志望動機を書く際のポイントと効果的に伝える方法を解説

志望動機を書く際のポイントと効果的に伝える方法を解説

2024/8/16更新

はじめに

志望動機を書く際のポイントと効果的に伝える方法

本記事は、志望動機を書く際のポイントと効果的に伝える方法が知りたい方向けに解説しています。

志望動機は、企業が就活生を判断する上で重要な材料です。

自分の熱意をうまく企業に伝えるために参考にしてください。

この記事の対象
  • 志望動機を書く際のポイントが知りたい
  • 実際に内定をもらった人の声を教えてほしい
  • 志望動機の例文が知りたい

企業が志望動機を提出させて、何を見ているのかを知ることで、作成する際のイメージが湧きやすいでしょう。

ぜひ、最後までお付き合いください。

 

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企業が志望動機を提出させる理由

企業が志望動機を提出させる理由

企業が就活生に志望動機を提出させる理由は、以下の2つです。

志望動機を提出させる理由
  • 就活生と会社がマッチしているかどうか
  • 将来活躍できるかどうか

志望動機は、採用を判断する上で重要な材料になります。

なぜ、企業が志望動機を提出させるのか理解することで、企業ごとの傾向に合わせた準備が可能です。

就活生と会社がマッチしているかどうか

理由の1つ目は、就活生と会社がマッチしているかどうかです。

企業は、一法人として「〜という風土」があって「こういう方向に進んで行きたい」というように、指針を定めています。

就活生側と企業側の方向性がマッチしていなければ、採用のミスマッチが起こるでしょう。

たとえば、能力はあっても「美容関係のことがやりたい」という就活生が「不動産業界」で活躍できるとは限りません。

仕事は基本的にはモチベーションを持って、続けなければ成果は出ないでしょう。

企業がまず1番に見ていることは、就活生といかにマッチしているかどうかです。

将来活躍できるかどうか

理由の2点目は、将来活躍できるかどうかを判断するためです。

企業は志望動機の欄を通して「給料を払ってでも採用する価値があるかどうか」を見ています。

もちろん企業によって、採用条件は異なるので「これがあれば絶対にいい」とは断言できません。

しかし、企業が発展していくためには、従業員の活躍は必要不可欠です。

そのため、志望動機から入社後に活躍してくれそうな人材か判断しています。

志望動機を書く際の4つのポイント

志望動機を書く際のポイント

志望動機を書く際のポイントは、以下の4つです。

ポイント
  • 仕事選びの軸
  • 企業の事業内容・風土
  • 自分と企業との接点
  • その企業でないとダメな理由

どこから志望動機を書き始めたらいいか迷っている就活生は多いでしょう。

上記のポイントを理解しておくことで、スムーズに作成可能です。

文章作成に自信がない就活生は、参考にしてください。

仕事選びの軸

最初は、仕事選びの軸です。

軸を明確にし、企業にアピールすることで、志望動機に一貫性が生まれ説得力が増します。

たとえば、お客様と接客できる仕事がしたい就活生が、経理職に応募したとしましょう。

企業側からすれば、仕事選びの軸と実際の行動が異なるため、違和感が生じます。

さらに、志望動機が本当に正しいのか疑われるでしょう。

自分の志望動機を正しく理解してもらうためにも、仕事選びの軸を明確にしてください。

企業の事業内容・風土

次は、企業の事業内容と風土です。

事業内容を適切に把握しておくことで、企業に対して企業分析を十分に行ったことの証明になります。

さらに、企業風土を理解することで、入社後になじめるかどうか判断材料になるでしょう。

企業は、多くの従業員が勤務しているため、自分1人の意見は通りにくいです。

また、創業者の意向が色濃く反映されます。

そのため、事前に企業風土を調査し、自分の性格や価値観とマッチするか確認しておきましょう。

自分と企業との接点

そして、自分と企業の接点も大切です。

就活生と企業の共通点が多いほど、企業側は長く勤務してくれるだろうと判断できます。

たとえば、就活生の仕事選びの軸が「人と関わって笑顔にすること」の場合、企業側の主な事業内容がエンターテイメントであれば、接点が生まれるでしょう。

逆を言えば、自分の価値観と企業の価値観のつながり(接点)が見えてこないと、企業側はなぜ自社を志望しているのかがつかみにくく、採用からは遠ざかります。

その企業でないと絶対にダメな理由

最後には、「なぜその企業でなければいけないのか(なぜ同じ業界の他の企業ではNGなのか)」という理由で締めくくりましょう。

日本や世界にはたくさんの同じような事業を行い、似た風土の企業がたくさんあります。

その中から自分が「貴社でなければいけない」という明確な理由を盛り込んでおくことで、志望動機がほかにはないオンリーワンになるでしょう。

さらに、面接時でも志望動機を質問された際に自信を持って回答できるため、入社したい理由を明確にしてください。

志望動機を効果的に伝えるための方法

志望動機を効果的に伝えるための方法

志望動機を効果的に伝えるための方法は、以下の3つです。

効果的に伝える方法
  • 「現在」で結論をわかりやすく伝える
  • 「過去」を使ってリアリティーを出す
  • 「未来」を見せて採用させたいと思わせる

企業の人事は毎日何百、何千の就活生の志望動機に目を通しており、目が肥えています。

熱い思いがあり、入りたいと思っていても人事の方に読んでもらえなければ伝わりません。

就活の際の志望動機の書き方には一般的な型があります。

それを知っておいて書くのと、知らないので書くのでは圧倒的な差が生まれるでしょう。

「現在」「過去」「未来」を意識して書くことで論理的な文章にする方法を紹介します。

「現在」で結論をわかりやすく伝える

まず志望動機の欄には「あなたが企業のどこに魅力を感じていて、なぜ入社したいのか」を簡潔に伝えましょう。

短ければ短いほどいいです。

先に内容の要旨、たとえば「これから何について書いているのか、話すのか」を知っていると、聞く姿勢ができ、話が入って来やすくなります。

「入社したいと思うポイントはどうしてもたくさん盛り込みたい」という方もいるでしょう。

気持ちはわかりますが、グッと堪えてまとめたり、削ったり、優先順位をつけたりして、短く端的に思いを伝えてください。

「過去」を使ってリアリティーを出す

 次に、なぜその企業に入りたいと思っているのか、その具体的な理由や根拠を自分の経験をベースに書き出していきましょう。

その際には、前のステップで考えた「自分と企業との接点」を参考にしてください。

そうすることで、具体的に文字に落とし込んでいく際の根拠となり、説得力が増します。

「未来」を見せて採用させたいと思わせる

最後に、自分が入社した際にはどう活躍できて、どんな成果を残すことができるのかを伝えましょう。

採用活動とは企業にとっては成長のための1つの戦略になります。

しっかりとあなたのやる気や本気度を伝えることで人事に「企業の成長のためにこの人を絶対に採用したい」と思わせましょう。

大手企業から10個以上内定をもらった先輩からのアドバイス

大手企業から10個以上内定をもらった先輩からのアドバイス

筆者の友人の中に、誰もが聞いたことのある大手企業から内定を10個以上もらった方がいたので、就活の志望動機の書き方のコツを教えてもらいました。

ポイントは、以下の3つです。

志望動機の書き方のコツ
  • 嘘は書かない
  • さまざまなパターンで試しに出してみる
  • 自分の価値観や経験で根拠を持たせる

効果的に志望動機を伝えるためにも参考にしてください。

嘘は書かない

ポイントの1つ目は、嘘は書かないことです。

嘘が発覚することで企業側からの信頼が無くなります。

大抵の場合、面接は紙に書かれている志望動機をベースに面接があり、深掘りされるでしょう。

自分よりも年齢が上の大人、ましてや何千人と就活生を見てきている人事には、上っ面の言葉で、嘘を書いているといつかバレます。

事実ベースで嘘のないように書いていきましょう。

さまざまなパターンで試しに出してみる

さまざまなパターンで試しに出してみることも大切です。

本命の企業に志望動機を提出する前に、ほかのパターンでも作成し、本命外の企業に出しておきましょう。

選考を通りやすい志望動機と、そうでないものがある程度分かれます。

結果を元にしっかりと修正したり、ほかの人にアドバイスを求めたりすることで説得力のある、強い志望動機になるでしょう。

自分の価値観や経験で根拠を持たせる

自分の独自の価値観や経験を根拠として示しておくと、ほかの就活生と差別化をはかれます。

さらに人事に対して本気度を感じさせられるでしょう。

就活は「自分」と「企業」の接点がいかに作れるかが大切になってきます。

しっかりと自己分析をして、自分の価値観や経験を盛り込んでいきましょう。

自己分析について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

志望動機例文5選

志望動機例文5選

本章では、志望動機の作成ポイントを押さえた上で、実際の例文を紹介します。

例文は、以下の5選です。

志望動機の例文
  • 会社のプロダクトに魅力を感じた場合
  • 会社説明会で聞いた社風に魅力を感じた場合
  • OB・OG訪問を行った際に、働いている人の人柄に魅力を感じた場合
  • 企業理念、事業戦略に魅力を感じた場合
  • 新人の教育制度に魅力を感じた場合

例文を読むことで、志望動機の全体像が把握できます。

さらに、どのような観点で作成したか、ポイントはどこかも意識しながら読んでください。

会社のプロダクトに魅力を感じた場合

私の求職活動の中心には、「自分が関わることで社会に何かしらの貢献をしたい」という思いがあります。

それは私が大学で社会学を学んだ影響から来ており、これまでの経験からも、人々の生活を直接的に豊かにするような仕事に対する強い魅力を感じています。

その中で、貴社が手掛けるプロダクトである遠隔診療に、その魅力と可能性を強く感じました。

具体的には、昨年夏に私がボランティアで関わった地域振興プロジェクトで、貴社のプロダクトが大いに活躍したのを目の当たりにしました。

その時、プロダクトの使いやすさや、それが地域の人々の生活にどれほどの影響を及ぼすかを実感しました。

その瞬間、私の心は確信に満ち、貴社に関わりたいという思いが強く湧き上がりました。

私は、そのような素晴らしいプロダクトを創り出す貴社に、自分のスキルと情熱を投じることで、社会貢献を果たしたいと考えています。

 【作成観点とポイント】

この例文では、仕事選びの軸は、「社会貢献」であり、それを満たせるのが、ボランティアで出会い感銘を受けた「プロダクト(遠隔診療)」に関わることだと強調しています。

このように、自分と企業の出会いをストーリーに仕立て、感情を織り込むことで、企業も親近感を持つことができ、志望動機に納得できるでしょう。

会社説明会で聞いた社風に魅力を感じた場合

私が初めて貴社について詳しく知ったのは、昨年の秋に開催された会社説明会でした。

その時に知った、ファーストネームで呼びあう独自の企業風土や、自治体と共創する事業内容が、私の理想とする働き方に一致し、貴社で働きたいと強く感じた瞬間でした。

私自身、大学時代には地域活性化の学生団体で活動しており、チームで協力しながら地域の課題に取り組んでいた経験があることから、地域の人々の生活を直接的に改善する仕事に魅力を感じています。

そのため、貴社が取り組む地域密着型のビジネスモデルは、私の求める仕事への価値観と深く共鳴しました。

また、説明会でお伺いした貴社の企業風土は、まるで社員を家族のように大切にしている温かさを感じました。

このような理由から、私は貴社でなければならないと強く感じています。

【作成観点とポイント】

この例文では、自治体と協業して事業を推進するビジネスモデルと、大学時代に地域の課題に取り組んでいた過去の経験を照らし合わせて、企業風土と事業内容に共感したことを主張しています。

さらに、ファーストネームで呼び合う企業文化や、個性を大切にした大家族のような環境に魅力を感じ、その企業でなくてはならない理由を伝え、帰属意識や成長性の高さをアピールすることで、企業へ好印象を与えられるでしょう。

OB・OG訪問を行った際に、働いている人の人柄に魅力を感じた場合の志望動機

貴社を志望する理由は、OB・OG訪問を通じて企業の内部の風土を垣間見たことで、その魅力を肌で感じられたためです。

OB・OG訪問を行った際に、働いている方々が忙しい中でも笑顔を見せながら、お互いに助け合い、成長を促す姿勢に感銘を受けました。

自分もかつて高校の文化祭で、準備期間中のクラスメイトと助け合いながら素晴らしいイベントを作り上げた経験があり、そのとき感じた達成感と団結力は私にとって大変貴重な思い出です。

貴社の事業内容と風土が私のキャリア選択の軸にマッチしているため、自分が貴社で働くことに意義を感じました。

このような理由から、私は貴社で働きたいと強く願っております。

【作成観点とポイント】

この例文では、OB・OG訪問で実際に働く先輩たちが助け合う姿を、過去の文化祭でのチームワークによる成功体験を重ねて、感銘を受けたことを伝えています。

OB・OG訪問をしたという点で他の志望者よりもアドバンテージがあり、訪問した経緯やその時の心境を伝えることで、企業も志望者の熱量を感じられるでしょう。

企業理念、事業戦略に魅力を感じた場合

貴社の企業理念と事業戦略に強く共感し、その理念を共有し行動できる場所として貴社を選びました。

大学生の頃、私は地元の中小企業でインターンとして働く機会がありました。

その企業では、貴社の提供するビジネス管理ソフトウェアを利用していました。

そのソフトウェアが、企業の業務効率化を促進し、成長を支援しているのを目の当たりにし、貴社が掲げる「顧客の成功を自身の成功とする」という理念の具現化を実感しました。

この経験が、顧客の成功が自社の成功に直接つながることを身をもって教えてくれ、これが企業の成長を支える重要な要素であるという理解を深めました。

貴社の事業戦略は、この経験が私に教えてくれた価値観を具現化しています。

つまり、顧客の課題を解決し、その成功をサポートすることを目指しています。

このような価値観を体現し、一緒に成長できる企業として、私が想像できるのは貴社だけです。

自分の経験と価値観を最大限に活かし、貴社の一員として顧客の成功に貢献したいと考えています。

【作成観点とポイント】

企業が提供するサービスを利用した実体験から、「顧客の成功を自分の成功とする」という企業理念につなげ、この企業でないとダメな理由となっています。

また、「私が想像できるのは貴社だけです」と言い切っていますが、サービスを利用したという接点があり、口先だけではないことを企業も理解できるでしょう。

新人の教育制度に魅力を感じた場合

私が貴社を志望する理由は、その充実した教育制度が私のキャリア形成の軸である「自己成長と能力開発の実現」に一致しているためです。

私がこの軸を大切にする理由は、高校時代のバスケットボール部での経験からきています。

私たちのチームは無名でしたが、コーチからの丁寧な指導と、個々のスキル向上に焦点を当てた練習のおかげで、県大会に出場するまでに成長しました。

その経験から、個々の能力開発がチーム全体の成果につながることを実感しました。

貴社の教育制度、とくに新人研修やメンター制度は、一人ひとりの成長に焦点を当て、徹底したサポートを提供しています。

新たな環境で働き始める私にとって、これほど安心できる制度はほかにはないと確信しています。

また、このような教育制度があることは、貴社が個々の能力開発を重視し、それが企業風土の一部となっている証でもあります。

そして、私の高校時代の経験を活かし、貴社が提供するこの一貫した教育制度をさらに飛躍させ、新入社員やチームの成果向上に貢献できると信じています。

貴社の教育制度や企業風土は、私が探していたキャリアの方向性と完全に一致し、貴社にしかないと確信しています。

【作成観点とポイント】

部活動での経験から教育制度の重要性を説いており、企業の教育制度と、自身の価値観をリンクさせ、自身のキャリア形成における整合性を主張しています。

また、その経験を組織の教育制度で活かし、チームに貢献すると自信を見せることで、企業も就活生のことを深く理解したいとなるでしょう。

まとめ

志望動機を書く際のポイントと効果的に伝える方法のまとめ

志望動機は現在、過去、未来の時系列を意識して書くことで効果的に企業に伝えられます。

さらに、仕事選びの軸や、事業内容、企業風土など書く際のポイントは多岐にわたるので、自分が書きやすいと思う項目から意識して作成してください。

とくに大きな企業やたくさんの就活生が入りたいと思うような企業は、優秀な学生がエントリーします。

その中でしっかりと自分の本気度を示し、自分がその企業でなければならない理由を示すことで、そのほかの大学生と一線を画せるでしょう。

就活はテクニックのみが先行してはいけません。

しかし、自分のことを効果的に伝え、ほかの就活生の志望動機の中に埋もれないためには上記で解説したようなテクニックが非常に大切です。

企業に自分の志望動機をしっかりと伝えて、納得のいく就活にしてください。

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