【企業分析】株式会社オプトランの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/23更新
はじめに
株式会社オプトランは、1999年に設立された真空成膜装置の製造・輸出入を行う企業です。
光学薄膜成膜装置においては、世界シェアで第1位を誇る研究開発型企業としても知られています。
今回は、そんなオプトランの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
オプトランへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- オプトランの仕事内容が気になる
- オプトランの就職難易度を知りたい
- オプトランの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、機械業界以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、オプトランの就職難易度はあまり高くないと言えます。
就職偏差値の詳しい値は明記されていませんが、比較的歴史の浅い企業でありながら、業界屈指の高い技術とノウハウで業界屈指のポジションにいる企業です。
採用大学についても公表されていないため一概には言えませんが、挑戦的な社風であることも考慮すると、幅広い大学から採用しているでしょう。
オプトランくらいの企業規模であれば学歴フィルターがない場合が多く、どの学生でも平等にチャンスがあると考えられます。
新卒の場合は入社してすぐに新入社員研修を行い、社会人の一般常識やビジネスマナーを学んだ後、各配属先で職場内研修・ 実習を行います。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
株式会社オプトランについて
会社概要
株式会社オプトランは、1999年に設立された真空成膜装置などの製造・輸出入を行う企業です。
主にオプトナノテクノロジーによる光学薄膜成膜のプロセスソリューションを提供しており、デジタル光学の発展に貢献すべく、さまざまな光学成膜装置を製造・販売しています。
光学薄膜成膜装置の分野では世界シェアNo.1の研究開発型企業で、業界屈指の高い技術とノウハウで業界屈指の立ち位置にいます。
2000年には上海で現地法人を設立し、2013年以降は海外での販売拡大を目的として、中国やアメリカに子会社を設立しています。
参照ページ
各事業セグメントの解説
オプトランの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
イオンアシスト蒸着装置 | イオンビームアシスト蒸着(IAD)式高性能光学薄膜形成装置の製造・販売 |
光学モニター | 反射防止膜や各種光学フィルタ成膜用の真空蒸着装置向けの光学式膜厚計の製造・販売 |
イオンソース | 自社開発の高性能RFイオンソースの製造・販売 |
原子層堆積装置 | ALDER-800Pはプラスチック基板への光学多層成膜を可能としたプラズマALD装置の製造・販売 |
メタルモードスパッタリング装置 | 量産用光学薄膜スパッタ装置の製造・販売 |
リアクティブプラズマ蒸着装置 | 高性能なLED 機能性膜(ITO/AlN)を低コストにて量産することができる反応性プラズマ成膜装置の製造・販売 |
薄膜製造技術の強みとも言える正確な制御・蒸着速度安定化といった技術は、RFイオン源、光学膜厚モニタ、そしてセンサユニットなどの製造にも活かされています。
各部品に活かされた技術が今日の業界スタンダードになっており、世界的に拡大しているLED照明などにもオプトランの技術が採用されています。
参照ページ
オプトランで働いている社員は?
平均勤続年数は?
オプトランの平均勤続年数は約8.7年です。
機械業界の平均勤続年数は2021年時点で12.4年です。
日本人の平均勤続年数は12.1年なので、ほかの業界と比較すると短いと言えるでしょう。
平均年収は?
オプトランの平均年収は、2022年9月時点で849万円です。
これは国内の上場企業の平均年収(614万円)や、機械業界の平均年収(617万円)を上回っています。
上場企業の平均年収ランキングでは、全体で359位、機械業界では8位です。
平均残業時間は?
オプトランの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20時間程度です。
機械器具製造業の平均残業時間は14.08時間なので、平均よりも残業時間が長くなっています。
求人情報では残業手当が月121,000円~300,000円(固定残業時間30時間/月)と記載されており、超過した時間外労働の残業手当は追加支給されるでしょう。
平均ボーナス額は?
オプトランの平均ボーナス額は136万円です。
機械業界の平均ボーナス額は99万円であることから、37万円ほど高い金額です。
新卒の学士卒の給与は年俸3,852,600円に特別賞与が加わり、月給換算で321,050円(基本給192,000円+職能手当129,050円)です。
修士卒の場合は年俸4,025,400円に特別賞与が加わります。
どんな文化なの?
オプトランで働く社員の口コミによると、企業文化は「実力主義」「活気のある風土」「20代が成長できる環境」「仕事を通じて社会貢献できていると実感する」「イノベーションへの挑戦」と言われています。
基本的に上司とも話しやすく、経営者との距離が近くて風通しの良い社風です。
やる気さえあればやりたいことに挑戦させてもらえる機会も多く、20代のうちから成長できる環境が整っているのもポイントです。
「若手から何でも挑戦させてもらえる環境がいい」「世界トップシェアの実績がある企業で仕事がしたい」という学生に向いているでしょう。
なお、オプトランのような機械系の企業においては、ほかの部署や顧客と円滑に話せるコミュニケーションスキルも必須と言えます。
エントリーシートや面接では、これらの特徴を持つことを自分の経験からアピールできるとよいでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
機械製造業界の中でのオプトランの立ち位置をご紹介します。
他社との売上高を比較してみても、オプトランは入社しやすい企業だとわかります。
とはいえ、オプトランは機械業界の中でも強みが多い企業でもあります。
ここでは、オプトランならではの大きなポイントについて解説します。
- 光学薄膜分野において装置の製造・販売から技術の提供、アフターサービスまで一貫したソリューションビジネスを展開している。
- 光学薄膜成膜装置においては世界シェアで第1位を誇る研究開発型企業。
- 1999年創業と比較的新しい企業でありながら、業界屈指の高い技術・ノウハウで業界随一のポジションに位置している。
以上の要素により、オプトランは機械企業の中では中堅クラスだと考えられます。
参考までに競合との比較情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
オプトラン | 289億円 | 849万円 | 58 | 挑戦的で実力主義の社風 |
ソニー | 12兆3,000億円 | 912万円 | 62 | 自由闊達で上限関係がない |
富士通 | 2兆6427億円 | 879万円 | 60 | 失敗を悪としない社風で、誰もがチャレンジできる |
三菱重工業 | 3兆2606億円 | 919万円 | 63 | 一人一人のことを大切にする文化が根づいている |
売上や平均年収を競合と比較してみても、オプトランの就職偏差値はそこまで高くないと推測できます。
参照ページ
オプトランの新卒募集要項について
以下にオプトランの新卒募集要項についてまとめました。
中小を含めた機械器具製造業の平均年収が約617万円のため、同業界の中では平均値よりかなり高い年収です。
挑戦的な社風であることから、新卒から入社してステップアップしていき、20代のうちから稼ぎたい人にもおすすめの企業です。
福利厚生などは一通り整っており、オン・オフをしっかり分けて休める環境でもあります。
オプトランは「技術開発型企業」として、光学分野における高度な技術力を誇り、「オプトナノテクノロジー」をコア技術と位置付け、光学分野で新たな可能性に挑戦しています。
入社後はOJTを通じて業務の流れを一つひとつレクチャーしてくれるため、徐々に担当を引き継ぐことができるでしょう。
個別の業務によって頻度は異なりますが、海外顧客が多数のため、技術開発部門は国内出張だけでなく海外出張も多いです。
営業は国内出張がメインですが、顧客の海外活動に応じて海外出張の機会があります。
各項目 | 詳細 |
職種 | 総合職 |
給与 | 【給与】 学士卒:年俸3,852,600円+特別賞与(以下は換算金額) 月給321,050円 (基本給192,000円+職能手当129,050円) 修士卒:年俸4,025,400円+特別賞与(以下は換算金額) 月給335,450円 (基本給200,600円+職能手当133,350円+資格手当1,500円) 博士卒:年俸4,288,200円+特別賞与(以下は換算金額) 月給352,350円 (基本給210,700円+職能手当138,650円+資格手当3,000円) ※職能手当に残業30Hの時間外手当を含みます。 【手当】 通勤手当、時間外手当(年俸の場合は一定の時間を超過した場合に支給) 等 |
賞与 | 【賞与】 業績が良い場合、特別賞与を追加支給します。 ※会社業績および社員個人の貢献を加味し金額を決定するため、ご自身の業績や成果が給与に明確に反映されます(これまでほぼ毎年支給されています) |
研修制度 | OJT研修あり |
福利厚生 | 各種社会保険制度(健康 厚生 労災 雇用)、退職金制度、従業員持株制度、株式付与制度(譲渡制限付き株式)、住宅賃借費用一部補助(条件あり)、 確定拠出年金制度、社員旅行、団体保険付帯の福利厚生サポート 等 |
参照ページ
求める人材
ここでは、株式会社オプトランの企業ビジョンを紹介します。
|
出典:オプトラン|ロゴビジョン
以上のことから、株式会社オプトランでは何事にも挑戦できるチャレンジ精神のある学生を求めていると考えられます。
また、熱意や誠意を持って仕事ができる人柄も重要視している傾向にあります。
新卒採用のフロー
オプトランの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほかにも、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、しっかり対策をしておきましょう。
①新卒エントリー
オプトラン公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録を行います。
あるいは、人材紹介企業からの紹介によるエントリーも可能です。
②会社概要説明・工場見学
会社説明・見学を希望する場合は、電話かメールで問い合わせましょう。
説明会や工場見学に参加しなくても、採用試験の応募自体は可能です。
③エントリーシート
エントリーが完了したら、次はエントリーシートの記入に移ります。
オプトランのエントリーシートに関する情報は確認できなかったので、代わりに機械業界で問われやすい設問を紹介します。
- 志望動機と入社後の抱負
- 研究課題及び得意科目等
- 私の性格・セールスポイント
- スポーツ・サークル活動・アルバイト等学生生活について
ここでの内容が面接でも用いられるので、すべての質問において整合性と一貫性を保って記入する必要があります。
一読して分かるような文章にするため、エントリーシートを友人に読んでもらったり、ゼミの先輩に添削をしてもらったりと、第三者からのアドバイスをもらうと良いでしょう。
④筆記試験
筆記試験は基礎能力試験(60分)とパーソナリティ試験(35分)に分かれています。
難易度はそこまで高くないので、いずれも一般的なSPI対策をしておけば問題ないでしょう。
⑤グループディスカッション
SPIなどの筆記試験に合格したら、次はグループディスカッションに進みます。
こちらは一般的なグループディスカッションと変わらず、進行役などの担当を決めてからお題について話し合うという流れです。
⑥複数回面接
オプトランでは「入社の意欲がどれくらいあるのか」「チャレンジ精神が抱負で失敗を恐れずに挑戦できるか」「業務内容に関する理解度があるか」を重要視して面接を実施しています。
1次面接は部長面接、二次面接は社長などによる役員面接です。
以下は、機械業界の企業の面接でよく問われる質問事項です。
- 自己紹介
- 自己PR
- ┗なぜそれが強みといえるのか
- ┗なぜその体験で強みが生まれたのか
- 学生時代に力を入れたこと
- インターン経験の有無
- 就職活動の軸
- 他社の選考状況
ガクチカでは特に「他者といかにコミュニケーションがとれるか」を深掘りされる傾向があります。
最終面接では、技術職に必要な素質と考えられる「柔軟な発想力」「何事にもチャレンジする好奇心」「マルチタスク能力」「高い集中力」などを示せるエピソードを用意しておくといいでしょう。
以下のページも確認しておき、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑦内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
内定者数は公表されていませんが、機械業界の企業では規模によって新卒の採用人数が大幅に変わります。
業員規模が300人未満の場合は約10名、300〜999人の場合は20名前後、1,000〜4,999人の場合は50人前後、5,000人以上になると100名以上の採用となるのが一般的です。
参照ページ
採用大学
オプトランでは採用大学の実績を公表していませんでした。
機械業界の新卒採用は、偏差値や出身大学で決まるだろうと考える学生は多いでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
中小規模の同業界の企業では学歴は関係なく、学部も問われないケースが多いです。
ただし、オプトランの新卒採用では応募資格に以下のような記載がされています。
または大学院を修了される見込みの方
見込みの方(経理・財務の知識がある方を歓迎します) |
技術職を募集していることから、工業系高校か理科系学部の大学出身の学生のみを募集しています。
現在は文系大学出身の学生の募集がないので、オプトランへのエントリーの際は注意しましょう。
数多くの理系学部出身の学生が応募することが予想されるので、ライバルと差をつけられるようなエントリーシートの作成が必要不可欠です。
しっかりとエントリーシート・面接対策をして、内定を獲得できるように準備しておきましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、オプトランの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるます。
その理由としては以下の2点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 中小規模の機械系企業においては学歴フィルターがあまりないから
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
株式会社オプトランは、1999年に設立された真空成膜装置の製造・輸出入を行う企業です。
光学薄膜成膜装置においては、世界シェアで第1位を誇る研究開発型企業としても知られています。
機械業界の中でも就職難易度は普通かやや低いので、企業研究や自己分析がしっかりできていれば内定を獲得できる可能性は高いです。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがある企業でもあります。
エントリーシートや面接の対策をしっかり行って選考に望めば、学歴に自信がなくても十分内定を獲得できる可能性があるでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、企業研究の一環として役立ててください。