【企業分析】クレディ・アグリコルの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月20日更新
はじめに
クレディ・アグリコルは、フランス・モンルージュに本拠地を置いている企業です。
総合金融機関であり、日本では生命保険事業をクレディ・アグリコル生命、クレディ・アグリコル・CIB ジャパンが、クレディ・アグリコル銀行とクレディ・アグリコル証券会社の2つを運営しています。
もうひとつが、旧クレディ・アグリコル アセットマネジメント株式会社がソシエテ ジェネラル アセットマネジメント株式会社と合併してできた、アムンディ・ジャパン株式会社です。
アムンディ・ジャパンは、投資運用会社で、世界トップ10に入るほどの規模を持ったアムンディの日本法人になっています。
クレディ・アグリコル生命もアムンディ・ジャパン、クレディ・アグリコル証券株式会社、クレディ・アグリコル銀行、共に本社が東京都港区東新橋です。同じビルのなかに入っています。
この記事ではクレディ・アグリコルへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- クレディ・アグリコルの仕事内容が気になる
- クレディ・アグリコルの就職難易度を知りたい
- クレディ・アグリコルの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、クレディ・アグリコルの就職難易度は、かなり高い難易度だと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にしても高難易度であることに違いはありません。
対象としているのは、クレディ・アグリコル証券です。
現在、クレディ・アグリコルグループでは新卒採用を行っていません。
中途採用はありますが、エントリーフォームがダウンロードできないなど、国内では稼働していない可能性があります。
第二新卒の募集ボタンはありますが、ページはありません。
2024年2月29日現在、稼働していないと考えていいでしょう。
ただし、中途採用であるキャリア採用に関して、郵送での申し込みも可能です。
キャリアを積んだ有能な人材は欲しいという姿勢が見て取れます。
選考対策として基本中の基本ですが、外資系銀行のなかでも、なぜ「クレディ・アグリコル」を選んだのかという理由を明確化することが必要です。
さまざまな外資系銀行がありますが、日本の知名度からいえば、クレディ・アグリコルはそこまで高くありません。
世界的に有名でも、日本での知名度は高くないからです。
特に会社概要などは細かく分析し、答えられるようにしないといけません。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
クレディ・アグリコルについて
出典元
会社概要
クレディ・アグリコルは、リテール部門ではフランスでトップの銀行です。
保険業務はクレディ・アグリコル・アシュアランスがおこなってきました。
投資銀行は、クレディ・アグリコル・CIBが行っています。
もともと資産や自己資本ベースで世界トップ10に入るなど、巨大な総合金融です。
世界70か国11,000以上の視点を持っているほどであり、フランスでのリテールバンキングの顧客数は5,000万人を超えるといわれています。
日本では、M&Aに強いイメージがあるように、M&A案件金額ランキング上位に入る企業です。
東京支店開設は、1946年の旧インドシナ銀行開設から始まりました。
参照ページ:
各事業別の売上規模
クレディ・アグリコルの2022年度の売上高は177億円で、純利益は35億円でした。
この売上はM&Aにかかわるサービス、株式サービスなどによって構成されています。
参照ページ:
各事業セグメントの解説
クレディ・アグリコル証券の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
グローバルマーケッツ事業 | 債券ビジネス、デリバティブ・ビジネス、ソリューション型ビジネス |
インベストメント・バンキング事業 | M&A、ストラクチャード・ファイナンシャル・ソリューション、コーポレート・エクイティ・デリバティブ、エクイティ・キャピタル・マーケット |
金融法人事業 | キャピタルマーケッツ、デリバティブ関連、商品ローン、クレジット関連商品、M&A、業務提携、海外進出、シンジケーション、貿易金融各種ファイナンス |
クレディ・アグリコル証券のイメージは、M&Aの強さがあるでしょう。
事業セグメントを見ると、さらに細かな業務を手掛けていることがわかります。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
クレディ・アグリコルで働いている社員は?
平均勤続年数は?
クレディ・アグリコルは細かなデータを後悔しておりません。
平均年収は?
2022年度のクレディ・アグリコルの平均年収は、1,921万円でした。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
ポイントになるのは、すべての人件費から計算している点です。
決算書の人件費を社員数で割った計算であり、事務職なども含めて割っています。
どこまでを含めているかも不明ですが、プライベートバンカーなどが在籍しているとすれば、かなり低い計算になるでしょう。
実際には2,000~3,000万円クラスの社員が在籍しているはずです。
参照ページ:
MY OPTION 【最新版】クレディ・アグリコル証券の事業内容・平均年収・転職情報を解説
平均残業時間は?
クレディ・アグリコルの従業員の平均残業時間は、公表されていません。
ほかの外資系証券会社が30時間前後であることを考慮すれば、おそらく同規模の残業はあるはずです。
ポジションによっては、さらに増える可能性もあります。
平均ボーナス額は?
クレディ・アグリコルの平均ボーナスも公表されていません。
ボーナス回数なども公表していないため、はっきりしたことは判明しませんでした。
どんな文化なの?
クレディ・アグリコルは、「オーダーメイド型商品で付加価値を提供する」と掲げています。
この背景には、大量生産的な仕事ではなく、個別に丁寧な対応という意味が隠れているでしょう。
クレディ・アグリコルは、非常に大きな組織がバックにあり、多くの経験が会社を支えています。
全世界に広がるネットワークもバックボーンにあることからも、多種多様な人々が集まって校正されている企業です。
ここから判断できることは、個を大切にしている文化でしょう。
どんな国の人でもお互いに尊重し合い、協調して仕事にあたることは、必須の条件です。
さらにオーダーメイド型ということで、それぞれの能力を発揮できる場もあることを意味しています。
評判もかなり少ない中で、クレディ・アグリコルはのんびりした社風があるということも見かけました。
つまり、ほかの外資系であるような強い個の意識というよりも、ある程度は余裕をもって仕事ができる文化が形成されてきていると考えられます。
参照ページ:
外資の転職図鑑 クレディアグリコル証券の転職希望者必見!仕事内容や待遇・年収・給与、転職難易度と求人・中途採用情報、口コミ・評判を公開
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい外資系証券会社の中でのクレディ・アグリコルの立ち位置をご紹介します。
外資系証券会社はいろいろありますが、比較しにくいところがあるのも事実です。
どうしても外資系証券会社は巨大組織をバックボーンにもち、日本でも巨大な組織を形成しているか、その一員として大きな活動をしていることが多く見られます。
クレディ・アグリコルは、売上高から見てもそこまで大きくありません。
イメージ的には、三菱UFJモルガンスタンレー証券などがありますが、かなり大きな違いがある点に注意が必要です。
そこでクレディ・アグリコルの強みから、立ち位置を分析していきます。
- 巨大なクレディ・アグリコル・グループの一員:クレディ・アグリコルは、資産および自己資本(Tire1)で世界最大級の金融機関です。
巨大な資本力を持って活動していることは、大きな強みになるでしょう。
- 世界に広がるネットワーク:クレディ・アグリコルは、世界70か国以上にネットワークを広げており、巨大な支店網を構築してきました。
さまざまな情報を集約できる環境であり、グローバルな展開にも強みを発揮します。
- 世界に広がるネットワーク:クレディ・アグリコルは、世界70か国以上にネットワークを広げており、巨大な支店網を構築してきました。
- M&Aに強い:クレディ・アグリコルは、日本M&A案件の金額ランキングで常に上位に顔を出すなど、強みを発揮してきました。規模は小さくても、大きな強みを持っています。
以上の要素によりクレディ・アグリコルは外資系金融機関のなかでも、小さくても存在感の強い組織であるといえるでしょう。
参考までに外資系証券会社2社との情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収・年収範囲 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
クレディ・アグリコル | 177億円 | 1921万円 | 68 | のんびりした社風 |
三菱UFJモルガンスタンレー証券 | 2545億円(2021年) | 240〜5540万円 | 67 | 組織力の強い社風 |
UBS証券 | 426億円 | 600~4,800万円 | 69 | 社内規則が厳しい社風 |
参考ページ:
クレディ・アグリコルの新卒募集要項について
以下にクレディ・アグリコルの新卒募集は現在のところありません。
給与などもはっきりした予測ができない状況です。
第二新卒などのデータもありませんでした。
こちらは一部でもわかった障がい者採用の募集データです。
各項目 | 詳細 |
職種 | 一般事務 |
給与 | 当社規定による |
賞与 | 当社規定による |
研修制度 | 充実しているとの情報あり |
福利厚生 | 完全週休2日(土・日)、祝日、年末年始、年次有給休暇、出産休暇制度、育児休業制度、介護休業制度、慶弔休暇制度、傷病休暇制度、各種社会保険完備、リロクラブなど |
参考ページ:
求める人材
クレディ・アグリコルでは、求める人材は正確に記述があるわけではありません。
公式サイト上で公開されているデータを基に分析していきます。
- 臨機応変に対応できる能力:オーダーメードの金融商品を提供するため、常に臨機応変に対応できる能力が必須。
- 向上心:常に変化する金融市場に対して、長期的に戦略を立案しなければいけないため、向上心を持って取り組めること。
- 多様性の理解:グローバルに展開するクレディ・アグリコル・グループの一員になるということは、多様性の理解が何より欠かせません。
他国の文化を理解し、情報も共有できることは、クレディ・アグリコルの一員となるために大きな資質になるでしょう。
以上の3つは、クレディ・アグリコル証券のホームページ上にある取引や姿勢、理念的なことを分析すると見えてきます。
世界中にネットワークを広げ、M&Aに強みを発揮したことを考えても、求めている人材像のレベルは非常に高いことがわかるでしょう。
特に多様性の理解は、外資系企業で働くうえでは、必須の能力です。
視野の広さにもつながるため、持っていなければいけない資質ともいえます。
新卒採用のフロー
クレディ・アグリコルの選考は、はっきりと公開されているデータがありません。
過去の新卒採用のデータなどもないため、選考フローははっきりしないのが現状です。
そこで他社の新卒採用フローをもとに想像し、このようなことがある可能性を構築してみましたので参考にしてください。
①新卒エントリー
クレディ・アグリコルの公式サイトから、新卒エントリーを見つけ登録します。
現在は機能していない部分が多いため注意が必要です。
クレディ・アグリコルの場合、郵送で応募もできるようになっており、英文でも和文でも受け付けています。
②会社説明会
クレディ・アグリコルもはっきりとは書かれていませんが、新卒採用を勧めるのであれば、どこかで会社説明会などがあると考えられます。
Webで実施されるケースが増えていますが、説明を受けた後にエントリーするといった企業も多いため、順番には気を付けましょう。
③エントリーシート提出
エントリーシートを提出しますが、クレディ・アグリコルは郵送でも受け付けているようです。
質問事項ははっきりとしませんが、以下のようなものがよくあります。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱みを含んだ自己PR
非常に一般的ですが、逆にとらえれば必須事項です。
特に志望動機は、注意しなければいけません。
まず、どこまでクレディ・アグリコルを理解しているでしょうか。
フランスの金融機関として、日本ではそこまで認知されていないでしょう。
協同組合として構築されてきた部分もあり、組織の沿革や理解度として日本のJAと比較しておくことも必要になります。
④適性検査
クレディ・アグリコルの適性検査もはっきりしていません。
ですが、現在適性検査の多くは分析されており、情報も多数あるでしょう。
書籍も多いので、情報を多数用意し対策しておくことが必要です。
⑤面接
クレディ・アグリコルでの面接は、形式・回数どちらもはっきりしていません。
一般的にはグループディスカッションやグループ面接など集団形式から個別に移るのが一般的です。
ここで問題になるのは、どんな質問されるかという部分になるでしょう。
一般的な例を挙げてみます。
- 自己紹介
- 志望動機
- 他社の選考状況と内定の兼ね合い
- クレディ・アグリコルでやりたい仕事
- 希望の部署
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- 逆質問
ここでもなぜクレディ・アグリコルなのかと質問されることが出てくるはずです。
エントリーシートなどでも出てくる可能性があり、全体的に齟齬が生じない形にしないといけません。
次に入社後の貢献です。
これはクレディ・アグリコルをどのように見ているか、理解度はどこまであるか、自分の能力と比較しなにができると思っているかを判断されます。
自己分析とクレディ・アグリコルの理解度を比較して始めて出てくる答えとなるため、事前に準備しておきましょう。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
採用大学
クレディ・アグリコルの採用大学の実績も情報がありません。
外資系証券会社や金融機関の特徴ですが、学歴フィルターで判断しないことがあげられます。
これは多様性の理解という部分がある一方で、学歴よりも実力主義という外資特融の流れがあるからです。
クレディ・アグリコルの場合も例外ではなく、能力を重視する可能性が高いでしょう。
そうなると、これまでの活動実績や成績などが重視されます。
特にグローバルな中途採用しか出していない現在の状況で考えれば、非常にハイレベルな内容を求められると考えなければいけません。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、クレディ・アグリコルの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はハイレベルです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 世界各国にネットワークを広げるフランスの巨大企業
- M&Aを得意としている証券会社
- 採用情報が極端に少ないことから採用人数もごくわずかになる
基本的な事項の対策は必須ですが、フランスの企業であるクレディ・アグリコルを理解しなければいけません。
書類選考が先行する可能性があり、自分の実績を出していかなければいけないところも難易度を高めている要因です。
成果主義をはっきり打ち出しているともいえるため、客観的にわかるデータがなければ評価されないでしょう。
定量的なデータと比較がポイントになるため、事前に整理が欠かせません。
しっかりと対策してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
クレディ・アグリコルは、外資系証券会社のなかでも情報の少ない企業です。
組織としてはグローバルであり、巨大なことは間違いありません。
Tire1のトップ10に名前を連ねる企業としてみても、大きな資産を活用して動かせる環境は、証券会社としての規模をあらわしています。
問題は新卒採用も中途採用もデータがほとんどない点です。
過去の実績も分かりにくいため、新卒で入社を目指す場合には、相当ハードルが高くなるでしょう。
外資系証券会社の場合、これまでの実績を重視する傾向があります。
新卒採用を控えて、キャリア採用を増やすのも、教育に掛かる費用を抑え、給与など待遇に回すような考え方もあるからです。
日本での規模は小さいですが、平均年収も他社と比較してそん色ないレベルを持っています。
入社後はかなりの激務も予想できるため、自己研鑽を続けていくことこそ、一番の対策になるかもしれません。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。