜひ企業研究の一環として役立ててください。
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