【企業分析】レーザーテック株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/25更新
はじめに
レーザーテック株式会社は、神奈川県横浜市港北区に本社を置く、半導体関連装置製造などを行なっている企業です。
最先端の光応用技術を展開してきた企業で、これまで独自の検査や計測装置を数多く生み出してきました。
今までなかった検査方法や機器を作り出してきた点で、世界屈指のハイレベルな技術者集団であるといえるでしょう。
レーザーテック株式会社が作り出してきたものは、「世界初」のものがたくさんありました。
どんどんと新しいものを開発してきたフロンティア精神が宿っているとも言えます。
今回は、レーザーテック株式会社の企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきます。
レーザーテック株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- レーザーテック株式会社の仕事内容が気になる
- レーザーテック株式会社の就職難易度を知りたい
- レーザーテック株式会社の選考対策として何をすればいいかわからない
また、電機機器以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、レーザーテック株式会社の就職難易度は高いです。
全国の大学や大学院から採用されており、理学系の学生に人気がある企業です。
ここ数年の採用人数が増えてきているのは、追い風となるでしょう。
採用大学は有名大学が中心とされてきましたが、実はそうでもありません。
しっかりと選考対策をすることで、内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
なぜ「レーザーテック」を選んだのか、そこにつながる論理的な理由を明確にし、選考対策をしてください。
理系企業であることからも、明確な論理性を求められる傾向が強いです。
レザーテックは、常に世界初を作り続けてきた企業です。
そのため、半導体関連メーカーとの比較など、多角的な視点が求められます。
明確な答えを導き出すだけでなく、その結果が何に影響を与えるのかまで考えましょう。
次からは、これらの内容を踏まえて就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
レーザーテック株式会社について
出典元:
PR Times レーザーテック株式会社 横浜市港北区に研究開発拠点新設を決定
会社概要
レーザーテック株式会社は、1960年に設立された有限会社東京ITV研究所を母体としており、その後1962年に創業した日本自動制御株式会社がその基盤となっています。
創業当初から機器開発を手がけ、医療機関用のX線テレビカメラなどを受注して作ってきました。
その経験を生かし、当時主流であった磁気テープの貼り具合や、幅などを測定する機材を開発しています。
開発している機材の7割以上は半導体関連ですが、液晶パネルの検査装置などの機器開発も行っています。
開発した機器の市場シェア率の高さでも知られています。
「MATRICSX8ULTRA」は世界市場の9割以上を占めているほどです。
さらに、「A150」は100%という驚異的な数値を生み出してきました。
この背景にあるのは、「世界初」という新規開発にあります。
レーザーと半導体検査に特化し、技術大国日本を体現してきた企業です。
レーザーテックは、レーザーと半導体検査に特化した企業であり、その取り組みは日本の技術力を象徴しています。
特に同社が掲げる「ファブライト経営」は注目に値します。
この経営方針は、工場生産に焦点を当てるのではなく、研究開発に重点を置くという考え方です。
この専門化が可能となったことで、世界的に類を見ない開発力を発揮し、市場シェア率100%という驚異的な成果を達成しました。
現在、日本国内販売サービスとアジア地区の販売はレーザーテック株式会社本体が行なっていますが、北米やヨーロッパではLasertecU.S.A.,Incが手掛けています。
サービスに関しては、LasertecU.S.A.,Incだけでなく、韓国ではLasertecKoreaCorp.、台湾はLasertecTaiwan,Inc.、中国はLasertecChinaCo.,Ltd.、シンガポール及びマレーシアはLasertecSingaporePte.Ltd.など、関連子会社でのグローバル化を進めているのも特徴です。
参照ページ
各事業別の売上規模
レーザーテック株式会社の2023年度の売上高は1,528億円で、純利益は461億万円でした。
この売上は検査測定機器事業のみで、単一事業となっています。
各事業セグメントの解説
レーザーテック株式会社の事業セグメントは検査測定機器事業のみですが、さらに細かくしたのが以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
半導体関連装置事業 | 半導体関連装置の製造・販売 |
他製品事業 | レーザー顕微鏡などの製造・販売 |
サービス事業 | 各種機器の技術的サービス |
レーザーテック株式会社のイメージとして定着しているのは、新規開発です。
光応用技術を用いた半導体関連および検査測定機器の設計製造販売としては群を抜いており、他社の追従を許しません。
事業セグメントとしては、検査測定機器事業のみに特化しており、その中に関連した製品事業を持っています。
以下に参照ページをご紹介しますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
レーザーテック株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
レーザーテック株式会社の平均勤続年数は、8.6年でした。
電気機器業界で見ると20年以上の企業が多いことからも、かなり短いことがわかります。
平均年収は?
2022年度のレーザーテック株式会社の平均年収は、1,379万円でした。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、全国平均よりも高い水準と言えます。
平均残業時間は?
レーザーテック株式会社の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり33時間でした。
電機業界では残業時間を減らす動きが目立ちますが、そんな中でかなり多い時間と言えます。
平均ボーナス額は?
レーザーテック株式会社の平均ボーナスは222万円でした。
年に6月と12月の合計2回、ボーナスが支給されます。
電機機器業界の平均額は107万円なので、かなり高い水準と言えるでしょう。
どんな文化なの?
レーザーテック株式会社は開発をメインとしており、少数精鋭を掲げています。
最先端の技術を用いた開発が得意で、スピードを重視した経営を続けてきました。
企業文化としても無駄なやり取りを嫌い、とにかくスピードを重視してきた企業文化が定着しています。
本質的な部分を見つめる企業であり、無駄な部分は遠慮なくカットできる文化です。
管理のための会議など無駄な部分は少なく、上下関係はフラットに近い状態で議論でき、理系企業特有の経営思想を持っていると言えます。
参照ページ:
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
半導体製造装置関連の中で、レーザーテック株式会社の立ち位置をご紹介します。
実際に競合する相手はいません。
市場シェアが100%ということからも明らかなように、世界中で同様の技術を提供する企業は存在しません。
これは半導体製造という部分に理由があります。
さまざまな業界で必要とされる機器を提供しており、1つの装置で全てのニーズを満たすのではなく、自社の強みを活かして独自の製品を開発し、市場を共有しています。
競合ではなくむしろ共存し合い、お互いの強みを生かしています。
東京エレクトロンが類似の企業の一つとして挙げられますが、それぞれが異なる装置を開発しており、直接のライバル関係にはありません。
- 多角的な事業戦略:レーザーテック株式会社は、人材情報サービスだけにとどまらず、進学情報や転職情報、人材紹介事業などのほか、ウエディングや農業にまで事業展開を進めてきました。コロナ以降の市場変化にも対応し、多角化を推し進めながら新たな事業の拡大も目指しています。
- 地方活性への貢献:レーザーテック株式会社は、「レーザーテック株式会社農業」や「レーザーテック株式会社ウエディング」「レーザーテック株式会社ウーマン」といった事業展開を進めています。ライフスタイルに寄り添いながらも、地方にまで総合的情報サービス展開を進めています。
- 日常生活の情報収集:レーザーテック株式会社はさまざまな情報を提供してきました。日常生活の中で必要とされる情報を提供できることで、ブランドイメージの定着を勧めています。
以上の要素により、レーザーテック株式会社は人材業界の中でも高い競争力を持つ企業に成長したと言えるでしょう。
参考までに、競合3社との情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
レーザーテック | 1,528億円 | 1,379万円 | 58 | スピードを重視し無駄を嫌う社風 |
東京エレクトロン | 2兆2,090億円 | 1,285万円 | 58 | オープンな社風 |
レーザーテック株式会社の新卒募集要項について
以下にレーザーテック株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
男女比は2024年の実績で8:1と、圧倒的に男性が多いことがわかります。
採用大学に学歴フィルターがあると言われていますが、実際には多岐にわたる採用を行なっているため、ほとんどないといっていいでしょう。
研修制度も基本は押さえており、転勤はないことが明記されています。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術開発職 |
給与(2023年4月入社初任給実績) | 学士(月給)227,000円 修士(月給)252,000円 博士(月給)275,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | ・新入社員研修 ・ビジネススキル研修 ・要素技術研修(光学、機構、電気設計、プログラミング等) ・選抜型研修 |
福利厚生 | 各種社会保険完備、従業員持株会、退職金制度、カフェテリアプラン制度、家賃補助制度、育児・介護休業制度など |
求める人材
レーザーテック株式会社では、求める人材として下記のような内容があります。
世界初に挑戦する気概のある人
世界初にこだわり続けている企業であり、挑戦する気概がなければいけない。
目的の達成に向けて、主体的に行動できる人
あらたなことを作り上げていく以上、目的に対して達成する努力が主体的に行動できることが必要。
多様な価値観を認め、他者と協働できる人
開発にはさまざまな人材が必要であり、多様的な価値観
以上の3つは、レーザーテック株式会社が持つサステナビリティにおける人的資本と、人権に関する考え方です。
同社は人材を成長の源泉と捉え、個々の能力を最大限に発揮できる環境を整備してきました。
このことから、目的に向かって迅速に行動し、世界初の技術を追求していることが明らかです。
また、グローバル化を進める中で多様な価値観を認め、協力していく姿勢も同社の大きな特徴の一つです。
エントリーシートや面接中にも問われることになるため、これらの意識を持って選考に臨みましょう。
参照ページ:
新卒採用のフロー
レーザーテック株式会社の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
フローとしてはスタンダードですが、注意点がいくつかあります。
①エントリー
レーザーテック株式会社公式サイトの新卒募集ページのエントリーボタンより、必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートが配布されるため、この段階から作成を進めていかなければいけません。
②会社説明会とエントリーシート
レーザーテック株式会社を具体的に知るための会社説明会ですが、ここで重要なポイントになるのがエントリーシートの提出です。
さらに、研究内容のレジュメを提出しなければならず、一般的な会社説明会とは少し違った状況になります。
重要になってくるのが、エントリーシートの質問事項です。
- ガクチカ
- 研究テーマから得たもの
- 継続して取り組んでいること
- 世界を良くするためには
レーザーテック株式会社は、エントリーシートでどのようなことを問うか公表していません。
ですが、さまざまな情報から分析していくと、上記のような質問がされると考えられます。
特徴的なのは、研究テーマに関することです。
ほかの企業ではあまり出題されず、研究開発に特化しているレーザーテックらしい設問です。
企業理念を理解した上で、それと繋がるように自身の経験や成果を工夫して表現しましょう。
③適性検査
レーザーテックの適性検査については詳しいことが公表されていませんが、Webテストだと言われています。
Webテストは対策が難しいですが、回数をこなして慣れておけば、本番では集中して取り組めるでしょう。
④書類選考
エントリーシートや研究内容のレジュメ、適性検査の結果によって選考されます。
⑤複数回面接
レーザーテック株式会社では、2回の面接があります。
どちらの面接も交通費が支給されます。
最終面接は役員が面接官になります。
ここで想定される質問内容を見てみましょう。
- 自己紹介
- 志望動機
- 就職活動の現状
- レーザーテックをどうやって見つけたのか
- 現在まで取り組んできたこと
- 研究によって得た知識と能力
- どのような仕事をしたいのか
これらの質問は、過去に実際あったものです。
特に重要なのは、研究によって得た知識と能力の部分です。
どのような知識を得たかについて明確に伝えることは、研究職を基本としているレーザーテックに就職する上でとても重要です。
レーザーテックを選んだ過程も説明できなければいけません。
⑥内定
面接で問題がなければ内定が決まります。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
4 5
採用大学
レーザーテック株式会社の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しており、中途採用や専門学校も含まれているため、学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学院> 愛知学院大学、九州大学、広島修道大学、信州大学、新潟大学、神戸大学、大阪府立大学、筑波大学、東京工業大学など <大学> 愛知大学、秋田県立大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、岩手大学、宇都宮大学、大分大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西外国語大学、京都大学、近畿大学、群馬大学、神戸市外国語大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、静岡県立大学、津田塾大学、帝京大学、東海大学、東京大学、東北大学、奈良教育大学、新潟大学、北海道大学、明治大学、早稲田大学など |
上記には偏差値が高い大学も含まれています。
業績が拡大してからは採用人数が増えており、採用大学が多岐にわたるようになりました。
ここからも分かるように、以前言われていたような学歴フィルターはほとんどなく、学歴を理由に不採用になる可能性は低いでしょう。
エントリーシートや面接対策をしっかりとして臨むことが大事なポイントです。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、レーザーテック株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高めで競争率が高いと言えます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 研究を主とした企業で理系学生にとても人気が高いから
- 採用大学から見ても、学歴フィルターがないから
- 採用数は男性に偏っており、今後も多いとは限らないから
レーザーテック株式会社は非常に業績が良くなり、採用数が増えています。
ここ数年は驚異的な売上増加が見られ、独自の考え方も理解しなければいけません。
人材業としての基礎を押さえていることから、他社との差別化が生まれます。
内定を獲得するためには、対策を怠らずしっかりと準備しましょう。
また、就職偏差値や難易度については、以下の記事も参考にしてください。
参照ページ
まとめ
レーザーテック株式会社は、電気機器業界の中でも研究開発に特化して成長してきた企業です。
世界初という言葉を前面に出しているように、これまでにはない製品を生み出してきました。
市場シェア率100%の製品を持つように、市場に対する影響力の強さも誇ります。
現在急成長中であり、売上もここ数年で急上昇してきました。
もともと少数精鋭の企業ですが、だんだんと従業員数も増やして拡大傾向にあります。
レーザーテック株式会社は給料のレベルも高く、理系からとても人気がある企業ですので、しっかりと対策していきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。