就活うつかも?と思ったらこれ読んで!ストレスと付き合う方法

就活うつかも?と思ったらこれ読んで!ストレスと付き合う方法

2024/8/18更新

はじめに

「就活をしているがうつっぽい」
「就活うつについて知りたい」
「就活うつの対処法を知りたい」

こんなふうに悩んでいる方はいるのではないでしょうか。

結論としては、就活うつは誰にでもおこる可能性があり、適切な対処が必要です。

いまや就活うつは、就活生の7人に1人はかかるくらい身近になっているものです。

早期に発見し、適切な対処をすることで、うつの回復も早まります。

選考がうまくいかない、周囲との比較、タイトなスケジュールによる精神的・肉体的疲労などが就活うつの主な原因で、就活中に感じるさまざまなストレスが要因とされています。

この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

この記事を読むと分かること
  • 就活中のうつについて知りたい
  • 就活うつになったときの対処法
  • カウンセリングに行ったほうがいい?

就活うつについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事では、就活うつについて原因や症状、対処法などを紹介しています。

この記事を読めば、就活うつについて分かり、早期の対応も可能です。

ぜひ最後までご覧ください。

 

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1. 就活うつについて

就活うつについての症状や、一般的なうつ病との違いを紹介します。

こんなことが起こる具体例

就活は、学生にとって非常に大きなストレスを伴います。

あまりの大変さに、「就活うつ」という抑うつ状態になってしまう人も少なくありません。

具体的には次のようなことが現れます。

「就活うつ」の具体例
  • 気分が冴えない
  • 夜に熟睡できない
  • 食欲が減る
  • 物事に対してやる気が起きない
  • 人と会うことがだるい
  • 外出するのが面倒くさい
  • 好きなことでも、モチベーションが上がらない
  • 何気ない一言でもずっと引きずってしまう
  • 会話量が減った
  • 日中ぼんやりしていることが増えた
  • 悪いことはすべて自分の責任であるように感じる

このようなことがあったら就活うつの可能性があります。

就活うつの症状

これらの就活うつの症状を、大きく次の4つのジャンルに分けて、順に見ていきます。

①感情障害
②意欲の減退
③身体への影響
④思考力への影響

 

「就活うつ」は、就活が終われば症状が治まることが多いうつ病です。しかし、進行するとうつ病になってしまう可能性もあるため、できれば一度休息する、あるいは就活のペースを落とし、無理をしないことが重要です。

①感情障害

以下のような感情でいくつか当てはまる場合は、症状の一つである「感情障害」が当てはまっている可能性があります。

感情障害の例
  • 常に漠然とした不安や焦りがある
  • 楽しいと思えることがない
  • なにをしていても落ち着かない
  • 気が重く憂鬱な気分にたびたびなる
  • 気持ちが揺れ動くタイミングが多く、目の前の物事に集中できない
  • 意味もなく悲しくなり、涙が出てくる

②意欲の減退

2週間以上、以下のような症状が見られると、就活うつの可能性があります。

自分に甘えてやる気が出ないという場合とは異なり、この状態を放置しておくとさらに症状が悪化してしまうので、速やかに対処しましょう。

対処方法については後述するので参考にしてください。

意欲の減退の例
  • 行動を起こす意欲が生まれない
  • 他人と会うことが嫌になり、就職活動全体に対してのやる気が全く起きない
  • いままで興味あったことに関心がなくなる

③身体への影響

以下のような症状でいくつか当てはまる場合は、身体への影響が出ている可能性があります。

身体への影響の例
  • 慢性的な睡眠不足が続き、朝早く起きられない
  • 逆に、眠りすぎてしまう
  • 食欲がなく、体調不良気味になっている
  • めまいや肩こりがひどくなる
  • 常に疲労感や倦怠感がある

④思考力への影響

思考力への影響としては、以下のようなものがあります。

思考力への影響の例
  • 自分はダメな人間であると思い込んで自分自身を責め続けてしまう
  • 常にネガティブな方向に考え、自分を過小評価してしまう
  • 思考力や集中力が低下し、本や説明会の内容が全く頭に入らない

2. 「就活うつ」の原因となる6つのストレス

「就活うつ」の原因となる6つのストレス

「うつ」と名前がつくからには、その原因が精神的なものにほかなりません。

言うまでもないことですが、就活生は「就活」を通し、これまでに経験したことのないような多大なストレスと精神的苦痛に苛まれます。

就活生が直面するストレスには、大きく分けて下記のような6つの側面があるとされます。

  1. 環境的なストレス
  2. 過密なスケジュールによるストレス
  3. 先の見えない不安へのストレス
  4. 結果が出ないことへのストレス
  5. 企業からの評価がストレス
  6. 体力的疲労によるストレス

 

順に見ていきます。

2-1.環境的なストレス

就活を進めていく中で、誰しもが経験する「自己PR」や「グループワーク」といった選考。

普段の生活では、このように自分の魅力を初対面の人へPRしたり逆に初対面の人から自分を「査定」されたり、ほかのメンバーと競いながら人事からの評価を上げようとしたりするといった経験は、あまりありません。

「志望企業から内定をもらう」という共通のゴールを掲げながら、慣れない環境で一生懸命、緊張感を保ち、孤独に自己と戦い続けることは精神的に非常にきついものがあります。

就活の拠点が地元であれば、辛くなっても励ましてくれる友人や知人、家族が側にいますが、東京で就活をするために1人で出てきた地方就活生であれば、その孤独感はより一層しんどいものがあるでしょう。

2-2.過密なスケジュールによるストレス

選考は、迫りくるエントリーシートの期限をはじめ、連日分刻みで進んでいきます。

「この日の午前はA社の1次で、午後はB社の2次、それが終わったら、明日のC社のグループワークに向けて対策をしないと…」息をつく暇もないほど過密なスケジュールに加え、空き時間には、選考や筆記試験の勉強、そしてアルバイトやゼミなど学業にも勤しまなければなりません。

時間的余裕が全くない状況が長引けば長引くほど、寝不足などの身体的疲労も相まって、つらくなってしまいます。

2-3.先の見えない不安へのストレス

文字どおり寝る間を惜しんで、連日選考や選考準備に時間をあてても、それが必ずしも内定につながるとは限りません。

「これだけ頑張っているのに、なんで内定が出ないんだろう…」

「いつになったら、この地獄から解放されるのだろうか」

と、マイナス思考に陥ります。

いつ受かるかわからない先の見えないことへの不安が、就活うつの引き金になる場合があります。

2-4.結果が出ないことへのストレス

結果が出ないことへのストレスもあります。

頑張って何社受けても、落ちてしまうということは、大学生の新卒の募集ではよくあることです。

募集人数は限られていて、応募がたくさんある企業が多いからです。

そのため、落ち込んで就活うつになってしまうこともあります。

たくさん準備して、面接も頑張ったのに落ちてしまったら悲しいですが、いつか必ず実ると信じ、その経験もこのあとの人生に役に立つと思い就活に挑みましょう。

最初に、たくさん落ちることはあると思って挑むほうが良いでしょう。

受かったらラッキーという気持ちでいたほうがいいとも考えられます。

そのほうが結果が出ないというストレスに耐性ができるでしょう。

2-5.企業からの評価がストレス

就活では、就活先の企業の担当者とも関わる機会が多くあります。

初対面の人に履歴書などで評価されることや、硬い雰囲気がストレスという人もなかにはいるでしょう。

何社か受けると、複数の人との関わりも、その分増えます。

そのためあのときの対応はどうだっただろうか、と考えるとストレスになることもあります。

また、なかには失礼な言い方をされたり、圧迫面接をされたりして、それがストレスの原因になることもあります。

そのため、あまりにも失礼な態度をとる企業は辞退するなどして対策をしてください。

面接先の企業のさまざまな人に振り回されないようにしましょう。

2-6.体力的疲労によるストレス

連日の選考で動き回っていれば、身体に不調が出てくるかもしれません。

特に、地方学生の場合は、宿泊地は自宅ではないので、じっくり身体を休めることは難しいでしょう。

上京した時点で、すでに長距離・長時間の移動により身体が疲弊しています。

「身体と心はつながっている」とはよくいいますが、身体に不調が生じると、精神面にも影響を及ぼしかねません。

ストレスにさらされ続けた心と身体は、ストレスが発散できないと病んでしまいますから、少しでもおかしいと感じたら、次項の「就活うつの症状」を確認してみましょう。

3. 就活うつになりやすい人

就活うつはいろいろな形で、症状として現れることが分かりましたが、では、どんな人が就活うつになりやすいのでしょうか。

就活うつに限らず、うつ病になりやすい人には性格上共通する傾向があります。

具体的に次のような性格の方は注意が必要です。

3-1.真面目で責任感がある

真面目で責任感がある人は、就活うつになりやすい傾向があります。

真面目に考えすぎて、うまく人に相談できなく就活うつになってしまうのです。

そのためあまり思い詰めずに、人に相談したり、息抜きをしたりしましょう。

真面目に頑張るのは良いことですが、うまく手を抜くようにしてください。

3-2.弱音を吐くのが苦手

弱音を吐くのが苦手という人も就活うつになりやすい人です。

弱音を吐かずに頑張る人は、張り詰めた糸が切れるようにいつかぷつんと切れてしまいます。

ときには弱音を吐くことも大切です。

家族や友人に話を聞いてもらいましょう。

いまはインターネットでさまざまな人とつながれる時代のため、インターネット上で弱音を聞いてもらうのも良い方法です。

3-3.これまで失敗や挫折をした経験がほとんどない

これまで失敗や挫折をした経験がほとんどない、という就活生もいるのではないでしょうか。

就活では1社のみ受けても、必ず受かる保証はありません。

不採用の通知が来たときに、それを受け入れられず就活うつになってしまう人もいます。

よって、誰でも失敗するという心構えで受けることが大切です。

失敗してもいいや、という軽い気持ちで乗り切りましょう。

3-4.うまくストレスを発散できない

うまくストレスを発散できないタイプの人も、就活うつになりやすいタイプです。

うまくストレスを発散できないと、ストレスを溜めてしまい一定値を超えてしまう場合があります。

特に、趣味が少ないタイプに当てはまります。

そのため、普段から音楽を聴いたり、好きな環境に身を置いたりしてストレスの発散をしてみましょう。

3-5.他人と比較してしまう

他人とたくさん比較をする人も就活うつになりやすいです。

ほかの人は早めに内定をもらっているのに、自分はなかなか内定がとれないと悩んでしまう人もいます。

しかし、あまり悩まず、楽観的に考えましょう。

あまり周りと比較して悩むのは身体によくありません。

まずは、焦らないこと。そして、周囲の人ではなく、自分と向き合う時間をつくりましょう。

自分もいつか受かると信じ、前向きに行動すると良いでしょう。

うつ病とストレスの関係は非常に強く、いかにストレスと付き合うかが重要になってきます。

上記のような性格はストレスをため込みやすい可能性があるため、次のようなことを心がけると良いでしょう。

ストレスへの対処方法
  • ストレスをうまく発散する
  • 「他人は他人で自分は自分」と気楽に割り切る

ストレスを解消するために、趣味などを持つようにしてうまく発散しましょう。

また、他人は他人で自分は自分と割り切ると、あまり気にしないで済むようになるでしょう。

4. 就活で感じたストレスへの5つの対処法

就活で感じたストレスへの5つの対処法

ストレスの発散は大事だとわかっていても、思うようにいかない状況が続けば、どうしても耐えきれなくなってしまう場合があります。

次にあげる克服法を参考にして、就活うつを克服しましょう。

4-1.気分転換で就活デトックス

就活うつの状態なのに、なお頑張るとより症状が悪化してしまいます。

十分なパフォーマンスを出せずに、本来ならば通ることのできた選考にも落ちてしまう可能性があります。

そのような事態を防ぐため、就活うつの症状があると感じたら、早めに気分転換をしましょう。

身体を動かすことが好きな人には、運動がおすすめです。

汗をかくことで心身ともにすっきりできます。

また、運動は苦手という人であれば、遊びやショッピングなどをして街中に出かけるのが効果的です。

どちらにしても重要なのは、ストレスの原因である就活から離れることです。

「この大事な時期に…」と気に病んでしまう人もいるかもしれませんが、1日や2日、就活から離れても何の問題もありません。

できる限り、就活とは違う行動をとり、思い切って気分転換をすることも、パフォーマンスを上げるためには必要な決断であるといえます。

4-2.周りの人に相談してみる

うつ症状のある人は、どんどんネガティブな方向へ考えてしまうので、一人で抱え込むと悪循環に陥ります。

就活はいったん休み、気軽に話せる友人や家族、先輩など、周りの人達に話を聞いてもらいましょう。

抱え込んでいた悩みを相談することで、気分が軽くなるかもしれません。

ただし、不特定多数の人に会おうとするのは、さらにストレスを抱えますので注意しましょう。

例として、何百、何千もの就活生を見てきたキャリアアドバイザーなら、悩みを心から理解してくれ、その上で明確な解決策を示してくれるかもしれませんよ。

 

4-3.とことん落ち込む

意外と効果的でもあるのが、悲しいときは、感情に任せて浸ることです。

泣きたいときは、思いっきり泣く。

悔しいときは、思いっきり悔しむ。

人に感情をぶつけるのはNGですが、感情は我慢せず、負の感情に浸ることで、しばらくすると、意外なほどに冷静になります。

向き・不向きがある方法ですが、「どうしても気分を変えられない」という人は、試してみる価値があるかもしれません。

4-4.生活リズムを変えてみる

生活リズムを変えてみるのも良い方法です。

いつもより早く起きて、ウォーキングや読書などを始めてみるのも良いでしょう。

意外と気分転換になるものです。

あまり規則正しい生活を送っていないなら、規則正しい生活に変えてみましょう。

早寝早起き、3食きちんと食べるなど、規則正しい生活に変えるだけで、体調が良い方に変化する場合もあります。

4-5.捉え方を変えてみる

自分がしんどいときに、無理やり客観的に自分を見つめ直すのはなかなか難しいものがありますが、それでも一定の効果は得られます。

「面接官のあの言葉は自己否定ではなく、ただのアドバイスだったんだ」

「不合格は、企業が自分と合わなかっただけの話。自分に価値がないわけではない」

「不合格だったことで、違う企業の存在にも目を向けることができる」

少しでもポジティブに発想を転換してみることは、良い方法です。

就活中は、一度でもネガティブに考えてしまうと、止まらなくなってしまう人もいます。

なるべくポジティブに考え、マインドコントロールをいまのうちから意識しておきましょう。

4-6. 業界を変えてみる

内定がもらえないのであれば、いっそのこと、これまで見てこなかった業界に目を向けることも良いでしょう。

いわば、「その業界とは、縁がなかった」ということであり、意外とほかの業界のほうが、選考が進む可能性もあります。

どうしてもうまくいかないのならば、合理的な方法で、うまくいかせる方法を模索してみましょう。

5. さいごはカウンセラーへ相談

就活うつはカウンセラーへ相談

以上の対処法を行ってもまだ気分が憂うつだったり、長期にわたって症状が続く場合には、心理内科のクリニックや、カウンセラーが常駐しているところへ行き、一度診てもらうことをおすすめします。

心理内科に行くこと自体がつらく感じられるかもしれませんが、このストレス社会において、介護やDV、職場でのパワハラなどに悩む多くの人が、心理内科に通っていた経験を持っています。

実際、心理内科へ一度足を運んでみると、あまりの混雑ぶりに驚かれるかもしれません。

就活うつはうつ病の一種であり、進行すると就活を続けること自体が危険であるため、就活を中断せざるを得ない状況に陥ってしまう可能性があります。

そのような事態になってしまわないよう、身体の不調や回復しない疲労に悩まされているのであれば、ただの疲れだと軽視せずに、早めに専門の先生に相談しましょう。

ストレスは自分でコントロールしようとせず、専門の助けを借りて、うまく付き合っていくこともまた、社会人になると必要なスキルです。

自分が限界を迎えてしまう前に、早期に相談することが、症状改善の鍵となるでしょう。

6. 一度就活を休んで再開する方法も

良くならない場合、一度就活を休んで再開するという方法もあります。

うつ病がひどい場合、ストレスの原因になることから一定期間離れるのが良い方法です。

うつの症状が長引くと、就活を休んで金銭的に大変という状況に陥りかねません。

無理は禁物ですが、短期になるように1カ月でも良いので就活を休む方法もあります。

もし就活うつ病が長引いたら、「就労移行支援事業所」や「自立訓練(生活訓練)事業所」に相談してみましょう。

「就労移行支援事業所」は、うつ病や障害がある人の通所型の福祉サービスです。

就職に向けた準備や就職活動、就職後の定着までサポートしています。

「自立訓練(生活訓練)事業所」は、うつや障害がある方の生活能力の向上を支援する事業所です。

いったん立ち止まるのは大切なことだと認識しましょう。

まとめ

就活生に身近なものである就活うつ。

もし、「なんだか最近、何をしていても気分が憂鬱だ」「涙が勝手に出てくる」「自分は就活うつかも…」と、当てはまっていると感じたら、対策を講じましょう。

就活うつをあまり軽視せず、気分転換をし、自分にとってのストレスフリーな就職活動を行ってください。

そもそもいつ就職するかは個人の自由であり、大学卒業時の4月から働かなければいけないという法律はありません。

本当につらければ、就活はやめてもいいのです。

一番大切なのはあなたの命です。

つらいときこそ誰かに話を聞いてもらい、できるだけ客観視することを心がけましょう。

この記事では、就活うつについて、症状や原因、なりやすい人、対処法などについて書いてきました。就活うつも早めの対処が必要です。

少しでもうつっぽいと思ったら、無理をしないで一呼吸おいてみることが大切です。

この記事を読んで、少しだけでも、気分が楽になれば幸いです。

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