【企業分析】ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(ナットウエスト・マーケッツ証券会社)の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/24更新
はじめに
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、イギリスのエディンバラに本社があるメガバンクのひとつです。
頭文字をとってRBSとも呼ばれてきました。
日本でもかつてはアール・ビー・エス・セキュリティーズ・ジャパン・リミテッドが設立され、東京支店が置かれていた歴史があります。
紆余曲折があり社名も変更した現在、日本での活動はナットウエスト証券会社になりました。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、さまざまな問題を抱え社名を変更し、子会社だったナットウエスト・グループとして再スタートしています。
日本では新卒採用などもほとんど見かけない状況ですが、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきましょう。
この記事ではロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の仕事内容が気になる
- ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の就職難易度を知りたい
- ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、外資系投資銀行以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の就職難易度は、新卒では極めて高いと考えられます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にしても、そもそも新卒採用を進めているか判断できないためです。
採用大学などの情報もありません。
新卒採用が出てきたときには、過去の情報ではなく、現在分析できる情報でしっかりとした選考対策が欠かせません。
選考対策として、外資系投資銀行のなかでも、なぜ「ロイヤルバンク・オブ・スコットランド」現在の「ナットウエスト・マーケッツ証券会社」を選んだのかという理由を明確化します。
「ロイヤルバンク・オブ・スコットランド」という、現在ナットウエスト傘下の企業だったのかは、とても大きな意味を成すでしょう。
これまでの沿革なども含めてはっきり答えることが必要ですし、今後どのようなビジョンを描いているかまで道筋を明確にしないといけません。
志望動機はもちろんですが、自分のスキルを含め貢献できることまで描いておかなければ、採用数の少ない企業では相手にもされないからです。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドについて
会社概要
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、1727年、ジョージ1世の勅命によって誕生しました。
非常に歴史の古い銀行であり、イギリスのメガバンクとして知られてきた存在です。
第二次世界大戦中にウイリアムズ・ディーコンズ・バンクやグリン・ミルズ商会などを買収し、一気に成長していきます。
1980年代に入ると、アメリカで銀証分離緩和が進みますが、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは統合していたブランドを廃止して、完全に吸収する方向性を打ち出していきました。
一時経営難によってロイズ銀行の支援を受けた時期があったものの、拡充を進めていた個人向けや中小企業向けのサービスが好調となり、収益率をどんどんと高めていったのです。
アメリカでもM&Aを進めていき、ソビエト連邦崩壊などが起こるなか、どんどんと巨大化していきます。
2000年に入ると、ナショナル・ウエストミンスター銀行を敵対的買収によって吸収して子会社化するとともに、メロンフィナンシャルのもつペンシルベニアの支店網の買収などを進めました。
ナショナル・ウエストミンスター銀行は、ナットウエストとも呼ばれます。
アメリカの銀行市場にも影響を与える中、中国銀行の株式10%取得や2007年のABN安室銀行買収参加など行動が目立ちました。
ところが2007年から広がる世界金融危機は、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドにも大きな影響を与えます。
2008年第二四半期から2009年第一四半期あたりまでで、世界の資本移動の90%が消滅する中、大ダメージを受けたロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、英国政府から経済危機対策を受けました。
巨額の公的資金注入を受けるなかでも、過去最大規模のボーナスを支給するなど危機感を感じさせない経営が発覚し、大問題になります。
2009年1月には、HBOSをロイズ・バンキング・グループに売却するなど進めますが、2013年にはLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作によって欧州委員会が制裁金をかけたことで、経営はさらに悪化していくのです。
このような負の連鎖は続き、イギリスはロイヤルバンク・オブ・スコットランドの株を売却していきます。
2018年にはアメリカ司法省とのMBS不正販売の和解金支払いに合意し、更なる経営難に陥り、50以上の支店を閉鎖しました。
事業再編も図るなかで、2020年1月ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、グループ名称を子会社であったウエストナットに変更します。
これ以降は、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドもウエストナットグループの子会社という形になりました。
日本では、1971年にナットウエストが東京支店を開設します。
1985年にロイヤルバンク・オブ・スコットランドが東京支店を開設し、2000年に合併したことでロイヤルバンク・オブ・スコットランド・ピーエルシー東京支店となりました。
しかし、業績悪化の波は日本支店にも及びます。
2019年には日本の国際市場から撤退し、従業員も30人規模に大幅縮小し、現在のナットウエスト・マーケッツ証券会社になりました。
参照ページ
iForrex 英大手銀行のRBSが日本の国際市場から撤退を決定
REUTEES RBS証券東京支店に金利不正問題で業務改善命令、CEOは辞任
各事業別の売上規模
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドの親会社であるナットウエスト・グループは2023年の売上高31,664百万ドルです。
日本のナットウエスト・マーケッツ証券会社は、ディスクロージャーを公開しておりません。
つまり、売上規模などの想定できる情報がない状態です。
参照ページ
各事業セグメントの解説
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
カレンシー部門 | 外国為替取引 |
債券部門 | 債券取引 |
キャピタルマーケッツ部門 | 債券資本市場仲介、ローン、コマーシャルペーパー、ミディアムタームノート、私募債などの仲介 |
現在のナットウエスト・マーケッツ証券会社は、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド東京支店のころとは違い、日本国債の取引はありません。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドことナットウエスト・マーケッツ証券会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
現在のナットウエスト・マーケッツ証券会社での細かなデータはありませんでした。
まったく公開していない可能性が高いでしょう。
平均年収は?
ナットウエスト・マーケッツ証券会社の平均年収は、700~2,000万円でした。
ただし、かなり古いデータになるため、現在とは乖離があるかもしれません。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
ナットウエスト・マーケッツ証券会社の従業員の平均残業時間は、公表されていません。
外資系投資銀行の平均残業時間は30〜40時間が多いため、だいたいこの範囲に入ってくると予想できます。
平均ボーナス額は?
ナットウエスト・マーケッツ証券会社の平均ボーナスも公表されていません。
外資系投資銀行の特徴として、年俸制を敷いている場合もあります。
この場合には、月給を15カ月計算して月割り支給するというのが一般的でしょう。
どんな文化なの?
ナッツウエスト証券会社は、日本ではなにか大きな言葉がありませんでした。
ナットウエスト本社には、文化について語っているページがいくつもあります。
ナットウエストでは、多様性を大切にしていることがわかるでしょう。
これはグローバル展開している証であり、野心を持って共通の課題に対処しようという姿勢も見えてきます。
堅牢であることも上げているのは、プライバシー保護の観点がしっかりしていることを示すでしょう。
すべてのことに対し堅牢であり、模範を示すことが大事としています。
リスクを負ってでも最善の解決策を検討することこそ堅牢性であるとしていることからも、あらゆる面での安全確保が企業文化として根付いているということです。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドことナットウエスト・マーケッツ証券会社の立ち位置をご紹介します。
日本のロイヤルバンク・オブ・スコットランド東京支店は、名称を変えてナットウエスト・マーケッツ証券会社になっていますが、規模は正確に公表されていないうえ、年収なども分析できないので比較しにくい状況です。
本社で比較はできますが、日本法人とは全く違う規模になる点に注意しなければいけません。
特に売り上げ規模は、まったく別レベルになるはずです。
その理由も含め、立ち位置を分析していきましょう。
- バックボーンは巨大なイギリス金融グループ:ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、もともとイギリスの巨大銀行グループでした。
さまざまな経緯があり、縮小を余儀なくされ、ナットウエスト・グループになりましたが、それでもナットウエスト・マーケッツ証券会社は大きなバックボーンを持ちます。 - 日本国債から撤退など厳しい側面:ロイヤルバンク・オブ・スコットランド日本支店の段階で、日本国債から撤退するなど逆風が吹いていました。
- 従業員は30名程度の小規模:ロイヤルバンク・オブ・スコットランドからナットウエスト・マーケッツ証券会社になり、規模は大きく削減されました。従業員も30名程度まで減っています。
新卒採用も見当たらず、オープンにされていないことから、非常に厳しい状況が待っているでしょう。
以上の要素によりロイヤルバンク・オブ・スコットランドは外資系投資銀行の中でも、新卒には非常に厳しい環境です。
ほかの外資系投資銀行にも言えますが、規模が小さいところは基本キャリア採用であり、新卒採用は限られるため、競争は激化します。
参考までに2社との情報もまとめました。
クレディ・アグリコル証券は近い立場にありますが、三菱UFJモルガンスタンレー証券は規模が全く違います。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ナットウエスト・マーケッツ証券会社 | 不明 | 不明 | 不明 | 多様性を大切にしている社風 |
クレディ・アグリコル証券 | 177億円 | 1921万円 | 68 | のんびりした社風 |
三菱UFJモルガンスタンレー証券 | 2545億円(2021年) | 240〜5540万円 | 67 | 組織力の強い社風 |
参考ページ
ナットウエスト・マーケッツ証券会社の新卒募集要項について
ナットウエスト・マーケッツ証券会社ですが、新卒募集はおこなっていません。
過去のデータもありませんが、社員数を絞った以上、新卒募集があっても非常に狭き門になるのは間違いないでしょう。
採用大学も全くわかっていませんが、外資系投資銀行として学歴フィルターはないと考えられます。
研修制度もはっきりとしませんが、キャリア募集だったとしても、自社の考えを浸透させるためにおこなわれることは確かです。
転勤については、規模が小さく支店も確認できないことからまずないと思われます。
求める人材
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社で求める人材として下記のような内容が予想できます。
多様性に対する協調性
さまざまな国にネットワークをもつグローバル企業だからこそ、多様性を受け入れて強調できる人材でなければいけない。
プライバシーに対する理解
ナットウエスト・マーケッツ証券会社では、多くの顧客のデータを扱います。
世界各国さまざまな人々の情報である以上、常にプライバシーに対する配慮ができなければいけません。
あくなき探求心
どんなことでも探求心を持って取り組むことが、仕事にもつながり、顧客を守ることにもなる。
以上の3つは、ナットウエストのサイトにあるCultureに記載されている内容です。
このような文化背景は面接を受けるときなどでも、必ず役立つことでしょう。
新卒採用のフロー
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社は、新卒の募集をしていません。
そこで、一般的な企業の新卒採用フローを記載しました。
①会社説明会
どんな企業なのか直接知る機会になるのが会社説明会です。
②新卒エントリー
会社説明会を受けたのちにエントリーします。
ナットウエスト・マーケッツ証券会社には、新卒もキャリア採用もエントリーするところがありませんので注意が必要です。
③エントリーシート提出
エントリーシートも期限までに提出します。
質問事項はいろいろとありますが、下記のようなことは一般的です。
- ガクチカ
- 志望動機
- 自己PR
ありきたりですが、自己PRから企業の理解度がどこまであるかまでは、必ず押さえなければいけません。
大事なことは、ナットウエスト・マーケッツ証券会社がなにを重視するか、そのポイントにマッチすることでしょう。
④適性検査
今では一般的になった適性検査もあるかもしれません。
⑤面接
複数回の面接が一般的になりました。
オンライン形式も増えてきましたが、最終的には対面というところがほとんどです。
エントリーシートの内容を深堀りするような質問が多く、回数を重ねるごとに具体化していきます。
齟齬がないように、自分の言葉で説明できることが大切です。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
採用大学
ナットウエスト・マーケッツ証券の採用大学の実績は全く見当たりません。
採用自体を控えていることが考えられ、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド東京支店時代の情報も出てこない状態です。
外資系投資銀行の場合、多様な人材を集めることからも、日本のような学歴重視の姿勢はほぼないと考えていいでしょう。
学歴よりも実績を重視するからです。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ナットウエスト・マーケッツ証券会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は不明ですが、非常に高難易度になることは間違いありません。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 新規採用を控えている可能性が高い
- キャリア採用のほうを重要視している可能性がある
- 新卒採用したとしても僅か数人になる可能性が高い
ナットウエスト・マーケッツ証券会社は現在採用を控えています。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド東京支店から事業縮小段階で、従業員数を30名程度にした都合上、少数精鋭です。
このような状況からも、基本はキャリア採用であって、新卒採用ではありません。
ですが、新卒採用が出たときには、基本的な部分だけでなく、外資系特有の実績判断できる材料もそろえておくといいでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、現在紆余曲折を経てナットウエスト・マーケッツ証券会社になりました。
現在新卒募集どころかキャリア採用もしておりませんが、将来おこなわれないとも限りません。
もしも応募するのであれば、かなりの準備が必要になるのは確かです。
ナットウエスト・マーケッツ証券会社を取り巻く環境は、決して恵まれたものではなくなりました。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドの名前も子会社化して残っている状況です。
かつて存在した東京支店も日本国債から撤退するなど姿を変え、ナットウエスト・マーケッツ証券会社として残っています。
ですが、現在でもナットウエストは非常に有名で巨大な銀行であることは間違いありません。
もしも、新卒採用があったときには、漏れなくしっかりと対策していきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。